2018年07月14日

比較2018'【7月新製品】Macbook Pro Air 24機の性能とおすすめ:12 13 15インチ(2)

この記事は前回の記事からの続きです。お手数ですが、さきに前編をご覧ください! →こちら

12インチMacBookの比較

 続いて、12インチサイズのMacBookの比較です。

 モバイル用として人気の高いサイズです。


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 【2017年6月発売】【SSD256GB】

 23・12インチMacBook 256GB MNYF2J/A
 23・12インチMacBook 256GB MNYK2J/A  
 23・12インチMacBook 256GB MNYM2J/A
 23・12インチMacBook 256GB MNYH2J/A  
    ¥145,800   Amazon.co.jp (7/13執筆時) 

【CPU】第7世代1.2GHz Intel Core M
【メモリ】8GB(増設不可)
【SSD】 256GB(増設不可)
【モニター】12型 IPS Retina液晶
【ビデオ】Intel HD Graphics 615
【タッチバー】非搭載

 【2017年6月発売】【SSD512GB】

 24・12インチMacBook 512GB MNYG2J/A
 24・12インチMacBook 512GB MNYL2J/A
 24・12インチMacBook 512GB MNYN2J/A
 24・12インチMacBook 512GB MNYJ2J/A
   ¥174,000 Amazon.co.jp (7/13執筆時) 

【CPU】第7世代1.3GHz Intel Corei5
【メモリ】8GB(増設不可)
【SSD】 512GB(増設不可)
【モニター】12型 IPS Retina液晶
【ビデオ】Intel HD Graphics 615
【タッチバー】非搭載

 【機種共通の特徴】

【重さ】 0.92kg
【接続端子】USB-C充電ポート
【通信機能】Wi-Fi 11ac、Bluetooth 4.0
【カメラ】480p FaceTime カメラ  
【バッテリー持続時間】 最大10時間

 続いて紹介するのは、12インチMacbook Retinaです。人気のモバイルモデルで、早くも2017年に3世代目のモデルが登場しました。

 本体色は、【スペースグレイ】【ゴールド】【ローズゴールド】【シルバー】 から選択できます。そのため、型番は4種類あります。また、2モデル展開で、CPUとSSDのサイズが異なります。

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 本体の重さは、いずれも920グラムです。

 MacBookのなかでは、体積の上ではMacbook Airを超えて最も小型な機種です。とくに重さについては、MacBook Airより200グラムも軽量という、Apple至上最強のモバイルパソコンです。

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 CPUは、しかしながら、注意するべきポイントです。

 下位機種( MNYF2J/A )は、「第7世代」の超消費電力版のコアMシリーズ(1.2GHz)です。

 上位機種(MNYG2J/A)は、同じ7世代のCPUですが「第7世代」のIntel Corei5 プロセッサの低消費電力版(1.3GHz)を採用しています。

 したがって、上位機は、10%ほどベンチマーク性能が上回ると言えます。

 なお、いずれの機種の場合も、MacBookは、本体をファンレス設計にしているため、本体の廃熱が追いつかない場合はCPUスピードを自動で落とすこともあり、MacBook Airに比べて「格段に優れる」とまでは言えないレベルです。

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 グラフィックス(GPU)は、Intel HD Graphics 615です。

 MacBook Airの採用するIntel HD Graphics 6000より世代が新しいものの、性能はそれよりすこしだけ低いです。もちろん、13インチのMacBook Proに採用された128MBのeDRAMも不採用です。

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 SSDドライブは、この機種は、PCIeベースのオンボードSSDを採用します。

 一方、速度的には、MacBook Airと同一水準で、最大1GB/sです。ただ、12インチの初代機にくらべると、2017年モデルからは、高速なSSDに交換されており50%ほど速度が増しています。

 取り外しできない仕様で、容量は256GB512GBから選択できます。基本的には前者で十分です。

 先述のように、現在はSSDの速度が、パソコンの速度的パフォーマンスの多くの部分を占めます。

 その点で言えば、12インチのMacBookは、モバイル用としてCPUやGPUの非力さをカバーしていると言えます。

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 液晶の性能は、この機種の最大の「アピールポイント」です。

 モバイル用としては例外的に高品質なRetina液晶です。同じモバイルサイズと言える11インチのMacBook AirはTN液晶でした。

 比べると、格段に視認性が良く、高詳細です。輝度も落とせますし、長時間使っても疲れません。

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 キーボードは、薄型化と押しやすさの向上のため、新しいバタフライ式のパンタグラフキーボードが採用されます。

 これは薄型化につながったとともに、キーをどこから叩いても反応がよくなり、打ち心地も向上しています。バックライトについても新設計で、キーの1つ1つにバックライトを搭載しています。他機種もバックライトは搭載しますが、こちらのほうが視認性が良くなっています。

 一方、MacBook Proの新機種のような、指紋認証機能や、タッチパネル式のFキーなどは未搭載です。消費電力と本体サイズを考えると仕方ないですね。

 タッチパッドは、13インチのMacbook Pro retina同様に搭載される、感圧式タッチパッドはこちらも搭載されます。

 ドライブは、こちらも、MacBook Airと同じく、DVDドライブなどがつかない仕様です。

 無線LANは、最新の「802.11ac 高速Wi-Fiワイヤレスネットワーク接続」に対応しています。

 201503111757.jpg  

 接続端子は、注意した方がよいポイントです。

 なぜなら、USB系の端子がThunderbolt3(USB-C)充電ポート1つだけだからです。この1つのポートを、電源端子、USB端子、外部ディスプレイ用の端子(Display/HDMIVGA)として兼用します。

 201511171538.jpg  
 USB-C Digital AV Multiport アダプタ
    ¥7,980 Amazon.co.jp (7/13執筆時)

 したがって、例えば充電しながらUSB周辺機器を使う場合や、外部ディスプレイにつなげて使う場合、USB-C Digital AV Multiportアダプタを使う必要があります。

 こちらは端子部分に、USB-C/HDMI/USBの3つの接続端子が付いた、いわば「ハブ」のようなものです。その点を不便に感じる人はこの機種は避けた方が良いでしょう。

 以上、12インチMacbook Retinaの紹介でした。MacBookでは最薄・最軽量な機種で、完全にファンレス設計の静音仕様という点で、非常に魅力のある機種です。

 インターネット・クラウド上で仕事が完結できる方、周辺機器も、Bluetooth無線に対応する機器だけで足りる方には、モバイル性が高く、最高の製品だと言えます。

 一方、CPU性能が限定的であるほか、端子数が少ないなど、初心者には運用が難しい点も目立ちます。自分のやりたい作業にどの程度の本体性能が必要なのか分からない初心者の方にはおすすめできません。多少重くても、他の機種が良いでしょう。

今回の結論
価格や性能からのMacbookのおすすめ機種は結論的にこれ!

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 というわけで、今回はMacBookの新機種を全機種紹介しました。

 最後にいつものように、目的別のオススメを書いた上で、ドライブなど、必要な周辺機器について紹介していきたいと思います。

 なお、「保証」については、Macの場合、どこで買ってもアップルストアが電話対応(修理の場合、宅急便で修理センターに輸送)してくれますので、問題ないでしょう。

 とくにアマゾンで購入した場合は、販売証明(領収書)を無くしても、領収書を再発行できるので安心です。ちなみに送料は、保証期間中はアップル社が負担します。

 さて、余談を挟んでしまいましたが、オススメ機種を確認しましょう。


 第1に、汎用性の高いメインマシンとして最もオススメできる機種は、

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 【2018年7月発売】SSD256GB】

 3MacBook Pro 13 Retina MR9U2J/A
 4・
MacBook Pro 13 Retina MR9Q2J/A
  ¥198,790 +5%ポイント ビックカメラ (7/13執筆時)

 【2018年7月発売】 【SSD512GB】 

 5・MacBook Pro 13 Retina MR9V2J/A
 6・
MacBook Pro 13 Retina MR9R2J/A
  
¥220,790 +5%ポイント ビックカメラ (7/13執筆時)

【CPU】第8世代 Intel Core i5 2.3GHz
【メモリ】8GB(増設不可)
【SSD】 256GB or 512GB(増設不可)
【モニター】13.3型 IPS Retina液晶
【ビデオ】Intel Iris Plus Graphics 655
【タッチバー】搭載
【重さ】 1.37kg
【接続端子】Thunderbolt3×2
【通信機能】Wi-Fi 11ac、Bluetooth 5.0
【カメラ】720p FaceTime HDカメラ
【バッテリー持続時間】 最大10時間

 液晶品質  ★★★★★★
 CPU性能 ★★★★★
 SSD容量 ★★★★★
 軽量性   ★★★★★  
 総合評価  ★★★★★★

 2018年モデルの13インチのMacBook Retinaでしょう。

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 高品質なRetinaグレードIPS液晶パネルを採用し、「目に非常に優しく」長時間のパソコン作業する人に向いています。写真などはもちろん、文字もぼやけず非常に綺麗に見えます

 さらに新機種の場合は、輝度が500ニトと明示された上で、True Tone テクノロジーという環境光に合わせたホワイトバランスの自動調整機能が付属します。

 視認性は、日常的な快適性の面では重要ですから、その点でもこの機種はおすすめできます。

 重さも1.37kgと持ちはこびも容易な重さです。

 性能面でも、SSDドライブや、最新の第8世代 Intel Core i5の採用で、自宅や職場用のメインマシンとしても、余裕で利用できます。

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 また、Intel Iris Plus Graphics 655は、今回から128MBのeDRAMが搭載されるため、特に動画・画像関係の処理は、旧機種より性能面での伸びが期待できます。サイズ的に、モバイル対応の機種としては、最も優れるでしょう。

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 機能面でも、ファンクションキーの代わりにTouch Barが付属し、Apple Payによる支払いにも使える指紋認証機能Touch IDが付属するなど、「従来機にない魅力」が多く、購買意欲をそそります。

 パソコンは1台だけ持つつもりで、普段は自宅に置き、持ち運びもしたいと考えている方にはこの機種が良いでしょう。

 繰り返しになりますが、メインマシンとして考えている方は、ディスプレイの品質は、パソコン使用時の快適性に最も関わる部分です。その点、この機種は隙が無いと言えます。

 SSDの容量の違いで、2機種ありますが、ヘビーユーザー以外は、基本的に256GBモデルでも十分快適に運用できるでしょう。

ーーー

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 【2017年6月発売】 【SSD128GB】

 11・MacBook Pro 13 Retina MPXQ2J/A
 12・MacBook Pro 13 Retina MPXR2J/A
  ¥139,990  Amazon.co.jp (7/13執筆時) 

 【2017年6月発売】 【SSD256B】 

 13・MacBook Pro 13 Retina MPXT2J/A
 14・MacBook Pro 13 Retina MPXU2J/A
  ¥165,535  Amazon.co.jp (7/13執筆時) 

【CPU】第7世代 Intel Core i5 2.3GHz
【メモリ】8GB(増設不可)
【SSD】 128GB or 256GB(増設不可)
【モニター】13.3型 IPS Retina液晶
【ビデオ】Intel Iris Graphics 640
【タッチバー】非搭載

【機種共通の特徴】

【重さ】 1.37kg
【接続端子】Thunderbolt ×4
【通信機能】Wi-Fi 11ac、Bluetooth 4.0
【カメラ】720p FaceTime HDカメラ  
【バッテリー持続時間】 最大10時間

 ただ、予算面で言うならば、MacBook Pro 13 Retinaの、タッチバー未搭載モデルはかなりお買得です。

 Touch BarとTouch IDこそ採用されませんが、こちらも同じく、視認性の良いRetina液晶を搭載します。CPUも、現行水準として遜色ない、第7世代のものを採用し、メモリーも上位機種と同じ十分な量があります。

 タッチバーは、初心者には便利な反面、ブラインドタッチ環境で、Fキーを多用する方は苦手にする方も多いと思います。その場合も、こちらが良いでしょう。


 第2に、デスクトップの代わりとして利用する、大画面液晶が欲しい場合ですが、

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 【2018年7月新機種】  

 15・MacBook Pro 15 Retina MR932J/A
 16・MacBook Pro 15 Retina MR962J/A
  ¥258,790
+5%ポイント ビックカメラ (7/13執筆時)

【CPU】第8世代7コア Intel Core i7(2.2GHz)
【メモリ】16GB(増設不可)
【SSD】256GB(増設不可)
【モニター】15.4型(IPS Retina液晶)
【ビデオ】 Intel HD630+ Radeon Pro 555X(4GB)

 【2018年7月新機種】  

 17・MacBook Pro 15 Retina MR942J/A
 18・MacBook Pro 15 Retina MR972J/A
  ¥302,790
+5%ポイント ビックカメラ (7/13執筆時)

【CPU】第8世代7コア Intel Core i7(2.6GHz)
【メモリ】16GB(増設不可)
【SSD】512GB(増設不可)
【モニター】15.4型(IPS Retina液晶)
【ビデオ】 Inte HD l630+Radeon Pro 560X(4GB)

 【共通の特徴】

【重さ】 1.83kg
【接続端子】Thunderbolt3×4
【通信機能】Wi-Fi 11ac、Bluetooth 4.0
【カメラ】720p FaceTime HDカメラ
【バッテリー持続時間】 最大10時間

 液晶品質  ★★★★★★★
 CPU性能 ★★★★★★★
 SSD容量 ★★★★★
 軽量性   ★★★★☆
 総合評価  ★★★★★★★

 MacBook pro retinaの15インチTouch BarとTouch ID搭載モデルをおすすめします。

 新旧両機種ありますが、価格差もさほどないため、新機種をおすすめします。

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 最新世代のCPUと独立したGPUを搭載する点で、処理能力はiMac並の水準を期待できます。

 サイズ・重さ的には持ちはこびにはあまり適さないですが、本体は薄いので「たまにプレゼンで使うがメインは自宅」などの場合も対応できるでしょう。

 SSDを、512GB搭載した上位モデルでも良いのですが、値段差が大きく、費用対効果の点で MGXA2J/Aを選びました。

 サイズは15インチですが、重さは2kgを切りますし、本体も薄いので、たまにならば持ちはこびも、さほど苦ではないでしょう。


 第3に、2台目Macとして、主にモバイル用に使いたい方ですが、
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 【2017年6月発売】【SSD512GB】

 24・12インチMacBook 512GB MNYG2J/A
 24・12インチMacBook 512GB MNYL2J/A
 24・12インチMacBook 512GB MNYN2J/A
 24・12インチMacBook 512GB MNYJ2J/A
   ¥174,000 Amazon.co.jp (7/13執筆時) 

【CPU】1.2GHz Intel Core Mプロセッサ
【メモリ】8GB(増設不可)
【SSD】 256GB(増設不可)
【モニター】12型 IPS Retina液晶
【ビデオ】Intel HD Graphics 615
【タッチバー】非搭載

 【機種共通の特徴】

【重さ】 0.92kg
【接続端子】USB-C充電ポート
【通信機能】Wi-Fi 11ac、Bluetooth 4.0
【カメラ】480p FaceTime カメラ  
【バッテリー持続時間】 最大10時間

 液晶品質  ★★★★★★★
 CPU性能 ★★★☆☆
 
SSD容量 ★★★★★
 
軽量性   ★★★★★★★  
 総合評価  ★★★★★★ 

 視認性の良いRetinaディスプレイを採用した12インチのMacbookが良いと思います。

 SSDドライブが採用されているので重い処理も快適に行えます。キーボードのサイズも上位機種と同じ19ミリの幅が確保されているため、小型モバイル用といえども打ちやすいです。

 発熱量が少ないCPUを使っているため、MacBook Airに較べるとたしかに処理性能は劣ります。ただ、それは、「メイン機」と較べた場合の話であり、モバイル用として十分以上です。

 Keynoteなどのプレゼンソフトの利用や、動画の再生で「かくつく」ようなレベルからはほど遠い「高性能」です。画像編集や並行処理を考えないならば、こちらで十分でしょう。


 第4に、比較的低予算で導入できるノートとしてオススメな機種は、

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 【2017年発売】【SSD128GB】

 1・MacBook Air 13インチ MQD32J/A
  ¥94,999 Amazon.co.jp (7/13執筆時)

 【2017年発売】【SSD 256GB】

 2・MacBook Air 13インチ MQD42J/A
    ¥112,500 Amazon.co.jp (7/13執筆時)

【CPU】第5世代 Intel Core i5(1.8GHz)
【メモリ】8GB(増設不可)
【SSD】128GB or 256GB(増設不可)
【ドライブ】無し
【モニター】13.3型ワイド(TN液晶)
【グラフィック】Intel HD Graphics 6000
【重さ】 1.35kg
【接続端子】 USB3.0×2 Thunderbolt2 SDXC
【通信機能】Wi-Fi 11ac、Bluetooth 4.0
【バッテリー持続時間】 最大12時間

 液晶品質  ★★★★☆
 CPU性能 ★★★★☆
 SSD容量 ★★★★☆
 軽量性   ★★★★★★ 
 総合評価  ★★★★★

 MacBook airの13インチをおすすめします。10万円前後で買えるアップル社のノートのなかでは高性能で、費用対効果も高いからです。

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 性能面では、SSDドライブが採用されている上に、CPUは、格安CPUではなく、しっかりとした Core i5系を採用しているため、ある程度重い処理でもこなせるでしょう。メモリーも8GBと十分な搭載量です。

 SSDは、128GBと256GBあります。予算に余裕があるならば後から増設できない点をふまえても256GBが良いでしょう。ただ、こちらは普通のUSB端子が付属しますので、場合によっては、外付けハードディスクや、USBメモリーを併用するなどすることは可能です。

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 1.35kgと軽量なので、持ち運んで利用できるのはもちろんですが、液晶がサイズが13インチあるため、自宅のメイン機としても、不便なく利用できるでしょう。

 液晶の品質など、値段的に上を見るとキリがないのですが、ワンルームに暮らす方で、「最初に購入するMac」を探している方には、価格も値頃で良いと思います

おまけ:周辺機器についての情報

 最後に、MacBookを購入した場合に必要になる周辺機器やソフトについて書いておきます。


 第1に、光学ドライブについてです。

 MacBookの現行機種はどの機種も、DVDドライブが本体に内蔵されません

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 【DVDドライブ】

 BUFFALO DVSM-PT58U2V-BKD
    ¥3,514 Amazon.co.jp (7/13執筆時)

  【ブルーレイ】

 BUFFALO BRXL-PT6U2V/N
  ¥7,800
Amazon.co.jp (7/13執筆時)

 したがって、ソフトのインストールなどのために、DVDドライブか、ブルーレイドライブを別に購入する必要があります。

 おすすめは、コンセントから電源を取らなくて良いポータブルドライブのこれらの機種です。

1・Macで使える外付DVDドライブ
2・Macで使えるブルーレイドライブ
3・Mac用のブルーレイ視聴ソフト

 ただし、Macの場合、ブルーレイ関係の書込/読み込みに公式に対応しないなど、気をつけるべきいくつかの問題があります。

 詳しくは、上記の3つの記事でフォローしていますので、よろしければご覧ください。


 第2に、ネットワークについてです。

 

 APPLE AirMac Extreme ME918J/A
  ¥22,020 Amazon.co.jp (7/13執筆時)

 続いて、無線LANルーターです。今回紹介したMacbook Pro Retinaと、MacBook Air は新しい高速無線LAN規格に対応します。

 ただし、高速に接続したい場合、無線LANルーター(親機)もそれに対応するものを選ぶ必要があります。詳しくは、このブログの【無線LANルーターの比較記事】の記事をご覧ください。


 第3に、Mac用のオフィスソフトについてです。

 Home and Student 2016 ファミリーパック
  ¥23,361 Amazon.co.jp (7/13執筆時)

 先述のようにMacには、Apple純正のワープロ・表計算・プレゼンソフトが付属します。

 これらは、Microsoft Officeに互換しますが、「完全互換」ではなく、書式のズレなどが起こります。

 これを避けるためには、Microsoftが販売するMac用のオフィスソフトを別途購入する必要があります。なお、こちらについても【Mac用Office2016の選び方の記事】を別に書いてありますので、必要があればご覧ください。


 第4に、Windowsにについてです。

   

 【2017年】

 Parallels Desktop 13 for Mac
  ¥6,770 Amazon.co.jp
(7/13執筆時)

 WindowsからMacに移行した人で、どうしてもMacでWindowsのソフトを動かしたい場合、上のような仮想化ソフトで、WindowsがMac上で利用可能です。

 これについても【Mac用仮想化ソフトの比較記事】記事がありますので、よろしければご覧ください。


 第5に、音響に関してです。
  

 ヤマハ パワードスピーカー NX-50 (W)【白】
  ¥6,836 Amazon.co.jp
(7/13執筆時)

 MacBookはスピーカーを内蔵しますが、その音質はイマイチのレベルです。

1・PC用スピーカーの比較
2・
ミニコンポの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較
4・イヤホン・ヘッドホンの比較

 そのため、例えば、デスクトップで音楽を聴きながら作業をする場合、1万円ほどのスピーカーなどを買われると満足度が高いです。これについては、上記1番の記事で特集しました。

 現在は、無線でミニコンポやスピーカーに飛ばせる機種もあり、配線の自由度も高まっています。興味のある方は、上のリンク記事をご覧ください。


 第6に、プリンターに関してです。

 

 BROTHER PRIVIO DCP-J567N
  ¥12,280 Amazon.co.jp
(7/13執筆時)

 MacOSに対応した、最新のインクジェットプリンターや、レーザープリンターの導入を考えている人は、こちらの【Mac用のオススメプリンターの比較記事】が参考になると思います→こちら


 第7に、収納バッグに関してです。

 201506301143.jpg

 吉田カバン NETWORK 2WAY BRIEF CASE【B4】
  ¥14,040 Amazon.co.jp (7/13執筆時)

 また、Macbookが「格好よく」収納できるPCバッグやインナーを探している方は、MacBook対応のPCバッグの比較記事をご参考になさってください。


 第8に、マウスに関してです。

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 MacBookには、快適なトラックパッドが付属しますが、マウスは付属しません

 このブログでは、【手が疲れないおすすめマウスの比較記事】があり、そこで紹介しているマウスはMacに対応します。興味のある方は、こちらもよろしくお願いします。

ーーー 
 そのほか、マックユーザ用TVチューナーなどの記事もありますので、よかったらご覧ください。ただ、全部同時に買うとお金がかかるので、少しずつ揃えていえば良いと思います。

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 というわけで、今回はMacBookの紹介でした!

 最後になりましたが、今回の記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどから話題を共有していただければ嬉しいです。

 (前後編の続き記事ですので、できれば前半記事をご紹介いただけると、なお嬉しいです!)

posted by Atlas at 11:40 | 炊飯機

2018年04月04日

比較2018' 【結論!】9社の最新炊飯器!おすすめ製品の選び方(rice cooker-9)

【今回レビューする内容】2018年主要9社の最新炊飯器!新製品の炊飯器(ほぼ)全機種からのおすすめ製品の選び方!長時間保温でも味が落ちない炊飯器:象印・パナソニック・タイガー・日立・三菱電機・東芝・アイリスオーヤマ・バルミューダ・バーミキュラ機種の違いや人気ランキングなど

今回のお題
美味しいご飯が炊ける!炊飯器の選び方は?

 どもAtlasです。

 今日は、2018年4月現在最新モデルとなる家庭用炊飯器の比較です。

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・5合炊きの高級炊飯器【3万円〜】
3・5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
4・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
5・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
6・炊飯器の選び方 【まとめ記事】

 今回は、6番の記事です。

 合計50機種以上の新モデルを調査した全5回の記事の「結論編」ないし「導入編」で、スペック面からの、人気炊飯器の基本的な選び方を詳しく紹介していきます。

 手っ取り早く、各製品の能力「おすすめ機種」を知りたい方は、上記1〜5の個別記事をご利用ください。

1・正しい炊飯器のサイズの選び方

 炊飯器を選ぶにあたって最も重要と言えるのは、「炊飯器のサイズ」です。

 「上手に美味しく炊きたい」場合、はとても重要です。なぜなら必要以上に大きいと「味が大きく劣化」するからです。


 feature02_image.jpg

 炊飯器は、炊飯のためヒーター(IHヒーター・電熱ヒーター)を全体にまわし入れています。

 これらのヒーターは、基本的にご飯を最大容量(もしくはそれに近い量)で炊いた場合に最適化されて配置されています。

 そのため、炊飯器の実際のサイズに較べて少量のお米を炊く場合に、「本領発揮できない」と言えます。

1・3.0合炊き
 ・2人家族まで
2・5.5合炊き
 ・4人家族まで
3・一升炊き(8合/10合)
 
・5人家族以上

 結論的に言えば、1日1回だけご飯を炊くご家庭の、家族の人数ベースで以上のような選び方をするのが、「賢い」と思います。

 ただ、小さすぎると、急な来客の際は困る場合もあるでしょう。

 

 和平フレイズ 土鍋3合 ガス火 電子レンジ対応
  ¥2,226 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 その場合は、上図のような電子レンジで炊ける簡易的な炊飯鍋を購入しておくのが良いと思います。こうした簡易的な炊飯器については【おすすめ炊飯用土鍋の比較記事】で10点以上フォローしていますので、よろしければ、後ほどご覧ください。

 もちろん、「まめな」方は、「炊き貯めたご飯を冷凍対応のジップロックして冷凍しておく」ことも有効です。

ーーー

 なお、一部の大型炊飯器は、「少量炊きでも美味しく炊けること」をアピールしている機種があります。しかし、その場合でも、同じ理由から、味は小型機種で炊飯する場合に較べて劣ります。

 いずれにしても、日常のご飯が美味しくないと意味がありません。また、大きすぎる炊飯器は、電気代も多くかかります。必要なサイズを見極めて買うべきでしょう。

2・ご飯の味を決める炊飯器のスペック

 

 炊飯器のサイズを決めたら、次に、「炊飯器スペック面」で自分に合った炊飯器を選んでいくとよいでしょう。

 その場合、味の面で「これだけ見ておけば間違いない」というポイントは、次の4点です。

1・沸騰温度の持続性
2・炊飯器の加熱方式
3・内釜の素材と厚さ
4・ご飯の炊き分け機能

 「どうしてこれらが重要なのか?」、1つずつ以下で詳しく説明していきます。

1・炊飯器の沸騰温度の持続性

 はじめに、沸騰温度の持続性です。

 feature02_image.jpg

 「100度以上の温度を長く続けられること」は、美味しくお米を炊く際に最も重要です。そのため、どの炊飯器メーカーのカタログでも、この点の自社技術を宣伝しています。 

1・IH式炊飯器
 
=鍋全体を磁力で加熱
2・マイコン式炊飯器
 
=電熱ヒーターのみで加熱

 沸騰温度をキープするためには、炊飯器を囲むヒーターのパワーの強さが必要です。

 そして、現状の炊飯器は、ヒーター上図の2方式のいずれかが採用されます。

ーー

 第1に、IHヒーター式です。

 これは、1990年代から最新炊飯器に採用された比較的古い技術です。現在では1万円以上のほぼ全ての炊飯器で採用される加熱方式です。

 この場合、電熱ヒーターに加えて、磁力を使って鍋全体を加熱できるIHヒーター(=induction heating heater 誘導加熱式ヒーター)を採用しています。加熱ムラの少なさが「売り」です。

 第2に、マイコン式です。

 相当古い方式で、「マイコン式炊飯器」という名前で現在売られている激安炊飯器はこれに分類されます。

 この場合、電熱ヒーターしか搭載しないため、加熱ムラがあり、沸騰温度の持続性にも不利です。

ーー

 結論的に言えば、沸騰温度の持続性の面から、美味しい炊飯器を選びたい場合、IHヒーターの採用は最低条件です。

2・炊飯器の加熱方式

 続いて、重要なのが、炊飯器の加熱方式です。

1・IH炊飯器
 
=米そのもの味の特長が出やすい
2・圧力IH炊飯器
 
=ふっくら/もちもち系の炊飯が得意

3・可変圧力IH炊飯器
 =かたさの炊き分けが得意

4・スチームIH炊飯器
 
=しゃっきり/かため系の炊飯が得意

 先ほどで紹介した、IH方式炊飯器は、そのメカニズムの違いで、さらに4つ種類に類可能です。

 この分類は、「炊飯器の得意なご飯の方向性」が分かるという点で重要です。

 具体的には、上図のような分類と特質がありますが、これらについて順番に説明しましょう。


 feature02_image.jpg

 第1に、IH式炊飯方式です。

 こちらは、底面のIHヒーターと、それを補助する複数の電熱ヒーター(上図の製品の場合、周囲に2段、上部に1段)のみが加熱手段であり、圧力などの技術を採用しない炊飯器を意味します。

 ただ、この方式が、他の方式に比べて「味が落ちる」とは言えません

   

【2017年発売 5.5合炊き】

 1・三菱電機 炭炊釜 NJ-VE108-W
  ¥18,350 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

【2017年発売 10合炊き】

 1・三菱電機 炭炊釜 NJ-VE188-W
  ¥21,300 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

【2017年発売 3.5合炊き】

 1・三菱電機 炭炊釜 NJ-SE068-W
  ¥16,930 Amazon.co.jp (4/4執筆時)  

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭コート2層圧釜
内釜厚さ:2.0mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

 例えば、三菱電機の炊飯器が良い例です。同社は、入門機から8万円を超える高級機まで、圧力式などの技術を「あえて」採用しません

 これは、「昔のかまどご飯の炊飯には圧力など使わなかった」「むしろ圧力などをかけるのは炊飯において不自然」という三菱の企業思想からです。

 考え方次第ですが、たしかに、後ほど紹介する「圧力IH式」の高級炊飯器は、どんなご飯でも甘く・美味しく炊ける反面、お米の銘柄の個性をやや消す傾向がみられます。

  そのような点をふまえると、こうしたシンプルな炊飯器は、メリット性もあると言えます。少なくとも、「三菱独自の個性」として評価できるでしょう。

 201804041842.jpg

 炊けるご飯の味は、圧力方式に比較すると、IH式炊飯方式(無印)はやや「しゃっきり系」です。甘みは強調されにくいですが、良い意味で「自然な甘さ」です。


 201712281542.jpg

 第2に、圧力IH式炊飯器です。

 圧力IH式は、1990年代後半に流行し、現在まで続く方式です。

 底面のIH式ヒーターと、周囲・上部の電熱ヒーターを使う点は、通常のIH式と同じです。

 201712281559.jpg

 しかし、圧力IH式炊飯器は、この機構に加えて、フタに圧力調整装置と安全弁が付き、圧力鍋のように高気圧をかけられる構造が加えられています。

 「1気圧」以上出せるため、100度を遙かに超える温度で加熱できます。これは、沸騰温度の維持に効果的で、ご飯の「おねば」と「甘み」が引き出せます

 201804041843.jpg

 炊けるご飯の味は、総じて「甘み」が最大限強くふっくらもちもちした感じです。また、単純なIH式炊飯方式(無印)に比べると、同じ程度の水分量にした場合、食感はやわらかめの傾向です。

 一方、しゃっきり系/かためのご飯も炊飯できますが、味の面では他方式に劣る部分があります。

 

【2017年発売 5.5合炊き】

 2・ 象印 極め炊き NP-BG10-TD
  ¥24,400 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

【2017年発売 10合炊き】

 2・ 象印 極め炊き NP-BG18-TD
  ¥28,557 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

【2017年発売 3合炊き】

 2・象印 極め炊き 3合 NP-RX05-TD
  ¥28,700 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:鉄器コートプラチナ圧釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温・保温見張り番
堅さ調整:5通り

 この方式の炊飯器に最も「こだわり」があるメーカーは、象印です。

 象印の場合、ミドルグレードのこちらでも最大1.3気圧をかけられます。また、上位機は1.5気圧に対応します。

 いずれにしても、ここまで気圧がかけられるのは象印だけであり、ヒーターの豪火と、圧力弁による高気圧で一気に甘さを引き出します

 このほか、炊飯器に最近参入したアイリスオーヤマも、ハイグレード機についてこの方式を取り入れています。


 201712281609.jpg

 第3に、可変圧力式IH式炊飯器です。

 この方式は、先述の圧力式IH式炊飯器の位置ジャンルとして、2000年代から、数社が採用した方式です。

 可変圧力IH炊飯器の場合、単に加圧するだけではなく、特殊な減圧機構(圧力ボールなど)を内臓し、炊飯中に圧力を何度も可変的に動かす構造を有します。

 たんなる「圧力炊飯器」は、象印をふくめて「圧力の可変機構」を搭載します。しかし、これは、ご飯の硬さの調節のためであり、炊飯中は一定の気圧に調整されます。

 炊飯中に圧を加減させる可変圧力は、それとは目的が異なる技術といえます。

 なお、可変圧力IH炊飯器は、普通の圧力式IH式炊飯器に較べて低く、最大でも1.25気圧ほどとなります。しかし、圧力式炊飯器の弱点だった、やわらかくなりすぎる問題を解決でき、一般的に言って、ご飯のハリが増します。他方、「甘さと粘り」は、より高圧の出せる普通の圧力式IH炊飯器には及ばないでしょう。

 炊けるご飯の味は、甘さとハリが両立しやすい炊飯器です。

 とくに「炊き分けメニュー」を利用する場合、ふっくら系からしゃっきり系まで、比較的高水準で段階的に炊き分けが可能です。そのため、その日、その銘柄により、色々な米質で炊き分けたい場合は、この方式は有利です。

  

【2017年発売 5.5合炊き】

 3・TIGER ホワイト JPC-A101-WH
   ¥33,446 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2017年発売 10合炊き】

 3・タイガー 炊きたて JPC-B180-K【黒】
   ¥24,498 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:9層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 可変圧力式IH式炊飯器は、タイガー・パナソニックから発売中です。

 一方、上で説明した味の面で直結して考えているのは、タイガーです。

ーー

 201802191505.jpg

 【2017】

 11・パナソニック SR-SPX107-RK 【赤】
 11・パナソニック SR-SPX107-W 【白】
   ¥63,157 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2018】

 11・パナソニック SR-VSX108-K 【黒】
 11・パナソニック SR-VSX108-W 【白】
   ¥(114,500) 6月発売予定 (4/4執筆時)

 201804041850.jpg

 一方、パナソニックは、「加圧減圧を繰り返すことでご飯を「おどらせ」て、均等に加熱する目的で、可変圧力を利用しています。

 そのため、多少毛色が異なりますが、硬さの調整は同じく得意です。


 201506272211.jpg

 第3に、スチームIH炊飯方式です。

 これは、2010年以降にはじまった新方式です。

 可変圧力IH式炊飯器の構造を採用した上で、水容器か最大220度の過熱水蒸気を庫内に噴出させ、100度以上の温度作るという仕組みです。

 蒸発した水蒸気は「100度以上」ですから。

201712281630.jpg

 メーカーは、蒸発したご飯の「うまみ」成分を再度吹き付けられるなどの副次的効果も示します。

 しかし、おそらく最も重要なのは、スチームの度合いでご飯のかたさ/甘さを可変できる点です。とくに、圧力式が苦手とし、可変圧力式もやや苦手とする「ややかため/しゃっきり系」の炊き分けはかなり上手にできます

  

【2017年発売 5.5合炊き】

 4・パナソニック SR-SPA107-K
   ¥50,983 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

【2017年発売 10合炊き】

 4・パナソニック SR-SPA187-K
   ¥52,531 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.4mm
内釜保証:3年保証
保温機能:220度スチーム保温
堅さ調整:4種類(しゃっきり〜もちもち)

    

 【2017年発売 5.5合炊き】

 5・日立 ふっくら御膳 RZ-AV100M R
  ¥32,169 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2017年発売 10合炊き】

 5・日立 ふっくら御膳 RZ-AV100M R
  ¥34,946 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:打ち込み鉄釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:6年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:2種類(しゃっきり〜もちもち)

 スチームIH炊飯方式に力を入れているのは、パナソニック日立です。

 第1に、パナソニックは、Wおどり炊きという上位シリーズで、可変圧力式と水タンク式を併用したハイブリッド製品を出しています。最高温度は、最大220度です。

 第2に、日立は、圧力部分の可変性がなく最高温度も105度です。しかし、水タンクが不要であり、炊飯器の蒸気もほとんどでないという利点があります。

 両メーカーの製品とも試食をしましたが、しゃっきり系の炊き分けが得意という味の傾向は、同様です。

 201804041853.jpg

 炊けるご飯の味は、スチームIH炊飯方式の場合、粘り気を調整しつつ、甘みをひき出すことができるので、基本的に、「しゃっきり系でご飯にハリがある」ご飯です。ただ、甘みは引き出しているため、普通のIH式炊飯器とも味は異なります。

 なお、以前は、圧力をかけない「スチーム炊飯器」というジャンルをパナソニックが出していました。しかし、現在は、このような、複数のシステムの特長を組み合わせた「ハイブリッド炊飯器」のみです。

1・IH方式(無印)
 
=米そのもの味の特長が出やすい
2・圧力IH方式
 
=ふっくら/もちもち系の炊飯が得意
4・可変圧力IH炊飯器
 =かたさの炊き分けが得意

3・スチームIH炊飯方式
 =しゃっきり/かため系の炊飯得意

 以上、4つの炊飯方式について説明しました。

 その特長を再度まとめれば、上表のようになります。

 最も新しく「進化」した方式は、スチーム式といえますが、圧力にこだわる象印、圧力をかけないことにこだわる三菱など、バラエティは多彩であり、一長一短があります。

 基本的には、「好みの味の傾向」で選ぶのがよいでしょう。

3・内釜の素材とその厚さ

 炊飯方式に続いて、3番目に重要になってくるのは、内釜の品質の信頼性です。

 とくに、高級炊飯器については、内釜の部品代が原価の大部分を占めているものも多くあるほど、メーカーが重要視している部分です。

1・内釜の厚さ
2・内釜の構造と材質
3・内釜のコーティング

 内釜を比較する場合、基本的に重要視するべきポイントは、上記3点です。

 こちらについても、順番に解説しています。


 201509301809.jpg

 第1に、内釜の厚さです。

 これは、特に重要です。なぜなら、釜が厚いほど沸騰高温状況のキープが可能で、ご飯が美味しく炊けるからです。

 ただし、圧力IH式炊飯器・可変圧力IH式炊飯器など、圧をかける炊飯器は、構造的に内釜の厚みがIH式炊飯機ほど出せないと言えます。

 そのため、「厚ければ、厚いほど高級な炊飯器」とは言えない点は注意するべきでしょう。一方、逆に「釜の厚みはもはや意味が無くなった」と言い切る専門家もいますが、これは極論です。

 実際、このブログでは、この点を考慮に入れて比較しています。

 

【2017年発売 5.5合炊き】

  6・三菱 本炭釜 IH NJ-VW108-W
    ¥40,082 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:本炭釜
内釜厚さ:10mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2種類(しゃっきり〜もちもち)

 なお、極厚釜を採用する製品は多いですが、この点に最も力を入れているのは、東芝三菱です。

 201712281722.jpg

 両社とも、昔ながらの「かまど用のお釜」をお手本としつつ、鍋の下面の厚みを10mmと厚くして、米粒の対流と蓄熱性を高める仕組みがとられます。

 かまどを再現したような複雑な形の製品は、高級な炊飯器に限定されますが、1万円程度の炊飯器でも、釜が厚いほど基礎的な実力があると評価できます。


 第2に、内釜の構造と材質です。

 高級炊飯機では最もメーカーの差が出ている部分です。

   

【2017年発売 5.5合炊き】

 7・象印 南部鉄器極め羽釜 NW-AT10-BZ
    ¥80,980 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.5気圧
内釜素材:南部鉄器極め羽釜
内釜厚さ:1.7mm(釜底2.3mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:7通り炊分

 

【2017年発売 5.5合炊き】
 8・タイガー THE炊きたて JKX-V102-K
  
¥35,140 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:本土鍋
内釜厚さ:4.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 例えば、熱伝導性の良い鋳鉄を利用した象印の南部鉄器極め羽釜や、蓄熱率の高い本物の土鍋を採用したタイガーのTHE炊きたてが、代表といえます。

 201303040814.jpg

 いずれも高価ですが、職人芸が活かされた「一点もの」といえる釜です。より安いグレードの炊飯器も、低コストでこうした形状に近づけようとする努力が見られます。

 そのほか、断熱性(内部蓄熱性)の高い中空構造が採用される機種もあります。こうした機種は、能力を維持しつつ内釜を薄くできるため、重要なポイントとなります。


 201712281701.jpg

 第3に、内釜のコーティングです。

 炊飯器の場合、土鍋ダイヤモンドなどが、1層目のコーティング素材として使われます。こちらは、内釜の性能を補完する類のものとなります。

 

【2017】

 9・タイガー 炊きたて JPE-B100-W
  ¥14,385 Amazon.co.jp(4/4執筆時)

 9・タイガー 炊きたて JPE-B180-W
  ¥20,076 Amazon.co.jp(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 土・炭・ダイヤモンドとも、要するに全部炭素系の素材ですが、熱伝導と対流を促す「プラスアルファ」 の要素として重要です。

ーー

 以上、内釜の素材と厚さの紹介でした。

 結論的に言えば、炊飯器は、内釜の厚さ・内釜の材質・形状に注意しながら選ぶのが基本といえるでしょう。

 一方、コーティングは、あくまで副次的な要素ですので、「おまけ」程度に考えて、比較の中心に置く必要あまりないでしょう。

4・ご飯の炊き分け機能

 4番目に重要と言えるのは、ご飯の炊き分け機能です。

 201609021146.jpg

 メニューボタン1つで、「ご飯を細かく炊き分けられる機能」は、最近はミドルクラスの炊飯器では必ず採用される機能です。

1・かため〜やわらかめ
2・もちもち〜しゃっきり
3・銘柄炊き分け
 指標としては、上図のような3種類の方向性があります。

 第1に、「かため」「ふつう」「やわらかめ」など、ご飯の堅さを指標にするものです。多くの炊飯器に搭載されており、6通りほどの炊き分けができる機種も普通となってきました。

 第2に、「しゃっきり」「もちもち」などご飯の食感を指標にするものです。第1の指標に加えて10通り以上の炊き分けが可能な炊飯器もあります。

 いずれにしても、明確に自分の好みのお米の「堅さ」「食感」が表現できる方は、炊飯器の炊き分け機能の有無を重要視するべきです。

 「おこげご飯」「発芽玄米の炊飯」など、炊き方に関する指標とともに注意して見比べましょう。

 

【2017年発売 5.5合炊き】

 10・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-PA50-B
  ¥15,773 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:極厚銅釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:対応(6通り)

 なお、「お米の銘柄ごとに炊き分ける機能」も、最近の象印やパナソニックなどの高級炊飯器に登場しています。

201707081656.jpg

 比較的安めの炊飯器でも、アイリスオーヤマ「銘柄炊き分け機能」を標準搭載して、注目を集めました。

 もちろん、同じ銘柄でも、米ごとに精米時期や産地で、保水率・アミロース値などが異なるため、味の違いがあります。

 しかし、圧力式IH炊飯器などは「銘柄の個性によらずどんなご飯でも美味しく炊いてしまう」ため、銘柄固有の個性を楽しむにはこうした機能は「面白い」でしょう。

3・炊飯器の利便性に関わるポイント

 ここまでは、美味いご飯を炊ける炊飯器を見極める4つのポイントを紹介してきました。

1・長時間保温機能
2・蒸気レス機能
3・掃除のしやすさ

 最後に、「家電としての利便性」の面で、選ぶにあたって重要視しても良いポイントをさらに3点、紹介しておきます。


 第1に、長時間保温機能です。

 ご飯の長時間保温は、その味を大きく落としてしまう要素です。ほとんどのメーカーはこの部分を重視せず、簡易的な低温保存機能しか付属しません。

 しかし、例外と言えるのは、次に紹介する3社の炊飯器です。

 

【2017年発売 5.5合炊き】

 11・象印 極め炊き NP-VJ10-TA
  ¥15,165 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2017年発売 10合炊き】

 11・象印 極め炊き NP-VJ18-TA
  ¥18,475 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2017年発売 3合炊き】

 11・象印 極め炊き 3合炊き NP-GH05-XT
  ¥14,000 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜  
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

  

【2017年発売 5.5合炊き】

 12・パナソニック おどり炊き SR-PB107-W
  ¥23,551 Amazon.co.jp  (4/4執筆時)

【2017年発売 10合炊き】

 12・パナソニック SR-PB187-W
  ¥28,793 Amazon.co.jp
  (4/4執筆時)

【2017年発売 3合炊き】

 12・パナソニック おどり炊き SR-JX057-K
   ¥50,173 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯  
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド銅釜
内釜厚さ:1.8mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温
堅さ調整:2通り
※3合は2.4mmで内部が中空構造の上位機

 象印(うるつや保温)パナソニック(エコナビ保温)・日立(スチーム保温)は、長時間保温での味のキープに比較的力を入れて取り組んでいます。

 お米の重量センサーなどを利用しつつ、「できるだけ味を落とさない」ように次の日まで保温する機能が付属します。

 

 【2017・IH式 5.5合】

 13・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRL-W
  ¥21,650 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2017・可変圧力式 5.5合】

 14・東芝 真空IH保温釜 RC-10VSL-R
  ¥32,090 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2017・IH式 10合】

 13・東芝 真空IH保温釜 RC-18VSL-RS
  ¥37,080 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2017・可変圧力式 10合】

 14・東芝 真空IH保温釜 RC-18VSL-RS
  ¥37,080 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯/可変圧力式
圧力炊飯:
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:(5mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3通り

 しかし、保温機能に最も力を入れているのは、間違いなく東芝です。

 201506280947.jpg  

 東芝の炊飯器は、真空IH炊飯器とも呼ばれ、庫内を低圧にすることで、保温時にご飯の色とつやを守ります。炊いたご飯をいちいち冷蔵するのが面倒な方には、とくにおすすめできます。


 第2に、蒸気レス機能です。

 これは、置き場所や、冬場の結露などの関係で、キッチンに蒸気を発生させたくない場合に重要となる機能です。

 炊飯器の蒸気を減少させる特別なモードは、多くの炊飯器に搭載されます。しかし、この場合、炊飯の味に悪影響をあたえてしまいます。

   

【2017年発売 5.5合炊き】

 15・三菱 蒸気レスIH NJ-XS108J-P
   ¥47,600 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:炭炊釜
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2種類(しゃっきり〜もちもち)

   

 【2017年発売 5.5合炊き】

 16・日立 ふっくら御膳 RZ-AV100M R
  ¥32,168 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2017年発売 10合炊き】

 16・日立 ふっくら御膳 RZ-AV100M R
  ¥34,946 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:打ち込み鉄釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:6年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:2種類(しゃっきり〜もちもち)

 しかし、日立と三菱の一部機種については、標準的な炊飯が蒸気レスであり、炊飯の味に悪影響をあたえることもありません。

 この点で選ぶなら両者の製品でしょう。


 第3に、掃除のしやすさです。

 この点について言えば、現状は、あまり考えなくても、どれも基本的に掃除は手軽です。

 以前は、圧力IH式炊飯器などは、安全弁の形状が古く、極端に洗いにくいモデルがありましたが、現在はせいぜい1-2パーツ余分に洗う必要があるだけです。

 ただ、圧力をかけるタイプは、掃除をさぼって安全弁を塞いでしまうと問題があるので、その点は注意しましょう。

今回の結論!
美味しいご飯が炊ける!炊飯器の選び方はこれ!

 というわけで、今回は、ここまでの記事の「まとめ」として、家庭用炊飯器の選び方について書きました。

1・3.0合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・5.5合炊きの高級炊飯器【3万円〜】
3・5.5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
4・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
5・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】

 製品のサイズや価格別に、最終的にAtlasがどの機種をおすすめにするか?については、上記のリンク記事に詳しく書いてあります。

 お求めの製品ジャンルごとに、上記のリンク先で確認いただければと思います。

 そのため、今回は「オススメ機種」を書く代わりに、「どれくらいの価格の製品を買えば良いか?」について、Atlasの意見を簡単に触れて、記事を締めくくりたい思います。

おまけ:食味検定に使う炊飯器

 

 さて、このブログの別の記事では、Atlasは、食味検査で特A評価を得た美味しいお米の比較記事を書きました。

 これは、「各都道府県のお米をランクづける日本穀物検定協会の食味試験に基づいて、各産地のお米を紹介したものです。2017年秋の新米は「魚沼産コシヒカリが特Aから陥落したこと」で大きな話題となりました。

ーー


【2017年発売 5.5合炊き】

 17・Panasonic SR-FD107-W  
  ¥14,377 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2017年発売 10合炊き】

 17・Panasonic SR-HB187-W
  ¥23,727 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2017年発売 3合炊き】

 17・Panasonic SR-KA055
  ¥20,800 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:
※ 3合については2.3mm

 この検定で近年利用されている炊飯器は、パナソニックSR-HD103-Wという2013年発売の5.5合炊きIH式炊飯器です。 

 そして、釜の厚みと炊飯器のサイズから、その「後継機」といえるのは、パナソニックの上記の3製品と言えます。

 穀物検定協会は、「どのお米も均一に美味しく炊けてしまわない」という点で、この試験では、IH式炊飯器(無印)を選んでいると思われます。

 ただ、言いかえれば、このレベルの炊飯器(IH式以上、釜の厚み1.7mm以上)ならば、「お米の底力がわかる」と、専門家が評価しているともとれるでしょう。

 これをふまえると、価格面の相場としては、2万円前後がひとつ「十分美味しく炊ける」だろう標準ラインとみなせそうです。

 これより高級な炊飯器を買うにしても、安い炊飯器を買うにしても、この炊飯器を「値段の基本」に考えると良いと思います。

おまけ:実力のあるオルタナティブ炊飯器

 もうひとつ「おまけ」というか、補足です。

 また、今回の記事の選び方だとさほど評価できないが、確実に実力のある炊飯器が2つあります。


  

 【2017年発売 3合炊き】

 18・BALMUDA The Gohan
   ¥39,980 Amazon.co.jp  (4/4執筆時)

 炊飯方法:スチーム炊飯
 内釜:

 第1に、BALMUDA The Gohanです。

 カテゴリーとしては、3合炊きのスチーム式炊飯器です。

 201701221254.jpg

 しかし、蒸気のみで炊飯するため「蒸しご飯」に近い炊きあがりになります。

 この場合、米の甘み・柔らかさなどは期待できませんが、しゃっきり系/かための炊飯に特化して考えると、値段以上の実力を発揮します。

 この系統の米質が好きならば、試しても良いでしょう。ちなみに、Atlasも美味しく感じました。詳しくは、3合炊きの炊飯器の比較記事で書きました。


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 19・ バーミキュラ ライスポットRP23A-SV
  ¥86,184 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:3mm

 もう1つは、バーミキュラの炊飯器です。

 バーミキュラのホーロー鍋は、ガス火で美味しく炊飯できることで評判で、それを炊飯器にしたものがこちらです。

 釜の厚み炊飯方式は「月並み」ですが、ホーローの蓄熱性を活かした炊飯で、昔ながらのガスの強火で炊いたようなご飯が再現できます。

 味は、やはり「しゃっきり」よりですが、レベルの高い炊飯器です。こちらについては、高性能炊飯器の比較記事で紹介しました。

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 というわけで、今回は、美味しく炊ける炊飯器に関する「まとめ記事」でした。

 スペック比較中心の記事ですが、Atlasは、「試食も大好き」なので、炊飯器の試食会や見本市、試食イベントなどには、東京などにまめに出向いています。そして、記事の方向性について間違いがないか、定期的にチェックしています。

 ただ、それでも「どの炊飯器で美味しいご飯が炊けるのか?」については、見極めは相当難しいです。

  201803011953.jpg

 例えば、雑誌などでは、毎年秋の新米シーズンに、「炊飯器の炊き比べ企画」をしています。

 こうした「ユーザー体験系」の記事はたいへん参考になるのですが、ご飯は、個人で味の好みが大きく違うものです。

 さらに、利用するお米の銘柄や栽培法、水質、室温などの「条件面の差」があります。また、全てのグレードの炊飯器を網羅的に比較してくれるわけでもないので、これだけでは決められません。

 以上をふまえると、個人的には、メーカーが開示するスペックをおさえた上で、こうした雑誌や口コミ情報を広く参照しながら選んでいくのが良いと思います。Atlasもこうしたやり方をとっています。

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 というわけで、今回は炊飯器に関するまとめ記事でした。

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・5合炊きの高級炊飯器【3万円〜】
3・5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
4一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
6・家庭用精米器の比較
7・炊飯用土鍋の比較

 個別の機種について、より詳しい情報が知りたい方は、これらの記事を引き続きご覧ください。 

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 また、アマゾンでは、炊飯器の他に、全国の珍しいお米も売っています。

 201401111756.jpg

 このブログ「モノマニア」では、そういったお米のうち、今年度の検定で食味値特A評価をうけたお米も紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください→【リンクはこちら

 また、炊飯の味を変えることができる市販のミネラルウォーターについては、【こちら】で、アマゾンで取り扱われている約20種類の天然水ペットボトルを比較する記事を書いています。

 こちらもよろしければ、後ほどご覧ください。

  201803011952.jpg

 ツインバード MR-E520W
  ¥9,280 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 さらに、自宅用で、玄米から毎日お米を挽きたいと思っている方、ツインバード工業の機種ほか、【精米器のレビュー記事】もあります。

 最後になりましたが、もしこの記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

posted by Atlas at 19:27 | 炊飯機

比較2018'【結論】最新23機の3合炊き小型炊飯器の性能とおすすめ(1):1人暮らし向け3合炊き炊飯機の比較と選び方

【今回レビューする内容】 2018年 1人暮らし用小型炊飯器のおすすめ:三合炊き-3.5合炊きのIH炊飯器・圧力炊飯器 激安機種から小さな高級炊飯器まで機種の違いとランキング:パナソニック タイガー 炊きたてミニ 三菱 炭炊釜 本炭釜 アイリスオーヤマ 銘柄炊き象印 極め炊き 日立 おひつ御膳 シロカ かまどさん電気

【紹介する製品型番】 SR-KT067-K SR-KB055 SR-KA055 BALMUDA The Gohan JAI-R551-W tacook JAJ-A552 JKU-A551-W JKO-G550-T JKM-G550-T NL-BB05-WM NP-GH05-XT NP-RK05-NZ NP-RX05-TD NP-QB06-TZ NP-QT06-BZ SR-JX057-K NL-BA05-WA NL-BS05-XB NJ-SE068-W NJ-SW068-B RC-MB30-B RC-IB30-B RZ-WS2M RZ-W4M RC-IA31-B NP-RL05-TA NP-RY05-TD SR-JW057-KK SR-E111

今回のお題
3合以下でも美味しく炊ける小型炊飯器はどの機種?

 どもAtlasです。今日は炊飯器の比較をします。

 このブログ、モノマニアでは、炊飯器について次のような記事があります。

1・3合炊き小型炊飯器【5千円〜5万円】
2・
5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
3・5合炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
4・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
6・家庭用精米器の比較
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 このうち今回は、1番の記事です。

 単身世帯や少人数世帯向けの3合炊き・3.5合炊きの少量炊き炊飯器について、1万円以下の格安小型炊飯器から5万円以上の高級小型炊飯器の炊飯器まで比較してみたいと思います。

 なお、世帯向けの5.5合炊きの炊飯器を探している方は、お手数ですが、上位機2番以降のリンク記事をご覧ください。

1・小型炊飯器を選ぶメリット性!

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 Atlasの経験から言って、大きい炊飯器で、1合・2合のご飯を炊くのは、次の2点においてたいへん非効率です。

 第1電気代が余計にかかるからです。

 高級機は重量センサーと連動したエコ機能などがありますが、少量炊飯の場合の総合的な経済性は低いです。

 第2に、炊きあがるご飯が美味しくないからです。

 最近の高級機には少量炊飯モードがついている機種もあります。しかし、そういった機種でも、もともと「3合炊飯用」に最適化された機種に較べると、スペックに見合った美味いご飯は基本的には炊けません

 結論的に言えば、「電気代」「味」の面で、小型炊飯器は有利です。

2・小型炊飯器の賢い選び方!

 今回の記事では、小型炊飯器を20機種以上比較するつもりです。

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 比較するにあたっては、「美味いご飯を炊ける基本的な仕組み」が充実しているか?を細かくチェックしていきます。

 なお、今回の記事で「美味いご飯を炊ける炊飯器の見極めポイント」とするのは、次の3点です。


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 第1に、持続的に沸騰温度を出せることです。

 炊飯器は、メカ的に言って、いくつかの「炊飯方式」に分けられます。

 例えば、マイコン式炊飯器(底面の電熱線のみで加熱する方式)、IH式炊飯器(電磁波で広く発熱する方式)、圧力IH式炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)が、代表例に挙げられるでしょう。

 このうち持続的に沸騰温度を出せるのは、IH式炊飯器圧力IH式炊飯器です。

 圧力IH式炊飯器は「気圧」をかけた方が高温を維持でき、ご飯が美味しくできると考えがちです。しかし、 IH式炊飯器でも、高級な機種は、周囲をまくヒーターの段数を増やして、圧力IH式炊飯器以上の沸騰温度の持続性を維持している機種があります。

 したがって、この両者は、「美味いご飯」を炊く上で明確な機能差はありません。あえて言えば、圧力IH式炊飯器は「ふっくら甘い」軟らかめのご飯が得意で、IH式炊飯器は、「しゃっきり」したご飯が得意という程度と考えてください。

 結論的に言えば、今のところでは、「マイコン式を選ばないようにする」という点だけ気をつけていれば、基本的に問題ないです。なお、もっと細かい違い(可変圧力式・スチーム圧力式)などは、機種を見ながら補足します。


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 第2に、内釜の厚さとコーティングです。 

 釜の厚さは特に重要です。なぜなら、基本的に釜が厚いほど、沸騰高温状況のキープが可能で、美味しく仕上がるからです。

 高級機種になるとメーカーごとに土鍋、炭、はてはプラチナと、コーティングや素材が使用されますが、スペック的にいえば、釜の厚さが性能の見極めの大きなポイントです。

 ただし、圧力炊飯器については、圧力で熱を出す構造のため、必ずしも「釜の厚み」が美味しさを決めるという原則は適応されません。


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 第3に、ご飯の炊き分けです。 

 3合炊きでも上位機種となると「かため」「ふつう」「やわらかめ」などにご飯を炊き分けられる機能がつきます。そのため、圧力IH式炊飯器でも「かため」、IH式炊飯器でも「やわらかめ」のご飯が美味しく炊けます。

 最近は、「銘柄米の炊き分け」に対応するモデルもあります。ただ、これについては、同じ銘柄でも、収穫地によって水分量などがマチマチなので、あくまで「オマケ」的な感じです。


 以上3点の比較ポイントを説明しました。

 今回は、上の3つの要素を軸に小型炊飯器を比較していきます。もちろん、「保温性能」や「お掃除の手軽さ」といった重要要素も、詳しく比較します。

 そして、全ての機種を紹介した後で、いつも通り、価格や性能からオススメの機種を幾つか提案していきたいと思います。

3・マイコン炊飯式の3合炊飯器の比較

 最初にマイコン式の炊飯器を紹介します。

 1万円以下の価格帯の製品の場合、ほぼ全て「マイコン式」です。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


   

 1・タイガー 炊きたてミニ JAI-R551-W
  ¥7,499 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:マイコン炊飯(ヒーター)
 内釜:黒遠赤釜厚さ1.0mm

 JAI-R551は、タイガーのJAI-R551です。タイガーは、象印とともに、炊飯器の二大人気メーカーです。この機種は同社の製品では最も安いモデルです。

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 炊飯方式は、マイコン式です。

 昔ながらの方式で、下面の熱板、ないし電熱線(シーズヒーター)が唯一の熱源です。そのため、火力においては、磁力で「面の加熱」ができるIH炊飯式に及ばないといえます。

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 釜の厚みは、1.0mmとかなり薄いです。

 黒色のコーティングをした遠赤の釜を使用していますが、この点で、製品コストを抑えていると言え、味についてはさほど期待できません。

 炊飯のメニューは、白米・玄米・早炊き・おかゆ・無洗米・おこわ・煮込みなど複数対応し、調理の多彩さの点では優れます

 他にも「エコ炊き」メニューモードで、結露の原因となる蒸気を抑える機能がついています。冬場の炊飯器による結露の問題はマンションでは大問題なので、ある程度対策をしてくれるのは嬉しいことです。

 ただ、やはり釜の厚みが十分でないために、抜群に「美味しいご飯」の炊飯は無理でしょう。 


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 2・TIGER tacook JAJ-A552-WS【白】
 2・TIGER tacook JAJ-A552-PB
【桃】
 2・TIGER tacook JAJ-A552-GI
【緑】
  ¥6,999 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:マイコン炊飯(ヒーター)
 内釜:黒遠赤特圧釜 厚さ2.5m

 2番目に紹介するのは、タイガーの tacookです。特徴的な形をしたインテリア性の高い炊飯器です。

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 炊飯方式は、こちらもマイコン式です。ただ、マイコン炊飯器としては特長のある機種です。

 こちらの機種は、内釜にオレンジ色のクッキングプレートを入れることで、ご飯+おかずの同時調理ができます。40種類の料理法を提案するレシピブックも付属します。炊飯器と言うよりもマルチクッカーとも言うべきですね。メーカーも「tacock」という愛称を付けています。

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 釜の厚みは、この機種の「売り」といえる部分です。釜の厚さが2.5mmあります。

 先述のように、釜が厚いと熱を逃さず炊飯できるため、「美味しく」炊けます。

 以上、タイガーのタクックの紹介でした。面白いコンセプトの炊飯器で、ニッチな需要を満たしていると思います。炊飯についても、釜が厚い分、マイコン炊飯器として期待できます。

 ただし、価格的にはマイコン炊飯器として高めです。その意味、クッキングプレートにどの程度の価値をみいだせるか?がポイントとなります。また、保温については、美味しく保温する技術が未搭載なので、冷蔵するか、食べきりで炊きましょう。

 多彩な調理機能を持つこの機種を見たとき、外国の人が炊飯目的ではなくて、調理器ととして使う目的でマイコン式炊飯器を買って帰るという話を思い出しました。


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 3・象印 マイコン式 NL-BB05-WM
 3・象印 マイコン式 NL-BB05-TM
  ¥8,480 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:マイコン炊飯(ヒーター)
 内釜:黒まる厚釜 厚さ2.5mm

 NL-BA05は、象印の炊飯器です。色はホワイトとブラウンから選べる構成ですね。

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 炊飯方式は、こちらもマイコン式です。

 ただし、ここまで見た機種に比べるとやや高度です。なぜなら、この機種は、上ふた、側面、釜底に、シーズヒーターを採用する「三段式」の全面加熱仕様だからです。

 底面しかヒーティングしないマイコン式の弱点を克服しようという設計思想があります。 この点だけでもマイコン式の中では、最もご飯が美味しく炊ける機種と言えます。ただ、ムラが少ないといえるIH式には及ばないでしょう。

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 釜の厚みは、2.5mmの黒圧厚です。1万円以下のマイコン炊飯器としては、厚めです。ある程度美味しいご飯を期待できるでしょう。

 また、持続的な沸騰温度を出す仕組みがある点で「本格的」な要素もある機種です。というのも、

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 炊飯のメニューも、白米・白米急速・無洗米・ 発芽米・胚芽米・玄米・雑穀米など、多彩なモードが備わっています。

 面白い部分では、パンの発酵や焼き上げに利用できる機能も付属します。

 お手入れも、外して洗えるディンプルアルミ内蓋を採用しており、日常用としても高機能です。

 以上、NL-BA05の紹介でした。

 1万円以下で手に入るマイコン式としては高性能です。全面加熱で、マイコン式の弱点も克服されており、IH方式に準じて性能が期待できます。

 ただ、現在はこの程度の予算でIH式が買える状況にあることをふまえると、価格競争力はあまり高くないと言えます。


  

 【2017】【475W】

 4・アイリスオーヤマ 銘柄炊き 3合 RC-MB30-B
    ¥5,580 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:マイコン炊飯(ヒーター)
 内釜:極厚火釜 厚さ3.1mm

  RC-MA30-B は、アイリスオーヤマのマイコン炊飯器です。能力の高い低価格帯製品の開発が上手な同社らしい製品です。

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 炊飯方式は、こちらもマイコン式です。

 加熱に使うシーズヒーターは、底面とふたの「2段」です。この点では象印より弱いです。実際、475Wと、象印のマイコン式(495W)に比べると火力は多少落ちますね。

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 釜の厚みは、一方で、象印を上回る3.1mm厚の極厚火釜となります。

 他社の1万円以下クラスよりも厚く、この部分は、ご飯を美味しく炊く要素は十分備わっています。

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 炊飯のメニューは、白米・無洗米・省エネ早炊き・炊き込み・おかゆ・玄米・煮込み 発芽米です。

 最近の他社モデルにみられる発芽米(発芽玄米)などは対応しません。しかし、炊飯器を使っての煮込み・蒸し料理などに対応する点は、面白いと思います。

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 加えて、この機種の売りは「米の銘柄炊き」に対応する点です。他社では3万円以上の高級機にしか搭載されないもので、この機能の搭載が人気の秘密です。選べる銘柄は、こしひかり、あきたこまち、つや姫、ゆめぴりか、ひとめぼれ、ヒノヒカリの6コースです。実際、米の銘柄によって粒の大きさや食味(粘度)が異なるため、銘柄別コースがあるのは大きな魅力でしょう。

 これ以外の米については、選択できませんが、約30種類の米について、6コースのどれを選択すれば良いかは、参考表が付属します。

 以上、 アイリスオーヤマRC-MB30-B の紹介でした。

 5000円前後の炊飯器だけで比べれば「ベストバイ」はこれでしょう。この値段で銘柄炊きを(惜しまず)投入したのは、高級機を展開しない同社ならではでしょう。

 マイコン炊飯式ですが、ふたヒーターと厚めの内釜で、味の面で配慮があるのも好感触です。


  

 5・象印マイコン炊飯器3合 NL-BS05-XB
  ¥9,990 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:マイコン炊飯(ヒーター)
 内釜:黒まる厚釜 厚さ5mm


 NL-BS05-XBは、象印のマイコン炊飯器のなかでは、最も高級なモデルです。

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 釜の厚みは、5mm厚と、マイコン炊飯器としてみれば、かなり豪華な仕様です。釜の厚みは、炊飯器として最も重要な部分ですから、味は期待できそうです。

 その他の性能は、下位機種と同様です。持続的な沸騰温度を出す仕組みも、下位機種と同じく、フタヒーターを使った全面加熱が採用され、火力はマイコン式では最上位です。

 以上、NL-BS05-XBの紹介でした。釜が厚い点が最大のメリットです。マイコン炊飯器のなかでは、最も性能が期待できる機種でしょう。1万円前後で考えている場合は、この機種が性能面では上位です。

4・IH式の3合炊飯器の比較

 つづいては、IHヒーター式の炊飯器です。

 最初に書いたように、IH式は、ムラ無く加熱をする構造のため、マイコン式の炊飯器よりも美味しくご飯が炊けます


  

 【2017】

 6・象印 極め炊き 3合炊き NP-GH05-XT
  ¥14,000 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:まる厚釜 厚さ(1.7mm)

 NP-GHシリーズは、象印の「極め炊き」ブランドでは、最も安価なIH炊飯器です。

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 炊飯方式は、IH式炊飯式です。

 ムラ無く加熱できる点で、あらゆるマイコン炊飯式の「上を行く」方式です。値段面で高価になるのが欠点ですが。

 ヒーターは、底面にIHヒーターを装備するほか、側面と上面に電熱ヒーターを補足的に展開する「3段式」となります

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  釜の厚みは、しかしながら、1.7mmと少し薄めです。

 IH方式をできるだけ安く提供するために、釜の部分のコストを削減したのでしょう。そのため、一長一短がある機種です。

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 炊飯のメニューは、この機種から「熟成炊き」が加わります。炊飯に通常よりも時間をかけることで米の甘みを引き出す「プレミアムコース」です。これは、名称こそ異なりますが、中級グレード以上の炊飯器には各種搭載される機能です。

 保温機能については、この機種の場合、「うるつや」保温機能が搭載です。底部の温度センサーで、最適な温度でご飯を保温できるでしょう。夕方に炊いたご飯を、朝美味しく食べたい方には、象印の機種は向きます。

 以上、「極め炊き」NP-GF05の紹介でした。格安でIH炊飯器が手に入る点で魅力な機種です。

 ただ、釜の厚みの部分で妥協があるため、その点が残念な機種です。ただ、IH式は、マイコン式に「米の味」の点で確実に上回るので、1万円前後で買えるならば相当魅力がある機種です。また、一人暮らしの方には、「うるつや」保温機能も魅力的と言えます。


  

 【2017】

  7・アイリスオーヤマ 銘柄炊き IH 3合 RC-IB30-B
    ¥7,910 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:極厚火釜 厚さ(3mm)

  RC-IB30-Bは、アイリスオーヤマのIH炊飯器です。

 2017年から発売になった同社初のIH式炊飯器となります。

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 炊飯方式は、IH式炊飯式です。IH式で新機種で1万円を切ったのは、Atlasが記憶する限り初めてです。

 象印と比べても、側面2段のIHヒータにフタ部分のヒーターの「3段式」であり、火力も十分です。

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 釜の厚みは、3.0mm厚と、象印よりもかなり厚いです。

 この部分でもスペック的に高い評価ができるでしょう。ただし、コーティング層は2層のため、1万円代半ばの中級機には及ばないスペックです。

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 炊飯のメニューは、無洗米・白米・炊き込み・おかゆ・玄米です。ただし、これに加えて、煮込みと蒸し料理が可能な特殊モードが付属します。炊飯以外の利用の幅が広いのは、1人暮らしには嬉しい部分です。

 もちろん、アイリスオーヤマの炊飯器ですので、米の銘柄炊き」に対応です。31種類の銘柄を6つのコースで分けている点は、下位機種に準じます。

 以上、 アイリスオーヤマRC-IB30-Bの紹介でした。2017年7月発売の機種で、炊飯器メーカーとしては「新参」ですので現在進行形では、さほど注目度も高くない機種です。

 しかし、上で見たように、IH式で1万円を切る価格の上、釜も厚く、多機能調理器としても利用できる機種です。スペック的に言えば、1万円以内でここまで性能を出せたのは「脅威」です。

 1万円以下の低予算で買える小型機種を探しているならば、選択肢に加えたい製品と言えます。


   

 8・タイガー tacook 3合 JKU-A551-W
  ¥13,230 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:3
層特厚鍋(2.3mm)

 JKU-A551-Wは、タイガーの少量炊き炊飯器です。

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 炊飯方式は、IH式炊飯式です。タイガーは、アイリスオーヤマや象印のように、「ふたヒーター」を含めた全面加熱は、機能的に持ちません

 一方、下方部のIHヒーターにより、下面を130度まで上げつつ、内釜の熱伝導に期待する方式となります(剛火IH)。タイガーの場合、最上位機種もこの仕様ですが、これは、理想とする、昔ながらの「かまど炊き」ご飯は、「全面加熱などしない」という発想から来ているようです。

 これが、タイガー炊飯器の「個性」と言えます。ただし、後述するように、同社の上位機種は「土鍋の再現」を重視していて、その場合は実質的に「全面加熱」式を使っています。

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 釜の厚みは、しかしながら、2.3mm厚とマイコン式より薄いです。

 ただ、こちらは、ステンレスとアルミの三層構造の厚釜に遠赤土鍋コーティングをした仕様であり、IH式の採用もあわせ、性能面では、下位機種を凌ぎます。

 また、先ほど紹介した、オレンジ色のバスケットの付いたマイコン式のtacookを、IH炊飯器にした機種です

 炊飯のメニューは、甘さを引き出す「プレミアム」な炊飯方式である極うまメニューを搭載します。

 以上、タイガーのJKU-A551-Wの紹介でした。格安ながら、「下面強火」というタイガーの発想が出ている機種です。ただ、これを活かすための内鍋の性能は、「価格なり」でしょう。

 とはいえ、マルチクッカーを試したいけど、おいしいごはんも食べたいという人には特にオススメできます。


  

 9・TIGER 炊きたてミニ 3合炊き JKO-G550-T
  ¥13,302 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:5層特厚鍋(2.5mm)

 JKO-G550-Tは、タイガーの炊きたてミニ シリーズの中級グレードの炊飯器です。

 炊飯方式は、こちらも、IH式炊飯式です。

 「かまど炊き」を再現するため、下面を130度まで上げる剛火IHを採用している点は、1つ上の下位機種と同じですね。

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 釜の厚みは、2.5mmで、この価格帯のIH炊飯器としては厚めです。

 また、素地の上に、土鍋コートを含む5層の土鍋コーティングを施すことで、蓄熱性を高める仕組みです。層の厚いコーティングは、熱伝導性の面でも有利であり、剛火IHの底力を下位機種以上に引き出すでしょう。

 炊飯のメニューは、タクック同様に、「プレミアム」な炊飯方式である極うまメニューを搭載します。

 保温については、一方取り立てて注目する機能はありません。

 以上、タイガーの炊飯器JKO-G550-Tの紹介でした。

 2万円以下のグレードでは比較的高レベルと言える5層の土鍋コーティングを施した2.5mmの釜を採用し、また、剛火IHと呼ぶ高火力で一気に沸騰温度を作り出し、「かまど炊き」を再現している機種です。

 「プレミアム」な炊飯もできますし、メーカー独自の個性も感じられる機種です。保温機能の弱さは弱点と言えるものの、この点で、おすすめできる機種の1つです。


  

 【2017】

 10・パナソニック SR-KT067-K
  ¥15,456 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:備長炭釜 厚さ2.0mm

 SR-KTシリーズは、パナソニックでは、最も安価な小型炊飯器です。小型でスタイリッシュな形状ですが、こちらは3.5合炊きの炊飯器です。

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 炊飯方式は、こちらもIH式炊飯です。

 パナソニックは、タイガーと異なり、「全面加熱で沸騰温度を維持することこそ、米の味を引き出す」という思想です。

 そのため、下部の2段IHヒーターに加えて、側面とふたに電熱ヒーターを入れた「4段ヒーター」を採用しています。ムラ無く加熱できるため、米をアルファ化できる沸騰温度の維持力には期待が持てます。

 釜の厚みは、2mmとIH炊飯器としてはやや薄めです。内側に備長炭コートを施し蓄熱性のアップをなしていますが、それでも多少物足りないスペックです。

 炊飯のメニューは、他社のような「プレミアムな」炊飯モードがありません

 保温機能も、あまり強調する点はありません。

 以上、パナソニックSR-KTシリーズの紹介でした。丸みを帯びた形状はユニークで、デザイン性は高い機種です。ただ、機能面では、全面加熱が目立つほどで、やや独自性に欠けるでしょう。

ーーーー

 【2016】

 10・パナソニック SR-KB055
  ¥13,100 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 なお、SR-KTシリーズには、旧モデルとしてSR-KB055という機種が売られています。こちらは、3合炊きで、内釜の厚さが1.5mmとかなり薄いです。

 スタイリッシュな機種ですが、ややおすすめしかねる機種ですね。


  201802191626.jpg

 【2017】 

 11・三菱 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE068-W
 11・三菱 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE068-P
  ¥16,900 Amazon.co.jp (4/4執筆時)  

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:炭炊釜 2.0mm

 NJ-SEシリーズは、三菱電機の発売する炊飯器です。四角い形状が同社の炊飯器の特徴で、炊飯器への参入以来続けています。色は、標準的なホワイトの他、薄いピンク色の製品もありますね。

 炊飯方式は、こちらもIH式炊飯です。

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 釜の厚みは、2.0mmです。発売当初価格が2万円前後のモデルとしては多少薄いです。

 一方、パナソニックの「ダイヤモンド銅釜」に対して、こちらは「炭炊釜」というブランド釜です。ダイヤモンドも炭も炭素ですが、こちらは泡を作り出すのではなく、遠赤外線効果を期待してのものです。釜自体は2層コートなので、性能的にはパナソニックの「ダイヤモンド銅釜」のが多少高級でしょう。


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 沸騰温度の維持は、その一方で、底面に2段配置されたIHのほか、フタと側面にもヒーターを搭載する「5重で全面加熱」する点で、火力は相当強力です。

 炊飯のメニューは、同社のプレミアムモードである芳潤炊きが付属します。さらに、超音波吸水という、仕込み時に短時間で米に水をたっぷり吸収させることのできる機能も付属しています。米を水に浸しておく時間が短くても、美味しく炊ける仕組みです。 

 保温については、高度な機能は付属しませんが、「保温無し」と「食べ頃保温」というご飯を通常より低音で保温する仕組みがあります。

 以上、三菱の炊飯器NJ-SEシリーズの紹介でした。パナソニックの SR-KAシリーズのライバルで、釜はパナソニック、火力は三菱が優れるので、どちらを買うか迷うところです。最終的なおすすめ機種については、記事の最後で改めて書きたいと思います。


  201804041528.jpg

 【2017】【下位機種】

  12・アイリスオーヤマ銘柄量り炊き RC-IA31-B
    ¥17,877 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2017】【上位機種】

  12アイリスオーヤマ銘柄量り炊き RC-IA32-R
    ¥25,785 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2016】【下位機種】【在庫限り】

  12・アイリスオーヤマ銘柄量り炊き RC-IA30-B
    ¥13,200 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:極厚銅釜 厚さ(3.1mm)

  銘柄量り炊きシリーズ は、アイリスオーヤマのIH炊飯器の上位機です。

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 炊飯方式は、IH式炊飯式です。

 この機種の場合、下段をIHヒーターとして単独で利用可能です。また、下段が「はかり」にもなっていて、5cc刻みで適切な水量をお知らせしてくれる機能よそったご飯のだいたいのカロリーを表示する機能を持ち合わせます。

 水量に注目したのはアイリスオーヤマが初めてと言え、独自性があります。

 ただし、IHを分離式にしたため、IHヒーターは下段のみです。アイリスオーヤマの他機種を見ると「全面加熱」方式を差以上と考えているようであり、その点で言えば、(便利とは言え)「炊飯の味の面」ではマイナス要素でしょう。

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 釜の厚みは、3.1mm厚と、この点では十分な設計です。

 なお鍋は、上位機のみ、熱伝導性の高い銅釜・銅コートです。下位機種は、銅釜にフッ素加工となります。

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 炊飯のメニューは、無洗米・白米・炊き込み・おかゆ・玄米です。これに加えて、煮込み・蒸し・発酵が可能な特殊モードが付属します。

 もちろん、アイリスオーヤマの炊飯器ですので、下位機種同様に米の銘柄炊き」に対応です。

 以上、銘柄量り炊きシリーズの紹介でした。「ハイブリッド系」の面白い試みをしている機種です。IHヒーターを持ちたい方は、ダイエッターの方には重宝しそうです。

 ただ、単純に「炊飯器」としてみると、味の面では1万円台前半の同社の機種と横並びかそれを下回る水準でしょう。心底面白い発想だとは思うのですが、今回の比較の趣旨からすると「多少残念」な機種です。

5・圧力式の3合炊飯器の比較

 つづいて、圧力IH炊飯器を紹介します。

 先述のように、圧力式IHは、IH炊飯の「上位機種」との理解は必ずしも正確ではありません。むしろ、炊けるご飯の傾向が違うと理解するべきです。

 一般的に圧力式は、「甘く、ふっくらとした」ご飯を炊くのが得意と言えます。


  

 【2017年】

 13・象印 圧力IH式 3合 NP-RK05-NZ
  ¥17,548 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2018年】

 13・象印 圧力IH式 3合 NP-RL05-TA
  ¥22,650 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:圧力IH炊飯
 内釜:黒まる厚釜 厚さ(1.7mm)


 NP-RKシリーズは、象印の炊飯器です。

 2018年新機種が登場しました。こちらは、「やわらか」という食感の炊き分けができるようになりましたが、基本的にマイナーチェンジです。圧力炊飯器は、通常炊飯でもこの方向性の食感となりますし。いずれにしても、安くなっている旧機種がお買得です。

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 炊飯方式は、この機種は圧力IH式です。

 IHヒーターなどの熱源を持ちつつ、圧力を使って沸騰温度の維持に努める仕組みです。同社は、「豪熱沸とう」と呼んでいます

 象印は古くからこのタイプに力を入れており、このグレード以上が「同社の中級グレードの炊飯器」と言えます。ただし、かけられる圧力は、1.15気圧までです。同社は他社よりも高圧をかける点が「味の秘密」なので、スペックは多少低いです。

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 釜の厚みは、1.7mmです。

 2万円以上の機種と考えれば、物足りなくも思えます。しかし、圧力炊飯器の場合、むしろ圧力で「持続的に沸騰温度を出す」仕組みとなるため、大型の圧力炊飯器についてもこの程度の場合もあり、一概に比較できません。

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 炊飯のメニューは、かため(しゃっきり)・ふつう・やわらかめの炊き分けが可能です。また、象印の「プレミア炊飯」機能である熟成炊きに対応します。炊飯時間を延ばして甘さを引き出す機能です。

 なお、圧力炊飯は、どちらかというと「ふっくら」「やわからめ」のご飯が得意です。ただ、象印は、圧力のかけ方と炊飯時間の調整で、で美味しい「しゃっきり」ご飯を炊くことも可能です。

 ご飯の保温設定は、この機種の場合、「うるつや」保温機能が搭載です。底部の温度センサーで、最適な温度でご飯を保温できるでしょう。

 以上、象印のNP-RKシリーズの紹介でした。3合炊きの圧力式炊飯器としては、割と価格が安いです。甘みで粘りがあるご飯が好きな方は、IH炊飯器よりも、こちらのような圧力IH炊飯器が特におすすめです。ただし、圧は低めなので、あくまで「入門機」です。


 
 【2017年】

 14・象印 極め炊き 3合 NP-RX05-TD
  ¥27,800 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2018年】

 14・象印 極め炊き 3合 NP-RY05-TD
  ¥29,338 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:圧力IH炊飯
 内釜:プラチナ厚釜 厚さ1.7mm(3年保証)

 NP-RX05-TDは、象印の少量炊きでは、中位機にあたる製品です。

 下位機種同じく2018年モデルが出ています。味の面での改良は、下位機種と同じで「やわからめ」という基準が加わったのみです。、

 炊飯方式は、この機種も圧力IH式です。

 下位機種と比較するとかけられる気圧が1.2気圧までと能力がアップしており、下位機種よりも甘みともちもち感を引き出しやすいです。同社は、


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 釜の厚みは、下位機種と同じで1.7mmです。しかし、プラチナ厚釜を採用しています。

 コーティング材にプラチナナノ粒子を採用している点が名前の由来です。象印によると、水をアルカリ性に変化させるこで米の甘みを引き出す効果があります。お米の甘みが従来比30%引き出せるとのことです。

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 炊飯のメニューは、象印の「プレミア炊飯」機能である熟成炊きに対応します。

 ま、圧力のかけ方を制御できるため、「シャッキリ」したご飯、「ふっくらとしたご飯」と炊き方を制御することが可能です。下位機種は「「ふっくら」「ふつう」「やわからめ」という基準の3段階でした。しかし、こちらは「もちもち」を加えた実質4段階になります。

 ご飯の保温設定は、この機種も、「うるつや」保温機能が搭載です。

 また、こちらの機種には、蒸気量をセーブし、結露を減少させるような炊飯方法も可能な「蒸気セーブメニュー」が搭載されます。ただ、こちらは、電力セーブモードで炊くため、通常炊飯と炊きあがる米の味が変わります

 以上、象印のNP-RX05-TDの紹介でした。下位機種に比べると「プレミア釜」が採用されている点と、圧力が高い点が魅力です。


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 15・BALMUDA The Gohan
   ¥37,900 Amazon.co.jp  (4/4執筆時)

 炊飯方法:スチーム炊飯
  内釜:

 つづいて、日本のバルミューダデザインBALMUDA The Gohanです。

 機能面で特長のあるデザイン家電を販売する同メーカーが、トースターに続いて炊飯器に参入しました。

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 炊飯方式は、スチーム炊飯です。

 大きな炊飯器については、他社もIHスチーム炊飯器を出していますが、これとは全くことなる技術です。

 バルミューダの場合、底面ヒーターで発生させた蒸気を内釜に送り込み、直接ご飯を対流させずにご飯を炊飯していく方式となります。これは、強火力による対流を重視する、これまでの炊飯器と180度異なる発想で斬新です。 

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 沸騰温度の維持は、この機種の場合、とある理由から、全く重要視されません。バルミューダデザインによると、火を使う土鍋や羽釜の炊飯では、米は動いていないことを発見したそうです。そして、それを再現するために、スチームで上方から「米を踊らせず炊きあげる」独自方式をあえて採用しています。

 興味深い話です。ただ、読者が注意するべきは、これは、土鍋や羽釜の炊飯との比較であり、各社がしのぎを削っている「かまど炊飯の話ではない」という点です。「かまどご飯」で美味しい「カニ穴」が開くのは、(米はともかく)激しい熱対流が起こる結果であるのは確かです。

 そのため、かまど特有のふっくら甘みのあるご飯の再現性は低いでしょう。

 ただし、お米の粘り気や甘みは控えめで、その代わりにハリとツヤのある堅めのご飯が炊ける炊飯器としては、逆に相当期待がもてます。これ系の味のニーズは世の中に確実にあり、例えば、「お一人様用」のガス火炊飯の小型土鍋を使っている人は、味の傾向が似ているので、この機種は合う好みが合う可能性は高いでしょう。

 Atlasも試食しましたが、独特の食感は、かなり好感が持てました。

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 釜の厚みは、現状非公開です。

 ただ、こちらの製品は、沸騰温度を超えないことに主眼を置いているので、この部分は重要ではないでしょう。

 炊飯のメニューは、堅さの炊き分けなどの機能はなく、この方面ではあまり見所はないです。ただし、玄米や炊き込みご飯についてはモード変更が可能です。

 保温も、蒸気構造が災いしてか、機能自体が無く、炊きあげたら、冷凍するか、おひつに入れて保存しないといけません。

 以上、BALMUDA The Gohanの紹介でした。

 独特な味の傾向を持つ炊飯器なので、あまり考えずに選ぶのは「冒険」でしょう。ただ、堅めで、ハリツヤのあるご飯は実際美味しく炊けるので、あまり浸水しない固めのご飯が好きな人には「画期的で相性が格別に良い」といえます。人を選びますが、確実にニーズはあるでしょう。

6・内釜が厚めの中級機の比較

 続いて、やや価格が高めながら、ハイグレードな内釜を装備する、高性能な炊飯器を比較します。


 

 【在庫限り】

 16・TIGER 土鍋IH 炊きたてミニ JKM-G550-T
  ¥21,666 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:土鍋釜 厚さ(5.5mm・5層コート)


 JKM-G550は、タイガーの炊きたてミニ シリーズの高性能炊飯器です。

 炊飯方式は、割と高めの機種ながら、こちらもIH式炊飯です。

 圧力IH炊飯器は、「しゃっきり」「かため」系ご飯がやや苦手ですので、、米のハリや、食感を大事にしたい場合は、あえて圧力をかけないという選択肢は「あり」です。

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 なお、この機種は、「土鍋」の再現を狙った同社の「上位機」になります。そのため、下部のIHヒーターに加えて、3段の側面ヒーターふたヒーターを使った「多段式の全面加熱方式」となっています。

 加えて、上部プレートにも遠赤土鍋プレートを採用しており、全体の熱伝導性を高める独自の工夫もあります。


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 釜の厚みは、最大で5.5mmと、かなり本格的な釜です。

 先ほど書いたように、釜の厚さは、炊飯器のグレードを決める決定的な要素の1つです。また、部材費も高いため、「価格を抑えて提供」するため、格安機では、なるべく薄くすることもある部分です。しかし、このグレード以上だと、そのような要素はなくなっていきます。

 また、こちらの釜は、同社の「プレミア」釜となる「本土釜」になります。「本土釜」とは、素地に土鍋を使い、その上に釉薬など6層のコーティングをした釜を表します。タイガーの最高級炊飯器z完全に「土鍋」なのですが、その技術が応用されたものです。

 土鍋で炊くご飯が美味しいことからの発想で、蓄熱性を高めることで、沸騰温度を持続させる仕組みです。

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 炊飯のメニューは、火加減を4段階に調整できる点が「売り」です。とくに本土釜が可能とする強火力で、おこげご飯が炊ける点が魅力です。

 ただし、圧力IH炊飯器ではないために、ハリのあるご飯は得意な一方、「ふっくら感」「もちもち感」はさほど楽しめなさそうです。なお、こういった感じのご飯が好きな方は、圧力IH炊飯器のほうが良いでしょう。

 保温については、通常以上の機能はないですが、「保温無し」を選択できるのは、地味ですが便利だと思います。

 以上、タイガーの炊飯器の紹介でした。

 沸騰温度を持続させる仕組みはここまで見た機種の中では最高です。一方、このグレードだと「圧力炊飯器」も選択肢にはいりますが、「かためで、粒だった」タイプのご飯が好きな方は、むしろ圧力がないこちらのタイプが合っているかと思います。


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 【2017】

 17・三菱 本炭釜 NJ-SW068-B【黒】  
 17・三菱 本炭釜 NJ-SW068-W【白】
  ¥40,300 Amazon.co.jp (4/4執筆時)  

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:炭炊窯(最大7.5mm)

 こちらは、三菱の炊飯器の3.5合炊きの炊飯器です。他社には少ない四角い形状が同社の炊飯器の特徴で、炊飯器への参入以来続けています。

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 炊飯方式は、IH式炊飯です。

 三菱は、昔ながらの「かまどご飯」の炊飯に圧力はかけないから、「圧力IH炊飯器は不自然」とする、ハッキリした思想を持った会社です。そのため、3合炊きの高級機にも、圧力IH式を採用していません。

 ヒーターは、5段式です。底面に2段配置されたIHのほか、フタと側面にもヒーターを搭載します。「全面加熱」する点で火力はとても強力です。

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 釜の厚みは、最大7.5mmです。

 かまど釜のように底面を厚くすることで、蓄熱性を高めるという発想です。形状的にも丸みを持たせて、かまどで起こる対流を促す要素も見られます。コーティングは炭コートであり、こちらも、遠赤効果を高め、高熱を維持しようという発想があります。

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 炊飯のメニューは、同社のプレミアムモードである芳潤炊きが付属します。また、超音波吸水という、仕込み時に短時間で米に水をたっぷり吸収させることのできる機能も付属しています。米を水に浸しておく時間が短くても、美味しく炊ける仕組みです。

 そのほか、季節に応じた米の水分量をふまえた炊飯も可能です。 

 保温については、「保温無し」と「食べ頃保温」というご飯を通常より低音で保温する仕組みが、三菱の下位機種と同じく採用されています。

 以上、三菱の炊飯器NJ-SWシリーズ の紹介でした。

 最大7.5mmという肉厚な釜が採用されたうえ、また、「全面加熱」する火力で炊きあげるという、美味しいご飯を炊く基本を丁寧になぞった点で、好感が持てる機種です。多少高いですが、買って損をしない炊飯器です。 


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 【2合炊き】

 18・日立 おひつ御膳 RZ-WS2M ゴールド
 18・日立 おひつ御膳 RZ-WS2M レッド
   ¥23,220 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【4合炊き】

 18・日立 おひつ御膳 RZ-W4M ゴールド  
 18・日立 おひつ御膳 RZ-WS4M レッド
 ¥40,010 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:極め羽釜 厚さ最大3.6mm

 つづいて、日立の「おひつ御膳」の紹介です。

 こちらは、2合炊き4合炊きの2モデルがあります。本体色は、ゴールドレッドで、いずれも日立の家電によくみられる「ブランドカラー」です。

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 新しいコンセプトの炊飯器で、図のように、電源部とおひつとが分離できる構造であるために、食卓に持って行きやすいモデルといえます。また、おひつ部は、断熱構造になっており、電源なしで70度で2時間保温可能です。

 炊飯方式は、こちらもIH式炊飯です。

 日立は、圧力IH式の技術も持つ会社ですが、こちらについては、例外的に採用していません。

 アイリスオーヤマの上位機と仕組みが似ていますが、やはり底面加熱に限定されるため、沸騰温度のキープ時間は短いでしょう。スペック上、沸騰時間は98度以上、21分間キープということです。

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 釜の厚みは、最大3.6mmです。

 三菱に比べると多少薄めです。ただ、その分、軽量性を優先し、おひつを持ち運ぶ際の利便性を優先しています。

 炊飯のメニューについても、堅さの炊き分けなどの機能はなく、この方面ではあまり見所はないです。

 以上、日立の「おひつ御膳」の紹介でした。

 電源部とおひつ部を分離できる新構造で、新しいコンセプトを炊飯器に持ち込んだ点で評価したい新製品です。ただ、一方、「ご飯を炊く」という部分では、従来の炊飯器に及ばないという印象です。

 長時間保温機能もないので、一人暮らし・二人暮らしの方のためが「一回で食べきる」場合におすすめしたいモデルですね!その意味でのニーズはあると思いますし、考えられた家電だと思います。

後編に続く!
少量でも美味しく炊ける小型炊飯器は結論的にこの機種!

 というわけで、今日は少量炊きの炊飯器を15機種紹介してきました。

 記事はまだ続きます。

   

 19・象印 南部鉄器極め羽釜 NP-QB06-TZ
  ¥50,799 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 20・象印 南部鉄器極め羽釜 NP-QT06-BZ
   ¥64,500 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 21・パナソニック Jコンセプト SR-JX057-K
   ¥52,173 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 22・長谷園×siroca かまどさん電気 SR-E111
     ¥86,184 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 続く後編こちら)では、 プレミアムな機種を中心に、今回紹介できなかった機種を紹介します。

 また、その上で、ここまで紹介してきた全機種のうちから、価格別・目的別にAtlasがもっともおすすめできる機種を数機種選んでいきたいと思います。

 引き続きよろしくお願いいたします。

 後編記事は→こちら

 最後になりましたが、この前半記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。
posted by Atlas at 17:39 | 炊飯機

比較2018'【結論】最新23機の3合炊き小型炊飯器の性能とおすすめ(2)

今回のお題
少量でも美味しくご飯が炊ける小型炊飯器はどの機種?

 どもAtlasです!今日は3合炊き・3.5合炊き炊飯器の比較です。

 前回の記事は、5000円〜4万円台前半の比較的購入しやすい小型炊飯器を16種類紹介しました【こちら】。

 今回の記事は、5万円〜7万円ほどのプレミアムな」小型炊飯器を紹介します。

 その上で、記事の最後では、前回と今回で紹介した全19機から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

7・プレミアムな3合炊飯機の比較

 ここからは、新機種の販売価格が5万円を超えるプレミアムな小型炊飯器を紹介していきます。

 団塊の世代の皆さんの引退で、「高級な少量炊飯器」という新しいマーケットが近年できており、多くの商品が売れるようになりました。

 前編でも書きましたが、大きな炊飯器で少量炊飯を美味しく炊くのは本当に難しく、メーカー泣かせです。そこで、「それなら少量炊飯器を高性能化すれば良いのでは?」という、発想の転換が業界で進んでいるようです。

 ここから紹介していく炊飯器は、そういったニーズに応えるシリーズです。


  

【2017】

 19・象印 極め羽釜 NP-QB06-TZ
   ¥48,260 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 19・象印 極め羽釜 NP-QA06-WZ
  ¥44,470 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:圧力IH炊飯
 内釜:極め羽釜 厚さ2.2mm

 象印のNP-QA06は、3.5合炊きの高級炊飯器です。

 なお、2017年6月に新機種が出ました。今年度については、「プレミアム対流」という機能が付属しますが、メカ的な変化はなく、沸騰行程をマイナーチェンジしただけです。その意味で、価格の安くなった昨年モデルはお買得です。

 炊飯方式は、IH圧力炊飯器であり、「甘く」「粘り気のある」「もっちりとした」と形容できるご飯が得意です。

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 沸騰温度の維持には、2段のIHヒーターと3段の電熱ヒーターからなる「5段式ヒーター」のほか、図のような羽釜が功を奏します。

 まず、内釜の羽の部分が、炊飯中にフタと密着して熱を逃がすのを防ぎます。また、底面のヒーターをスプリング構造にすることで、釜とヒーターをより密着できるようになっており、下面から強い火力で炊く「かまど炊き」のご飯をより忠実に再現しています。

 かけられる圧力は、最高1.3気圧で、象印の最高クラスです。高圧の炊飯器は、お米のアルファ化を促し、甘みをより効果的に引き出せるでしょう。

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 釜の厚みは、最大2.2mmです。

 これは薄く思えますが、形状を見て分かるように、「かまどを再現」することを優先しているためです。羽根が付き、また、釜が幅広な構造であることから、部材費として見れば、ハイグレードな機種で、間違いありません。

 釜のコーティング素材には下位機種同様のプラチナコーティング」です。象印によれば、プラチナコーティングすることで、中の水を弱アルカリ性でき、炊きあげ時の米の甘み成分(還元糖量)をアップさせることが可能とのことです。

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 炊飯のメニューについては、7種類から選択が可能です。

 圧力IH炊飯器として「もちもち系」が基本得意ながら、固さは、「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちも」「もちもち」と5通りの選択肢があります。最大1.3気圧の圧力を制御することで、こうした炊き分けを可能にしました。米の堅さにこだわりがある人には、細かく調整できるのでオススメできます。

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 ご飯の保温については、人工AIが釜内に残ったごはんの量を推測し、温度コントロールをする機能が付きます。これは下位機種に付かないもので、ご飯の乾燥を防ぐのにとても効果的です。

 さらに。内ぶたを二重にして、密閉させる工夫により、水分の蒸発量を約40%抑制し、つやのあるご飯を長時間保つことを可能にしています。ご飯を夕飯に炊いた後で保温し、朝食も食べるようなご家庭では重宝するでしょう。

 以上、極め炊きNP-QA06-WZの紹介でした。

 羽釜構造でご飯の味に期待できる製品です。また、優れた保温能力も魅力のと言えます。圧力IH炊飯器としての力も加わり、かまど炊きのような熱対流が可能なので、ふっくら大粒のご飯が食べられるでしょう。


 

【2017】

 20・象印 南部鉄器極め羽釜 NP-QT06-BZ
   ¥66,350 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 20・象印 南部鉄器極め羽釜 NP-QS06-BZ
   ¥62,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:圧力IH炊飯
 内釜:極め羽釜 厚さ1.7mm(3年保証)

 象印南部鉄器極め羽釜は、3.5合炊きの象印の最高炊飯器です。

 こちらも過年度のモデルが売られています。機能的には、今年度から加わった緒は「プレミアム対流」のみです。ただし、価格差はすでに縮まってきていますね。

 炊飯方式は、先ほどの機種と同じで、IH圧力炊飯器です。

 やはり「甘く」「粘り気のある」「もっちりとした」と形容できるご飯が得意です。 

 沸騰温度の維持方法は、下位機種同様で、下面から強い火力で炊く構造で、「かまど炊き」のご飯をより忠実に再現しています。

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 釜の厚みは、1.7mmです。ただし、

 こちらは、本物の南部鉄器の技術が使われた南部鉄器 極め羽釜が用いられます。職人さんが鋳込み・切削・焼鈍までほとんど手作業で作成したプレミアムタイプです。伝統的な職人の技を使った「工芸品」です。構造的にもこちらの方が底部は肉厚で、発熱効率も良いようです。

 もちろん、内装はフッ素加工がなされ、保証も3年つきます。

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 炊飯のメニューについても、下位機種に準じます。ただ、高火力を活かした「かまど極めコース」という炊飯モードがあり、写真のような本格的なおこげを炊けます。

 ご飯の保温など、その他の部分は、下位機種と同様です。

 以上、NP-QB06の紹介でした。南部鉄器の使用は豪華ですが、価格はかなり高いです。

 それ以外の部分で下位機種との機能差はさほど感じませんが、南部鉄器という「プレミア感」は捨てがたいものがあります。ただ、本物の南部鉄器と違って、フッ素加工があるため、永久に使えるモノではない点は注意するべきです。剥がれて交換するにしても、部品単価は高いでしょう。


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 【2017年】

 21・パナソニック おどり炊き SR-JX057-K
   ¥50,173 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:可変圧力IH炊飯
 内釜:ダイヤモンド竃釜 厚さ2.4mm

 SR-JXシリーズ は、パナソニック高級小型炊飯器です。

 「Jコンセプト」というブランドに属します。これは、主に、「団塊の世代」をターゲットにした同社の家電製品群ですが、炊飯器もラインナップがあります。

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 炊飯方式は、圧力IH炊飯器ですが、可変IH圧力炊飯器という方式になります。

 可変IH圧力式は、一般的な圧力IH式と異なり、加圧と減圧を繰り返すことができます。そのため、米の対流を促し、ムラ無く加熱することができます。

 かけられる気圧は、その分1.2気圧と圧力式に及ばないものの、「甘みを出す」という目的が第一義ではないので問題ないでしょう。

 そのぶん、圧力IH式が不得意な「かため」「しゃっきり系」のご飯も無難にこなせる機種でもあります。

 また、「ふっくら」「甘め」のご飯についても、上部に旨み循環タンクを搭載しており、蒸発する水蒸気を「おねば」としてご飯に還元できるため、通常の圧力IH式よりも高水準です。

 また、かまどご飯の「一握りのわら燃やし」を再現するため、最後の仕上げ過程で加圧・追い炊きする点も、ご飯の「甘み」の引き出す要素です。同社は、このような構造を「可変圧力おどり炊き」と名付けています。

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 沸騰温度の維持には、フタや底もIH過熱する4段IH式です。下位機種は2段でしたが、こちらは、全体を包み込むように過熱することで、連続沸騰を可能にしています。なお、三菱は「5段」でしたが、そちらは、IH2段とヒーター3段なので、こちらの方がグレードは上です。

 釜の厚みは、最大2.4mmです。

 圧力IH炊飯器は釜のサイズを大きくしにくいようですが、その中では健闘しています。また、使用されるのは、同社の「プレミア釜」であるダイヤモンド竈釜です。

 外部に中空セラミックスを採用することで断熱性を高め、内部はダイヤモンドフッ素コートをすることで、細かい泡を効果的に作り出すと共に、高耐久性を確保しています。

 炊飯のメニューは多彩です。固さも、「ふつう、かため、やわらか、よりやわらか、もちもち」の5種類のモードに対応します。団塊の世代の人は傾向として柔らかめのご飯が好きという統計を見たことがありますが、圧力を使うこの機種は、そういった炊飯は得意でしょう。Jコンセプトシリーズにふさわしい技術です。

 その他、大きな文字盤を採用したり、お手入れのしやすい構造を取ったり、使い勝手に配慮された製品と言えます。とくに、お手入れについては、ふたを取って洗うだけなので手軽です。

 保温については、象印ほどの多機能性がありません。炊きあがったらすぐ食べてしまうか、冷蔵庫で保温するのが良いでしょう。

 以上、パナソニックの Jコンセプト おどり炊きの紹介でした。味などの点だけでなく、文字盤や掃除の使い勝手を含めて、子育ての終わった2人世帯のご家庭に最もおすすめできる製品です。プレゼントとしても良いでしょう。

 もちろん、Jコンセプトシリーズは、クオリティの高さからより若い世代の人たちにも人気です。広い世代に対して訴求力のある機種だと思います。


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 【2017年】

 21・パナソニック おどり炊き SR-JW057-KK
 21・パナソニック おどり炊き SR-JW057-W
   ¥62,268 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:可変圧力IH炊飯
 内釜:ダイヤモンド竃釜 厚さ2.4mm

 SR-JWシリーズ は、パナソニックの少量炊き炊飯器の最上級機です。

 こちらも、大きな文字盤を採用したJコンセプトラインになります。

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 炊飯方式は、こちらも、可変IH圧力炊飯器になります。

 ただし、こちらの場合は、圧力の可変に加えて、IHヒーターの切替で相互対流を起こす「大火力おどり炊き」に対応します。ご飯の対流がより進むため、ご飯の旨み(甘み)は下位機種以上に引き出せます。

 同社はこれを「Wおどり炊き」と呼びますが、大きな炊飯器にも採用される最高峰の技術です。

 なお、こちらも、フタや底もIH過熱する4段IH式です。

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 釜の厚みは、最大2.4mmダイヤモンド竈釜です。

 この点は下位機種と同じですあ、新しくディンプル加工が施されました。美味しい炊飯に欠かせない「細かい泡」が発生しやすくなる効果があります。

 炊飯のメニューは、下位機種と同じです。「ふつう、かため、やわらか、よりやわらか、もちもち」の5種類のモードに対応します。

 保温については、やはり、突出した機能性がありません

 以上、パナソニックのSR-JWシリーズ の紹介でした。下位機種と価格の開きが相当あります。「大火力おどり炊き」にがどの程度の「投資」に見合うかという判断になるでしょう。

 個人的には、一見、味の傾向は下位機種と同じである点から、基本的には「下位機種」でも良いかと思っています。このレベルまで行くと、食べ比べて、しっかり味の分かる方はおそらく少数でしょう。


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    【2016】【在庫限り】

 22・TIGER 土鍋圧力 JPX-062X-WF 【白】
 22・TIGER 土鍋圧力 JPX-062X-KS 【黒】
     ¥67,400 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:土鍋圧力IH + 全面ヒーター可変W圧力
 内釜:表面6層コート本土鍋 5.0mm

 PX-A062XTHE 炊きたてシリーズに属するタイガーの3.5合炊きの最上位機種になります。

 タイガーは少量炊きについて、最上位機の後継機の投入を終えたため、「在庫限り」となります。

 炊飯方式は、パナソニック同様に、炊飯中も圧力が細かく調整できる可変IH圧力炊飯器になります。

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 沸騰温度の維持には、土鍋の口絞り構造を利用し熱対流を促す構造上の仕組みに加えて、圧力がやはり功を奏します。

 かけられる圧力は、最高1.25気圧になります。

 一方、タイガーの場合は、圧力ボールを2つ用意するため、1.05気圧1.2気圧の2段階の気圧で可変できる点で高度です。パナソニックも(大きいモデルの)新型は、圧力センサー可変する構造を付けていますが、小型は1気圧と1.2気圧の繰り返しとなります。。

 いずれにしても、気圧・温度を炊飯中に制御することで、お米の甘みと粘りをバランスよく引き出していきます。また、土鍋を模した構造のため、「香ばしい」ご飯が炊くことができます。ちなみに、メーカーで「香ばしい」を使っているのはタイガーの炊飯器だけです。

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 使われている釜は、5.0mm厚の「表面6層コート本土鍋」になります。

 四日市の萬古焼きの窯業所で作られた本物の土鍋(セラミック)です。本体も鉄製の釜よりも重厚感がある感じで、見た目も非常に美味しく炊けそうです。土鍋は、焼成を3度繰り返すことで作られた本格仕様です。値段の数割分はこの釜の値段でしょう。

 また、土釜をおおう「かまど」の部分は遠赤大土かまどで、IHコルクがこの竈を加熱し、その熱が土鍋に伝わるという仕組みです。コーティングは6層です。

 こちらは、内ぶたも土鍋コーティングがなされており、釜の中の熱を逃がさない構造になっています。象印の羽釜構造と同じように、強火力で土鍋で炊いたご飯が美味しいという仕組みを応用したものです。

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 炊飯のメニューもユニークです。ご飯の堅さについは、「米(マイ)チューニング」機能」が搭載され、しゃっきりからもっちりまで、ねばりの加減が調整できる仕組みです。

 また、こちらの機種は「おこげご飯」が炊けます。3段階で焼き目を調整できます。「おこげご飯」を先に取り入れたのはタイガーなので、この方面での優位性があります。

 ご飯の保温については、温度を「低め」に設定することで乾くのを防ぐモードと、ご飯を再加熱するモードが付いています。ただ、象印に比べるとあまり高機能とは言えませんね。

 以上、炊飯ジャー「炊きたて」シリーズJPX-A060の紹介でした。

 土鍋を使い熱を逃がさず高温に保つという、かなり独創的な炊飯器だと思います。また、独創的だけではなく、米の甘み成分をひきだすために沸騰温度を維持するにあたって理に適った炊飯をする機種だと思います。

 在庫限りで販売終了ですが、ぜひ後継機が出て欲しいと感じます。


 

   【2018】

 23・長谷園×siroca かまどさん電気 SR-E111
     ¥86,184 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:マイコン炊飯
 内釜:土鍋

 かまどさん電気は、2018年に登場した、キッチン家電メーカー「シロカ」による新しい炊飯器です。昨年度、バルミューダのTHE GOHANに続いて、家電雑誌を賑わせそうな新機軸の製品です。

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 以前、【炊飯用のおすすめ土鍋の比較記事】を書いた際、代表的な「土鍋」産地として、三重県四日市の萬古焼と、三重県伊賀の伊賀焼とを紹介しました。

 萬古焼は、長石を用いるので、磁器に準じる硬さを持ちます。それゆえに、炊飯器の内釜の素材となり得ました。先ほど見た、タイガーの「土鍋」炊飯器は、この萬古焼です。

 伊賀焼は、軟からい陶器のため、炊飯器にするのは難しいと言われてきました。ただ、伊賀焼は、細かい泡が発生しやすいため、間違いなく炊飯器の内釜に向く素材でした。

 シロカは、大手が取り組まないこの「素材」に目を付け、伊賀焼の代表的な窯元の長谷園と組んで、「伊賀焼を使った炊飯器」を開発しました。

 そうして誕生したのがこの製品です。

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 炊飯方式は、IHを用いないマイコン式です。

 水分率が高い伊賀焼の強度を考えた結果のようです。ただ、1300Wの高火力で土鍋全体を加熱する方式で、ガス火に比べた火力不足を補っています。

 

 長谷園 かまどさん三合炊(直火専用) CT-01
  ¥10,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 使われている土鍋は、長谷園の「かまどさん」シリーズの土鍋です。もちろん、直火用の土鍋をそのまま炊飯器にしたわけではなく、炊飯器に合わせて特別焼成されたものを使います。

 厚みは、あくまで「焼物」なので開示されません。しかし、常識的に考えても、どの炊飯器よりも厚みはあるでしょう。心配は不要です。

 炊飯のメニューは、こちらは、3段階の炊き分けに対応します。火加減で硬さを調整する方式ですね。面白いのは「こいめ」「うすめ」という、焦げに関する指標が用意されているところでしょう。

 また、お米と玄米・雑穀米に対応できます。

 ご飯の保温については、機能自体が非搭載です。

 以上、かまどさん電気の紹介でした。バーミキュラの時のような「ブーム」は現在来ておらず、在庫も豊富です。ただ、最近、雑誌での特集が多く、品薄になっていく可能性はありそうです。かくいう、Atlasも、どうにか試食だけでもできないか考案中です。

 ただ、率直に言えば、一般向きには、やや趣味性が強いと言えます。なぜなら、土鍋は割れやすいですし、まめに手入れしないと確実にカビるからです。ただ、じっくり、ゆっくりと「炊飯活動」に取り組みたい方には、よい選択肢となりそうです。

 また、オール電化住宅に引っ越して、ガス火での炊飯ができなくなった土鍋ファンなどには、「待ちに待った品」かもしれません。なお、土鍋が割れた場合、内釜は、9000円弱で買えます。

今回の結論
少量でも美味しくご飯が炊ける炊飯器のおすすめはこの機種!

 というわけで、前編は少量炊きの炊飯器を紹介してきました。

 最後にいつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案したいと思います。


第1に、1人暮らし向けで、比較的低価格の炊飯器のなかでおすすめできる炊飯器は、

  

 【2017】

  7・アイリスオーヤマ 銘柄炊き IH 3合 RC-IB30-B
    ¥7,910 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:極厚火釜 厚さ(3mm)

 1万円以下で選ぶとすると、アイリスオーヤマのIH式の RC-IB30-Bでしょう。

 IH式を採用し、1万円を切る機種は、これまでにはなく、かなりお「価格破壊」です。

 IHの段数も火力も他社の1万円代前半のクラスに匹敵する上で、3mmという釜の厚みを実現した部分は相当優秀です。

 もちろん、釜の層やコーティングは価格相応のものですが、1万円前後の予算で考えた場合、性能面で最も期待できるでしょう。

 また、蒸し料理や、カレーなど煮込みに利用できるモードは、特に、若者世代が初めて1人暮らしをする場合には重宝すると思います。簡易的ながら、お米の銘柄の炊き分け機能も「おまけ」として面白いでしょう。

ーーー

  

 9・TIGER 炊きたてミニ 3合炊き JKO-G550-T
  ¥13,302 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:層特厚鍋(2.5mm)

 ただ、もう少し資金があるようならば、タイガーの JKO-G550が良いでしょう。

 IH炊飯方式の火力はこちらが上で、沸騰温度の維持はより期待できます。内釜も5層の土鍋コーティングを施しており、総合能力が高い機種ですから。

 なにより、「下面のみ剛火による、かまど炊きの再現」という、明確な思想・コンセプトがある点は、評価できます。


第2に、2万円前後の信頼性の高いの炊飯器でおすすめできる炊飯器は

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 【2017】 

 11・三菱 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE068-W
 11・三菱 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE068-P
  ¥16,900 Amazon.co.jp (4/4執筆時)  

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:炭炊釜 2.0mm

 IH式炊飯を採用している三菱のNJ-SE067を「イチオシ」とします。とくに、「しゃっきり」「かため」の食感が好みの方は向くでしょう。

 「5重で全面加熱」する火力は、沸騰温度の持続性という点で、2万前後のモデルでは最上位と言って良い機種です。

 使用されている「炭炊釜」も十分な性能であり、十分な遠赤効果が期待できます。

 また「米の旨み」「米の甘み」を引き出すという点では、上位機種を含めて唯一 超音波給水の機能を搭載しているのも、大きな魅力です。

ーーーー

  

 【2017年】

 13・象印 圧力IH式 3合 NP-RK05-NZ
  ¥17,548 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2018年】

 13・象印 圧力IH式 3合 NP-RL05-TA
  ¥22,650 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:圧力IH炊飯
 内釜:黒まる厚釜 厚さ(1.7mm)

 一方、「もっちり」「やわらかい」系のお米が好きな方は、圧力式が良いです。象印のNP-RK05の方がいいでしょう。逆に「しゃっきり」系の米質が好きならば、通常のIH炊飯器の方が良いと思います。

 保温についても「うるつや保温」に対応しており、夜炊いて、朝にも食べるなど、長時間保温をする方には、こちらの機種は向いています。三菱の炭炊釜は、「たべごろ保温」という一定の低温度を保つ機能しかないため、こちらの機種のほうが保温については優れます。

 2018年新機種が登場しました。こちらは、「やわらか」という食感の炊き分けができるようになりましたが、基本的にマイナーチェンジです。安くなっている旧機種がお買得です。


第3に、3〜4万円ほどの予算で美味しいご飯が炊ける高性能機としてオススメの炊飯器は、

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 【2017】

 17・三菱 本炭釜 NJ-SW068-B【黒】  
 17・三菱 本炭釜 NJ-SW068-W【白】
  ¥40,300 Amazon.co.jp (4/4執筆時)  

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:炭炊窯(最大7.5mm)


 三菱のNJ-SWシリーズが最もオススメです。とくに、「しゃっきり」「かため」の食感が好みの方は、満足度が高いでしょう。

 強火力で連続沸騰ができる点がかなりの魅力ですし、7.5mmと相当の厚みのある釜になっており、どう考えても美味い米が炊けるとしか思えない作りです。ご飯の味と本体価格のバランスの点では、全機種の中で最もオススメといえます。

ーーーー

 
 【2017年】

 14・象印 極め炊き 3合 NP-RX05-TD
  ¥27,800 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2018年】

 14・象印 極め炊き 3合 NP-RY05-TD
  ¥29,338 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:圧力IH炊飯
 内釜:プラチナ厚釜 厚さ1.7mm(3年保証)

 一方、「ふっくら」「もちもち」したお米が好きな方は、圧力式の象印のNP-RX05をおすすめします。また、こちらの機種は、圧力を制御することで、「かため」「やわらかめ」のご飯もフォローできるので、色々炊き分けたい方にも向きます

 実績のある圧力炊飯ですし、炊飯性能も安定しています。釜についても、米の甘みを引き出すプラチナ真空釜ですし、釜のテフロン加工について3年保証が付くのも嬉しい部分です。

 こちらの場合も、「やわからめ」という基準が加わったのみですので、安い方で良いと思います。

ーーーー

 

 【在庫限り】

 16・TIGER 土鍋IH 炊きたてミニ JKM-G550-T
  ¥21,666 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 炊飯方法:IH炊飯
 内釜:土鍋釜 厚さ(5.5mm・5層コート)

 一方、「おこげ」ご飯が食べたい人は、IH炊飯器の土鍋釜のJKM-G550がよいでしょう。「おこげ」のできるご飯は、おこげの部分だけではなく、ご飯自体も美味しいです。

 Atlasも「おこげ」という言葉を聞くだけで、あの芳ばしい香りを想像してしまうような「おこげ好き」なので、この機種の魅力度は高いです。ただ、一般的には、三菱や象印の機種だと思います。


第3に、5万円前後の最高級機でオススメの機種ですが、

  201802191638.jpg

 【2017年】

 21・パナソニック おどり炊き SR-JX057-K
   ¥50,173 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 炊飯方法:可変圧力IH炊飯
 内釜:ダイヤモンド竃釜 厚さ2.4mm

 パナソニックJコンセプトシリーズSR-JX05でしょう。

 旨みを効果的に引き出せる可変圧力を採用する上、4段IHヒーターを搭載するため、連続沸騰状態を効果的に作り出せます。炊き分けも高度に可能ですが、とくに、甘みを引き出しつつの柔らかめの炊飯は得意な機種です。

 また、3合炊きの小型炊飯器としては、「しゃっきり」「かため」から「ふっくら」「やわらかめ」まで、最も柔軟にこなせる機種といえます。その点で言えば、「好みの堅さ・味」に合わせると言うより、「毎日炊き分けて色々試したい方」は、総合力の高いこの機種が最も良いでしょう。

 文字盤も大きく、掃除もしやすいと構造であり、使い勝手の点でも能力が高いと思います。


 以上、今回は、3合炊きの炊飯器の話題でした。

1・3.0合炊き小型炊飯器【1〜5万円】
2・
5.5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
3・5.5合炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
4・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
6・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 もう少し大きなサイズの炊飯器と比較して探している方は、上記の記事もご覧ください。とくに、8番の記事では、もう少しスペック的な側面からどのように炊飯器を選ぶべきか?を詳しくまとめてあります。

 また、アマゾンでは、炊飯器の他に、全国の珍しいお米も売っています。

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 本ブログ「モノマニア」では、そういったお米のうち、今年度の検定で食味値特A評価をうけたブランド米も紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください→【こちら

 また、炊飯の味を変えることができる【市販のミネラルウォーター】の記事もありますこちらもよろしければ、後ほどご覧ください。

  

 ツインバード MR-E520W
  ¥9,280 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

  さらに、自宅用で、玄米から毎日お米を挽きたいと思っている方、ツインバード工業の機種ほか【精米器を紹介した記事】もあります。よろしければご覧ください。

 最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。ではでは。

posted by Atlas at 17:38 | 炊飯機

比較2018' 美味しい!一升炊き炊飯ジャー21機の性能とおすすめ(8合ー10合)(rice cooker-7)【象印・日立・三菱電機・パナソニック・タイガー・東芝・アイリスオーヤマ】

【今回レビューする内容】2018年 一升炊きの大型炊飯器の性能とおすすめ: IH・圧力IH・スチーム式: タイガー 炊きたて 機種の違いやランキング

【比較する製品型番】JPE-B180-W JKT-J180-XT JPE-A180-W JPC-B181-W JPB-G182-WA JPC-A181-WH Panasonic IHジャー炊飯器 SR-HB187-W SR-HX187-W SR-PB187-W 象印 極め炊き NP-VJ18-TA NP-HF18-XA NP-ZD18-TD NP-BG18-TD NW-JA18-TA 三菱電機 炭炊釜 NJ-VE188-W NJ-VV188-W 東芝 真空IH保温釜 RC-18VRL-W RC-18VSL-RS RC-18VXL-R アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-MA50-B RC-IB10-B

今回のお題
美味しいご飯が炊ける10合炊き炊飯器はどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、炊飯器の比較です。2018年最新モデルとなる炊飯器の話になります。

 なお、このブログ「モノマニア」には、炊飯器について次のような記事があります。

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・
5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
3・5合炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
4・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
6・家庭用精米器の比較
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 今回は上記4番の記事になります。

 3万円以下の予算で手に入る、8合〜10合炊きの炊飯器について書きます。

 少量炊きモデルを探している方は、お手数ですが、上記のリンク記事から、ご覧ください。

1・美味しい炊飯器の選び方の基本!

 さて、最初に今回の比較基準を説明しておきます。

 言うまでもなく、炊飯器に関しては「美味いご飯」がいかにしてたけるかが大事です。

 そして美味いご飯を炊けるかの見極めポイントとなるのは、次の3つです。

1・持続的に沸騰温度を出せるか?

 炊飯器は、マイコン式炊飯器(底面に電熱線ヒータがあってそれが鍋を加熱する)、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)があります。

 このうち持続的な高温が維持可能なのは、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)になります。

 現在的にこの両者には「美味いご飯」を炊くための明確な差はありません。圧力炊飯の方が「ふっくら甘い」軟らかめのご飯が得意、IH炊飯の方が「しゃっきり」したご飯が得意と言えます。

 しかし、最近のIH式の進化で、この原則は変わってきています。

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 結論的に言えば、しゃっきりにせよ、ふっくらにせよ「持続的に沸騰温度を出せる」ことが美味しいお米を炊く上で重要です。今回はこの観点を重要視します。

 またメーカーによっては、スチーム(水蒸気)を使ったIHスチーム炊飯器や、圧力IHスチーム炊飯器があります。

 スチームは、気化した水ですから100度以上の温度を出せます。これを使って沸騰状態を維持したり、また、ご飯から水蒸気として放出されてしまう「うまみ成分」をご飯に還元したり、保温時のご飯の乾燥を防いでくれたりします。

2・釜の厚さとコーティング

 特に釜の厚さです。基本的に釜が厚いほど沸騰高温状況のキープが可能で、美味しく仕上がります。

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 高級機種になるとメーカーごとに土鍋、はてはプラチナとよく分からないコーティングや素材が登場します。

 しかし、スペック的にいえば、釜の厚さが性能の見極めの大きなポイントです。ただし、圧力炊飯器については、圧力で熱を出す構造のため、必ずしもこの原則は適応されない場合があります。

3・ご飯の炊き分け

 一部の機種を除き、「かため」「ふつう」「やわらかめ」などにご飯を炊き分けられる機能がつきます。

 そのため、今回は、炊き分けられる場合、どの程度微調整が効くかについても注目します。

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 とくに、「しゃっきり」ご飯、「もちもち」ご飯など、堅さに加えて、粘り気の調整も対応する機種が出ています。

 さらに、「こしひかり」「ゆめぴりか」など銘柄で炊き分けられる機種さえも出てきました。

 そのほか、「おこげご飯」など一風変わったご飯が炊けるのかについても今回は注目します。

 これ以外の比較条件は、基本的にメーカー横断的に比較できません。

 実際、全機種買って「自分で」較べてみるしかないです。「自分で」というのは、お米は毎日食べるもので、人によって好みの違いが大きいからです。

ーー

 というわけで、以上の3つの要素を考えつつ比較していきます。

 これ以外にも、保温に関する性能や、米研ぎに関する性能蒸気セーブ機能などについても、補足的に説明をしていきます。

 そして、ブログの最後では、いつも通り、価格や性能から「おすすめの機種」をいくつかあげていきます。

2・タイガーの炊飯器の比較

 はじめに、タイガーの炊飯器を紹介します。

 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していくこととします。



【2017】

 1・タイガー 炊きたて JPE-B180-W
  ¥20,076 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 最初に紹介するのは、タイガー社の炊飯器「炊きたて」シリーズです。

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 炊飯方式は、IH炊飯です。

 ヒーターの段数は非公開です。ただ、電熱ヒーター(シーズヒーター)は使われないため、「段数」で表現すれば、2段です。

 タイガーの場合、剛火IHと呼ばれる「鍋底130度」の高温度を、熱伝導性の高い釜で全体に回すのが「効率的」と判断しています。「かまど炊きご飯」も下火のみで作りますので、一理あります。

 10donabe_3sou.jpg

 使われている釜は、タイガーの「銅入り3重層釜」です。

 タイガーは、比較的安い価格帯の炊飯器でも「土鍋コーティング釜」が採用されます。これは遠赤効果でご飯をふっくらさせる効果がありますが、この機種の場合、未搭載です。

 釜の厚さも3層で1.5mmで、IH炊飯器としてはかなり薄いといえます。このあたりは、割り引いて評価しないといけないでしょう。

 ご飯の堅さは、基本的に調整のできないタイプです。

 しかし、「おこげモード」が搭載され、芳ばしいおこげご飯を炊くことができます。この機能はタイガーの「売り」で、他社にはない機能です。この機能が欲しいためタイガーを選ぶ人も多いようです。

 ご飯の保温は、つやつや保温という機能を持ちます。

 これは、簡易的な保温機能で食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。高級機種に付いているようなスチーム保温などは取り入れられません。

 お手入れは、圧力炊飯器ではないのでお手入れは簡単です。

  洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。IH炊飯器は、圧力炊飯器に較べて手入れする部品の点数が少なく、内ぶたなどもフラットで掃除がしやすいです。

 以上、タイガーのJPE-Bシリーズの紹介でした。

 火力は強いのですが、釜のグレードが低いのが難点です。予算が許すならば、もう少し上位の機種が良いでしょう。


  

【2016】

 2・タイガー 炊きたて JKT-J180-XT
  ¥17,999 Amazon.co.jp (4/4執筆時)
炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JKT-Jシリーズも、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズ炊飯器です。こちらは、2016年モデルが最新機種です。発売から時間が経っているため、価格はより安いです。

 炊飯方式は、下位機種と同じくIH炊飯です。

 下面・側面の2段のヒーターによる、130度の火力など、この部分のスペックは下位機種と同じです。

 201506271537.jpg

 使われている釜は、下位機種と同じで土鍋コーティングがなされた銅入3層遠赤釜です。

 実際の土鍋ではありませんが、「遠赤効果」が期待でき、ご飯をより「ふっくら」させる効果があります。ただし、内釜の厚さは、下位機種同様の1.5mmで、IH炊飯器としてはかなり薄いと言えます。  

 その他、下位機種と比べると、フタが取り外して洗える点が相違点ですが、違いはこの部分に止まります。つまり、値段の差は、内釜のコーティングの価格差と言った機種です。

 201609021331.jpg  

 それ以外の基本性能は、下位機種と同等です。ただ、こちらは面白い付加機能が付属します。「タクック」という調理用のバスケットが付属し、ご飯を炊きながら余ったスペースで炊飯と同時にロールキャベツなどの調理も可能な機能です。

 以上、JKT-J100-XT の紹介でした。炊飯しながら料理ができる「調理かご」が付くのが魅力です。ただ、炊飯器としての実力はさほど高くないでしょう。


 

【2017】

 3・タイガー 炊きたて JPE-A180-W 【白】
 3・タイガー 炊きたて JPE-A180-K 【黒】
  ¥25,166 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPE-Aシリーズも、タイガーの「炊きたて」シリーズの中位機です。

  201709261358.jpg

 使われている釜は、こちらは、釜厚2.5mmとなり、「W銅入り5層遠赤特層釜」と内釜の名称が変わっています。

 5層コーティングで熱伝導率が高まっているほか、コーティングも、熱封中空ガラスビーズを加えた熱封土鍋コーティングに進化しています。

 その他の部分は、下位機種と基本性能は同じです。130度の剛火IHを採用し、強火力で炊飯する点も同様です。ただし、調理かごを使った「タクック」は未付属です。

 以上、タイガーのJPE-Aシリーズの紹介でした。釜厚2.5mmに進化した点は見所ですが、同価格帯の他社製品と比べると割高感はあります。


 

【2017】

 4・タイガー 炊きたて JPC-B181-W【白】
 4・タイガー 炊きたて JPC-B181-K【黒】
  ¥36,185 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPC-B1シリーズ は、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズの中位機です。

 201609021338.jpg

 炊飯方式は、この機種からは、圧力IH炊飯になります。最大1.25気圧です。

 圧力炊飯は、鍋の中の高温状態を維持しやすく、コメのアルファ化を促す作用があります。そのため、通常のIH炊飯器よりも、コメの持つ本来の旨みを効率よく引き出すことができます。とくに、コメの甘みを引き出したい人については、圧力炊飯器がオススメです。

 また、より正確に言えば、この機種は、「可変圧力IH炊飯器」です。

 通常の圧力IHは、圧力を逃がす弁が1つです。しかし、こちらは2カ所あります。そのため、炊飯中にも圧力を可変的に切り替えられます。

 とくに炊きあがり終盤で一気に圧力を抜けるため、「中はふっくらのままで、外側にハリのあるご飯」が炊飯できます。そういった点で、可変圧力炊飯器は、圧力炊飯器の進化形と言えます。

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 使われている釜は、「5層の熱封土鍋コーティング釜」です。

 こちらは、厚みが3mmとかなり厚くなっています。圧力IH炊飯器は、厚みを持たせるのが難しいのですが、たいへん健闘しています。また、フッ素加工について、3年間の内釜保証も付与されます。こちらの機種は「タクック」シリーズのため、炊飯と同時にロールキャベツなどの同時調理はできません。

 いずれも熱をよりムラ無く伝えることができる構造になっています。先ほども書いたように、同じIH炊飯器ならば、釜の厚みが、最も味に直結する要素です。

 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。「極うまモード」という、時間をかけて甘さを引き出す「プレミア炊飯器能」は付属しますが、細かい調整はできません。しかし、おこげご飯がたけるモードはこちらも搭載されます。

 ご飯の保温 は、下位機種同様の、簡易的な保温機能で食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。

 201407041712.jpg

 お手入れは、通常のIH炊飯器に較べると洗浄するパーツの点数は多いです。しかし最近の製品は非常にお手入れ性能が向上しています。

 この機種も内ぶたに蒸気孔が付属するタイプであり、柔らかいスポンジがあれば簡単にお手入れ可能です。通常のIH炊飯器と洗う点数はほぼ同じで済みます。

 以上、タイガーのJPC-B1シリーズ の紹介でした。3万円を切る価格の製品としては、かけられる圧力や、丸釜の厚みの点で価値が高い機種です。

 長時間保温の機能がやや弱いのが難点ですが、ご飯を炊いた後、冷凍するなど長時間保温をしない方ならば、この機種を選ぶと良いでしょう。美味しいおこげご飯が炊けるのも魅力です。


 

【2017】

 5・TIGER ホワイト JPC-A181-WH
 5・TIGER レッド JPC-A181-RC
 5・TIGER ブルー JPC-A181-KA  
   ¥37,480 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 6・TIGER ホワイト JPC-A180-WH
 6・TIGER レッド JPC-A180-RB
 6・TIGER ブルー JPC-A180-KA
   ¥32,631 Amazon.co.jp (4/4執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:9層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPC-A180 も、タイガーの上位機の炊飯器です。2016年に初登場の機種で、従来機よりも多少小型です。

 新旧機種がありますが、「麦めしコース」の有無だけの相違ですので、安い方を選んでよいです。

 炊飯方式は、こちらも最大1.25気圧可変圧力IH炊飯です。この点では先ほどの機種と同じです。ただし、釜包みIHという、新開発のヒータを使っているため、総合的な火力は10%向上しています。

 201611201151.jpg

 使われている釜は、新開発の「熱流・熱封土鍋コーティング釜」となります。丸みを帯びた形状を採用することで、土鍋のように、お米の対流をより促す構造です。ただし、新形状のためコーティングは9層と下位機種に及びません。厚さは3mmと下位機種と同じです。

 その他の点は、下位機種と同じです。火力のアップなど、ご飯の美味しさの部分で性能がアップしている点が見所です。その一方で、新開発機種である点で、本体価格が多少高いのがネックでしょう。

3・パナソニックの炊飯器の比較

 続いては、パナソニック社の8合炊きの炊飯器を見ていきます。


 

【2017】

 7・Panasonic SR-HB187-W 【白】
 7・Panasonic SR-HB187-K 【黒】
  ¥23,727 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 PanasonicSR-HBシリーズは、パナソニックの1升炊きのIH式ではも安いモデルです。

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 炊飯方式は、標準的なIH炊飯です。柔らかく、ふっくらとした炊飯は圧力IH炊飯器に負けますが、しっかりと、米の弾力を感じる炊飯は、割と得意です。特にこちらは、5段式のIHヒーターを搭載します。強火で一気においしいごはんを炊きあげることが可能です。

 201804041205.jpg

 第1に、「酵素活性浸水技術」です。

 お米の浸水時(炊飯前半)の温度を2段階で浸水することで、米の甘みを引き出す技術です。長時間お米を水に浸す時間がなくても、美味しいお米が炊けます。

 第2に、「旨みキャッチャー」です。

 通常蒸気を通して逃げてしまう「おねば」成分を炊飯器の中に戻す仕組みです。それにより、IH数班でもお米の甘さを感じられる炊飯を実現します。

 3万円以上する新機種は、「新・酵素活性浸水」・「トルネード旨みキャッチャー」とワンランク上の機能を搭載するとはいえ、同種の技術を1万円代の炊飯器に使っている点は好感がもてます。

  201609021424.jpg

 使われている釜は、ダイヤモンド銅釜です。銅は熱伝導性が高いので、お米の対流がより促されるでしょう。

 また、表面にアーパナソニック独自のダイアモンド・コーティングがなされています。土鍋コーティングにせよ、ダイアモンドにせよ、炭素系のコーティングは熱伝導率を高めるので、ふっくらしたご飯を炊くのに有効です。釜の厚みは、1.7mmです。本体価格が安いことをふまえると、頑張っていますね。

 ご飯の堅さは、銀シャリコースというプレミア炊飯器能により、米の堅さを「ふつう」「やわらかめ」から設定可能です。「かため」は選べませんが、圧力をかけない炊飯方式なので、基本的にはハリのあるご飯ですし、問題ないでしょう。 

 ご飯の保温は、 いきいき保温という機能を持ちます。こちらも簡易的な保温機能であり、食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。また、ご飯の「再加熱」機能も付きます。いずれにしても、簡易的なレベルに止まります。

 お手入れは、簡単です。 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。ただし、「旨みキャッチャー」が付いている分、「蒸気ふた」も洗わないといけません。その点で、タイガーに較べれば洗うパーツが1つ多いといえます。

 以上、PanasonicSR-HBシリーズの紹介でした。IH炊飯器としてのかなり格安なモデルの1つです。

 しかし、全面発熱5段IHヒーター熱伝導率の良い銅銅が使われており、米の味に直結する部分でたいへん優秀な機種だと思います。

 その他、酵素活性浸水技術や、旨みキャッチャーなどの独自技術が取り入れられているなど、性能面でも期待できる機種です。釜も1.7mmと厚みがあるので、炊飯性能も十分期待できます。こうした点で、この価格帯ではオススメ機種といえます。


  

【2017】

 8・パナソニック SR-HX187-W
  ¥28,843 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:2.3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2通り

 続いて、パナソニックのSR-HXシリーズの紹介です。1つ上で紹介したSR-HBシリーズの上位機種となります。

 こちらも2016年旧モデルが併売中です。機能差は、やはり釜のコーティングで、「中空セラミックス入りの蓄熱コート」を新しく採用した点のみです。釜自体は同じで、マイナーチェンジですので、価格重視で旧機種を選んで良いでしょう。

 炊飯方式は、この機種もIH炊飯で、米の甘みを引き出す酵素活性浸水技術旨みキャッチャーも採用されています。

 201407041605.jpg  

 下位機種と同じで、「全面発熱5段IHヒーター」も採用されています。さらに、こちらは、大火力おどり炊き(高速交互対流)機能が付属します。

 これは、鍋の中のコイルを高速で切り替えて、ご飯お対流を促進することで、ご飯の炊き加減を均質にする新技術です。過去には、最高級の炊飯器にだけ搭載されていた技術ですが、この価格帯にも搭載されました。

 使われている釜は、先ほどと同じダイアモンド銅釜です。ただし、内側の厚さは2.3mmとより厚くなっています。この点は、些末なようですが、味の上では結構重要ですね。

 ご飯の堅さは、 下位機種同様に2通りから選べます。炊きあげたご飯の保温も下位機種同様で、こ簡易的な保温機能のみ搭載です。

 お手入れは、下位機種同様に、ご飯のお釜内ぶた旨みキャッチャーを洗うだけですね。

 以上、PanasonicSR-HXシリーズの紹介でした。

 下位機種に較べると、従来10万円オーバーの機種のみに搭載されている大火力おどり炊き(高速交互対流)機能の搭載は大きな魅力です。かためのご飯が好きで、お米の味にこだわりたい方なら、この機種は特にオススメです。


  

【2017】

 9・パナソニック SR-PB187-W
  ¥28,793 Amazon.co.jp  (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯  
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.8mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温
堅さ調整:2通り

 パナソニックのSR-PBシリーズ は、 おどり炊きシリーズの炊飯器です。3万円台以上の高級炊飯器を除けば、パナソニックでは最も高性能な機種です。

 201609021458.jpg

 炊飯方式は、タイガーの上位機のように可変圧力IH炊飯を採用します。ただ、かけられる気圧は1.2気圧までと、タイガーに多少劣ります。

 201609021501.jpg

 一方で、下位機種搭載のうまみキャッチャーを進化させた旨み循環タンクで「おねば」を還元する独自の仕組みを搭載します。米の甘みのを効果的に引き出せます。

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 加えて、フタを含めた5段のIHヒーターで全面加熱する構造です。つまり、パナソニックの場合、圧力だけに頼らずに、総合力で勝負している、とも言えます。

 使われている釜は、下位機種と同じダイアモンド銅コート釜です。ただし、厚さは1.8mmです。圧力IH炊飯器の場合、薄くなるのは仕方のないことで、それにしては健闘しているサイズです。

 ご飯の堅さ は、「ふつう」と「もっちり」から選べます。「もっちり」という指標に変わったのは、圧力IH方式を採用するからですね。そういった特徴のご飯は得意です。

 ご飯の保温は、エコナビ保温が搭載されます。お米の重量により保温温度を適切に保つ仕組みですね。

 お手入れは、圧力炊飯器なので、通常の炊飯器に較べると少し手間がかかります。圧をかける関係で、ふたに調整弁があるからです。ただ、昔に較べると、取り外すパーツの点数は少なく、かなり手軽になりました。現在的に、この点で圧力IH炊飯器を敬遠する必要は感じません。

 以上、PanasonicのSR-PBシリーズの紹介でした。圧力炊飯器は、IH炊飯器に較べるとワンランク上の炊飯が可能です。ご飯の「旨み」を重視したいのならば、この機種はオススメです。

4・象印の炊飯器の比較

 ここからは象印の炊飯器を紹介します。


 

 【2017】

 10・象印 極め炊き NP-VJ18-TA
  ¥18,475 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2016】

 10・象印 極め炊き NP-VQ18-TA
  ¥19,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜  
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 NP-VJ10は、象印の炊飯器「極み炊き」シリーズの入門機です。2016年発売モデルが併売されています。機能面での差異はないので、安い方を選ぶと良いですね。

 炊飯方式は、IH炊飯です。

 象印というと圧力IH炊飯器のイメージがありますが、下位機種は普通のIH炊飯器です。 

 201609021521.jpg

 火力は、豪熱沸騰IHという多段ヒーターを搭載します。ただ、フタヒータ付きでIH5段のパナソニックに較べると4段ヒータとはなりますが、値段を考えると大健闘です。

 201609021523.jpg

 使われている釜は、「黒まる圧釜」です。

 特にブランド名のあるコーティングなどはなされませんが、丸底形状は米の対流を促しやすい構造です。ただ、釜の厚さは1.7mmです。IH炊飯器としては薄い部類といえます。このあたりは、割り引いて評価しないといけないでしょうね。

 ご飯の堅さは、基本的に調整のできないタイプです。IH炊飯なので、お米にハリのあるタイプの炊飯が得意でしょう。ただ、甘みを引き出す「熟成炊き」というプレミア炊飯モードは搭載されます。

 ご飯の保温は、「うるつや保温」を搭載します。パナソニックのエコナビ保温と同等で、温度センサーによりご飯の保温温度を調整する仕組みですね。

 お手入れは、圧力炊飯器に較べて手入れする部品の点数が少なく、内ぶたなどもフラットで掃除がしやすいです。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶただけです。洗う必要のある点数の少なさで言えば、最も少なくて済む機種です。

 以上、象印のNP-VQ10の紹介でした。

 温度センサーを使った保温機能が付属している点が他機種に較べての大きな魅力でしょう。この機能は、他社のこの価格帯のモデルにはない機能なので、長時間保温をする人にはおすすめな機種です。 


  

 【2016】

 11・象印 極め炊き NP-HF18-XA
  ¥19,350 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:プラチナ厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 NP-Hシリーズは、NP-VJシリーズの上位機にあたる炊飯器です。

 炊飯方式は、こちらもIH炊飯であり、その他の機能もほぼ下位機種と同じです。

 201509301719.jpg

 唯一の相違点は、内釜です。1.7mmと同様の厚みですが、同社の「プレミア釜」であるプラチナ厚釜が採用です。

 象印によれば、プラチナコーティングすることで、中の水を弱アルカリ性にすることで、炊きあげ時の米の甘み成分(還元糖量)を15%ほどアップさせることができます。

 ただ、4段IHの採用など、その他の点では同じです。また、この値段を出せば、象印の可変圧力IHも狙えるので、あまり購買意欲は湧きません。

5・アイリスオーヤマの炊飯器の比較

 続いて、アイリスオーヤマの炊飯器を紹介します。

 同社は2016年から炊飯器事業への参入ですが、特徴ある機種を出しています。


  

 【2017】

 12・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-IB10-B
  ¥13,674 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:銅コート釜  
内釜厚さ:3.1mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

  RC-IB10-B は、アイリスオーヤマの10合炊きの炊飯器です。

 炊飯方式は、IH方式です。IHの段数は2段で、上面ヒータが補う形の構造です。圧力などは使わないものの、マイコン式に較べれば格段の火力が期待できます。

 201707081654.jpg

 使われている釜は、銅コード釜です。内蓄熱性のある銅コートを施し、その部分をある程度補っています。また、厚みも3mmと十分であり、決して「安かろう悪かろう」とは言えません。

 ただし、釜の層は総計で3層と物足りないです。、

201707081656.jpg

 ご飯の堅さは、調整できません。ただ、「コシヒカリ・あきたこまち・つや姫・ゆめぴりか・ひとめぼれ・ヒノヒカリ」6種類のお米を炊き分ける「銘柄炊き」機能が付属します。

 合計で31種のブランドへの対応を謳いますが、他の銘柄米については、上述の6種の炊き方のいずれかに分類されます。

 ご飯の保温は、低温保存などの特定の機能はありません。このあたりは、ネックで、改善が求められるでしょう。

  お手入れ は、単純な構造の炊飯器なので、とりたてて問題は感じません。

 以上、アイリスオーヤマのRC-IB10-Bの紹介でした。この機種の5.5合モデルはかなり割安なのですが、10合炊きはさほどでもありません。しかし、もう少し値下がりすると別の評価もあるでしょう。

ーーー

  

 【2016】

 13・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-MA50-B
  ¥11,227 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:マイコン炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:銅コート釜  
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 RC-MA50-B もアイリスオーヤマの一升炊きです。

 しかし、こちらは、 火力が期待できないマイコン式炊飯器です。選ばない方が良いでしょう。

後編の予告
1升炊き炊飯器のおすすめは結論的にこの機種!

 以上、前編では、タイガー・パナソニック・象印・アイリスオーヤマの炊飯器を見てきました。記事はまだ後編に続きます。

  201506280928.jpg

 続く後編 では、象印の上位機種及び、日立・三菱電機・東芝の機種を紹介した後で、1万円から3万円代で購入可能な炊飯器全機種から、目的別・予算別に最もオススメでできる機種を選定していきます!

 →後編の記事は【こちら 】のリンクから!

posted by Atlas at 14:03 | 炊飯機

比較2018' 美味しい!一升炊き炊飯ジャー21機の性能とおすすめ(8合ー10合)(rice cooker-8)

今回のお題
美味しいご飯が炊ける10合炊き炊飯器はどの機種?

 どもAtlasです。今日は、8合〜10合炊きの炊飯器 の話です。

 今回は後編で、前編【こちら 】では、9機種の炊飯器を比較しました。

 以下では、前編で紹介しきれなかった象印の機種などを紹介した後で、全18機種のうちから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

6・象印の圧力式炊飯器の比較

 後半はじめは、象印の圧力式炊飯器の紹介です。


 

 

 【2017】

 14・象印 極め炊き NP-ZD18-TD
  ¥23,770 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2016】

 14・象印 極め炊き NP-ZC18-TD
  ¥22,800 Amazon.co.jp(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.15気圧
内釜素材:黒厚まる厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:2通り

 こちらは、象印の炊飯器「極み炊き」シリーズの NP-ZD10 です。新旧2機種ありますが、今年度は型番のみの変更で、基本性能は同じです。

 炊飯方式は、この機種から圧力炊飯器です。   

 ただし、炊飯器にかけられる圧力は1.15気圧で、最高温度は104度です。 

 火力の面では「全面加熱(4段)」ですが、他社の上位機種と較べた場合、この数値は低いです。またボールは1つで、圧力の可変機構も付属しません

 なお、象印は、上位機でも「可変圧力」は採用しません。その代わりに、気圧を1.3気圧と業界最高にすることに「こだわり」があります。その点でいっても、最高気圧の低いこの炊飯器は「イマイチ」ですね。

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 使われている釜は、象印では、最もランクの低い「黒まる圧釜」です。釜の厚さは1.7mmで、こちらも下位機種と同じです。

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 ご飯の堅さは、 一般的に、圧力炊飯器は、圧力炊飯器以外と較べた場合、お米の粘り・甘みが強調された、「ふっくら」系のご飯が得意です。

 また、この機種は、「しゃっきり」モードが搭載されており、ご飯の粘りを抑えた炊飯も可能です。ただ、上位機種のような細かい炊き加減の微調整は不可能です。  

 ご飯の保温は、こちらも「うるつや保温」が搭載されます。底部の温度センサーで最適な温度でご飯を保存する機能で、性能は良いと言えます。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。圧力炊飯器のため、蒸気口は毎回手入れが必要です。また、内ぶたは安全弁などの突起部がありますが、他社同様に、最近の圧力IH炊飯器には掃除がしやすいです。

 以上、 NP-ZD10の紹介でした。

 格安な圧力IH炊飯器ですが、圧力の高さや、内釜のコーティングなど、価格相応の部分も目立ちます。できれば、より上位の機種のほうが良いでしょう。


 

 【2017】

 15・ 象印 極め炊き NP-BG18-TD 【茶】
 15・ 象印 極め炊き NP-BG18-WA【白】
  ¥27,050 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:鉄器コートプラチナ圧釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温/保温見張り番
堅さ調整:5通り

 NP-BGシリーズは、象印の圧力IH炊飯器の中位機です。

 炊飯方式は、この機種も圧力炊飯器です。

 ただ、最高1.3気圧と他社モデルよりも高く最高水準です。象印は、「下手に可変するよりも、圧力を高める方が美味しく炊ける」という方針で、この部分から、同社の味の個性を生んでいます。

 つまり、圧力IH炊飯器が得意な、もっちり、甘い系のお米の炊飯はかなり得意です。

 201509301719.jpg  

 使われている釜は、 象印の中級クラスの炊飯器に採用されている鉄器コートプラチナ厚釜になります。

 こちらについては、先ほども紹介しましたが、米の甘み成分をアップさせる効果が期待できます。ただ、圧力IH炊飯方式を採用していることもあり、釜の厚みは1.7mmで、さほど厚いとは言えません。

 7tori.png

 ご飯の堅さは、白米については5通り選べる仕様です。

 「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」5通りの選択肢があります。米の堅さにこだわりがある人には特にオススメできます。

 mihariban.png

 炊きあげたご飯の保温 は、下位機種にも搭載される「うるつや保温」のほか、人工知能AIとふた開閉センサーでご飯の温度をセンサーで監視する「保温見張り番」機能が追加されています。

 保温については下位機種よりもランクが上と言えます。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。こちらは下位機種とかわりません。圧力IH炊飯器にしては掃除がしやすいとはいえます。

 以上、極め炊き NP-BGシリーズの紹介でした。ポイントは炊きあがりの堅さ調整が容易であることでしょうね。圧力炊飯器で、いろいろな炊き加減を試したい人はこの機種がオススメです。また、新機種は保温機能がさらに充実している点も魅力です。


  

 【2017】

 16・ 象印 極め炊き NW-JA18-TA
  ¥35,478 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:プラチナ圧釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温/保温見張り番
堅さ調整:5通り

 NP-JAシリーズは、1つ上で紹介したきNP-BF10改良版、ないし上位機種と言うべき機種です。

 201509301719.jpg  

 下位機種との相違点は、3点です。

 第1に、内釜です。

 こちらも、鉄器コートプラチナ厚釜を採用しますが、下位機種が1.7mm厚だったのに対して、2.2mm厚と厚みが増しています。その点で、よりご飯の甘さ・旨みを引き立てることができます。また、大火力沸とうを搭載し、火力についても向上します。これにより対流を促して、ご飯の甘さを引き出します。

 201804041230.jpg

 第2に、炊き分け機能です。

 わが家炊きメニューという機能が新しく搭載されます。これは、前回炊いたお米が「固かった・甘かった」などとの感想を都度インプットすることで、人工知能が自動で炊き方をマイナーチェンジしていくという機能です。

 総計で49通りの炊き分けを実施します。


 201509301735.jpg

 第3に、フタの改良です。

 蒸気口セットがフタと一体化したため、洗いやすくなっています。こちらは、密着性の高い「うるおい二重蓋」で、火力の向上にも貢献しています。

 以上、象印のNP-JAシリーズの紹介でした。

 上述の3点以外は、下位機種と同じです。釜が厚くなっている点や、掃除が楽になっている点が魅力ですね。ただ、価格がやや高めなのが残念な部分でしょうが、旧機種については、執筆時現在かなり安く売られています。

2・三菱の炊飯器の比較

 続いて、三菱電機の製品です。三菱電機は面白い形の炊飯器を出しています。



   

【2017】

 17・三菱電機 炭炊釜 NJ-VE188-W
  ¥21,300 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭コート2層圧釜
内釜厚さ:2.0mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

 NJ-VEシリーズ三菱電機の入門機です。

 201303031332.jpg

 炊飯方式は、圧力を使わないIH式炊飯器です。

 ただし、こちらは、カードリッジで蒸気化した水分を還元する「内蔵カードリッジ」を使用している点に個性があります。

 これにより、沸騰温度(100度以上)を従来タイプのIH炊飯器よりも長時間維持でき、旨みを逃さず炊きあげることが可能です。これは、ご飯のアルファ化を効果的に引き出し、圧力を使わずに「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯を実現できています。

 こちらは、可変圧力炊飯器などよりも新しい技術です。圧力炊飯器と較べるとより旨みを出すことが可能です。

 Atlasが試食した限りですが、「しゃっきり系」「かためでハリのある」のご飯は特に得意です。逆に、「ふっくら系」「甘み」を重視したい場合は、可変圧力炊飯器のほうが良いと思います。

 火力も、こちらはパナソニックと同じで、5段IHヒーターで全面加熱をする方式で、能力は高いです。

 201609021623.jpg

 使われている釜は、三菱の「備長炭コート2層圧釜」になります。

 コーティングを炭(炭素)で行うことで熱伝導率を高め、沸騰温度を維持し、旨みを引き出す仕組みです。釜の厚さも2.0mm厚めで、十分です。

 201303031342.jpg

 ご飯の堅さは、「普通」「かため」「やわらかめ」の3段階の調整ができるタイプです。堅さの調整は、三菱独自の技術「可変超音波浸水」機能でなされます。

 超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができます。標準でも甘くふっくらしたご飯を炊けることを考えると、とくに、「かため」で「しゃっきり」したご飯が好みの人には、重要ですね。

 ご飯の保温は、ご飯の温度を「低め」に設定することで乾くのを防ぐ「食べ頃保温」モードが付いています。これは簡易的な機能であまり高機能ではないですね。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜と放熱板です。IH式なので洗う点数が少なく楽です。放熱板についているカードリッジは開けて洗う必要がありますが、手間はかかりません。

 以上、 三菱電機炭炊釜NJ-VEシリーズの紹介でした。超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができますので、「かため」で「しゃっきり」したご飯が好みの人にとくにオススメできます。

 また、「内蔵カードリッジ」による沸騰温度持続作用により、圧力IH炊飯器並の沸騰温度が維持できるため、「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯もたけます。ですから、日によってご飯の炊き加減を替えたい人にもおすすめできます。

 掃除が楽なので、できるだけ食器洗いに時間をかけたくない人にもおすすめできますね。ただ、他機種と同様に、食器洗い乾燥機では洗えません。


  

 【2017】

 18・三菱電機 炭炊釜 NJ-VV188-W
  ¥29,201 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:ダブル炭コート5層圧釜
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

 三菱電機炭炊釜 NJ-VVシリーズは、1つ上で紹介した三菱の炭炊釜NJ-VE106の上位機種になります。

 201609021631.jpg

 下位機種と比べた場合の相違点は、内釜の素材です。こちらは、5層構造のダブル炭コート5層圧釜を採用し、釜の厚みも3.5mmと相当厚くなっています。

 特に、外装に備長炭コートが2重に掛けてあるため、さらなる遠赤効果が期待できます。ごはんをよりふっくら炊けるでしょう。

 以上、三菱電機炭炊釜 NJ-VVシリーズの紹介でした。下位機種との違いは内釜のコーティングと厚さだけです。ただ、一番最初にも書きましたが、おいしいごはんを炊くためには、釜の厚みはかなり重要な要素です。そのため、3.5mmの極厚の釜を採用しているこの釜は、性能面でかなり期待できると言えます。   

「かため」で「しゃっきり」したご飯から「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まで、1万円代の普及価格帯の炊飯器よりもワンランク上の炊飯が可能といえます。

8・東芝の炊飯器の比較

 最後に、東芝の炊飯器の比較です。同社の炊飯器は、保温機能に魅力があります。


 【2017】

 19・東芝 真空IH保温釜 RC-18VRL-W
 19・東芝 真空IH保温釜 RC-18VRL-RS
  ¥28,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:(5mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3通り

 続いて東芝の炊飯器の紹介です。RC-18VRLは、同社の入門機です。色は、赤と白の2色展開です。

 炊飯方式は、入門機と言うことで、スチームも圧力も未搭載のIH炊飯器です。

   201509302034.jpg  

 ただ、火力の面で他社に見られない工夫があります。

  他社の高級機はIHヒーターを全周に搭載することで、全面加熱する方式です。しかし、東芝は、下面に集中的にヒーターを配置することで、かまどのように、下からの熱対流を促すことで、かくはんを促す仕組みが取られます。下面に7本のウェーブヒーターを搭載します。

201506280940.jpg  

 使われている釜は、全面打ち出しの鍛造かまど銅釜です。釜の厚みは、底部に熱源のある関係で、鍋底だけですが釜の厚みが5mmとなります。

 ご飯の堅さは、3通り選択できます。圧力を欠けない方式なので、しゃっきり系のお米が得意です。火力が強いため、甘みも期待できるでしょう。

201506280947.jpg  

 ご飯の保温は、同社の真空技術が功を奏します。これを強調し、この炊飯器は、真空IH炊飯器とも呼ばれます。真空を作り出せることには、いくつか効果がありますが、例えば、「真空パック」と同等の原理で、保温の際の変色を防ぐ効果があります。

 また、真空技術は、炊飯時に、お米を水に浸している際に吸水性を高める効果(真空ひたし)、逆にタイマー予約中に水を浸透しすぎないようにする効果があります。

 お手入れは、圧力をかけない方式なのでラクダと思います。

 以上、RC-18VRLの紹介でした。

 圧力をかけないため、「もちもち」系「甘い系」の炊飯はあまり期待できませんが、「かため」「しゃっきり」系ならば、高レベルに炊飯できそうです。そうなるとライバルは三菱ですね

 味の面では互角だとおもいますが、ご飯の保温を前提にするならば、東芝の機種はかなり魅力です。


 201509302016.jpg

 【2017年】【下位機種】

 20・東芝 真空IH保温釜 RC-18VSL-RS
 20・東芝 真空IH保温釜 RC-18VSL-W  
  ¥37,080 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2017年】【上位機種】

   21・東芝 真空IH保温釜  RC-18VXL-R  
 21・東芝 真空IH保温釜  RC-18VXL-W
  ¥46,517 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.05気圧
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:(5mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3通り

 続いて東芝の炊飯器の上位機種です。

 炊飯方式は、このグレードから可変圧力IH方式に変わります。ただ、圧力は1.05気圧までと、他社より相当弱いです。メーカーもこの部分をあまり強調していないように思います。

 201707081631.jpg

 ただし、「真空技術」と「加圧技術」を応用し、真空でお米を水に浸している際に、減圧・加圧を繰り返すことで浸水効果を高める「真空αテクノロジー」は他機種との違いとして、見所と言えそうです。

 201609021703.jpg

 使われている釜は、下位機種については、先ほどと同じく、全面打ち出しの鍛造かまど銅釜です。釜の厚みも先ほどの機種と同じ仕様です。コーティングも、内枠リングの部分を除けば同じです。

 上位機種については、鍛造かまど本丸釜になります。こちらは熱伝導率が銅よりも優れる鉄で作られた丸釜です。下部が丸いのはかまどを摸したからで、熱対流をより促します

 その他の点では、一つ上で見た、RC-10VRKのと同じです。釜のグレードの向上は魅力です。ただ、可変圧力IH方式としては、かけられる気圧は低ので、「ふっくら系が得意」とは必ずしも言えないでしょう。ただ、真空αテクノロジーは、米を水に浸すという炊飯の準備時間を短縮できるため、忙しいご家庭に向く機種と言えそうです。

今回の結論
美味しいご飯が炊ける一升炊き炊飯器は結論的にこの機種!

 というわけで、今回は1万円台から3万円台の8合から一升炊き炊飯器を比較しました。

 最後に、最終的なおすすめ機種についていつものようにまとめておきたいと思います。


  第1に、1万円台の普及価格帯の炊飯器で性能的に最もオススメできるのは、

 

 【2017】

 10・象印 極め炊き NP-VJ18-TA
  ¥18,475 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜  
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 総合評価 ★★★★★

 象印のNP-VQ18でしょう。大きめの1万円台のIH炊飯器は最近数が少ないですが、この機種は、最も価格も安い部類で、お買得です。

 1.7mm黒まる厚釜4段ヒーターの採用は、、2万円以下の価格では性能が良いと言えます

し、大型炊飯器として重要な保温面についても、他社には採用されない「うるつや保温」が付属し、保温時の味も期待できます。

 圧力をかけないタイプですので、掃除が楽なのも魅力だと思います。なお【在庫限り】で旧モデルが売られていますが、性能差はありませんので、こちらを選んでも良いでしょう。


 第2に、炊飯器で、しゃっきり系のご飯を重要視したい人が選ぶべき上位機種は、

   

【2017】

 17・三菱電機 炭炊釜 NJ-VE188-W
  ¥21,300 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:ダブル炭コート5層圧釜
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

 総合評価    ★★★★★★

 三菱電機炭炊釜 NJ-VEシリーズが良いでしょう。「かため」「しゃっきり系」は全機種を通しても最も得意な機種です。

 また、超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができますので「かため」で「しゃっきり」したご飯だけでなく、「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まである程度幅広く対応もできます。

 圧力IHを使わず、水蒸気を還元する「内蔵カードリッジ」を使って沸騰温度持続させるという仕組みは新しく野心的なものです。

 圧力炊飯器にマンネリ感を感じている人にもおすすめできます。本体デザインも四角形と斬新で、デザイン家電として優れた製品だと思います。なお、予算があれば上位機種でも良いでしょう。


 第3に、炊飯器で、ふっくら系のご飯を重要視したい方が選ぶべき上位機種は、

 

【2017】

 5・TIGER ホワイト JPC-A181-WH
 5・TIGER レッド JPC-A181-RC
 5・TIGER ブルー JPC-A181-KA  
   ¥37,480 Amazon.co.jp(4/4執筆時)

【2016】

 6・TIGER ホワイト JPC-A180-WH
 6・TIGER レッド JPC-A180-RB
 6・TIGER ブルー JPC-A180-KA
   ¥32,631 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:9層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 総合評価    ★★★★★★

 「ふっくら」・「もちもち」系を重要視するならば、圧力が重要になりますので、可変圧力IH炊飯 が良いでしょう。可変圧力IH炊飯器は幾つかありますが、タイガーのJPC-A1シリーズをオススメします。

 圧力IH炊飯器として、かけられる圧力が1.25気圧・106度と十分なスペックがある上に、3mmもの釜の厚さを確保した9層土鍋コーティング釜 が付属するメリット性は高いです。IHの段数が多く火力が高いのも「売り」です。

 本体デザインもかなりモダンで、デザイン家電としての所有欲もそそります。また、おこげご飯がたけるモードも、レパートリーを増やすという意味で面白いです。しゃっきり堅めのご飯も、「早炊きコース」を用いれば炊き分けることが可能です。


 第4に、大型炊飯器で、炊き貯めし、長時間保温することが普通に想定できる場合は、

 
 【2017】

 19・東芝 真空IH保温釜 RC-18VRL-W   
 19・
東芝 真空IH保温釜 RC-18VRL-RS
  ¥28,800 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:(5mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3通り
 総合評価    ★★★★★★

 東芝のRC-18VRL でしょう。やはり、真空保温機能はこの用途には魅力ですから。炊飯器自体も、底面から大火力で加熱するという独自の仕組みを取っており、「プレミアム炊飯器」としての見所もあると思います。

ーーー

 

 【2017】

 15・ 象印 極め炊き NP-BG18-TD 【茶】
 15・ 象印 極め炊き NP-BG18-WA【白】
  ¥27,050 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:鉄器コートプラチナ圧釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温・保温見張り番
堅さ調整:5通り

 ただし、「ふっくら」「やわらかめ」のご飯が好きな方は、可変圧力IH方式の炊飯器が良いでしょう。

 同じく保温機能が充実する象印の上位機が良いと思います。

ーーー

 以上、今回は、一升炊きの炊飯器の話題でした。

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・
5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
3・5合炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
4・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
6・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 なお、もう少し高級な炊飯器も比較してみたい方は、上記5番の記事をご覧ください。また、スペック面から、今回紹介したAtlas流の炊飯器の選び方を「復習?」したい方は、上記6番の記事もよろしくお願いします。

 そのほか、アマゾンでは、炊飯器の他に、全国の珍しいお米も売っています。

 201401111756.jpg

 本ブログ「モノマニア」では、そういったお米のうち、今年度の検定で食味値特A評価をうけたお米も紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください→【リンクはこちら

 また、炊飯の味を変えることができる市販のミネラルウォーターなどについては、【こちら】で、アマゾンで取り扱われている約20種類の天然水ペットボトルを比較する記事を書いています。こちらもよろしければ、後ほどご覧ください。

 

 ツインバード MR-E520W
  ¥9,480 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 さらに、自宅用で、玄米から毎日お米を挽きたいと思っている方に、【最新精米機の比較記事】もあります。よろしければご覧ください! 

 また、最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook・はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。ではでは。

posted by Atlas at 14:02 | 炊飯機

比較2018'【高品質で安い】5合炊き炊飯器24機の性能とおすすめ(1)5.5合炊き炊飯器の選び方

【今回レビューする内容】2018年 最新5合炊き炊飯器の性能とおすすめ・選び方(5.5合炊き):新製品と型落ち激安品::IH炊飯器・圧力IH・スチーム式炊飯器 機能の違いや人気ランキング

【評価する製品型番】アイリスオーヤマ RC-MA50-B RC-PA50-B RC-IB50-B タイガー 炊きたて JPE-B100-W JKT-J100-XT JPE-A100-W JPC-B101-W JPB-G102-DA JPC-A101-WH Panasonic IHジャー炊飯器 SR-FD107-W SR-FC107-K SR-HB107-W SR-HX107-W SR-PB107-W 象印 極め炊き NP-VJ10-TA NP-HF10-XA NP-ZD10-TD NP-BG10-TD NW-JA10-TA 三菱電機 炭炊釜 NJ-VE108-W NJ-VV108-W 東芝 真空IH保温釜 RC-10VRL-W RC-10VSL-R RC-10VXL-R

今回のお題
美味しいご飯が炊ける5.5合炊き炊飯器のおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、家庭用炊飯器の比較をします。2018年現在最新モデルとなる世帯向けの炊飯器(炊飯機)を、機種別に紹介していきます。

 なお、このブログ「モノマニア」には、炊飯器について次のような記事があります。

1・3.0合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・5合炊きの高級炊飯器【3万円〜】
3・5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
4・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
5・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
6・家庭用精米器の比較
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 今回は、3番の記事です。

 今回は、1万円から3万円代の5合炊き(5.5合炊き)炊飯器を比較し、「安くても美味しく炊ける」炊飯器を提案していきます。

 なお、少量炊き炊飯器を探している方は、1番のリンク記事を、3万円以上の高級炊飯器を探している方は、2番のリンク記事をご覧ください。

 以下では、いつものように各メーカーの製品を個別に比較していきます。そして、、目的別・予算別に「オススメ商品」を提案していきます。

1・性能の良い炊飯器の選び方の基本

 Atlasが思うに、美味いご飯を炊けるかの見極めポイントとなるのは、次の3つです。


 feature02_image.jpg

 第1に、持続的に沸騰温度を出せることです。

 「美味しいご飯」を炊くには、しゃっきりにせよ、ふっくらにせよ「持続的に沸騰温度を出せる」ことが不可欠です。

 炊飯器は、マイコン式炊飯器(底面に電熱線ヒータがあってそれが鍋を加熱する)、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)があります。

 このうち持続的な高温が維持可能なのは、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)と圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)です。

 3万円以下の炊飯器について言えば、IH式炊飯器圧力IH炊飯器には「美味いご飯」を炊くための「明確な差」はありません。あるのは、「個性の違い」です。

 簡単に言って、圧力炊飯の方が「ふっくら甘い」軟らかめのご飯が得意で、IH炊飯の方が「しゃっきり」したご飯が炊ける傾向があると言えます。

ーーー

 これらに加えて、最近は、スチーム(水蒸気)を使ったIHスチーム炊飯器もあります。

 スチームは、気化した水ですから100度以上の温度を出せます。これを使って沸騰状態を維持したり、また、ご飯から水蒸気として放出されてしまう「うまみ成分」をご飯に還元したり、保温時のご飯の乾燥を防いでくれたりします。

 詳しくは、具体的な機種を見る中で改めて説明します。


 201509301809.jpg

 第2に、内釜の厚さとコーティングのグレードです。 

 釜の厚さは。基本的には厚みがあるほど沸騰高温状況のキープが可能で、美味しく炊けます。

 3万円以下の炊飯器は、厚みを削ることで「コスト削減」している機種が多くあります。ただ、そのなかでも、今回は、十分な厚みのある機種を「おすすめ」として選んでいきます。なお、圧力炊飯器については、「圧力」で沸騰状態を補う構造のため、必ずしも「釜の厚み」が重要でない場合があります。

 コーティングは、メーカーごとに土鍋、炭、プラチナなど、多種多様なコーティングがラインナップされます。

 それぞれ蓄熱性能を高めるなど、釜の蓄熱力を「底上げ」する作用があります。ただ、釜の厚さや形状ほど決定的な作用は果たしません

 したがって、最も大事なのは、「釜の厚み」です。


 201609021146.jpg

 第3に、ご飯の炊き分け機能です。 

 3万円以下の炊飯器でも、 多くの機種は、「かため」「ふつう」「やわらかめ」などにご飯を炊き分けられる機能がつきます。今回は、炊き分けられる場合、どの程度微調整が効くかを見ていきたいと思います。

 とくに、「しゃっきり」ご飯、「もちもち」ご飯が好きな人は、細かい微調整ができるモデルが良いでしょう。また、「おこげご飯」など一風変わったご飯が炊けるのかについても調べてみます。

 これ以外の比較条件は、基本的にメーカー横断的に比較できません。実際、全機種買って「自分で」較べてみるしかないです。「自分で」というのは、お米は毎日食べるもので、人によって好みの違いが大きいからです。

ーーー

 今回は、以上の3つポイントを重視して比較をします。

 もちろん、お手入れの手軽さや、保温に関する性能や、米研ぎに関する性能蒸気セーブ機能などについても、詳しく説明をしていきます。

2・アイリスオーヤマの炊飯器

 最初にアイリスオーヤマの炊飯器を紹介します。

 なお、以下では、オススメできるポイントを赤字で、イマイチな点を青字で記していきます。


  

 【2017】

 1・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-IB50-B
  ¥8,420 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:銅コート釜  
内釜厚さ:3.1mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 RC-IB50-B は、アイリスオーヤマの炊飯器です。

 同社は、2016年からの炊飯器への参入です。報道されましたが、経営危機時だった際に、シャープの技術者を受け入れて、白物家電の開発力を強化したそうです。

 面白い炊飯器を多く企画していますが、こちらは、「銘柄炊き分け」という独自色を打ち出したモデルです。

201804041140.jpg

 炊飯方式は、IH方式です。

 IHの段数は2段で、上面ヒータが補う形の「3段ヒーター」機です。圧力などは使わないものの、マイコン式に較べて十分な火力が期待できます。

 1万円以下の本体価格と考えれば、コスパは非常に良いと言えます。

 201707081654.jpg

 使われている釜は、銅コード釜です。

 内釜の厚みは厚みも3mmと十分です。格安機ですが、決して「安かろう悪かろう」とは言えません。

 内釜の構造を見ると、総計で3層と物足りないですが、蓄熱性のある銅コートを施し、その部分をある程度補っています。

201707081656.jpg

 ご飯の堅さは、調整できません

 ただ、「コシヒカリ・あきたこまち・つや姫・ゆめぴりか・ひとめぼれ・ヒノヒカリ」6種類のお米を炊き分けるボタンが付属します。他の銘柄米については、説明書に「どの米のモードが適しているか」の記載があります。

 ご飯の保温は、低温保存などの特定の機能はありません。

  お手入れ は、単純な構造の炊飯器なので、とりたてて問題は感じません。

 以上、アイリスオーヤマのRC-IB50-Bの紹介でした。1万円以下の製品として、IH式を採用する点は魅力でしょう。他社よりも数千円安い水準でIH式が販売できるのは、同社ならではでしょう。

 ただ、「味を期待」して買う場合、内釜の層やコーティングの部分に多少値段が見えています。安くて良い機種ではありますが、炊飯器は長く使うものですし、「こだわる」ならば、もう少し上位の製品でも良いでしょう。

 アイリスオーヤマからも上位機種が出ています。

ーーー

  

 【2016】

 2・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-MA50-B
  ¥6,917 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:マイコン炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:銅コート釜  
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 なお、似た形・型番の機種として、RC-MA50-Bが発売されてします。

 しかし、こちらについては、火力が期待できないマイコン式炊飯器ですので、選択肢に加える必要はないでしょう。


 

 【2017】

 3・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-PA50-B
  ¥15,774 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:極厚銅釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:対応(6通り)

 RC-PA50-B は、アイリスオーヤマの炊飯器の最上位モデルです。

 201712121937.jpg

 炊飯方式は、最大1.25気圧圧力IH炊飯になります。

 下位機種と同じで、IHヒーター式を2段と電熱ヒーター1段の「「3段ヒーター」に加えて、気圧を上げることで釜の中を105度まで高められる圧力式を搭載します。

 火力は、お米の甘みを引き出すのに欠かせないと言えるので、この機種は、下位機種とは段違いの実力を持つ機種と言えそうです。

 201804041149.jpg

 使われている釜は、極厚胴釜です。

 圧力式を採用する機種は、総じて釜の厚みが薄くなります。しかし、アイリスオーヤマの場合は、多少薄くはなりますが、それでも3.0mmという厚さを維持しており、同価格帯の他社の炊飯器よりも、味は期待できそうです。

 201712121948.jpg

 ご飯の堅さは、堅さの指標ではないですが、おむすび用の「粘り気の少なめのご飯」、カレー用の「しゃっきりご飯」、冷凍ご飯に向く「ふんわりご飯」など、6種の炊き分けに対応します。

 2万円以下の価格の製品で、これほど選択肢のある機種は珍しく、その点でもお買得です。また、食物繊維を多めに残す「食物繊維モード」を搭載するという発想はユニークですね。

 その上で、アイリスオーヤマの「売り」である、お米の品種による銘柄炊き分けに対応するわけであり、この価格帯では「楽しめる」炊飯器と言えます。

 ご飯の保温は、一方で、多少弱い部分で、こちらも低温保存などの特定の機能はありません。先ほど書いたような、「冷凍ご飯モードで冷凍保存させておいてほしい」というのが、メーカーの要望かもしれません。

  お手入れ は、圧力炊飯器の場合、それ以外の方式に比べて弁がある分、一手間かかります。ただ、最近の圧力炊飯器は構造が単純化してきており、この部分は大きな弱点にはならないでしょう。

ーー

 以上、アイリスオーヤマのRC-PA50-B の紹介でした。

 こちらは、2018年シーズンにおいて、他社より12月という遅めの発表の製品でしたが、この価格帯で、圧力IHを採用し、釜の厚みをキープし、複数の炊き分けにも対応させたのは、高く評価できます。

 味については、今年度新開発の製品なので、しっかり試食してから改めて追記します。ただ、スペック的に非常に優れており、Atlas的には、かなり期待している機種です。

3・タイガーの炊飯器の比較

 続いて、タイガーの機種を紹介します。


 

【2017】

 4・タイガー 炊きたて JPE-B100-W
  ¥14,386 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

  最初に紹介するのは、タイガー社の炊飯器「炊きたてJPE-Bシリーズです。IH式の炊飯器で日本で購入できるモデルのうち、最も値段が安いモデルの1つになります。

 tuyobi_ih2.jpg

 炊飯方式は、IH炊飯です。

 ヒーターの段数は、タイガーはどの機種についても非公開です。ただ、電熱ヒーター(シーズヒーター)は使われないため、「段数」で表現すれば、2段と推定できます。

 なお、タイガーの場合、「鍋底130度」の高温度を、熱伝導性の高い釜で全体に回すのが「効率的」と判断しています(剛火IH)。炊飯器がその再現を目指している「かまど炊きご飯」も下火のみで作りますので、「全面加熱」をしないという考えも、「あり」でしょう。

 10donabe_3sou.jpg

 使われている釜は、タイガーの「銅入り3重層釜」です。

 タイガーは、比較的安い価格帯のこの炊飯器でも、遠赤効果の高い「土鍋コーティング釜」が採用されます。ただし、釜の厚みは1.5mmで、IH炊飯器としてはかなり薄いといえます。あまり性能は高くありません。

 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。ただ、「おこげモード」が搭載され、芳ばしいおこげご飯を炊くことができます。この機能は、昔からタイガーの「売り」です。

 ご飯の保温は、つやつや保温という機能を持ちます。ただ、食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。見所とは言えないでしょう。

  お手入れ は、IH炊飯器のため、特段面倒な手入れは不要です。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。IH炊飯器は、圧力炊飯器に較べて手入れする部品の点数が少なく、内ぶたなどもフラットで掃除がしやすいです。 

 以上、タイガーのJPE-Bシリーズの紹介でした。火力は強いのですが、釜のグレードが低いのが難点です。予算が許すならば、もう少し上位の機種が良いでしょう。


  

  【2016】

 5・タイガー 炊きたて JKT-J100-XT  
  ¥15,100 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JKT-Jシリーズも、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズ炊飯器です。こちらは、2016年モデルが最新機種です。発売から時間が経っているため、価格はより安いです。

 炊飯方式は、下位機種と同じくIH炊飯です。そのため、130度の火力などは下位機種と同じです。

 201506271537.jpg

 使われている釜は、下位機種と同じで土鍋コーティングがなされた銅入3層遠赤釜です。実際の土鍋ではありませんが、「遠赤効果」が期待でき、ご飯をより「ふっくら」させる効果があります。ただし、内釜の厚さは、下位機種同様の1.5mmで、IH炊飯器としてはかなり薄いと言えます。  

 その他、下位機種と比べると、フタが取り外して洗える点が相違点ですが、違いはこの部分に止まります。つまり、値段の差は、内釜のコーティングの価格差と言った機種です。

 201609021331.jpg  

 それ以外の基本性能は、下位機種と同等です。ただ、こちらは面白い付加機能が付属します。「タクック」という調理用のバスケットが付属し、ご飯を炊きながら余ったスペースで炊飯と同時にロールキャベツなどの調理も可能な機能です。

 以上、JKT-J100-XT の紹介でした。炊飯しながら料理ができる「調理かご」が付くのが魅力です。ただ、炊飯器としての実力はさほど高くないでしょう。


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【2017】

 6・タイガー 炊きたて JPE-A100-W【白】
 6・タイガー 炊きたて JPE-A100-K 【黒】
  ¥16,827 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

  JPE-Aシリーズも、タイガーの「炊きたて」シリーズの機種です。圧力式を除く同社のIH式の炊飯器では、最上位の機種です。

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 使われている釜は、こちらは、釜厚2.5mmとなり、「W銅入り5層遠赤特層釜」と内釜の名称が変わっています。5層コーティングで熱伝導率が高まっているほか、コーティングも、熱封中空ガラスビーズを加えた熱封土鍋コーティングに進化しています。

 その他の部分は、下位機種と基本性能は同じです。130度の剛火IHを採用し、強火力で炊飯する点も同様です。ただし、調理かごを使った「タクック」は未付属です。

 以上、タイガーのJPE-Aシリーズの紹介でした。釜厚2.5mmに進化した点は見所ですが、同価格帯の他社製品と比べると割高感はあります。


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【2017】

 7・タイガー 炊きたて JPC-B101-W【白】
 7・タイガー 炊きたて JPC-B101-K【黒】
  ¥27,900 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 7・タイガー 炊きたて JPC-B100-K【黒】
   ¥22,779 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPC-B1シリーズ は、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズの中位機です。

 こちらは新旧両機種あります。旧機種とは基本機能において差がないため、旧モデルは現在、お買得感が高いですね。

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 炊飯方式は、この機種からは、最大1.25気圧可変圧力IH炊飯になります。

 圧力炊飯は、鍋の中の高温状態を維持しやすく、コメのアルファ化を促す作用があります。そのため、通常のIH炊飯器よりも、コメの持つ本来の旨みを効率よく引き出すことができます。とくに、コメの甘みを引き出したい人については、圧力炊飯器がオススメです。

 より正確に言えば、この機種は、通常の圧力炊飯器ではなく、「可変圧力IH炊飯器」です。通常の圧力IHは、圧力を逃がす弁が1つです。しかし、こちらは2カ所あります。そのため、炊飯中にも圧力を可変的に切り替えられます。

 とくに炊きあがり終盤で一気に圧力を抜けるため、「中はふっくらのままで、外側にハリのあるご飯」が炊飯できます。そういった点で、可変圧力炊飯器は、圧力炊飯器の進化形と言えます。

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 使われている釜は、「5層の熱封土鍋コーティング釜」です。こちらは、厚みが3mmとかなり厚くなっています。圧力IH炊飯器は、厚みを持たせるのが難しいのですが、たいへん健闘しています。また、フッ素加工について、3年間の内釜保証も付与されます。こちらの機種は「タクック」シリーズのため、炊飯と同時にロールキャベツなどの同時調理はできません。

 いずれも熱をよりムラ無く伝えることができる構造になっています。先ほども書いたように、同じIH炊飯器ならば、釜の厚みが、最も味に直結する要素です。

 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。「極うまモード」という、時間をかけて甘さを引き出す「プレミア炊飯器能」は付属しますが、細かい調整はできません。しかし、おこげご飯がたけるモードはこちらも搭載されます。

 ご飯の保温 は、下位機種同様の、簡易的な保温機能で食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。

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 お手入れは、通常のIH炊飯器に較べると洗浄するパーツの点数は多いです。しかし最近の製品は非常にお手入れ性能が向上しています。

 この機種も内ぶたに蒸気孔が付属するタイプであり、柔らかいスポンジがあれば簡単にお手入れ可能です。通常のIH炊飯器と洗う点数はほぼ同じで済みます。

 以上、タイガーのJPC-B1シリーズ の紹介でした。3万円を切る価格の製品としては、かけられる圧力や、丸釜の厚みの点で価値が高い機種です。

 長時間保温の機能がやや弱いのが難点ですが、ご飯を炊いた後、冷凍するなど長時間保温をしない方ならば、この機種を選ぶと良いでしょう。美味しいおこげご飯が炊けるのも魅力です。


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【2016】

 8・TIGER JPB-G102-DA 【オレンジ】
 8・TIGER JPB-G102-WA 【ホワイト】
   ¥25,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:11層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPB-G1シリーズ は、1つ上で紹介したJPC-B1シリーズ  の上位機です。こちらは、あまり見られないオレンジの炊飯器のほか、一般的なホワイトの炊飯器も見られます。

 なお、この機種は2016年モデルが最新機で、価格的には発売からの時間の経過で下落し、お買得です。

 炊飯方式は、こちらも、最大1.25気圧可変圧力IH炊飯になります。したがって、火力の点では、下位機種と全く同じです。

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 使われている釜は、しかしながら、「土鍋コーティング釜」がなされた11層遠赤特厚釜が採用されます。下位機種は5層コーティングでしたが、こちらは、表面のフッ素加工の下に複数の中空層があるため、蓄熱性が高く、湯の対流を促進します。3年間の内釜保証も付与されます。

 その他の点は、下位機種と同じです。ただ、ご飯の味に最も影響する部分の性能が高いため、少なからぬ魅力があります。予算があれば、タイガーから選ぶならこちらが良いでしょう。


  

【2017】

 9・TIGER ホワイト JPC-A101-WH
 9・TIGER レッド JPC-A101-RC
 9・TIGER ブルー JPC-A101-KA
   ¥25,200 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 9・TIGER ホワイト JPC-A100-WH
 9・TIGER レッド JPC-A100-RB
 9・TIGER ブルー JPC-A100-KA
   ¥25,700 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:9層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPC-A1シリーズも、タイガーの炊飯器です。先ほどの機種の上位機にあたります。形状は、こちらのほうがややスリムです。

 新旧機種がありますが、「麦めしコース」の有無だけの相違ですので、安い方を選んでよいです。

 炊飯方式は、同じく最大1.25気圧可変圧力IH炊飯です。この点では先ほどの機種と同じです。ただし、釜包みIHという、新開発のヒータを使っているため、総合的な火力は10%向上しています。

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 使われている釜は、新しい「熱流・熱封土鍋コーティング釜」となります。土鍋に近い形状を採用することで、お米の対流をより促す新構造です。ただし、新形状のためコーティングは9層となりますが、厚さは3mmと下位機種と同じです。

 その他の点は、下位機種と同じです。火力のアップなど、ご飯の美味しさの部分で性能がアップしている点が見所です。やや価格が高いですが、釜の厚みのほか、形状に工夫を加えた機種は、味の上であきらかに「上位」のため、予算があれば選んでよいでしょう。

4・パナソニックの炊飯器の比較

 続いて、ここからは、パナソニック社の5.5合炊きの炊飯器を見ていきます。


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【2017】

 10・Panasonic SR-FD107-W  
  ¥14,377 Amazon.co.jp (4/4執筆時)
 11・Panasonic SR-FC107-K
  ¥19,184 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 10・Panasonic SR-FD106-W
  ¥11,517 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 PanasonicSR-FDシリーズは、パナソニックのIH式ではも安いモデルです。

 2種類ありますが、黒モデルは、色が異なるほか、内装にステンレスを使っており、通常フレームの白モデルよりも拭きやすい点が相違点です。

 また、2016年旧モデルが併売中です。新旧で基本性能の差は無く、電気代の目安表示が付いただけの機能差ですので、旧機種がお買得です。

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 炊飯方式は、標準的な2段IH炊飯です。柔らかく、ふっくらとした炊飯は圧力IH炊飯器に負けますが、しっかりと、米の弾力を感じる炊飯は、割と得意です。

 一方、アイリスオーヤマの「三段ヒーター」に比べると、ふたヒーターがない分、段数が落ちます。しかし、パナソニックの場合、次の2つの独自機能が注目に値します。

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 第1に、「酵素活性浸水技術」です。

 お米の浸水時(炊飯前半)の温度を2段階で浸水することで、米の甘みを引き出す技術です。長時間お米を水に浸す時間がなくても、美味しいお米が炊けます。

 第2に、「旨みキャッチャー」です。

 通常蒸気を通して逃げてしまう「おねば」成分を炊飯器の中に戻す仕組みです。それにより、IH数班でもお米の甘さを感じられる炊飯を実現します。

 3万円以上する新機種は、「新・酵素活性浸水」・「トルネード旨みキャッチャー」とワンランク上の機能を搭載するとはいえ、同種の技術を1万円代の炊飯器に使っている点は好感がもてます。

 火力は、タイガーやアイリスオーヤマが上位ですが、別の方法で十分に渡り合えています。

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 使われている釜は、ダイヤモンド銅釜です。銅は熱伝導性が高いので、お米の対流がより促されるでしょう。

 また、表面にアーパナソニック独自のダイアモンド・コーティングがなされています。土鍋コーティングにせよ、ダイアモンドにせよ、炭素系のコーティングは熱伝導率を高めるので、ふっくらしたご飯を炊くのに有効です。釜の厚みは、1.7mmです。本体価格が安いことをふまえると、頑張っていますね。

 ご飯の堅さは、基本的に調整のできないタイプです。ただ、通常よりもご飯が早く炊ける「早炊きコース」を用いた場合、通常よりやや堅めにご飯を炊くことは可能です。

 ご飯の保温は、 いきいき保温という機能を持ちます。こちらも簡易的な保温機能であり、食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。また、ご飯の「再加熱」機能も付きます。いずれにしても、簡易的なレベルに止まります。

 お手入れは、簡単です。 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。ただし、「旨みキャッチャー」が付いている分、「蒸気ふた」も洗わないといけません。その点で、タイガーに較べれば洗うパーツが1つ多いといえます。

 以上、PanasonicSR-FDシリーズの紹介でした。IH炊飯器としてのかなり格安なモデルの1つです。

 しかし、酵素活性浸水技術や、旨みキャッチャーなどの独自技術が取り入れられているなど、性能面でも期待できる機種です。釜も1.7mmと厚みがあるので、炊飯性能も十分期待できます。こうした点で、この価格帯ではオススメ機種といえます



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【2017】

 12・Panasonic SR-HB107-W 【白】
 12・Panasonic SR-HB107-K 【黒】
  ¥18,888 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 12・Panasonic SR-HB106-W 【白】
 12・Panasonic SR-HB106-K 【黒】
  ¥17,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2通り

 こちらは、PanasonicSR-HB107です。上で紹介した機種の上位機種にあたります。

 【在庫限り】で、2016年モデルが残っています。機能差は、釜のコーティングで、新機種は「中空セラミックス入りの蓄熱コート」を新しく採用し、蓄熱性のアップがみられます。価格差はさほどないので、新機種で良いでしょう。

 炊飯方式は、先ほどの機種と同じで、H炊飯です。もちろん、米の甘みを引き出す酵素活性浸水技術旨みキャッチャーという2つの技術は、下位機種と同じで搭載になります。

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 その上で、火力の点ではこちらは上位です。下位機種の2.5倍にあたる、5段式のIHヒーターを搭載します。強火で一気においしいごはんを炊きあげることが可能でしょう。

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 使われている釜は、全面打ち出しのダイアモンド銅釜です。内釜も1.7mmと十分な厚さが取られています。

 銅は熱伝導率が高い素材のため、ご飯が甘く、ふっくらたけるでしょう。「全面発熱5段IHヒーター」と合わせて、基本性能は高いハイグレード機です。

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 ご飯の堅さは、銀シャリコースというプレミア炊飯器能により、米の堅さを「ふつう」「やわらかめ」から設定可能です。「かため」は選べませんが、圧力をかけない炊飯方式なので、基本的にはハリのあるご飯ですし、問題ないでしょう。 

 ご飯の保温は、や食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能で、さほど高機能ではありません。

 お手入れ は、圧力炊飯器ではないのでお手入れは簡単です。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたと旨みキャッチャーです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。

 以上、PanasonicSR-HB106の紹介でした。

 下位機種に較べると全面発熱5段IHヒーター熱伝導率の良い銅銅が使われており、米の味に直結する部分でたいへん優秀な機種だと思います。炊飯器は、長く使うものなので、この程度のグレードの機種を選ぶのが正解だと思います。


  

 【2017】

 13・パナソニック SR-HX107-W
  ¥23,551 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2016】

 13・パナソニック SR-HX106-W
  ¥25,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)
炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:2.3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2通り

 続いて、パナソニックのSR-HX106の紹介です。1つ上で紹介したSR-HB106の上位機種となります。

 こちらも2016年旧モデルが併売中です。機能差は、やはり釜のコーティングで、「中空セラミックス入りの蓄熱コート」を新しく採用した点のみです。釜自体は同じで、マイナーチェンジですので、価格重視で旧機種を選んで良いでしょう。

 炊飯方式は、この機種もIH炊飯で、米の甘みを引き出す酵素活性浸水技術旨みキャッチャーも採用されています。

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 下位機種と同じで、「全面発熱5段IHヒーター」も採用されています。さらに、こちらは、大火力おどり炊き(高速交互対流)機能が付属します。

 これは、鍋の中のコイルを高速で切り替えて、ご飯お対流を促進することで、ご飯の炊き加減を均質にする新技術です。過去には、最高級の炊飯器にだけ搭載されていた技術ですが、この価格帯にも搭載されました。

 使われている釜は、先ほどと同じダイアモンド銅釜です。ただし、内側の厚さは2.3mmとより厚くなっています。この点は、些末なようですが、味の上では結構重要ですね。

 ご飯の堅さは、 下位機種同様に2通りから選べます。炊きあげたご飯の保温も下位機種同様で、こ簡易的な保温機能のみ搭載です。

 お手入れは、下位機種同様に、ご飯のお釜内ぶた旨みキャッチャーを洗うだけですね。

 以上、PanasonicSR-HX106の紹介でした。

 下位機種に較べると、従来10万円オーバーの機種のみに搭載されている大火力おどり炊き(高速交互対流)機能の搭載は大きな魅力です。かためのご飯が好きで、お米の味にこだわりたい方なら、この機種は特にオススメです。


  

 【2017】

 14・パナソニック おどり炊き SR-PB107-W
  ¥23,551 Amazon.co.jp  (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯  
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.8mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温
堅さ調整:2通り

 パナソニックのSR-PBシリーズ です。

 3万円以内の予算で選ぶ場合、パナソニックでは最も高性能な機種です。

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 炊飯方式は、タイガーの上位機のように可変圧力IH炊飯を採用します。ただ、かけられる気圧は1.2気圧までであり、また、また、可変制御も、1気圧と1.2気圧の2点での繰り返しになる点で、加圧状態で可変できるタイガーの仕組みと異なります。

 ただ、パナソニックは「高温にすると言うよりも、米を踊らせて温度を均一にする」ために、圧力を利用しているため、一概に比較はできません。

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 一方で、下位機種搭載のうまみキャッチャーを進化させた旨み循環タンクで「おねば」を還元する独自の仕組みを搭載します。米の甘みのを効果的に引き出せます。

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 加えて、フタを含めた5段のIHヒーターで全面加熱する構造です。つまり、パナソニックの場合、圧力だけに頼らずに、総合力で勝負している、とも言えます。

 使われている釜は、下位機種と同じダイアモンド銅コート釜です。ただし、厚さは1.8mmです。圧力IH炊飯器の場合、薄くなるのは仕方のないことで、それにしては健闘しているサイズです。

 ご飯の堅さ は、「ふつう」と「もっちり」から選べます。「もっちり」という指標に変わったのは、圧力IH方式を採用するからですね。そういった特徴のご飯は得意です。

 ご飯の保温は、エコナビ保温が搭載されます。お米の重量により保温温度を適切に保つ仕組みですね。

 お手入れは、圧力炊飯器なので、通常の炊飯器に較べると少し手間がかかります。圧をかける関係で、ふたに調整弁があるからです。ただ、昔に較べると、取り外すパーツの点数は少なく、かなり手軽になりました。現在的に、この点で圧力IH炊飯器を敬遠する必要は感じません。

 以上、PanasonicのSR-PBシリーズの紹介でした。圧力炊飯器は、IH炊飯器に較べるとワンランク上の炊飯が可能です。ご飯の「旨み」を重視したいのならば、この機種はオススメです。

5・象印の炊飯器の比較

 続いて、ここからは象印の炊飯器を紹介します。


 

 【2017】

 15・象印 極め炊き NP-VJ10-TA
  ¥15,165 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2016】

 15・象印 極め炊き NP-VQ10-TA
  ¥13,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜  
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 NP-VJシリーズは、象印の炊飯器「極み炊き」シリーズの入門機です。2016年発売モデルが併売されています。機能面での差異はないので、安い方を選ぶと良いですね。

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 炊飯方式は、IH炊飯です。象印というと圧力IH炊飯器のイメージがありますが、下位機種は普通のIH炊飯器です。

 火力は、豪熱沸騰IHという多段ヒーターを搭載します。IH5段のパナソニックの上位機に較べると、4段ヒータと数は少ないです

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 使われている釜は、「黒まる圧釜」です。

 特にブランド名のあるコーティングなどはなされませんが、丸底形状は米の対流を促しやすい構造です。ただ、釜の厚さは1.7mmです。IH炊飯器としては薄い部類といえます。このあたりは、割り引いて評価しないといけないでしょうね。

 ご飯の堅さは、基本的に調整のできないタイプです。IH炊飯なので、お米にハリのあるタイプの炊飯が得意でしょう。ただ、甘みを引き出す「熟成炊き」というプレミア炊飯モードは搭載されます。

 ご飯の保温は、「うるつや保温」を搭載します。パナソニックのエコナビ保温と同等で、温度センサーによりご飯の保温温度を調整する仕組みです。

 お手入れは、圧力炊飯器に較べて手入れする部品の点数が少なく、内ぶたなどもフラットで掃除がしやすいです。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶただけです。洗う必要のある点数の少なさで言えば、最も少なくて済む機種です。

 以上、象印のNP-VJシリーズの紹介でした。温度センサーを使った保温機能が付属している点が他機種に較べての大きな魅力でしょう。この機能は、他社のこの価格帯のモデルにはない機能なので、長時間保温をする人にはおすすめな機種です。


  

 【2016】

 16・象印 極め炊き NP-HF10-XA
  ¥16,748 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:プラチナ厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 NP-HFシリーズは、NP-VJシリーズの上位機にあたる炊飯器です。

 炊飯方式は、こちらもIH炊飯であり、その他の機能もほぼ下位機種と同じです。

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 唯一の相違点は、内釜です。1.7mmと同様の厚みですが、同社の「プレミア釜」であるプラチナ厚釜が採用です。

 象印によれば、プラチナコーティングすることで、中の水を弱アルカリ性にすることで、炊きあげ時の米の甘み成分(還元糖量)を15%ほどアップさせることができます。

 ただ、4段IHの採用など、その他の点では同じです。また、この値段を出せば、象印の可変圧力IHも狙えるので、あまり購買意欲は湧きません。

後編の予告
美味しいご飯が炊ける炊飯器は結論的にこの機種!

 以上、前編では、タイガー・パナソニック・象印の炊飯器を見てきました。記事はまだ後編に続きます。

   

 続く後編では、象印の残り2機種を紹介した後で、日立三菱電機の炊飯器を紹介します。そして、1万円から3万円代で購入可能な炊飯器全機種から、目的別・予算別に最もオススメでできる機種を選定していきます!

 →後編の記事は【こちら】のリンクから!

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posted by Atlas at 12:54 | 炊飯機

比較2018'【高品質で安い】5合炊き炊飯器24機の性能とおすすめ(2)高性能で安い!5合炊き炊飯器の選び方

今回のお題
美味しいご飯が炊ける5合炊き炊飯器のおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。今回は5合炊きの炊飯器の比較記事 です。

 前編からの続きの記事です。

 前回の前編では、タイガー・パナソニック・象印の炊飯器を紹介しました。【こちら

 今回の後編では、象印・東芝・三菱の炊飯器を紹介し、その上で、ここまで紹介した炊飯器全体からの「おすすめ機種!」を提案します。

5・象印の炊飯器の比較(続き)

  

【2017】

 17・象印 極め炊き NP-ZD10-TD
  ¥20,880 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 17・象印 極め炊き NP-ZC10-TD
  ¥20,195 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.15気圧
内釜素材:黒厚まる厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:2通り

 こちらは、象印の炊飯器「極み炊き」シリーズの NP-ZD10 です。

 新旧2機種ありますが、今年度は型番のみの変更で、基本性能は同じです。

 炊飯方式は、この機種から圧力炊飯器です。   

 ただし、炊飯器にかけられる圧力は1.15気圧で、最高温度は104度です。 火力の面では「全面加熱(4段)」ですが、他社の上位機種と較べた場合、この数値は低いです。またボールは1つで、圧力の可変機構も付属しません

 なお、象印の炊飯器はかける圧力はかえられますが、繰り返し可変する構造ではありません。その代わりに、気圧を1.3気圧と業界最高にすることに「こだわり」があります。その点でいっても、最高気圧の低いこの炊飯器は「イマイチ」ですね。

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 使われている釜は、象印では、最もランクの低い「黒まる圧釜」です。

 釜の厚さは1.7mmで、こちらも先ほどと同じです

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 ご飯の堅さは、 一般的に、圧力炊飯器は、圧力炊飯器以外と較べた場合、お米の粘り・甘みが強調された、「ふっくら」系のご飯が得意です。

 また、この機種は、「しゃっきり」モードが搭載されており、ご飯の粘りを抑えた炊飯も可能です。ただ、上位機種のような細かい炊き加減の微調整は不可能です。  

 ご飯の保温は、こちらも「うるつや保温」が搭載されます。底部の温度センサーで最適な温度でご飯を保存する機能で、性能は良いと言えます。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。圧力炊飯器のため、蒸気口は毎回手入れが必要です。また、内ぶたは安全弁などの突起部がありますが、他社同様に、最近の圧力IH炊飯器には掃除がしやすいです。

 以上、 NP-ZD10の紹介でした。

 格安な圧力IH炊飯器ですが、圧力の高さや、内釜のコーティングなど、価格相応の部分も目立ちます。できれば、より上位の機種のほうが良いでしょう。


 

 【2017】

 18・ 象印 極め炊き NP-BG10-TD 【茶】
 18・
象印 極め炊き NP-BG10-WA【白】
  ¥24,400 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2016】

 19・ 象印 極め炊き NP-BF10-TD
 19・ 象印 極め炊き NP-BF10-NZ   

  ¥23,181 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:鉄器コートプラチナ圧釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温・保温見張り番
堅さ調整:5通り

 NP-BGシリーズは、象印の圧力IH炊飯器の中位機です。

 こちらも、2016年旧モデルが併売中です。機能差はないですが、すでに価格差もさほどありませんね。

 炊飯方式は、この機種も可変機構のない圧力炊飯器です。ただ、最高1.3気圧業界最高水準です。圧力IH炊飯器が得意な、もっちり、甘い系のお米の炊飯はかなり得意でしょう。

 なお、象印の場合は、圧力を一定の水準(7通り)で調整します。しかし、他社の「可変式」のように、高圧・低圧を切り替えて米を対流させる仕組みではなく、あくまで「甘さ」を引き出すための調整です。そのため、象印特有の「個性」を生み出しています。

 201509301719.jpg  

 使われている釜は、 象印の中級クラスの炊飯器に採用されている鉄器コートプラチナ厚釜になります。

 こちらについては、先ほども紹介しましたが、米の甘み成分をアップさせる効果が期待できます。ただ、圧力IH炊飯方式を採用していることもあり、釜の厚みは1.7mmで、さほど厚いとは言えません。

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 ご飯の堅さは、白米については5通り選べる仕様です。「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」5通りの選択肢があります。米の堅さにこだわりがある人には特にオススメできます。

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 炊きあげたご飯の保温 は、下位機種にも搭載される「うるつや保温」のほか、人工知能AIとふた開閉センサーでご飯の温度をセンサーで監視する「保温見張り番」機能が追加されています。保温については下位機種よりもランクが上と言えます。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。こちらは下位機種とかわりません。圧力IH炊飯器にしては掃除がしやすいとはいえます。

 以上、極め炊き NP-BGシリーズの紹介でした。

 ポイントは炊きあがりの堅さ調整が容易であることでしょう。圧力炊飯器で、いろいろな炊き加減を試したい人はこの機種がオススメです。また、新機種は保温機能がさらに充実している点も魅力です。


  

 【2017】

 20・ 象印 極め炊き NW-JA10-TA
  ¥31,774 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2016】

 20・ 象印 極め炊き NP-YB10-TA
  ¥25,320 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:プラチナ圧釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温・保温見張り番
堅さ調整:5通り

 NP-JAシリーズは、1つ上で紹介したきNP-BF10改良版、ないし上位機種と言うべき機種です。

 こちらも機能が変わらない2016年がお買得価格で売られています。

 201509301719.jpg  

 下位機種との相違点は、3点です。

 第1に、内釜です。

 こちらも、鉄器コートプラチナ厚釜を採用しますが、下位機種が1.7mm厚だったのに対して、2.2mm厚と厚みが増しています。その点で、よりご飯の甘さ・旨みを引き立てることができます。また、大火力沸とうを搭載し、火力についても向上します。これにより対流を促して、ご飯の甘さを引き出します。

 201804041230.jpg

 第2に、炊き分け機能です。

 わが家炊きメニューという機能が新しく搭載されます。これは、前回炊いたお米が「固かった・甘かった」などとの感想を都度インプットすることで、人工知能が自動で炊き方をマイナーチェンジしていくという機能です。

 総計で49通りの炊き分けを実施します。


 201509301735.jpg

 第3に、フタの改良です。

 蒸気口セットがフタと一体化したため、洗いやすくなっています。こちらは、密着性の高い「うるおい二重蓋」で、火力の向上にも貢献しています。

 以上、象印のNP-JAシリーズの紹介でした。

 上述の3点以外は、下位機種と同じです。釜が厚くなっている点や、掃除が楽になっている点が魅力ですね。ただ、価格がやや高めなのが残念な部分でしょうが、旧機種については、執筆時現在かなり安く売られています。

6・三菱の炊飯器の比較

 つづいて、三菱電機の製品です。三菱電機は面白い形の炊飯器を出していますね。  


   

 【2017】

 21三菱電機 炭炊釜 NJ-VE108-W
  ¥19,998 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭コート2層圧釜
内釜厚さ:2.0mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

 NJ-VEシリーズ三菱電機の入門機です。

 201303031332.jpg

 炊飯方式は、三菱の炊飯器は、圧力を使わないIH式の炊飯器です。それにしては値段が高いのは、こちらは、カードリッジで蒸気化した水分を還元する「内蔵カードリッジ」を使用しているからです。

 これにより、沸騰温度(100度以上)を従来タイプのIH炊飯器よりも長時間維持でき、旨みを逃さず炊きあげることが可能です。これは、ご飯のアルファ化を効果的に引き出し、圧力を使わずに「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯を実現できています。

 こちらは、可変圧力炊飯器よりも新しい技術です。圧力炊飯器と較べるとより旨みを出すことが可能です。Atlasの感触としては、「しゃっきり系」「かためでハリのある」のご飯は特に得意でしょう。逆に、「ふっくら系」「甘み」を重視したい場合は、可変圧力炊飯器のほうが良いと思います。

 火力も、こちらはパナソニックと同じく、5段IHヒーターで全面加熱をする方式で、能力は高いです。

 201609021623.jpg

 使われている釜は、三菱の「備長炭コート2層圧釜」になります。コーティングを炭(炭素)で行うことで熱伝導率を高め、沸騰温度を維持し、旨みを引き出す仕組みです。釜の厚さも2.0mm厚めで、十分です。

 201303031342.jpg

 ご飯の堅さは、「普通」「かため」「やわらかめ」の3段階の調整ができるタイプです。堅さの調整は、三菱独自の技術「可変超音波浸水」機能でなされます。

 超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができます。標準でも甘くふっくらしたご飯を炊けることを考えると、とくに、「かため」で「しゃっきり」したご飯が好みの人には、重要ですね。

 ご飯の保温は、ご飯の温度を「低め」に設定することで乾くのを防ぐ「食べ頃保温」モードが付いています。これは簡易的な機能であまり高機能ではないですね。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜と放熱板です。IH式なので洗う点数が少なく楽です。放熱板についているカードリッジは開けて洗う必要がありますが、手間はかかりません。

 以上、 三菱電機炭炊釜NJ-VEシリーズの紹介でした。超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができますので、「かため」で「しゃっきり」したご飯が好みの人にとくにオススメできます。

 また、「内蔵カードリッジ」による沸騰温度持続作用により、圧力IH炊飯器並の沸騰温度が維持できるため、「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯もたけます。ですから、日によってご飯の炊き加減を替えたい人にもおすすめできます。

 掃除が楽なので、できるだけ食器洗いに時間をかけたくない人にもおすすめできますね。ただ、他機種と同様に、食器洗い乾燥機では洗えません。


  

 【2017】

  22・三菱電機 炭炊釜 NJ-VV108-W
  ¥21,600 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:ダブル炭コート5層圧釜
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

 三菱電機炭炊釜 NJ-VVシリーズは、1つ上で紹介した三菱の炭炊釜NJ-VE106の上位機種になります。

 201609021631.jpg

 下位機種と比べた場合の相違点は、内釜の素材です。こちらは、5層構造のダブル炭コート5層圧釜を採用し、釜の厚みも3.5mmと相当厚くなっています。

 特に、外装に備長炭コートが2重に掛けてあるため、さらなる遠赤効果が期待できます。ごはんをよりふっくら炊けるでしょう。

 以上、三菱電機炭炊釜 NJ-VVシリーズの紹介でした。下位機種との違いは内釜のコーティングと厚さだけです。ただ、一番最初にも書きましたが、おいしいごはんを炊くためには、釜の厚みはかなり重要な要素です。そのため、3.5mmの極厚の釜を採用しているこの釜は、性能面でかなり期待できると言えます。   

「かため」で「しゃっきり」したご飯から「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まで、1万円代の普及価格帯の炊飯器よりもワンランク上の炊飯が可能といえます。   

7・東芝の炊飯器の比較

 続いて、東芝の炊飯器です。同社の場合「長時間保温」に注目点があります。


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 【2017】

 23・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRL-W 【白】
 23・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRL-RS【赤】

  ¥21,650 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:(5mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3通り

 続いて東芝の炊飯器の紹介です。RC-10VRLは、同社の入門機です。色は、赤と白の2色展開です。

 炊飯方式は、入門機と言うことで、スチームも圧力も未搭載のIH炊飯器です。

   201509302034.jpg  

 ただ、火力の面で他社に見られない工夫があります。他社の高級機はIHヒーターを全周に搭載することで、全面加熱する方式です。しかし、東芝は、下面に集中的にヒーターを配置することで、かまどのように、下からの熱対流を促すことで、かくはんを促す仕組みが取られます。下面に7本のウェーブヒーターを搭載します。

201506280940.jpg  

 使われている釜は、全面打ち出しの鍛造かまど銅釜です。釜の厚みは、底部に熱源のある関係で、鍋底だけですが釜の厚みが5mmとなります。

 ご飯の堅さは、3通り選択できます。圧力を欠けない方式なので、しゃっきり系のお米が得意です。火力が強いため、甘みも期待できるでしょう。

201506280947.jpg  

 ご飯の保温は、同社の真空技術が功を奏します。これを強調し、この炊飯器は、真空IH炊飯器とも呼ばれます。真空を作り出せることには、いくつか効果がありますが、例えば、「真空パック」と同等の原理で、保温の際の変色を防ぐ効果があります。

 また、真空技術は、炊飯時に、お米を水に浸している際に吸水性を高める効果(真空ひたし)、逆にタイマー予約中に水を浸透しすぎないようにする効果があります。

 お手入れは、圧力をかけない方式なのでラクダと思います。

 以上、RC-10VRLの紹介でした。圧力をかけないため、「もちもち」系「甘い系」の炊飯はあまり期待できませんが、「かため」「しゃっきり」系ならば、高レベルに炊飯できそうです。そうなるとライバルは三菱ですね

 味の面では互角だとおもいますが、ご飯の保温を前提にするならば、東芝の機種はかなり魅力です。 


  

【2017】【下位機種】

 24・東芝 真空IH保温釜 RC-10VSL-R
 24・東芝 真空IH保温釜 RC-10VSL-W
  ¥32,090 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

【2017】【上位機種】

 24・東芝 真空IH保温釜  RC-10VXL-R
 24・東芝 真空IH保温釜  RC-10VXL-W
  ¥35,175 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.05気圧
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:(5mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3通り

 続いて東芝の炊飯器の上位機種です。

 炊飯方式は、このグレードから可変圧力IH方式に変わります。ただ、圧力は1.05気圧までと、他社より相当弱いです。メーカーもこの部分をあまり強調していないように思います。

 201707081631.jpg

 ただし、「真空技術」と「加圧技術」を応用し、真空でお米を水に浸している際に、減圧・加圧を繰り返すことで浸水効果を高める「真空αテクノロジー」は他機種との違いとして、見所と言えそうです。

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 使われている釜は、下位機種については、先ほどと同じく、全面打ち出しの鍛造かまど銅釜です。釜の厚みも先ほどの機種と同じ仕様です。コーティングも、内枠リングの部分を除けば同じです。

 上位機種については、鍛造かまど本丸釜になります。こちらは熱伝導率が銅よりも優れる鉄で作られた丸釜です。下部が丸いのはかまどを摸したからで、熱対流をより促します

 その他の点では、一つ上で見た、RC-10VRKのと同じです。釜のグレードの向上は魅力です。ただ、可変圧力IH方式としては、かけられる気圧は低ので、「ふっくら系が得意」とは必ずしも言えないでしょう。ただ、真空αテクノロジーは、米を水に浸すという炊飯の準備時間を短縮できるため、忙しいご家庭に向く機種と言えそうです。

今回の結論
美味しいご飯が炊ける5.5合炊飯器は結論的にこの機種!

 というわけで、今回は1万円台から3万円台の炊飯器について12機種を比較しました。

 最後に、目的別、予算別に考えた場合の、Atlasのおすすめ機種!について、まとめておきたいと思います。


 第1に、1万円台の普及価格帯の炊飯器で性能的に最もオススメできるのは、


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【2017】

 12・Panasonic SR-HB107-W 【白】
 12・Panasonic SR-HB107-K 【黒】
  ¥18,888 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2通り

  総合評価    ★★★★★

 総合的にオススメなのは、パナソニックのSR-HBシリーズです。非常にバランスが取れたIH炊飯器であり、価格も安くお買得です。

 炊飯方式は、IH式炊飯で、圧力を使わない分、「お米の銘柄そのものの個性」を引き出しやすいという特長があります。

 その上で、5段式ヒーターの大火力ですから、同価格帯の圧力式に負けない沸騰温度の維持が期待できます。高い熱伝導率を誇る1.7mmダイヤモンド銅釜も、それを補うでしょう。

 独自性の面でも、米の甘みを引き出す酵素活性浸水技術旨みキャッチャーなどの安定感のある独自技術つかわれています。内釜の3年間の保証が付く点も大きなメリットです。

 米の堅さも「ふつう」「やわらかめ」から設定可能であり、好みの硬さへの調整も容易でしょう。

ーーーー

 201804041154.jpg

【2017】

 10・Panasonic SR-FD107-W  
  ¥14,377 Amazon.co.jp (4/4執筆時)
 11・Panasonic SR-FC107-K
  ¥19,184 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

 10・Panasonic SR-FD106-W
  ¥11,517 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 ただし、1万円程度に予算が限られる場合は、SR-FDシリーズが良いと思います。

 上位機SR-HBシリーズと比較して2段ヒーターとなり、火力は弱くなります。しかし、釜の厚みは同等で、米の甘みを引き出す酵素活性浸水技術旨みキャッチャーなども付属します。

 また、「炊飯器による味付け」が少ない点で、「お米の銘柄そのものの個性」を引き出しやすい点も、SR-HBシリーズと同じでしょう。

 他社の1万円台前半の機種と比較しても機能面で充実すると言えます。

 第2に、米粒が立った、しゃっきり系のご飯を重要視したい人におすすめの炊飯器は、

   

 【2017】

 21三菱電機 炭炊釜 NJ-VE108-W
  ¥19,998 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯+水還元
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭コート2層圧釜
内釜厚さ:2.0mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

 総合評価    ★★★★★★

 三菱電機炭炊釜 NJ-VE108が良いでしょう。 家族やご本人がこういった傾向が好きな場合、パナソニックより親和性が高いと思います。

 こちらは、水カードリッジ還元方式を採用するIH炊飯器です。そのため、とくに「かため」、というか、ハリのある「しゃっきり系」は全機種を通しても最も得意な機種といえます。

 また、超音波により米への水分浸透率を調整することで炊き分けることができますので「かため」で「しゃっきり」したご飯だけでなく、「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まで、ある程度幅広く対応もできます。

 圧力IHを使わず、水蒸気を還元する「内蔵カードリッジ」を使って沸騰温度持続させるという仕組みは新しく野心的なものです。

 圧力炊飯器にマンネリ感を感じている人にもおすすめできます。本体デザインも四角形と斬新で、デザイン家電として優れた製品だと思います。


 第3に、炊飯器で、ふっくら系のご飯を重要視したい方が選ぶべき上位機種は、

  201801261909.jpg

【2016】

 8・TIGER JPB-G102-DA 【オレンジ】
 8・TIGER JPB-G102-WA 【ホワイト】
   ¥25,800 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:11層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 総合評価    ★★★★★★

 タイガー可変圧力IH炊飯器 であるJKT-G1シリーズでしょう。

 「ふっくら」・「もちもち」系を重要視するならば、圧力が重要になります。圧力IH炊飯器として、かけられる圧力が1.25気圧・106度と十分なスペックがある上に、3mmもの釜の厚さを確保した9層土鍋コーティング釜 が付属するメリット性は高いです。

 総合能力が高く、デンキヤでも最も売れている機種です。  

 本体デザインもかなりモダンで、デザイン家電としての所有欲もそそります。

 また、おこげご飯がたけるモードは、タイガーが最初に開発した機能ですが、レパートリーを増やすという意味で面白いです。しゃっきり堅めのご飯も、「早炊きコース」を用いれば炊き分けることが可能です。

ーーー

 

 【2017】

 3・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-PA50-B
  ¥15,774 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:極厚銅釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:対応(6通り)

 一方、1万円台で選ぶならば、アイリスオーヤマのRC-PA50は新発売ながらかなり良い機種といえます。

 内釜のコーティング層圧力の可変性などでタイガーには及びません。しかし、銘柄炊き分けを含めた、炊き分けの多さは魅力です。

 圧力搭載のスペック的に言って「ふっくら系」は得意でしょうし、こうした点を重視してこちらを選ぶのも手でしょう。



第4に、夕方に炊いたご飯を朝食べるなど、保温機能を毎回使う方には、


 201804041232.jpg

 【2017】

 23・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRL-W 【白】
 23・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRL-RS【赤】

  ¥21,650 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:(5mm)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3通り

 総合評価    ★★★★★★

 真空保温機能が付属する東芝の炊飯器が良いでしょう。長時間保温の仕組みとしては、最も新しく、最も効果的な仕組みだと思いますので。

 ご飯の味は、IH炊飯器なので、堅め・しゃっきり系のご飯がとくに得意です。また、底面から大火力で加熱するかまど方式をとる機種ですので、対流効果で甘さも楽しめ、また炊きムラも少ないでしょう。

 とりあえず、「炊きたてのご飯」が美味しい機種は他にもありますが、「保温したご飯」が美味しい機種は少なく、貴重だと思います。

ーーーー

 

 【2017】

 18・ 象印 極め炊き NP-BG10-TD 【茶】
 18・
象印 極め炊き NP-BG10-WA【白】
  ¥24,400 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 【2016】

 19・ 象印 極め炊き NP-BF10-TD
 19・ 象印 極め炊き NP-BF10-NZ   

  ¥23,181 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:鉄器コートプラチナ圧釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温・保温見張り番
堅さ調整:5通り

 総合評価    ★★★★★★

 一方、朝まで保温はしたいが、「ふっくら系」「やわらか系」のご飯の方が好きな方は、圧力炊飯をする象印のこちらの機種がおすすめです。

 保温性能の面でも「うるつや保温」と「保温見張り番」が付き、3万円台までの機種では高レベルですから。


 以上、今回は、5.5合の炊飯器の話題でした。

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・5合炊きの高級炊飯器【3万円〜】
3・5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
4・一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
6・家庭用精米器の比較
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 なお、予算的にもう少し出せそうならば、引き続き2番のリンク記事をご覧下さい。また、スペック面からの選び方をより詳しく知りたい方は、基本的な選び方に関してまとめた7番の記事をご覧ください。

 ただ、炊飯器は、価格の上を見たらキリがない家電なので、テフロンが剥げる5年周期で買い換えるとして、現状お買得なのは、3万円台かなと個人的には思います。

ーーー

 なお、アマゾンでは、炊飯器の他に、全国の珍しいお米も売っています。

 201401111756.jpg

 本ブログ「モノマニア」では、そういったお米のうち、今年度の検定で食味値特A評価をうけたお米も紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください→【リンクはこちら

 また、炊飯の味を変えることができる市販のミネラルウォーターなどについては、【こちら】で、アマゾンで取り扱われている約20種類の天然水ペットボトルを比較する記事を書いています。こちらもよろしければ、後ほどご覧ください。

 

 ツインバード MR-E520W
  ¥9,480 Amazon.co.jp
(4/4執筆時)

 さらに、自宅用で、玄米から毎日お米を挽きたいと思っている方、ツインバード工業の機種ほか、【精米器のレビュー記事】もあります。よろしければご覧ください。

 また、最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook・はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。ではでは。

posted by Atlas at 12:52 | 炊飯機

比較2018' 高性能!10合炊き炊飯器の選び方とおすすめ(rice cooker-5):【IH・圧力IH・スチーム圧力IH】:象印・パナソニック・タイガー

【今回レビューする製品】2018年 10合対応高性能大型炊飯器の性能とおすすめ(1リットル大容量炊飯 ):象印 極め炊き 大きめ炊飯器の性能の違いと人気ランキング

今回のお題
美味しいご飯が炊ける10合炊き炊飯器はどの機種がおすすめ?

 どもAtlasです。

 今日は、炊飯器の比較をします。

 なお、このブログ「モノマニア」には、炊飯器について次のような記事があります。 

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・
5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】

35合炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
4一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】

6・家庭用精米器の比較
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 今回は、5番の記事です。 2017年現在最新モデルとなる世帯向けの大型炊飯器の話になります。

 10合炊き(一升)の炊飯器のうち3万円以上の高級機について限定して比較します。そのため、少量炊きモデルなどを探している方は、お手数ですが上記のリンク記事をご覧ください。

 また、10合でも、格安の機種を探しているならば、4番のリンク記事をご覧ください。

 以下では、いつものように、各機種を紹介し、最後に「結論」として価格や性能から「おすすめの機種」をいくつか提案していきます。

1・炊飯器の選び方の基本

 さて、最初に今回の記事における炊飯器の比較基準を説明しておきます。

 炊飯器に関しては「美味いご飯」がいかにしてたけるかが大事です。

 そして美味いご飯を炊けるかの見極めポイントとなるのは、次の3つです。


 feature02_image.jpg

 第1に、持続的に沸騰温度を出せることです。

 炊飯器は、マイコン式炊飯器(底面に電熱線ヒータがあってそれが鍋を加熱する)、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)があります。

 このうち持続的な高温が維持可能なのは、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)になります。

 ただし、両者には「美味いご飯」を炊くための明確な差はありません。圧力炊飯の方が「ふっくら甘い」軟らかめのご飯が得意、IH炊飯の方が「しゃっきり」したご飯が得意という程度です。

 最近は、スチーム(水蒸気)を使ったIHスチーム炊飯器や、圧力IHスチーム炊飯器などの「進化形の炊飯器」もあります。

 スチームは、気化した水ですから100度以上の温度を出せます。これを使って沸騰状態を維持したり、また、ご飯から水蒸気として放出されてしまう「うまみ成分」をご飯に還元したり、保温時のご飯の乾燥を防いでくれたりします。

 ーー 

 結論的に言えば、しゃっきりにせよ、ふっくらにせよ「持続的に沸騰温度を出せる」ことが美味しいお米を炊く上で重要です。この点は、どのメーカーも「ズレ」はないため、今回はこの観点を重要視して説明しています。


 201509301809.jpg

 第2に、内釜の厚さとコーティングのグレードです。 

 釜の厚さは。基本的には厚みがあるほど沸騰高温状況のキープが可能で、美味しく炊けます。ただし、圧力炊飯器については、圧力で熱を出す構造のため、必ずしもこの原則は適応されないません。今回は、その部分に注意しながら比較したいと思います。

 コーティングは、メーカーごとに土鍋、炭、プラチナなど、多種多様なコーティングがラインナップされます。それぞれ蓄熱性能を高めるなど、釜の蓄熱力を「底上げ」する作用があります。ただ、釜の厚さや形状ほど決定的な作用は果たしません


 201609021146.jpg

 第3に、ご飯の炊き分け機能です。 

 主食だけあって、日本人のお米へのこだわりは高いです。そのため、「かため」「ふつう」「やわらかめ」など、ご飯を炊き分けられる機能の有無は重要です。

 今回は、炊き分けにどの程度微調整が効くかについても、しっかり見ます。とくに、「しゃっきり」ご飯、「もちもち」ご飯が好きな人は、細かい微調整ができるモデルが選べるようにしました。

 また、「おこげご飯」や「銘柄米の炊き分け」など一風変わったご飯が炊けるのかについても調べています。

ーーーー

 以上、今回重要視する3つのポイントを書き出しました。

 以下の紹介では、これ以外にも、保温に関する性能などについても、補足的に説明をしていきます。

2・ハイグレードな炊飯器の比較

 さて、はじめに、3万円台〜4万円台で購入できるハイグレードな機種について紹介します。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめできるポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


  

  【2017】

 1・象印 極め炊き NP-JS18-VD 【赤】
 1・象印 極め炊き NP-JS18-WA【白】
  ¥43,100 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

  【2016】

 1・象印 極め炊き NP-YT18-VD【赤】
  ¥38,242 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:鉄器コート豪熱羽釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:極め保温
堅さ調整:6種類(しゃっきり〜もちもち)

 NP-JSシリーズ は、象印極め炊きシリーズの中位機種となります。

 こちらのモデルは2016年旧モデルが併売中です。機能差は、後述するように「ご飯の炊き分け」の部分だけで、内釜などは同じです。

 炊飯方式は、圧力IH炊飯器です。圧力炊飯器は、効果的に100度以上の沸騰温度の持続ができる方式です。しかし、圧力をかけるために「ふっくら・甘い」ご飯が得意な反面、「しゃっきり」「ハリがある」ご飯は、やや不得意な傾向にあります。

 ただ、この製品の場合、圧力を逃がす構造を加えた「可変圧力炊飯器」ですから、その弱点をある程度克服している上級機です。「ふっくら・甘い」ご飯が得意ですが、「しゃっきり」「ハリがある」ご飯も無難にこなせる実力を持ちます。

 かけられる圧力は、最高1.3気圧になります。

 201509301809.jpg

 使われている釜は、鉄器コート豪熱羽釜」です。コーティングは、熱伝導率の高めるため、同社独自の鉄器コーティングを採用します。釜の厚みも、圧力炊飯器としては優秀で有り、2.2mmの厚みと十分です。

 釜は、羽釜を摸した形状です。中央のリング形状の部分にヒーターをつけることでヒーティング能力を高め、また、密閉度を高めることで熱を逃さないようにして、沸騰温度をより持続できるようにされています。

 201509301812.jpg 

 その上で、内釜には「うまみプラスプラチナコート」がなされます。こちらには、水を弱アルカリ性にする効果があり、東京農大の検証では、うまみ成分が5%、甘み成分が45%アップします。

 このような技術を利用することで、、粘があり「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯が可能になりました。  

 201709261526.jpg

 ご飯の堅さは、象印の場合「わが家炊きメニュー」という機能があり自在に選べる仕様です。堅さは7段階、粘りは7段階選べ、総計で49通りの炊き分けが可能です。多すぎる気もしますが、AI搭載で、液晶モニターにその日のご飯の評価を入力していくと、次の炊飯に反映していく仕組みです。

 なお、この機能は2017年モデルからこのグレードにも搭載されたもので、旧モデルは、「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」と5通りの選択肢から選ぶ方式です。

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 ご飯の保温は、人工知能AIとふた開閉センサーでご飯の温度をセンサーで監視する「保温見張り番」機能が装備されています。さらに「おひつボール」を上部に配置することで水分が逃げにくくする「極め保温」機能が搭載されます。これらにより、前の日に炊いたご飯も美味しく食べられる仕組みです。

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 また、内ぶたの工夫により、水分の蒸発量を約40%抑制し、つやのあるご飯を長時間保つことを可能にしています。

 お手入れも手軽です。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。圧力IH炊飯器にしては、かなり掃除がしやすいといえます。

 以上、極め炊き NP-JSシリーズの紹介でした。ポイントは、羽釜の採用でより美味しい炊飯が可能であること、またヒーティング能力の強化により、沸騰温度の維持がより効果的になっていることです。

 この羽釜は、10万円オーバーの象印の最高級機にも使われている同社イチオシの技術です。「かため」で「しゃっきり」したご飯から「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まで美味しく炊くことができるでしょう。


  

 【2017】

 3・パナソニック SR-PA187-T
 3・パナソニック SR-PA187-W
  ¥33,908 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンドかまど釜
内釜厚さ:2.6mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温  
堅さ調整:3種類(しゃっきり〜もちもち)

 こちらは、パナソニックの「おどり炊き SR-PAシリーズ」の炊飯器です。

 「おどり炊きシリーズ」は元々、サンヨーが出していた圧力炊飯器のラインナップです。しかし、統合でパナソニックに引き継がれました。

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 炊飯方式は、可変圧力IH方式となります。

 圧力弁に工夫があり、炊飯中に加圧・減圧がフレキシブルに出来るのが特長です。とくに炊飯の終盤で一気に減圧できるため、中はふっくら・もちもちで、外にハリがあるという美味しいご飯ができやすいという特性があります。

 その上で、パナソニックは、「おどり炊き」の名前の通り、炊飯時にお米をいかに「対流」させ均一に炊くかに力を入れています。このお米の内部対流を起こすことが、米の味を増す大きな要素となるという思想から、火力でほどほどに甘みを引き出しつつ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯をたけるように調整されています。

 そのためご飯が他社よりも大粒に炊きあがります。

 かけられる圧力は、最大1.2気圧で、最大1.3気圧の象印に劣ります。パナソニックは圧力スペック重視の炊飯器に積極的ではないようです。

 というのも、これよりも上位のパナソニックの高級炊飯器は、圧力の高さにこだわったモデルではなく、圧力と他の技術の併用にこだわった機種であるからです。あまり圧力にこだわって「圧力の高い方が高級」と認識されると、企業戦略的に困るからか、圧力についてはさほど宣伝していません

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 使われている釜は、「ダイヤモンドかまど釜」で厚さは2.6センチになります。象印のように、かまどで使う羽釜の形を摸すことで、発熱効率を向上させたものです。内部コーティングはダイヤモンドフッ素コートです。釜は中空構造になっており、断熱性が高い仕様です。内釜は3年保証が付きます。

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 また、搭載されるIHヒーターは、ふたから底まで5段階で加熱される5段IHと高性能です。以前はこの点で象印に負けていたのですが、パワーアップしたと言えます。

 ご飯の堅さは、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と3通りの選択肢があります。パナソニックは独自の「おどり吸水」という技術があり、沸騰前のご飯の吸水時に、圧を調整することでお米への水の浸透率を調整し、堅さを調整します。

 こちらもサンヨー時代からの伝統的な方法で、定評があります。「おどり炊き」は圧力炊飯器の中では、「かたい」・「しゃっきりした」ご飯の炊飯も無難にこなせるといえます。炊飯時間も30分台で済みますし、味も良いです。もちろん「甘く・ふっくら系」のお米は代の得意の機種になります。

 ご飯の保温は、重量センサーを用いて保温温度を調整するエコナビ保温機能が付きます。象印の温度センサー搭載機種に比べると、節電性はとのかく、美味しさのキープという点では、やや負けるかもしれません。基本的には炊いたら時間を空けずに食べきるか、冷蔵庫に入れるのが良いでしょう。

 また、象印と異なり、炊飯時に蒸気をセーブする機能も搭載されません

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気ガイドです。圧力IH炊飯器にしては、掃除が手軽で、こちらも掃除がしやすいモデルといえます。

 以上、パナソニックおどり炊き SR-PAシリーズ の紹介でした。甘くご飯が立った大粒なご飯がたける炊飯器という三洋の炊飯器の傾向が好きだった人は、このモデルが良いでしょう

 ふっくら系だけではなく、堅めでしゃっきりしたご飯も、可変圧力方式のためこの炊飯器でもよく炊けます。ただ、それは圧力炊飯器の範疇の話で、やはり堅めの傾向が好みの人は、後ほど紹介するよるスチームIH炊飯器の方が良いと思います。  


   

【2017】

  4・日立 打込鉄釜 RZ-AV180M-R【赤】
  4・日立 打込鉄釜 RZ-AV180M-W【白】
   ¥34,946 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2016】

  4・日立 打込鉄釜 RZ-YV180M-R【赤】
  4・日立 打込鉄釜 RZ-YV180M-W【白】
   ¥33,350 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:打ち込み鉄釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:6年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:2種類(しゃっきり〜もちもち)

 RZ-WV180M は、日立の「極上炊き」シリーズの炊飯器です。

 2016年旧モデルが併売中です。比較すると、釜の製法の違いが唯一の相違点です。新機種は鉄の打ち込みをより精密にした「超音速打込製法」が採用されました。

 ただ、画期的な変化と言うよりマイナーチェンジで、新旧の差は僅差でしょう。それ以外はマイコンの微調整に止まっています。旧機種がお買得です。

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 炊飯方法は、圧力IH炊飯です。しかし、より正確に言うならば、こちらは高温度スチームを使って炊飯する機種なので、スチーム圧力IH炊飯器というカテゴリーになります。

 スチーム圧力IH炊飯器は、スチームを上部から吹き付けて「おねば」の甘みを還元しながら、1.2気圧の圧力に加えて、しっかり蒸らして炊き上げるという技術です。そのため、ごはんをより甘くておいしい炊きあげられます

 高級炊飯器の炊飯方法としては、現在のところ、機能的には最先端の1つです。可変圧力炊飯器と同様に、圧力炊飯器の進化形と考えてください。

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 使われている釜は、厚さ3mmの「高伝熱込鉄釜」です。

 こちらは、溶かした鉄を高速で打ち込んで錬成される釜です。これに、熱伝導率の高いゴールドと、遠赤が戦を発する炭素のコーティングをすることで、ヒーターの発熱効率をアップさせています。釜の厚さは2.5mmですが、アルミ合金製の内釜で電熱性は高く、高火力を可能にしています。炊飯にかかる時間、は通常炊飯で平均48分程度です。旨みをより引き出す熟成炊きでも1時間を切る時間帯のため、炊飯時間が短いタイプといえます。

 ご飯の堅さは 炊き分けが可能です。象印の上位機ほど多彩ではありませんが、標準モードの他に、「しゃっきり/もちもち」が選べるために、好みに合わせて炊飯が可能でしょう。

 ご飯の保温については、「スチーム保温」モードが搭載されます。スチームを使って効果的にご飯の乾燥を防ぐことが可能です。一度に炊きあげて、保温しておく人には欠かせない機能でしょうね。ご飯を再加熱するモードも付いています。 象印同様、この点では、この機種も高機能といって良いです。

 お手入れは、この機種の場合洗う必要があるのは、ご飯のお釜給水レスオートスチーマープレート蒸気キャップです。旧来の蒸気還元式のスチーム圧力IH炊飯器は、掃除がかなりたいへんでしたが、こちらは、通常の圧力IH炊飯器並に手軽です。ただ、最新機種で比べると、洗浄を要する部品点数は1点多めですね。

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 その他の便利な機能としては、運転時の蒸気カット機能です。空気中に排出される水分量は4.0mLと、蒸気セーブ機能が無い機種にくらべて90%セーブされます。マンションなどで結露に悩まされている人には、とても便利な機能ですね。

 もう一つ挙げるとすれば、少量炊飯モードです。5.5合炊きの炊飯器で少量(2合以下)のご飯を炊くと、ご飯の煮崩れや焦げが生じてしまう場合があります。それを緩和してくれる機能です。電気代もセーブできます。

 以上、日立の炊飯器「極上炊き」シリーズRZ-WV180Mの紹介でした。スチーム圧力炊飯器ですので、とくに、堅めでしゃっきりしたご飯が得意でしょう。もちろん、圧力炊飯器でもあるため、もちもち・軟らかいご飯も無難にこなすと思います。そのほか、「蒸気カット機構」を搭載する点などで、結露しやすいマンションに向いている機種とも言えますね。

3・最高級クラスの炊飯器の比較

 さて、ここからは、4万円以上のハイエンド(最上位機種)のうち、デンキヤで売れ筋の4機種について紹介していきます。


  

 【2017】

  4・パナソニック SR-PW187
   ¥44,315 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2018】

  4・パナソニック SR-PW188
  ¥(80,000) 6月発売予定 (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.4mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温  
堅さ調整:3種類(しゃっきり〜もちもち)

 こちらは、パナソニックの炊飯器の 「大火力おどり炊き」SR-PWシリーズです。

 なお、2018年6月に後継機が登場します。相違点については、記事の最後で紹介しますが、今年は、マイナーチェンジであり、旧機種がお買得です。

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 炊飯方式は、パナソニックの下位機種同様の、可変IH圧力炊飯器に分類される炊飯器です。

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 ただ、それに加えてこの機種には、高速相互対流という別の仕組みも採用されます。高速相互対流とは、上図のように、コイルを高速で切り替えることで、外向きと内向きの激しい交互対流を発生させ、「釜底全体から強力な泡の熱対流を起こすことで、お米をおどらる」仕組みです。

 旧三洋電機の「おどり炊きシリーズ」は、釜の内部で対流や細かい泡を生み出すことで、炊飯中の米をかき混ぜ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯をたけるように調整されていました。この機種も仕組みはやや異なりますが、相互対流を起こすことで、一粒一粒の芯までしっかり加熱でき、ふっくら大きく、よりうまみと甘みが増したおいしいごはんが炊き上がります。「ふっくら」作用は数値的にも照明されていて、ご飯粒の大きさも、約10%アップします。

 これらの高速相互対流可変圧力という米を踊らせる2つの工夫がなされていることから、この炊飯器には「Wおどり炊き」というブランド名が付いています。通常の可変圧力炊飯器と比べて、1つ1つの米に火が通りやすいため、お米はより美味しくなります。

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 使われている釜は「ダイヤモンド竈釜」です。厚さは2.4mmです。下位機種と較べると僅かですが釜の厚みは薄くなります。

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 ただ、IH(電熱線)は、1段多い6段を採用しています。そのため、総合的な火力ではこちらの方が下位機種よりもかなり優位と言えます。 

 ご飯の堅さは、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と3通りの選択肢があります。

 Wおどり炊きモードが付属しますが、可変圧力炊飯器のため、「ふっくら」と「甘い」炊飯が得意です。しかし、このレベルの機種になると、「かため」で「しゃっきりした」「ハリのある」ご飯も高レベルでこなします。ただ、こういった傾向のお米が好きな場合、スチーム炊飯器のほうが良いかもしれません。また、この機種は下面に大火力のコイルが使用されているため、いわゆる「おこげご飯」が作れます

 ご飯の保温については、重量センサーを用いて保温温度を調整するエコナビ保温機能が付きますが、この点は下位機種と同じで低機能です。また、蒸気セーブ機能については搭載されません。結露などの面では、若干配慮が必要でしょう。

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気ガイドです。炊飯器としては標準的でとりたてて面倒でも楽でもないレベルですね。

 以上、パナソニックの炊飯器の SR-PWシリーズの紹介でした。こちらは、旧三洋電機の炊飯器とパナソニックの炊飯器の技術的なコラボレーションが見られる非常に優れた炊飯器です。「ふっくら甘い」系のご飯も、「しゃっきり」系のご飯も、高レベルで炊き分けられるでしょう

ーー

 なお、後継機のSR-PW188については、型番に大幅な変更がないことから分かるように、今年は、「マイナーチェンジ」のレベルです。

 具体的には、炊飯中の浸水方法の改良(旨み熟成浸水)と、細かい泡を発生しやすくするために内釜の底に凹凸を付けたこと(ディンプル加工)です。

 炊飯方式の抜本的な変化ではないため、味自体は大きく変わらないでしょう。新機種の登場で価格が下がっている旧機種をオススメします。


  

 【2017】

  5・パナソニック SR-SPA187
   ¥56,309 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 【2018】

  4・パナソニック SR-SPA188
  ¥(102,300) 6月発売予定 (4/4執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.4mm
内釜保証:3年保証
保温機能:220度スチーム保温
堅さ調整:4種類(しゃっきり〜もちもち)

 こちらは、パナソニックの炊飯器の 「Wおどり炊き」SR-SPAシリーズの炊飯器です。

 この機種も2018年6月に新機種が登場します。違いは下位機種の場合と同じで、(旨み熟成浸水)と(ディンプル加工)の点のみです。新機種の発表で値が下がってる2017年モデルがお得ですね。

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 炊飯方式は、「Wおどり炊き」対応の機種です。下位機種と同じく、高速相互対流と最大1.2気圧の可変圧力もかけられる構造になっています。

 ただし、それだけではなく、この機種は、スチームを使って炊飯をする機能を併せ持ちます。そのため、炊飯器の分類としては、スチーム圧力IH炊飯器に該当します。

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 スチーム式炊飯器の場合、本体横に水を入れる容器があります。炊飯時にはそこに水を差しておきますが、その水が熱で220度のスチーム(蒸気)となります。追い炊きの時、内釜にそのスチームを吹き付けることで高温状態をキープする仕組みです。

 これによって、ごはんのはり、つや、甘みを引き出すことができます。また、メーカーによると、「スチームがごはんの表面をコーティングし、冷めても硬くなりにくく、ふっくら感をキープ」することが可能です。

 いずれにしても、圧力だけに頼らず高温状態を出せるため、「かたい系」「しゃっきり系」の美味しいご飯がやや不得意な圧力炊飯器の弱点を補う効果があるでしょう。

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 また、その過程でフタの部分に溶け出た水蒸気も還元するため、お米の「おねば」に含まれる旨みも同時に還元できます。メーカーも「濃いおねばがだせる」ことを強調しています。

 そのほか、お米の浸水時(炊飯前半)の温度を高く設定する新・酵素活性浸水などが搭載される点は、パナソニックの下位機種と同じです。内釜は、下位機種にも採用されるダイヤモンド竈釜ですが、厚さも2.4mmと同様です。

 ご飯の堅さ銀シャリモードの他に4種類の炊き分け機能が付きます。こちらは、「かため、やわらか、しゃっきり、もちもち」と4通りの選択肢があります。

 この機種は圧力IHの機能スチーム炊飯の機能とを持つため、「かたい」「やわらかい」といった堅さにかかわる指標だけではなく、「しゃっきり」「もちもち」という食感に関する指標を両方持っています。そのため、ご飯の堅さにこだわりのある人は、この機種はとても良い選択肢でしょう。こちらの機種も、下面に大火力のコイルが使用されているため「おこげご飯」が作れます

 ご飯の保温については、スチーム保温機能が付きます。こちらは、スチームを吹き付けつつ保温するため、ご飯が乾きにくいです。長時間保温した後でも美味しくご飯が食べられる機種です。また、下位機種と同じく、重量センサーを使って、保温温度を調整するエコナビ保温もついていますので、さらに効果的と言えます。

 このようにかなり優秀な機種ですが、蒸気セーブ機能については搭載されません。結露などの面では、若干配慮が必要でしょう。   

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 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット水容器です。圧力機能と旨み還元機能がつくため、下位機種にくらべて内ぶたに凹凸があり、また中央部分のフィルターを取り外して洗浄する必要があるため、一手間余計にかかります。ただ、日常的にも問題ないレベルです。

 以上、パナソニックの炊飯器の SR-SPAシリーズ の紹介でした。圧力IHの機能とスチームIHの機能が高度にミックスされた最高機種です。日によって、料理によって、お米の種類によって、ご飯を「ふっくら」「しゃっきり」など炊き分けたいと思っている方は、この機種がおすすめできますね。


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【2017年】

 6・パナソニック SR-SPX187-R [レッド]
 6・パナソニック SR-SPX187-W [ホワイト]
  ¥62,853 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2018年】

 6・パナソニック SR-VSX188-K 【黒】
 6・パナソニック SR-VSX188-W 【白】
  ¥(120,000) 6月発売予定 (4/4執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:4種類(しゃっきり〜もちもち)

 SR-SPXシリーズ は、一升炊き炊飯器に置けるパナソニックの最上位機です。

 炊飯方式は、下位機種と同じで、可変圧力タイプのスチームIH炊飯器です。もちろん、Wおどり炊き対応の機種です。

 その上で、下位機種との機能の相違は次の点です。

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 第1に、釜の品質です。下位機種と同じ名前のダイヤモンド竈釜ですが、中空面を複数持たせ、また高断熱素材を多数使用することで、構造の内釜の断熱性がさらにアップしています。また、底面も凹みを付けたディンブル加工がなされ、米を踊らせる大きな泡をより発生しやすくしています。

 第2に、炊飯モードの数です。こちらは銀シャリモードの他「よりかため、かため、やわらか、よりかため、しゃっきり、よりしゃっきり、もちもち、よりもちもと」8通りの炊き分けが可能です。よりきめ細かい設定でご飯を炊くことができる高級機ですね。

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 第3に、銘柄炊き機能です。「ブランド米」の種類ごとに、銘柄に適した火加減で細かくご飯を炊き分ける機能が付属します。 有名ブランド米のほとんどが対応します。

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  ¥0 iTunes Store

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 細かい銘柄の設定については、スマホの無料アプリを介する必要があります。なお、スマホアプリを使って炊飯器の予約操作なども可能です。炊飯器にWi-Fi機能があるため、こうした操作が可能という仕組みですね。

 このほかの点は、下位機種と同じ性能です。

 以上、SR-SPXシリーズ の紹介でした。下位機種と比較して1万円以上の価格差があります。しかし、とくに銘柄米で炊き分けられる機能は、高級機を買おうとする購買層にはかなり魅力かもしれません。ブランド米は今とても流行ってますしね。

−−

 なお、2018年6月登場の新機種については、5つの改良がなされました。

 第1に、炊飯中の浸水方法の改良(旨み熟成浸水)です。

 第2に、細かい泡を発生しやすくするために内釜の底に凹凸をディンプル加工)です。

 ここまでは、下位機種の場合と同じです。これに加えて最上位機は、次のような改良がなされています。


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 第3に、圧力センサーの改良です。

 1.2気圧と1気圧の中間に2段階(1.1気圧、1.15気圧)を検知できるようになっています。

 第4に、炊き分け機能の強化です。

 圧力制御が細かくできるようになったことで、ご飯の炊き分けが2段階から3段階に細分化されました。

 その他は、炊き分け銘柄の追加(2種類)と操作キーの改良などがポイントとなります。

 第5に、鮮度センシング機能です。

 圧力センサーを利用して、お米の水分(乾燥度)を検知し、精米から時間が経ったお米の炊き方を調整できます。

ーー

 新機種は、圧力系の改良ですので、味の傾向は従来機より変わってくるでしょう。とくに、米の鮮度に全く気を使わない方は、劇的な改善があるかもしれません。

 ただ、旧機種は倍以上安く、内釜や火力の部分は、新型と変わりません。この点から言えば、やはりAtlasとしては、「破格」といえる旧機種が魅力だと思います。


 

【2017】

 7・タイガー THE炊きたて JKX-V152-K
  
¥45,950 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:本土鍋
内釜厚さ:4.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JKX-Vシリーズは、タイガーの炊飯ジャー「炊きたて」シリーズの最上位機種です。

  目を引くブラックのデザインで、タイガーの炊飯器では 売れている機種です。

 炊飯方式は、圧力式で、また、圧力が細かく調整できる可変IH圧力炊飯器になります。ただ、土鍋をつかっているため、メーカーでは土鍋圧力IHと表現されています。なお、この機種は、10合ではなく、8合炊きになります。これが同社の最大サイズです。

 使われている釜は、「表面6層コート本土鍋」になります。

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 こちらは、四日市の窯業所で作られた本物の土鍋(セラミック)です。本体も鉄製の釜よりも重厚感がある感じで、見た目も非常に美味しく炊けそうです。土鍋は、焼成を3度繰り返すことで作られた本格仕様です。値段の数割分はこの釜の値段でしょう。  

 コーティングは6層で、鍋の厚みはスペック的には不明ですが、セラミック素材のため、比較はあまり意味が無いでしょう。コーティングは3年保証です。ちなみに土鍋にはふたがつきますが、(当たり前ですが)炊飯時には使いません!炊きあがったとき、ご飯を「おひつ」とする場合に使うものです。

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 さらに内ぶたも土鍋コーティングがなされており、釜の中の熱を逃がさない構造担っています。象印のプラチナコーティングは、水を弱アルカリ性に変質させることで米の甘み成分を強化するモノでしたが、タイガーの場合は、熱を逃がさず閉じ込めることを最重要視し、土鍋コーティングを施しているといえます。

 強火力で土鍋で炊いたご飯が美味しいという仕組みを応用したものです。象印がどちらかというと、「変化球」の技術であるのに対して、タイガーは「直球勝負」の製品と言えます。

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 かけられる圧力は、最高1.25気圧になります。これについては象印や日立の機種よりも若干低いです。しかし、こちらは、可変W圧力IH炊飯方式を採用しているという特徴があります。これは、圧力ボールを2つ用意することで、炊飯中に気圧を自在に可変させることを可能にしたものです。

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 気圧・温度を炊飯中に制御することで、お米の甘みと粘りをバランスよく引き出していきます。特にこの機種の場合、 「280度という今までにない圧倒的な高温炊きあげを実現」できています。

 高温炊きで、「ふっくらとして、粘りと弾カがあるもちもちとしたおいしさに加え、しっかりとした一粒一粒が感じられる」とメーカーでは表現しています。

 また、土鍋を模した構造のため、「香ばしい」ご飯が炊くことができます。ちなみに、メーカーで「香ばしい」を使っているのはタイガーの炊飯器だけです。

 ご飯の堅さについては、新機種には、しゃっきりからもっちりまで、お好みの「ねばり加減」を選べる「米(マイ)チューニング」機能」が搭載されます。一方、昨年度の旧機種は、炊飯の堅さを選べない仕様でした。メーカーが推奨する「美味しいご飯」を食べる感じで、これはこれで悪くない気もしていました。

 「おこげご飯」も炊けます。パナソニックの「おこげご飯」と異なり、こちらは、3段階で焼き目を調整できます。「おこげご飯」を先に取り入れたのはタイガーなので、この方面での優位性がありますね。

 ご飯の保温については、温度を「低め」に設定することで乾くのを防ぐモードと、ご飯を再加熱するモードが付いています。ただ、あまり高機能とは言えません。 

 お手入れは、洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口(スチームキャップ)です。内ぶたは安全弁が2つあり、若干掃除が手間かもしれませんね。しかし、許容範囲でしょう。

 以上、炊飯ジャー「炊きたて」シリーズJKX-V152の紹介でした。

土鍋を使い熱を逃がさず高温に保つという、かなり独創的な炊飯器だと思います。また、独創的だけではなく、米の甘み成分をひきだすために沸騰温度を維持するにあたって理に適った正統的な発展形態だと思います。

 ただ、他の上位機種に較べると、お米を美味しく保温する機能が付いていない点はネックですね。おひつのふたが付いているので、夏場以外は釜から出して保存はできますが、大型炊飯器としては、この部分がネックです。

後編に続く!
高級10合炊き炊飯器のオススメは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、比較的価格の高い炊飯器について比較しました。

 「比較の点数が少ないのではないか?」と思う方もいるかもしれません。しかし、1升炊きは、5合炊き以下と比べると購買層が少ないため、「中級〜高級機」に限定すると、この程度の数となります。

  

 次回の後編【こちら】では、ここまで紹介してきた全機種の中から、目的別・予算別に最終的なおすすめ機種についてまとめておきたいと思います。

 後編は→こちら

 なお、この前編記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ幸いです。

posted by Atlas at 11:21 | 炊飯機

比較2018' 高性能!10合炊き炊飯器の選び方とおすすめ(rice cooker-6)(1.0L炊き)

今回の結論
高級10合炊き炊飯器のおすすめは結論的にこの機種!

 どもAtlasです。

 今回は、大型の一升炊き炊飯器 の比較をしています。

 【前編】からの続きの記事です。前編では、パナソニック・象印などの炊飯器を紹介しました。

 それをふまえて、最後に、最終的なおすすめ機種についていつものようにまとめておきたいと思います。


 第1に、3万円前後のハイグレード価格帯の炊飯器で性能的に最もオススメできるのは、

  

 【2017】

 3・パナソニック SR-PA187-T
 3・
パナソニック SR-PA187-W
  ¥33,908 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンドかまど釜
内釜厚さ:2.6mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温  
堅さ調整:3種類(しゃっきり〜もちもち)

 1・もちもち炊飯  ★★★★★★
 2・しゃっきり炊飯 ★★★★★
 3・炊飯時間    ★★★★★
 4・保温性能    ★★★★★
 5・手入れの手軽さ ★★★★★

 
6・総合評価    ★★★★★★

 パナソニック可変圧力IH式炊飯器SR-PAシリーズでしょう。価格と性能のバランスが最も良く、万人向けです。

 こちらは、内釜全面を加熱する5段ヒーターと可変圧力方式の採用で、沸騰温度の維持の点で優れており、「ふっくら甘い」「もちもち」系のごはんが得意でしょう。また、「しゃっきり」系のご飯も圧力を可変制御できるためにこなせます。

 どちらのタイプのお米にも対応できるため、総合的に考えてこの機種をオススメにしました。焼き加減は選べませんが、「かまどおこげ」が炊けるのも大きなメリットです。

 また使い勝手の面でも、内ぶたなどが全機種のなかで最も洗いやすいのでおすすめです。


 第2に、値段を度外視して性能的に最もオススメできるのは、

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【2017年】

 6・パナソニック SR-SPX187-R [レッド]
 6・パナソニック SR-SPX187-W [ホワイト]
  ¥62,853 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

【2018年】

 6・パナソニック SR-VSX188-K 【黒】
 6・パナソニック SR-VSX188-W 【白】
  ¥(120,000) 6月発売予定 (4/4執筆時)

炊飯方法:スチーム圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.5mm
内釜保証:3年保証
保温機能:スチーム保温
堅さ調整:4種類(しゃっきり〜もちもち)

 1・もちもち炊飯  ★★★★★★★
 2・しゃっきり炊飯 ★★★★★★
 3・炊飯時間    ★★★★★
 4・保温性能    ★★★★★ 
 5・手入れの手軽さ ★★★★
 6・総合評価    ★★★★★★★★

  パナソニックの最高性能の可変圧力IHスチーム式の炊飯器である SR-SPXシリーズ でしょう。こちらは、1.2気圧の圧力と高速相互対流を持つWおどり炊き対応機種で、火力はかなり強いです。その上、スチーム炊飯器としての機能を持つため、圧力を加えずとも高温が維持することもできます。  

 そのため、「しゃっきり系」から「もちもち」「甘い」系のご飯まで、高レベルに炊き分けることが可能といえます。、日によって、料理によって、お米の種類によって、ご飯を「ふっくら」「しゃっきり」など滝分けたいと思っている方は、この機種がおすすめできますね。

 メーカーが「うまい」と思っている米質のご飯ではなく、自分が「好きな」状態のご飯が最大限炊き分けられるのが大きなメリット性です。

 使い勝手の面でも、スチームをつかってつやを保ちながらご飯を保温できる機能など、高機能だと思います。予算があればこの機種はおすすめです。

 こちらも、新旧では「加圧追い炊き過程」が加わった点が唯一の相違点です。決定的な差ではないですし、価格で決めて良いと思います。

−−

 

【2017】

 7・タイガー THE炊きたて JKX-V152-K
  
¥45,950 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 1・もちもち炊飯  ★★★★★★
 2・しゃっきり炊飯 ★★★★★★
 3・炊飯時間    ★★★★★
 4・保温性能    ★★★ 
 5・手入れの手軽さ ★★★★

 
6・総合評価    ★★★★★★★

 一方、タイガーの土鍋圧力IHも実力を持つ機種だと思います。

 炊きあがるご飯の味は、パナソニックと双璧であり、とくに、「おこげご飯」が好きな方は、土鍋を採用するタイガーの方が美味しく炊けるでしょう。ただし、保温に関わる機能は多少弱いです。


 以上、今回は、10合の高級炊飯器の話題でした。

1・3合炊き小型炊飯器【〜3万円】
2・
5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】

35合炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
4一升炊きの格安炊飯器〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】

6・家庭用精米器の比較
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 なお、もう少し格安の製品と比較されたい場合は、上記4番の記事をご覧ください。

 また、しっかり納得して選びたい方で、スペック面からの炊飯器の比較方法を、もう少し突っ込んで知りたい方は、上記7番の記事もよろしくお願いします。

 201401111756.jpg

 なお、アマゾンでは、炊飯器の他に、全国の珍しいお米も売っています。

 このブログ「モノマニア」では、そういったお米のうち、今年度の検定で食味値特A評価をうけたお米も紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください→【リンクはこちら

 また、炊飯の味を変えることができる市販のミネラルウォーターなどについては、【こちら】で、アマゾンで取り扱われている約20種類の天然水ペットボトルを比較する記事を書いています。こちらもよろしければ、後ほどご覧ください。

 

 ツインバード MR-E520W
  ¥9,480 Amazon.co.jp (4/4執筆時)

 自宅用で、玄米から毎日お米を挽きたいと思っている方、【信頼性の高い精米器】をツインバード工業の機種他【こちら】で9機種ほど紹介しています。よろしければご覧ください。

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posted by Atlas at 11:20 | 炊飯機

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