2025年06月23日

比較2025’ Vlog動画向きカメラ50機の性能おすすめ・選び方 (4)

1回目記事からの続きです→こちら

4-1・富士フイルムのVlog向けカメラ


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 4回目記事のトップバッターは、富士フイルムのカメラです。

 同社は、ミラーレスでのVLOG向けカメラの展開です。

1・Vlog 動画向けカメラの比較(1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:ソニー
2・Vlog 動画向けカメラの比較(2)
 2-1:ソニー〈続き〉
 2-2:パナソニック
3・Vlog 動画向けカメラの比較 (3)
 3-1:キヤノン
 3-2:ニコン
4・Vlog 動画向けカメラの比較 (4)
 3-2:富士フイルム
 3-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で示した「選び方の基本」に基づいて説明していきます。

ーーー

 なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。


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 【2024年発売】

 【ボディ】

 1・FUJIFILM X-M5 13642993【シルバー】
 2・FUJIFILM X-M5 13642987【ブラック】
  ¥137,559 楽天市場 (6/23執筆時)

 【XC15-45mmレンズキット】

 3・FUJIFILM X-M5-1545-B 13642955 【シルバー】
 4・FUJIFILM X-M5-1545-S 13642994
【ブラック】
  ¥162,999 楽天市場 (6/23執筆時)

タイプ:ミラーレス型
撮像素子:APS-C
画素数:2610万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:なし
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:8コマ/秒
動画性能: 6.2K (30p)
モニター:タッチパネル(104万)
大きさ:111.9×66.6×38mm
重さ:355g+205.5g

 X-M5 は、富士フイルムのミラーレス一眼です。

 同社の最軽量機です。

 動画撮影を優先した設計ではないですが、特に室内での固定利用において一定の見どころがあります。

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 三脚グリップ TG-BT1
  ¥25,909 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 重さは、355gです。

 グリップとの合計で560.5gです。

 超軽量というわけではないものの、持ち歩きでも問題ないでしょう。

 グリップ自体も構造的にしっかりしています。

 撮影方法は、したがって、こうしたグリップを利用してとの提案です。

 ただ、本機はそこまで手ぶれ補正が強くないので、どちらかというと、固定しての商品撮影などに向くような気がします。

 グリップはトライポッドなので、三脚にもなります。

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 動画撮影は、最大で6.2K/30P動画に対応できます。

 もちろん、4K/60Pも、フルHDでの120P撮影も対応です。

 60フレームの4Kが撮れる機種は、APS-Cクラスでも近年は増えてきました。

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 Vlog向け機能は、専用モードとして、「美肌モード・商品撮影モード・背景ボケモード」にワンタップで替える機能が付属します。

 ソニーなどが先行採用していたものです。

 編集しやすいログ記録(ログ撮影)は対応です。

 ただ、LUTのカメラ内プレビューと、焼き込みはできません。

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 音声録音は、指向性マイクを内蔵で、対応です。

 1マイクですが、集音の方向(前方・後方・全周・後方と前方)で選択できます。

 風音、定常ノイズの低減も機能としてあります。

 外部マイクも利用できます。

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 撮像素子(CMOSセンサー)は、APSーC型です。

 画素数は、2610万画素です。

 常用ISO感度は、ISO 160-12800です。

 悪くはないですが、暗い場所が得意とも言いにくい水準ではあります。

 HDR合成は、ただ、自動合成対応です。

 3枚の写真を撮っての合成になります。

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 フォーカス性能は、ハイブリッドAFです。

 測距点も最大で425点と多いです。

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 顔検出機能は、顔のほか、(より細かい)人間の瞳を検出して自動的にフォーカスする瞳AFが搭載されます。左右の瞳も検出(優先設定)もできます。瞳水準の追尾も対応ですので「現代的」です。

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 このほか、動物(瞳対応)ほか、鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローンの被写体認識も対応とします。

 他社機でも繰り返し書いているように、2022年以後に出た機種だと、ビッグデータによるAI深層学習の成果で、被写体識別の部分が高度化しています。旧世代機との大きな違いです。

 そのほか、新エンジン由来の新アルゴ(AF予測アルゴリズム)の採用で、この部分は従来機より伸びているとされます。

 暗い場所での利用は、(測光範囲)が-5EVと十分で、低輝度AFも採用です。

 連写は、8コマ/秒です(Jpegで173枚まで)。

 追尾AFの制限なしでの速度です。

 電子シャッターを利用する場合、画質劣化なしで最大20コマ/秒です。

 なお、今回は追尾AF時でのコマ数で比べています。同社は、フォーカスモードで速度が変わるという註記があり、追尾AF時の速度は別にしていないため、他社と単純に比較できない(少し遅い)かもしれません。

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 オート撮影モードは、搭載です。

 状況を解析して、自動で最適化されます。初心者向きな設計です。

 「シャッターを押すだけ」でもそこそこきれい、という機種です。

 また、富士フイルムの独自性として、デジタル化前のフイルムの色合いを再現できる「フィルムシュミレーション」機能がありますが、このオートモードとも併用可能です。 

 液晶モニターは、自在に動くバリアングル構造を採用し「セルフポートレート」に対応します。

 3インチで104万画素のタッチパネルになります。

 セルフィをしたい場合、形状的にはグリップが合った方が便利でしょう。

 ファインダーは、未付属です。

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1・XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ

 レンズキットは、こちらの標準レンズなります。 

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 15-45mmは、3.3倍ズームの標準的な中望遠レンズです。

 最初に1本揃えるには相応しいものです。

 35mm換算値で23-69mmとなります。割と広角側に広めですし、旅行にもスナップ撮影にも便適です。

 また、ソニー機同様パワーズーム(PZ)ですので、特に動画だと、画角操作がスムーズにできるレンズです。 

 重さは、135gです。

 本体と合わせても490gに収まります。

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 手ブレ補正は、本機はイマイチです。

 一般的なレンズ内蔵式の2軸式です。

 補整段数も、非公開です。

 先述のように、動画利用時の電子式手ぶれ補正は、大ブレ補正のみの電子式なので、そちらも弱いです。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fi 4Bluetooth 5.2 LEに両対応です。

 富士フイルムの場合は、低消費電力のBluetoothLEが常駐し、Wi-Fiに接続したときに元画像を予約転送させる仕組みをとっています。

 ライブストリーミングは、一方、アプリを含めて、機能として持ちません。

 連続撮影時間は、バッテリーとしては6.2K/30Pで、実撮影時間の目安が45分、4K/30Pで50分です。

 本機は、旧機からの改変で、バッテリー量を増やしたのでこの数字です。

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 冷却ファン FAN-001
  ¥24,636 Amazon.co.jp (6/23執筆時)  

 熱対策は、別売ですがオプションで、冷却ファンがあります。

 モニターをバリアングル状態にしておいて、そのスロットに付ける形式です。

 ただ、装着・未装着時を含めて、熱限界の目安は非開示でした。

 ファン自体の重さは140gです。

---

 以上、富士フイルムX-M5 の紹介でした。

 先述のように、VLOG向けの専用設計ではない機種です。他社にもありましたが、静止画も撮るが、動画撮影もしたいという場合に向く製品です。

 特に本機は手ぶれ補正が、そこまで強力でない点をふまえると、先述のように、動画については固定利用が主という場合、向くと思います。

 ただ、その軽量性を活かして「お出かけカメラ(主に静止画)」としても使いたい場合は割と良さそうです。

ーー

 このほか、同社が「 Vlog動画向き」として売られている機種はほかにもあります。

 簡単に見ておきます。

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 【2023年発売】

 【XC15-45mmレンズキット】

 49・FUJIFILM X-S20 X-S20LK-1545
  ¥219,502 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 49・FUJIFILM ミラーレス一眼 X-S20
  ¥197,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

タイプ:ミラーレス型
撮像素子:APS-C
画素数:2610万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:8コマ/秒
モニター:3型タッチパネル(184万)
動画性能: 6.2K (30p)
大きさ:127,7×85.1×65.4mm
重さ:491g+205.5g

  第1に、X-S20です。

 同社のミラーレス一眼上位機です。

 本機も、静止画撮影も強い機種を「VLOG」にも使えるようにしているタイプです。

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 三脚グリップ TG-BT1
  ¥25,909 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 重さは、465gです。

 別売の純正のグリップを使う場合、合計で696.5gです。

 重さの部分は、下位機と違って注意点です。

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 動画撮影は、下位機種と大きく仕様は変わりません。

 60フレーム/秒の4K動画に対応します。最大で6.2K/30Pです。

 商品撮影モード・背景ボケモードもありますし、ワンタップで切り替えられます。

 音声録音は、ただ、デフォルトだと非対応です。

 3.5mmのイヤホン端子から外部マイクを使ってくれとの提案です。 

 カメラとしてのスペックは、撮像素子、画素数、フォーカス・連写性能は、下位機と大きく変わりません。

 あえて言えば、暗い場所での利用は、-7EVでもAFが働く仕様なのが違いです(位相差AF)。

 液晶モニターは、同じく、3インチです。

 ファインダーは、本機は装備です。

 236万ドットの有機ELファインダーを装備します。

 小型の0.39型で、倍率はの0.62倍/50mmですので、少し低めです。 

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1・FUJINON XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ

 レンズキットは、下位機種と同じ構成です。

 135gと軽量な3.3倍ズームです。しっかり、パワーズームです。

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 手ブレ補正は、ただ、本機は、ボディ内の5軸補正もあります。 

 ミラーレスは、一眼レフと異なり、レンズ式である必然性はあまりないため、ボディ内の補正の方が高度です。

 補正力は、静止画で7段分と結構な補正力です。

 なお、動画では、電子式とも併用されますので、下位機より手持ち利用においては強力です。

 そのほか「ブレ防止モード」も搭載です。

 ネットワーク機能は、Wi-Fi 5Bluetooth 4.2 LEを搭載します。

 ライブストリーミングは、一方、アプリを含めて、本機も機能として持ちません。

 連続撮影時間は、バッテリーとしては4K/60Pで最大110分です。

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 冷却ファン FAN-001
  ¥24,636 Amazon.co.jp (6/23執筆時)  

 熱対策は、下位機と同じ、140gの冷却ファンがオプションです。

 ただ、こちらのみ、利用時の稼働時間の目安があり、6.2K/30P・最大約78分と相当実用的な数字を示します。

---

 結論的にいえば、下位機と比べて、長時間撮影には一定の信頼性があると言えます。また、手ぶれ補正も強くなるので、手持ち撮影でも、ある程度信頼性は高いと言えます。

 ただ、その場合、重さがネックでしょう。

ーーー

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 【2022年発売】

 【ボディーのみ】

 20・FUJIFILM X-H2S ボディ
  ¥320,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

タイプ:ミラーレス型
撮像素子:APS-C
画素数:2616万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(576万
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:15コマ/秒
動画性能 4K (120p) ※クロップ要
モニター:タッチパネル(162万)
大きさ:136.3×92.9×84.6mm
重さ:660グラム

 第2に、X-H2Sです。

 同社の上位機で、先述の空冷ファンを利用できる機種です。

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 こちらはソニーの上位機のように、クロップはいるものの、4K /120p対応できるのが売りです。

 ただ、半端ない重さである点を含めて、気軽なVlog動画向きとしも言えない部分はあります。

ーー

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 このほか、同社は8K/30P対応のミラーレスなどが存在します。

4・富士フイルムのミラーレスの比較

 ただ、重いのと高いのとで、今回の記事の範疇を超えるような気がします。

 そのため、【富士フイルムのミラーレス一眼の比較記事】のほうで、詳しく書いています。

今回の結論
自撮りにおすすめのデジカメは結論的にこの機種!

 というわけで、今回はVlog向けカメラの比較でした。

 最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。


 第1に、YouTubeやインスタ動画、ビデオログに向くデジカメと言えるのは

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 【2023年発売】

 【カメラのみ】

 1・SONY VLOGCAM ZV-1 II ZV-1M2 B
 2・SONY VLOGCAM ZV-1 II ZV-1M2 W
  ¥104,271 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【シューティンググリップキット】

 3・SONY VLOGCAM ZV-1 II ZV-1M2G B
 4・SONY VLOGCAM ZV-1 II ZV-1M2G W
  ¥114,066 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

タイプ:コンデジ型
撮像素子:1型CMOS(裏面照射型)
広角側の明るさ:F1.8
望遠側の明るさ:F5
画素数:2100万画素
光学ズーム:2.7倍
焦点距離 :18-50mm
手ぶれ補正:電子式
液晶モニター:3型タッチパネル(92万画素)
ファインダー:なし
AF:ハイブリッドAF (315点)
連写速度:24コマ/秒
動画:4K/30p
重さ:292g+215g

動画の画質    ★★★★★
写真の画質    ★★★★★
軽量性      ★★★★☆
ズーム倍率    ★★★☆☆
手ぶれ補正    ★★★★☆
連続撮影時間   ★★★★☆
総合評価     ★★★★★

 ソニーの VLOGCAM ZV-1 IIでしょう。

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 この用途のために「相当練って開発してきた」製品の第2世代です。

 レンズの焦点距離ほか課題だったといえる部分を改善していて、使い勝手の部分で、他社に水をあけている印象です。

 重さは、本体は292gです。

 シューティンググリップを使っての撮影でも507gに収まります。 

 ミラーレスをベースにした機種もあります。

 しかし、それよりも軽量ですので、普段使いにおいてこの部分は評価できるでしょう。

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 撮像素子は、1型です。

 普通のビデオカメラより素子が4倍大きいです。今回の記事の冒頭で書いた「デジカメで動画を撮影するメリット」は十分感じられる機種です 。

 その上で、動画用に適切と言えるハイブリッドAFを装備し、芸術的な「ボケ味」を出すのに重要なレンズの明るさも、広角側F値1.8なので、十分以上です。

 広角側の画角も広くなり、旧機より、使いやすくなりました。

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 手ぶれ補正は、電子式です。

 より高性能な機種もありますが、動画撮影ならば大ブレは対策できる、電子式だけでも「まあ良い」ように思います。

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 とくに、室内や、屋外でも三脚に固定した撮影または、立ち止まって撮るような使い方ならば、(しっかり設定をつめれば)これでも十分です。

 完全に「家庭用ビデオカメラの感覚」で歩きながら使うのならば、対策は必要でしょう。

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 動画は、4K・30pまでです。

 ミラーレスベースだともう少し、フレームレート、あるいは、リフレッシュレートが良いものはありますが、必要十分でしょう。

 実際、映像効果の部分で、スローモーション・クイックモーションにと対応するほうが、カジュアルに動画撮影で「遊ぶ」には良い仕様にみえます。

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 ZHIYUN Crane M3S
  ¥51,300 Amazon.co.jp (1

 例えば、スタビライザー(ジンバル)と組み合わて使うなどです。

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 バッテリー部分も、今回の改良で、熱耐性が伸びました。

 本編で書いたように、パナソニックだと、(一定条件下でですが)4K/30Pで時間無制限というコンデジ型も出ましたが。

 ただ、そちらはサイズがやや大きい部分もありますし、手持ちで専用機ならばこの程度あれば十分に思います。

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 加えて、ソニーの従来の課題だったスマホとの連携面も、新しいCreators' App対応で、良くなりました。

 こうした部分で、このあたりの予算の製品としては、本機が最も良いかと思います。

ーーーー

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 【2023年発売】

 【カメラのみ】

 36・CANON PowerShot V10 PSV10SL
 36・CANON PowerShot V10 PSV10BK  
  ¥54,500 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【トライポッドグリップキット】(黒のみ)

 36・CANON PowerShot V10 PSV10TRIPODKITBK
  ¥57,915 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

タイプ:コンデジ型
撮像素子:1型CMOS(裏面照射型)
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:
画素数:2090万画素
光学ズーム:1倍
焦点距離 :19mm相当
手ぶれ補正:電子式
液晶モニター:2型タッチパネル(46万画素)
ファインダー:なし
AF:コントラスト式
連写速度:
動画:4K/30p
重さ:211g+163g

 一方、やや安めのモデルとなると、キヤノンのPowerShot V10が良さそうです。

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 こちらは、相当程度軽量である上で、ライブ配信ができる部分に個性があります。

 ただ、このクラスだと、スマホの動画撮影機能との差異化は、(液晶がチルト稼働でセルフィ撮影しやすい部分を除けば)すこし難しい部分はあります。

 ガジェットとしては、面白いですし、個人的にも欲しいですが、実用性があるというより、すこし「趣味的」でしょう。

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1・アクションカメラの比較

 その点で言えば、このクラスの場合、アクションカメラとも比較した方が良いように思います。

 この場合は、撮像素子に由来する「美麗さ、ボケ味」は楽しみにくいものの、軽さ(小ささ)の部分と、手ぶれ補正の部分では、優ります。

 カジュアルに4K動画を撮れればOKならば、DJI OSMO製品などは候補になるでしょう。

 上記リンクで紹介していますので、見比べても良いかなと思います。


 第2に、レンズ交換式のミラーレス一眼で、ビデオログに向くカメラと言えるのは

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 【2020年発売】

 【標準ズームレンズキット】

 27・パナソニック LUMIX DC-G100DK-K
  ¥86,200 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルズームレンズキット】

 28・パナソニック LUMIX DC-G100DW-K
  ¥102,094 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【標準ズームレンズキット+グリップ】

 29・パナソニック LUMIX DC-G100DV-K
  ¥91,180 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

ファインダー:0.39型 OLED(236万)
重さ:346g+70g

 【2020年発売】

 【標準ズームレンズキット】

 30・パナソニック LUMIX DC-G100K-K
  ¥99,750 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【標準ズームレンズキット+グリップ】

 31・パナソニック LUMIX DC-G100V-K
  ¥75,780 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

ファインダー:0.4型 LCOS(368万)
重さ:345g+70g

タイプ:ミラーレス型
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2030万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(動画時)
AF:空間認識AF(49点)
連写速度:5コマ/秒
動画: 4K(30p)
モニター:3型タッチパネル(184万)
大きさ:115.6×82.5 × 54.2mm

動画の画質    ★★★★★
写真の画質    ★★★★★
軽量性      ★★★☆☆
ズーム倍率    ★★★☆☆
手ぶれ補正    ★★★★★★
連続撮影時間   ★★★☆☆
総合評価     ★★★★★

 パナソニックのDC-G100DKでしょう。

 手持ちならば、ダブルズームキットを含めておすすめしますが、シューティング前提ならば、重さとして不要かと思います。

 一方、旧機種は、本編で書いたように、ファインダーとUSBの仕様が異なります。Vlog向けならば、充電部分の仕様でUSB-PD対応というのは意味があるでしょうし、新機種が良さそうです。

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 本体の重さは、バッテリー込みで346グラムです。

 標準レンズ込みで416g、さらにシューティンググリップをつけて総重量は518gです。

 撮像素子が小さめのフォーサーズという部分はありますが、ミラーレスのVlog向けではかなり軽量といえます。

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 その上で、本機は、しっかり動画用の5軸手ぶれ補正を装備します。

 (歩きながらはともかく)手持ちで、立ち止まって撮るような使い方なら、実際撮影できる画像は良いかと思います。

 他社にも、この種の補正の搭載機はありますが、値段面と重さからすると本機かなと思います。

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 【焦点距離 50mm 重さ125g】

 LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.
  ¥22,418 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【焦点距離 90-300mm 重さ200g】

 LUMIX G VARIO 45-150mm
  ¥(17,200) Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 加えて、 フォーサーズのレンズは、オリンパス、ライカ、シグマなど他社も参入する共通のレンズ規格です。

 (中古を含めて)結構レンズの選択肢が多く「楽しみやすい」のもポイントでしょう。

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 LUMIX G X VARIO PZ 14‑42mm F3.5‑5.6 POWER O.I.S.
  ¥25,955 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 一方、動画撮影だと、パワーズーム(PZ)対応だと、ズームがしなやかで撮影が便利です。

 割と安めで出ていますし、こちらも考えて良いでしょう。96gですし軽いです。

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 内蔵マイクも、顔・瞳認識AFに連動するトラッキングモードを含めて、5種類の指向性を設定できるなど、利便性が高いです。

 一方、難点と言えるのは、連続撮影時間が4K/30P動画は10分、フルHD/60Pで20分という部分でしょう。

 短いクリップ撮影なら全く問題ないですが、連続撮影には適さない点は、割り切って買う必要があります。

ーーー

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3・ビデオカメラの比較記事

 一方、連続撮影時間やズーム倍率などの部分で、対応しにくい場合、「家庭用のビデオカメラ」を選ぶ方が良いかもしれません。

 以上のリンク記事で説明しています。


 第3に、レンズ交換式のミラーレス一眼で、ビデオログに向く高級カメラとしておすすめできるのは、

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 【2024年発売】

 【パワーズームレンズキット】

 9・SONY VLOGCAM ZV-E10M2K BQ
 10・SONY VLOGCAM ZV-E10M2K WQ
  ¥142,283 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルズームレンズキット】

 11・SONY VLOGCAM ZV-E10M2X BQ
 12・SONY VLOGCAM ZV-E10M2X WQ
  ¥163,408 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 13・SONY VLOGCAM ZV-E10M2 BQ
 14・SONY VLOGCAM ZV-E10M2 WQ
  ¥126,293 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

タイプ:ミラーレス型
撮像素子:APS-C 
広角側の明るさ:F3.5
望遠側の明るさ:F5.6
画素数:2600万画素
光学ズーム:3.1倍
焦点距離 :16-50mm
手ぶれ補正:光学+電子式
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
ファインダー:
AF:ハイブリッドAF(759点)
連写速度:8コマ/秒
動画: 4K(60p
重さ:377g+116g

動画の画質    ★★★★★★
写真の画質    ★★★★★
軽量性      ★★★☆☆
ズーム倍率    ★★★☆☆
手ぶれ補正    ★★★★★
連続撮影時間   ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 VLOGCAM ZV-E10 II シリーズでしょう。

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 人気シリーズの2世代目です。

 本編で書いたように、センサーほか、画像エンジンの高度化で、オートフォーカス部分が相当強化された上で、Vlogに重要な諸機能が、大幅に強化されています。

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 ソニー シューティンググリップ GP-VPT2BT
  ¥11,148 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 重さは、377gです。

 軽量ではないですが、同社のシューティンググリップを組み合わせても、持ち歩きに支障のない重さに収まります。

 動画は、しっかり、4K/60フレーム対応(最大150Mbps)です。

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 撮像素子は、APS-Cです。

 フルサイズは、さらに重く大きな本体になるので、手持ちで辛くない、常識的な重さの範囲だと最も大きいです。

 レンズの口径ほか、センサーサイズが大きいのは、画質面で、ミラーレスで動画をとる一番のメリット性ですし、ここは重視して考えて良い部分です。

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1・16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650
2・55-210mm F4.5-6.3 OSS SEL55210

 レンズは、好みの応じてで良いように思います。

 ただ、普通に持ち歩くならば、3.1倍ズームとなるパワーズームレンズキット(1)だけのモデルで良いように思います。 

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 ソニー NP-FZ100
  ¥10,000 Amazon.co.jp (8/15執筆時)

 バッテリーは、最大195分です。 

 熱問題についても、25度の状況で、HDでも4Kでも、約120分なので、シビアではないです。

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 フォーカスは、Vlog向きに開発されているミラーレスのなかでは、最も高い水準と言えます。

 人・動物・乗り物問わず、動く被写体の追尾については、期待値がかなり高いです。

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 「クリエイティブルック」や「シネマティックVlog設定」ほか、充実する、撮影モードも魅力です。

 とくに撮影に詳しい方でなくても、美肌補正(小じわ・シミ)を含めて、簡単にキレイに撮れるカメラと言えます。

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 背景ぼけ切換ボタン(商品レビュー用設定ボタン)など、小回りが効く機能も、下位機種同様装備です。

 手ぶれ補正は、一方、他社機に比べると、動画向けは若干弱い印象があります。

 ただ、しっかりしたグリップやスタビライザーを利用すれば、ここは問題ないでしょう。

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 ・SONY ECM-XYST1M
  ¥13,893 楽天市場 (6/23執筆時)

 内蔵マイクは「イマイチ」そうなので、この部分は強化しても良いかと思います。

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 SONY HVL-F28RM
  ¥26,300 Amazon.co.jp (8/15執筆時)

 フラッシュも、別売になる点に注意してください。

 もうすこし安いものでも良いでしょう。


 第4に、ハイアマチュア、プロ向けの機材と言える、最上級のVlog用カメラとしておすすめできるのは、

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 【2024年発売】

 【ボディ】

 32・パナソニック LUMIX DC-GH7
  ¥277,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【12-60mmレンズキット】

 33・パナソニック LUMIX DC-GH7L
  ¥340,500 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

タイプ:ミラーレス型
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2520万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL 0.5型(368万)
AF:ハイブリッドAF(779点+315点)
連写速度:6コマ/秒
動画: 5.8K/60p
モニター:3.0型タッチパネル(184万)
大きさ:138.4×100.3×99.6mm
重さ:805グラム

動画の画質    ★★★★★★
写真の画質    ★★★★★
軽量性      ★★☆☆☆
ズーム倍率    ★★★☆☆
手ぶれ補正    ★★★★★★
連続撮影時間   ★★★★★★
総合評価     ★★★★★★

 プロフェッショナル向きとしては、やはり、パナソニックのLUMIX DC-GH7がやはり候補でしょう。

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 重さは、805グラムです。

 ミラーレスとしてはかなり重めです。

 ただ、防塵防滴・対低温設計である上で、ダイヤル類を含めて、操作性を犠牲にしない作りにする場合、この程度は仕方ないです。

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 インターフェイスも、確認できる項目が多い上で、カスタマイズ性も高いです。

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 動画撮影は、最大で、5.7K/60pに対応です。

 4K/120Pにも対応しており、高解像度動画の撮影にも十分な対応幅です。

 編集面でも、こちらは、編集向けのログ記録をする場合、登録したLUT(ルックアップテーブル)をかけて、プレビューできますし、また、カメラ内で焼付けもできます。

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 手ぶれ補正部分の仕様は、かなり、良いです。 

 スタビライザーなしでも、大ブレを防げそうです。

 この部分は、ソニーに比べてもかなり良く、とくに評価できます。

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 オートフォーカスも、ハイブリッドAFです。

 被写体認識も、しっかり「AI世代」で、対応幅は広いです。

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 そのほか、ファン搭載で、熱問題が起こりにくい部分や、32bitフロート録音に対応で、集音レベルは気にせずに撮影に集中できる部分など、プロ向けに便利な機能が多方面で充実します。

 実際、重さ値段を除けば、Vlog用として欠点と思われる部分はないです。

 たしかに、APS・フルサイズを含めて、動画向けにさらに高度な製品もあるにはあります。

 ただ、普通に持ち歩いて、ある程度気軽に利用したい場合の利便性を考えると、(一般的に)本機の重さが限界だと思います。

補足:SDカードの選び方など

 最後におまけで、SDカードの話です。


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 【4K動画 高速連写対応】【64GB〜】

 サンディスク SDSDXDM-064G-GHJIN
  ¥15,110〜 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

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  【32GB】(64GB-512GBもあり)

 キオクシア(旧東芝) SDHCカード 32GB UHS-1
  ¥698 Amazon.co.jp (6/23執筆時)  

 SDカードについてです。

 今回紹介したカメラには、撮影用のSDカードが付きません。

 また、4K動画対応の機種を買う場合ですが、4K動画は容量が大きいので、速度的に対応する上位のSDカードを選ばないと撮影できません

 このブログでは、【おすすめSDカードの比較記事】で記事として紹介しています。よろしければご覧ください。

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 なお、このブログには、デジカメの記事が他にもあります。

1・高画質な小型デジカメの比較【3倍-】
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4・入門用の格安デジカメの比較
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7・ミラーレス一眼の比較
8・一眼レフカメラの比較
9・デジカメ全体の選び方【解説】

 なお、 このブログ「モノマニア」には、デジカメ関連記事が全部で9本あります。

 とくに、9番の記事は、デジカメ全般の選び方について基本的な情報をまとめました。興味のある方はぜひご覧ください。

 ではでは。

posted by Atlas at 17:20 | カメラ



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