2017年03月22日

比較2017' 高音質なプリメインアンプ16機種の性能とおすすめ(1):ハイレゾ対応・Wi-Fi・DLNA・Airplay対応ネットワークステレオアンプ 【Integrated Amplifier】

今回紹介する製品:2017年 プリメインアンプ16機種の音質とおすすめ・選び方:ネットワーク対応アンプ:DENON PMA-390RE ケンウッド Kseries KA-NA7 ONKYO A-9010 TX-8150 ヤマハ A-S501 R-N602 マランツ PM6006 PM5005 FN パイオニア SX-S30 ONKYO ネットワークレシーバー INTEC R-N855 ヤマハ A-S801 B WXA-50 マランツ PM7005 FN DENON PMA-50 PMA-2500NE パナソニック Technics SU-G30 人気機種の機種の違いとランキング

今回のお題
音質が良いプリメインアンプのおすすめはどの機種?

 ども!Atlasです。

 今回は、オーディオ製品の比較で、プリメインアンプを比較します。プリメインアンプについては5年以上前に簡単な記事を書きましたが、最近、10年ぶりにプリメインアンプを新調したので、その際調べたことなどを含めて、16機種を比較します。

 いつものように、各製品を紹介した後で、最後にAtlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。

プリメインアンプの選び方

 さて、最近は5.1chなどサラウンド感が強調される「シアターシステム」が人気です。しかし、こと音楽について圧倒的に「聴き疲れ」しないのは、やはり2.0chのステレオスピーカーです。

 一方、音質を重視し、ステレオスピーカーの再生を考えると、専用のアンプ導入が不可欠です。しかし、パワーアンプメインアンプが分かれた本格的なシステムは、設置が面倒で、リモコン操作も複雑化しがちです。

 

 しかし、今回紹介する「プリメインアンプ」は、パワーアンプメインアンプが一体型になった「オールインワン」であり、CDプレーヤー・音楽機器・TV・PCなどとラインをつなげるだけで、スピーカーに出力できます。

 また、最近は、アナログ入力だけなく、PCやNASに保存したミュージックサーバ(iTunesなど)を再生したり、「次世代高音質音源」であるハイレゾ音源を再生できるデジタル対応機種も増えました。

 そのため、最近のプリメインアンプは「ネットワークレシーバー」「ネットワークアンプ」と言いかえても良い状況です。

 音質についても、パワーアンプメインアンプを分けた「下手なシステム」よりも、上質な音を再生できる製品も増えています。

 これをふまえて、以下の記事では、最新のプリメインアンプについて、主にスペック面から比較していきたいと思います。

入門用のプリメインアンプの比較

 というわけで、比較をはじめます。はじめに、3万円前後の予算で購入可能なモデルを紹介します。ミニコンポから「ワンランク上のシステム」にグレードアップさせたい方に向くクラスでしょう。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。


 

1・ONKYO A-9010
 ¥24,326 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):44W×2
 定格出力(4Ω):85W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz
 アナログ端子:5
 デジタル端子:なし  
 DAC:なし
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1 (バナナP対応)
 サイズ:幅435×高129.5×奥行332.5mm


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 A-9010は、日本の老舗音響機器メーカーのONKYOが販売する格安のプリメインアンプです。エントリークラスですが、バナナプラグにも対応するうネジ式の本格的なスピーカー端子を搭載する機種です。

 本体の大きさは、幅435×高129.5×奥行332.5mmです。個人的経験で言えば、ラックに入れる場合は特に「高さ」に注意するべきですが、こちらは、背が12.9cmと低いので、この点で問題ありません。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大85Wと、大抵のブックシェルフ型・トールボーイ型スピーカーを鳴らすのに問題ないスペックです。インピーダンスも、4~16Ωのスピーカーに公式対応するため、相性に悩む必要はないでしょう。ミニコンポなどの手持ちのスピーカーを「とりあえず利用」していく場合に便利です。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzと、全レンジに余裕がある仕様です。入力音源やスピーカーの性能をプリメインアンプが妨害することはないでしょう。

 アナログ入力は、5系統入ります。そのため、CDプレーヤーやTVその他の多数の機器をつなげられます。

 

 Amazonベーシック 1RCA-2RCA オーディオ変換ケーブル 1.2m
 ¥897 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 デジタル入力は、この機種は、DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)を搭載しないので非対応です。そのため、例えば、TVやPCならば一般的なオーディオケーブルで接続する必要があります。ただし、この手のAV家電はノイズ問題があるので、「音質はさほど良くない」と考えてください。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 ハイレゾ音源は、デジタル入力に未対応ですので、非対応です。

 以上、ONKYOのA-9010の紹介でした。周波数帯域に余裕があり、本体性能は良い機種ですが、デジタル入力非対応という多少「古くさい仕様」です。単体のCDプレーヤーなどだけから接続をする場合は、デジタル系のノイズの問題がないのは利点とも言えますが、使い勝手の部分では、あまり「おすすめ」とは言えません


 

 

2・マランツ PM5005
 ¥23,950 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):40W×2
 定格出力(4Ω):55W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:10Hz~50kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:なし
 DAC:なし
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:
 サイズ:幅440×高105×奥行370mm

  PM5005は、米国の老舗音響メーカーマランツの入門機です。日本でも古くから進出しているメーカーで、中級グレードの人気機種を多く出していました。現在は日本企業となり、DENONと同グループになっています。

 本体の大きさは、幅440×高さ105×奥行370mm です。とくにこの機種は「背が低い」ので、AVラックに入れる際にメリット性があるでしょう。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大55Wと実用水準とは言え、能力は平均的です。ただ、20万円以下のブックシェルフ型スピーカーならば、インピーダンスを含めて大抵問題なくつながるでしょう。ただ、この面では、ONKYOの入門機の方が能力は高いです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。ハイレゾ未対応機としては平均的と言える水準ですが、ONKYOに比べると、高音域にさほど余裕のない仕様です。音質面では、内部の回路がフルディスクリート構成になっている点で、ノイズ対策などの面で有利でしょうが、決定的に音の差が生じているかというと微妙な部分です。

 アナログ入力は、4系統入ります。デジタル入力は、この機種もDACを搭載しないので非対応です。このあたりは入門機として「割り切った」仕様ですね。

 ネットワーク機能もBluetoothやWi-Fiを含めて未搭載で、ハイレゾ音源にも非対応です。

 以上、マランツPM5005の紹介でした。ライバル機のONKYOと比べると多少パワーが落ち、周波数帯域についても、スペック的に劣ります。ただ、マランツのアンプは、音の個性が出しやすいフルディスクリート構成ですから、「音の傾向の固定ファン」は一定数いるのも確かですね。


 

3・DENON PMA-390RE【各色】
 ¥27,136 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):50W×2
 定格出力(4Ω):100W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:5Hz~100kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:なし
 DAC:なし
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:バイワイヤ対応
 サイズ:幅434×高121×奥行308mm

 PMA-390REは、日本のDENONが発売するプリメインアンプです。黒色と銀色から色目は選べます。現在は、マランツの「姉妹会社」ですが、音の傾向は明らかに異なります。デノンは、バランス重視ですが、マランツに比べると、わずかに低音重視の傾向です。

 本体の大きさは、幅434×高121×奥行308mm  です。奥行が短いので、底の浅いAVラックへの配置に適しています。スピーカー端子は、こちらもネジ式で、全体的に高級感があります。

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 また、こちらは、スピーカー端子がバイワイヤリング対応です。通常のスピーカーは、スピーカー1つに黒と赤の2芯ケーブルを挿しますが、こちらは、4芯ケーブルも対応します。ただし、これにも、スピーカー側の対応も必要ですので、入門者は気にしなくて良い部分です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大100WとONKYOと同じく能力が高いです。インピーダンスも4~8Ωに公式対応ですので、問題ありません。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。ONKYOと比較すると高音域はそのままに、低音域の出力範囲は、こちらに余裕があります。高音域も、スペックだけならば、ハイレゾ音源にも対応できる品質ですが、残念ながら、ハイレゾ未対応機ですね。

 アナログ入力は、4系統入ります。デジタル入力は、この機種もDACを搭載しないので非対応です。ネットワーク機能もBluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。このあたりの仕様は入門機として共通していますね。

 カナレ/CANARE ★切売販売★ 4心スピーカーケーブル
 ¥390 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 以上、DENONPMA-390REの紹介でした。格安機種のなかでは、周波数帯域が広く、基本性能は他機種を凌駕しているともいえる機種です。

 また、音のクリアさを重視したS.L.D.C.などの本体構造も作用して、音の解像度(分解能)も良いです。とくにバイワイヤ対応ケーブルを使えば、その実力はさらに発揮されるでしょう。

中級者向けプリメインアンプの比較

 つづいて、3万円台から5万円前後までの予算で購入できる中級者向けアンプを紹介します。なお価格的に「中級者」と分類しましたが、初心者が購入されても全く問題なく、音質面でもワンランク上の水準を体験できます。


 

4・ケンウッド Kseries KA-NA7
 ¥33,200 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(4Ω):10W×2
 定格出力(4Ω):
 インピーダンス:
 周波数帯域:30Hz~40kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:1
 デジタル端子:光×1
 DAC:192kHz/24bit
 ネットワーク:Bluetooth(SBC)
 スピーカ出力:1
 その他:
 サイズ:幅110×高50-×奥行179mm

  KA-NA7は、日本のケンウッドが発売する小型のプリメインアンプです。

 本体の大きさは、幅110×高50-×奥行179mmです。超小型ですので、どこでも置けます。ミニコンポ(システムコンポ)の「上位互換」としての買い換えにも向く仕様です。

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 ただし、こちらは、スピーカー端子の作りがレバー式だったり、外見の作りなどは、ミニコンポの延長線上とも言える製品ではあります。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大10Wと、ブックシェルフでも小型のスピーカー以外ではパワー不足です。インピーダンスも対応が4Ωのみですので、こちらは、ケンウッドのスピーカーLS-NA7LS-K901-Mに合わせるべきプリメインアンプでしょう。

 周波数帯域は、低音域が30Hz、高音域が40kHzです。ハイレゾ音源対応を謳っていますが、高音域が40kHzは最低限のスペックであり、他機と比べた場合も優れているとは言いがたいでしょう。また、低音は30Hzからと、こちらもスペックが低いです。小型ですので、仕方ない部分ではあります。

 アナログ入力は、1系統です。それも3.5mmステレオミニ端子なので、この製品は、基本的にアナログは「おまけ」です。

 Amazonベーシック オプティカルケーブル 1.8m
 ¥498 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 デジタル入力は、対応します。もっとも一般的な光デジタル音声ケーブルにての接続になります。DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)も192kHz/24bitに対応しており、高音質なハイレゾ音源に対応できます。ただし、「超高音質音源」であるDSDには非対応です。ただ、DSDは、音源数が圧倒的に少ないので、現状では気にする必要の無い部分です。

 以上、ケンウッドのKA-NA7の紹介でした。デジタル入力に対応するプリメインアンプとしては、小型で最安といえるモデルです。ハイレゾ音源にも最低限対応する機種ですが、いかんせんアンプのパワーは10W小さく本格的なプリメインアンプとは言いがたい機種です。


 

5・ONKYO TX-8150
 ¥38,640 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(6Ω):100W×2
 定格出力(6Ω):140W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:2
 デジタル端子:光×2・同軸×2・USB
 DAC:192kHz/24bit(DSD 5.6対応可
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1(2.1ch対応
 その他: FM/AMラジオ
 サイズ:幅435×高149×奥行328mm

 TX-8150は、日本のONKYOが発売する、中級者向けのプリメインアンプです。

 本体の大きさは、幅435×高149×奥行328mmです。プリメインアンプとしては、標準的なサイズだと言えます。バナナプラグに対応するネジ式のスピーカー端子など、本体の作りはしっかりしています。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大140Wと、同社の下位機種同様に余裕のあるスペックです。インピーダンスも、 4~16Ωまで広く対応するので、20万円以下クラスのブックシェルフ型・トールボーイ型スピーカーならば、軽快にならせるでしょう。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域100kHzです。こちらは、下位機種を踏襲していますが、十分といえるスペックです。とくに、高音域は、ハイレゾ音源に余裕を持って対応できるスペックですね。

 アナログ入力は、2系統です。多少少ないですが、問題ないでしょう。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が2系統あります。PC・TVなどのAV機器はこの種の系統しかない場合が多いので、2系統あるのは便利です。その他、同軸端子が2系統です。DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)も192kHz/24bitに対応しておりハイレゾ音源に対応で、DSD音源にも対応できます。

 また、デジタル接続端子として、このほかにUSBが1系統ありますが、こちらは96kHz/24bitまでの接続になります。ネットワーク機能もBluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 なお、この機種は、サブウーファー用のスピーカー端子があるため、サブウーファーを買えば、ステレオだけなく2.1chの再生も可能です。

 以上、ONKYOTX-8150の紹介でした。中級グレードのプリメインアンプとしては、十分なパワーを持つ点、ハイレゾ音源に対応する点、デジタル系の端子が豊富な点で、総合力がある機種です。難点は、ネットワーク機能の未装備くらいですが、価格面では仕方のない部分でしょう。


 

6・ヤマハ A-S501
 ¥35,300 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):85W×2
 定格出力(6Ω):100W×2
 インピーダンス: 6~8Ω
 周波数帯域:10Hz~50kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:5
 デジタル端子:光×1・同軸×1
 DAC:192kHz/24bit
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1(5.1ch出力対応
 その他:バイワイヤ対応
 サイズ:幅435×高151×奥行387mm

 A-S501は、ヤマハの中級グレードのプリメインアンプです。

 本体の大きさは、幅435×高151×奥行387mmです。多少奥行がある機種ですが、標準的なサイズの域に収まっています。外面端子を含めて、プリメインアンプらしいしっかりとした重量感ある作りです。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大100Wと十分なサイズです。ただ、インピーダンスも、 6~8Ωまでと中級アンプとしては多少狭いです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。高音域はハイレゾ音源を扱えるスペックですが、他社に比べると、音域にさほど余裕があるわけではありません。ただ、クリアで中音の厚みに富む「ヤマハサウンド」の特長はみられる設計です。

 アナログ入力は、5系統と多いです。余り多いと、本体のダイヤル数が増えて却って不便なのですが、実用性はあるでしょう

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統と同軸端子が1系統です。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。ただし、DSD音源には未対応です。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 なお、こちらは、スピーカー端子の他、5.1ch用に5系統の出力端子があります。この点では、純粋にステレオ用の「プリメインアンプ」と言えるのか、やや微妙なところですね。

 以上、ヤマハA-S501の紹介でした。同社のエントリーモデルですが、ヤマハの明瞭なサウンドが好きな方には、向く機種です。ただし、ハイレゾ再生時の音域の広さなどの点では、多少「古くささ」も感じる機種です。


 

7・ヤマハ R-N602
 ¥46,130 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(6Ω):70W×2
 定格出力(6Ω):110W×2
 インピーダンス: 6Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:5
 デジタル端子:光×1・同軸×1・USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可
 ネットワーク:Bluetooth(AAC)・有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:バイワイヤ対応・ワイドFM/AM対応
 サイズ:幅435×高151×奥行392mm

 R-N602も、ヤマハの中級グレードのプリメインアンプです。同社初のネットワーク対応機ですね。

 本体の大きさは、幅435×高151×奥行392mmです。先ほどの機種とさほど変わらない仕様です。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大110Wと先ほどの機種と同レベルです。インピーダンスは、定格 ですが、能力の上で4Ω~8Ω程度のスピーカーに対応するでしょう。20万円以下クラスのスピーカーならば、問題ありません。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzです。このクラスの製品としては、ONKYO同様に優秀なスペックです。なお、ヤマハの場合、PURE DIRECTモードの場合にこの周波数帯域になります。このモードをOFFにもできますが、その場合のほうが、従来的なYamahaユーザーの感性に向く音かもしれませんね。

 アナログ入力は、こちらも5系統と多いです。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統、同軸端子が1系統のほかUSB接続にも対応します。ただし、前面の端子なので、PC接続というよりも、USBフラッシュやスマホをつなげて楽しむためのものでしょうね。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。ただし、DSD音源にも対応します。

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 ネットワーク機能は、この機種の最も特長と言える部分です。AAC規格に対応するBluetooth接続が可能なので、iPhoneなどのスマホなどの音源が直接送れ、また、音量その他の操作も可能です。

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 また、こちらは、Wi-Fiと無線LANも装備されます。そのため、ご自宅のPCやタブレットまたは、以前【NASの比較記事】で紹介したような、ネットワーク上のハードディスクなどに、ワイヤレスで接続することが可能です。MacやiPhoneならばAirplayに対応できるので、iTunesからワンボタンで音源再生できます。

 この機種は、ワイドFM/AM対応のラジオ機能も付属しますが、Wi-Fi網を利用すれば、radiko.jpや Spotifyなどのラジオや音楽も再生できるため、システムを「多機能ラジオ」的に構築できるのも魅力だと思います。

 なお、こちらは、スピーカー端子の他、2.1ch用にサブウーファーを付けるための端子もあります。

 以上、ヤマハR-N602の紹介でした。5万円前後の製品で選ぶならば、「ベスト」と言って良い製品です。ハイレゾ音源に対応できること、ネットワーク機能が充実していること、この2点は、プリメインアンプが短い期間で「陳腐化」しないためには重要な部分なので、多少高くてもこの機種を選ぶメリット性は高いです。スマホで操作できる利便性も、この機種のたいへん良い部分です。

 費用対効果が高いので、「迷ったらこれを選べば良い機種」だと思います。個人的にも、音質にクセが無いので、友人におすすめしやすいモデルです。



 

8・マランツ PM6006 FN
 ¥45,966 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):40W×2
 定格出力(4Ω):55W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:10Hz~70kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:4
 デジタル端子:光×2 同軸×1
 DAC:192kHz/24bit
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:
 サイズ:幅440×高105×奥行370mm

 PM6006は、元米国、現日本のマランツの発売する、中級グレードのプリメインアンプです。こちらは最近視聴しましたが、マランツらしい、高音域に余裕のあるサウンドでした。

 本体の大きさは、幅440×高さ105×奥行370mmです。高さがなく、設置しやすい機種ですね。ただ、重量感は十分あり、安定性は高いでです。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大55Wと、他社よりも多少低いですが実用面では問題ないでしょう。下位機種同様に、ノイズがのりにくいフルディスクリート構成ですが、さらに、高速アンプモジュールHDAMを採用し、スピード感あるサウンドです。インピーダンス4~8Ωまでと対応性が高いですね。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が70kHzです。マランツの下位機種と比べると、高音域に余裕があり、ハイレゾ音源に向く仕様です。

 アナログ入力は、4系統です。デジタルノイズが載らないように、しっかりとシールドされた設計ですので、アナログ・デジタル双方使う方にもおすすめできます。

 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が1系統です。DACは、こちらも192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源には未対応ですね。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 以上、マランツPM6006の紹介でした。厳選されたパーツによる高音域の「綺麗さ」はマランツの特長ですが、デジタル化された最近の機種にもその傾向は見られます。ネットワーク機能がないなど「古くさい」部分もありますが、純粋にステレオを楽しめる機種です。


 

9・パイオニア SX-S30
 ¥47,317 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(4Ω):85W×2
 定格出力(4Ω):
 インピーダンス: 4Ω
 周波数帯域20Hz~40kHz
 アナログ端子:2
 デジタル端子:光×2 同軸×2 USB×1 HDML×4
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可
 ネットワーク:Bluetooth(AAC)・有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:
 サイズ:幅435×高151×奥行392mm

 SX-S30は、日本のパイオニアの発売するプリメインアンプです。

 本体の大きさは、幅435×高さ151×奥行392mm です。プリメインアンプとしては標準的です。一方、本体デザインは、音響機器的なデザインと、家電的なデザインが混在したようなユニークなデザインです。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大85Wと、このクラスとしては標準的で、十分なスペックです。推奨インピーダンスはですが、出力からすれば、8Ω程度のスピーカーまでなら問題ないでしょう。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が40kHzです。ハイレゾ音源に対応できるギリギリの水準で、高音域にあまり余裕がないスペックです。

 アナログ入力は、2系統です。多少少ないですが、この機種はデジタル向きの機種ですので、仕方ない部分です。

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 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が2系統・USBが1系統と豊富です。さらに、HDMI端子が4つ付属するのが特長です。通常TVとは光デジタル端子でつなぎますが、こちらはHDMIでもつなげます。HDMIは映像を送れるので、この本体で受信した映像情報もスルーして表示できます。ちなみに、4K映像をTVで見る祭は、4Kパススルー機能を搭載したアンプにHDMI接続をした上で、TVに配線しないと、著作権の関係で再生できません。この機種の場合は「対応」できます。プリメインアンプでは唯一でしょう。ただし、4K以外は無関係です。

 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続Wi-Fiと無線LANも装備されます。ヤマハと同様の仕様です。こちらも、MacやiPhoneならばAirplayに対応できるので、iTunesからワンボタンで音源再生できます。

 以上、パイオニアSX-S30の紹介でした。プリメインアンプを、TVメインで利用する方で、4K放送の部分を重視するならば、この機種が良いでしょう。ただ、4K放送はまだ行われていませんし、同時並行してすすむ、情報量が多い4KHDR放送の音声再生は、この機種では対応できませんので、現状の買い換えで重視しなくても良いかもしれません。


 

10・DENON PMA-50
 ¥44,759 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):25W×2
 定格出力(4Ω):50W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:非公開
 アナログ端子:
 デジタル端子:光×2 同軸×1 USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可
 ネットワーク:Bluetooth(AAC APT-X)
 スピーカ出力:1 (2.1ch対応)
 その他:フルデジタルアンプ
 サイズ:幅200×高86×奥行258mm

  PMA-50は、日本のDENONの発売するプリメインアンプです。多機種と較べると、多少特殊なアンプです。

 本体の大きさは、幅200×高86×奥行258mmです。小型で設置性についてはかなり利点がある機種です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大50Wと、小型機としては健闘しています。さほど出力は高いとは言えませんが、この機種と合わせるのは、大抵が小型ブックシェルフでしょうから十分です。インピーダンスも4~8Ωに対応できます。

 周波数帯域は、一方で、非公開です。ただし、ハイレゾ音源への対応は表明しています。

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 アナログ入力は、この機種はありません。というのも、このアンプは、デジタル信号をアンプまでアナログに変換すること無しに直通できる、DDFA技術を利用したフルデジタルアンプだからです。

 プリメインアンプ的に使える10万円以下のデジタルアンプは、現行ではこの機種だけだと思います。フルデジタル構成がアナログ構成を完全に凌駕するとは言えませんが、それでも音の歪みの改善には確実な効果があり、ファンは多いです。 

 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が1系統・USBが1系統です。

 ネットワーク機能は、AAC規格に加えて、より音質の良いapt-X規格に対応するBluetooth接続を装備します。ただ、無線/有線LANは装備しないので、ハイレゾ音源については、光デジタル端子などを介して再生します。

 以上、DENONPMA-50の紹介でした。DENON製品としては特殊なアンプで音の傾向も異なりますが、5万円前後のアンプでは、良質と言える音を得られます。「2台目」として試す価値は確実にあります。

 ただ、個人的に、過去にこちらを含めて、いくつかフルデジタルアンプを使ったことがあります。他のスピーカーにない特徴的な音が出るのは確かですが、音質面で同じ価格帯のアナログアンプを「上回る」というのことはありません。経験上、デジタルという表現には何かしら惹きつける「魔力」があるので、選ぶ際は、多少「冷静」になる必要はあるでしょう。

高性能プリメインアンプの比較

 つづいて、各社の上位機と言える価格帯のプリメインアンプを紹介しましょう。 


 

11・ONKYO ネットワークレシーバー INTEC R-N855
 ¥75,800 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(4Ω):70W×2
 定格出力(6Ω):85W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:5Hz~60kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:2
 デジタル端子:光×1・同軸×1・USB
 DAC:192kHz/24bit(DSD 11.2対応可
 ネットワーク:Bluetooth(AAC)・有線/無線LAN
 スピーカ出力:1
 その他: FM/AMラジオ
 サイズ:幅275×高87.7×奥行283.2mm

 INTEC R-N855は、ONKYOのプリメインアンプの上位シリーズです。「ネットワークレシーバー」という名前が付いてますが、同社では、このクラスからネットワーク接続に対応します。

 本体の大きさは、幅275×高87.7×奥行283.2mmです。プリメインアンプとしては、十分に小型サイズで、設置性の面で有利といえそうです。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大85Wと、標準的なパワーを持ちます。インピーダンスの幅も広く、このクラスの製品に合わせる20万円以下のスピーカーならば、問題なく合いそうです。こちらはアンプ部分はデジタルアンプですが、入力はアナログにも対応するVL Digital形式ですね。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が60kHzです。ハイレゾ音源にも余裕があるスペックですが、下位機種よりも高音域でスペックダウンしているのは、デジタルアンプの採用のように、設計思想が下位機種と異なるからでしょう。実際、こちらは、低音域については5Hzまで伸びており、ステレオの臨場感という意味では、価格なりのバージョンアップが見られます。

 アナログ入力は、2系統です。少ないのは、やはりデジタル優先の設計だからでしょう。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統、同軸端子が1系統、USB接続が1系統という構成です。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源については、11.2Mhzまで対応します。

 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続Wi-Fiと無線LANとに対応します。Airplayやradiko.jpにも公式対応しており、スマホでの各種操作に対応するなど、この面で優れるヤマハ同様の使い勝手があります。

 一方、ヤマハに比べると、ワイドAM/FMに未対応ですね。

 以上、ONKYOINTEC R-N855の紹介でした。機能面では、ネットワーク再生において必要な機能が「完備された」といえるモデルです。ただ、こうした機能は、他社の場合、もう少し下の価格帯でも実現している点で、多少割高感はあります。その点では、デジタルアンプを使用した新設計にどの程度の「価値」を見いだせるか、という話になりそうです。


 

12・ヤマハ A-S801 B 【黒】
12・ヤマハ A-S801 S 【シルバー】
 ¥63,670 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):100W×2
 定格出力(6Ω):120W×2
 インピーダンス: 6~8Ω
 周波数帯域:10Hz~50kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:5
 デジタル端子:光×1・同軸×1・USB×1
 DAC:192kHz/24bit(DSD 5.6対応
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1(5.1ch出力対応
 その他:バイワイヤ対応
 サイズ:幅435×高152×奥行387mm

 A-S801は、ヤマハの高級プリメインアンプです。色違いで2機種の展開です。

 本体の大きさは、幅435×高さ152×奥行387mmです。プリメインアンプとしては、標準的なサイズですね。大きくて重量感のあるほうが、基本性能的には良いのですが、高さの方面で設置スペースは考える必要はありそうです。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大120Wと、プリメインアンプとしては上位クラスのパワーです。鳴らないスピーカーというのはまずないでしょう。ただ、推奨インピーダンス6~8Ωの幅なので、低インピーダンスのスピーカーは、ボリュームに多少気を使っても良いでしょう。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。ハイレゾ対応とはいえ、あまり余裕のないスペックです。

 アナログ入力は、5系統です。筐体が大きな分、数にも余裕があります。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統、同軸端子が1系統、USB接続が1系統という構成です。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源については、5.6Mhzまで対応します。

 ネットワーク機能は、非搭載です。この部分は、価格を考えると残念です。なお、こちらは、スピーカー端子の他、5.1ch用に5系統の出力端子があります。

 以上、YAMAHAA-S801の紹介でした。ステレオ再生機器と考えると、パワーもあり良い機種ですが、ネットワーク機能未搭載と考えると、価格面で多少割高感はありますね。ヤマハから選ぶ場合でも、別の機種が良いでしょう。


 

13・ヤマハ WXA-50
 ¥58,100 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(6Ω):50W×2
 定格出力(4Ω):115W×2
 インピーダンス: 4~6Ω
 周波数帯域:10Hz~80kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:1
 デジタル端子:光×1 USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可
 ネットワーク:Bluetooth(AAC)・有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:
 サイズ:幅215×高51.5×奥行251.4mm

 WXA-50は、ヤマハの高級プリメインアンプです。A-S801と異なり、小型モデルとなります。

 本体の大きさは、幅215×高51.5×奥行251.4mmです。ヤマハ製品としてはかなり小型で、設置性がよいモデルです。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大1115Wと、小型機ですがパワーは十分確保されます。こちらもデジタルアンプを採用した機種ですね。推奨インピーダンスは4~8Ωの幅なので、大抵のスピーカーで問題ありません。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が80kHzです。小型機種ですが、ハイレゾ音源にも余裕で対応できる能力です。

 アナログ入力は、1系統です。こちらについては、デジタル優先設計ですね。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統USB接続が1系統という構成です。同軸端子が付属しませんが、たいていの場合は問題ないでしょう。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源は、5.6Mhzまで対応します。

 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続と、Wi-Fiと無線LANとに対応します。こちらも、Apple製品ならAirplayに対応し、radiko.jpなども対応します。もちろん、スマホでの音量などの操作に対応するなど、機能面でも充実します。

 なお、スピーカー端子の他、サブウーファー用の端子があるので、2.1chとしても利用できます。

 以上、YAMAHAWXA-50の紹介でした。小型のデジタル搭載機ですが、十分な出力が保証されます。ネットワーク機能もほぼフルスペックで搭載されますし、音質面でもウルトラロージッターPLL回路の採用など、クリアさに定評のあるヤマハのクオリティを確保できていると思います。



 

14・マランツ PM7005 FN
 ¥68,598 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(8Ω):60W×2
 定格出力(4Ω):80W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:5 - 100 kHz(ハイレゾ可)
 アナログ端子:4
 デジタル端子:光×1 同軸×1 USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:
 サイズ:幅435×高125×奥行379mm

 PM7005 FNは、マランツの上級アンプです。どっしりとした重量感が感じられる外観ですが、実際10kgの重さがあります。

 本体の大きさは、幅435×高さ125×奥行379mmです。以外と背丈が低いので、設置性は良いと思います。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大80Wと、この価格帯の製品としては標準的な実力です。パワーの点では全く問題ありません。インピーダンスも 4~8Ω対応であり、大抵のスピーカーは問題なく駆動します。もちろん、下位機種同様のフルディスクリート構成で、同社の特長とも言えるスピード感を感じられます。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。高音域はハイレゾ音源にも余裕で対応できる能力で、この方面の得意なマランツの特長が生きるでしょう。また、低音域も5Hzと相当能力が良いので、お持ちのスピーカーの特性は十分引き出せると思います。

 アナログ入力は、4系統です.これだけあれば十分だと思います。

 デジタル入力は、光デジタル端子同軸端子USB接続端子がそれぞれ1系統という構成です。DACは、192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源は、5.6Mhzまで対応します。

 ネットワーク機能は、この機種の場合、未搭載です。新機種ではありますが、最近のプリメインアンプの傾向を取り入れない「堅実路線」のアンプですね。

 以上、マランツPM7005 FNの紹介でした。高音域が綺麗に出るマランツの特長をキープしたまま、低音域についても実力を伸ばした良い機種です。本体の作りも堅実で、パーツも良いものを選んでおり、プリメインアンプとして、スピーカーの性能をフルに出し切れる性能があると思います。一方、ネットワークに未対応である点、「オールインワン」の設置性に魅力のあるといえるプリメインアンプとしては、多少残念かと思います。

ハイエンドのプリメインアンプ

 最後に、いわゆる「ハイエンドクラス」のプリメインアンプを2機種紹介します。「オールインワン」タイプのプリメインアンプは、際限なく高い「ハイエンド機」は、存在しなくはないですが、数は少ないです。


 

15・DENON PMA-2500NE
 ¥205,584 Amazon.co.jp (3/21執筆時)

 定格出力(6Ω):80W×2
 定格出力(4Ω):160W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:5Hz~100kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:4
 デジタル端子:光×2 同軸×2 USB×1
 DAC:384 kHz / 32 bit (DSD 11.2対応可
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:バイワイヤ対応
 サイズ:幅435×高182×奥行431mm

 PMA-2500NEは、DENONのプリメインアンプの最上位機です。最上位機はあえて重量感を増し、ノイズ・振動対策とするものですが、こちらも25kgと「ずっしり重い」安心感のある機種です。

 本体の大きさは、幅435×高182×奥行431mmです。プリメインアンプとしては多少大きめですね。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大160Wと、単品のパワーアンプに比しても強力といえる能力です。きちんと鳴らせないスピーカーはほとんどないと思います。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。DENONは、従来的に中音・低音方面に強い印象でしたが、ハイレゾ時代になってからは、バランスをより重視した構成になっている気がします。あくまでスピーカーが主役と考えると良い傾向に思います。

 アナログ入力は、4系統です。また、アナログ接続の際は、デジタルへの給電を完全に断った上で、ランプまで消灯させる徹底したノイズ管理をしているので、アナログ・デジタルを併用したい方には、この機種はかなり良い選択肢です。

 デジタル入力は、光デジタル端子同軸端子が2系統、USB接続端子が1系統という構成です。また、DACは、最大384kHz/32bitに対応します。あまり見かけないスペックで、プリメインアンプではこの機種だけでしょう。DSD音源は、11.2Mhzまで対応します。

 ネットワーク機能は、この機種の場合、未搭載です。おそらく、ノイズ面を考えてあえて搭載していないのだとは思いますが、こちらも、利用しない時は完全に「オフにする」モードなどは(作ろうと思えば)作れるとは思います。

 以上、DENONPMA-2500NEの紹介でした。およそ音質の点で言えば、非の打ち所がない機種です。数回試聴しましたが、まったく不満はありませんでした。デジタル・アナログ共に、スピーカーの実力を邪魔しない再生が可能だと思います。こちらは、Atlasの「買い換え候補」でしたが、ネットワーク再生にはやはり対応して欲しかったです。


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16・パナソニック Technics SU-G30
 ¥432,000 Panasonic(受注生産) (3/21執筆時)

 定格出力(6Ω):50W×2
 定格出力(4Ω):100W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:5Hz~90kHz (ハイレゾ可)
 アナログ端子:1
 デジタル端子:光×1 同軸×2 USB×1
 DAC:384 kHz / 32 bit (DSD 11.2対応可
 ネットワーク:Bluetooth(AAC APT-X)・有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:
 サイズ:幅430×高98×奥行424mm

  SU-G30は、テクニクスというブランド名でパナソニックが販売しているプリメインアンプです。テクニクスは、アナログ時代には有名なオーディオブランドでしたが、最近「デジタル時代」に合わせた製品をうるブランドとして再登場しました。ただ、受注生産品で、ネットでは購入できない量販店専売モデルです。Atlasは結局、これに買い換えました。なお、本体の液晶は、曲名表示に対応します。

 本体の大きさは、幅430×高さ98×奥行424mmです。背丈については、プリメインアンプとしてもかなり低いので、高級機としては設置性が良い機種です。重さは11.5kgとそれなりにあります。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大100Wと、DENONには及びませんが、十分な能力がある機種です。インターネットも、4~16Ωと大抵のスピーカーに問題なく利用できるスペックです。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が90kHzです。自身が所有して使っている製品は「詩的で主観的な表現」が出がちなので、自省しますが、音源の種類を問わず、素直に音が出る点で気に入っています。ただ、公平を期して言えば、10万円以下のプリメインアンプでも、十分な音は出ていましたし、受注生産品という分、かなり割高だとは思います。

 アナログ入力は、1系統です。端子数からも分かりますが、アナログ利用前提なら、この機種は全くおすすめできません。とくに核心的技術も使われていませんから。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統、同軸端子が2系統、USB接続端子が1系統という構成です。また、DACは、最大384 kHz / 32 bitに対応します。ただし、USB接続時に限ります。同軸だと最大192kHz/24bit、光端子だと最大 96kHz/24bitです。DSD音源は、11.2Mhzまで対応します。


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 なお、ハイレゾについて言えば、パナソニックは、High Res Re-masterというソフト的な技術を採用します。こちらは、ハイレゾに満たない低音質の音源をアップコンバートする技術です。こうした技術は、どちらかといえばAV家電によくみられる技術で、パナソニックは家電メーカーとしてのノウハウがあるので、採用できたのだと思います。Airplayなどで再生する圧縮音源・ロスレス音源の再生品質は確かに高いです。

 ネットワーク機能は、AACとapt-X規格に対応するBluetooth接続と、Wi-Fiと無線LANとに対応します。Airplayに対応し、radiko.jpなども対応します。専用のアプリで、スマホでの音量などの操作に対応するなど、他社同様の使い勝手があります。

 なお、SU-G30のスピーカーは、バナナプラグにも対応できる仕様です。バイワイヤではないです。

 以上、テクニクスSU-G30の紹介でした。背丈が低く設置性が良くネットワークにフル対応するハイレゾ機種で、アップコンバート技術で、通常音源の再生能力も高い機種といえます。ただ、価格が高い点と受注生産品でなかなかおない点は間違いなくネックです。10万円代のスピーカーでも能力が高い機種はありますし、ネットワーク系を搭載しているので、プリメインアンプとしては故障の頻度と陳腐化の危険性が高い点がネックでしょう。

後編につづく!
音質が良いプリメインアンプのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回の「モノマニア」は、新製品のプリメインアンプを比較・紹介してきました。

 201703221143.jpg

 次回の後編記事【こちらでは、今回紹介した全てのアンプから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案したいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします!

 後編はこちら

posted by Atlas at 20:29 | Comment(0) | オーディオ製品
          
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