1回目記事からの続きです→こちら
5-1・除加湿空気清浄対応の除湿機の比較

5回目記事は、はじめに、除湿機のうち、本体が相当大きい代わりに、加湿や空気清浄など、プラスアルファの一芸があるタイプをみていきます。
1・除湿機の比較 (1)
1-1・選び方の基本の説明【導入】
1-2・小型除湿機(衣類乾燥・小部屋向け)
:木造6畳・鉄筋12畳〜
2・除湿機の比較 (2)
2-1・中型除湿機(広めリビング向け)
:木造11畳・鉄筋20畳〜
3・除湿機の比較 (3)
3-1・大型除湿機(事業者向け)
:木造20畳・鉄筋40畳〜
4・除湿機の比較 (4)
4-1・冷風扇タイプ
:木造10畳・鉄筋20畳〜
4-2・衣類乾燥特化タイプ
:木造9畳・鉄筋18畳〜
5・除湿機の比較 (5)
5-1・除加湿空気清浄タイプ
:木造 6畳 鉄筋 13畳〜
5-2・除湿空気清浄タイプ
:木造 6畳 鉄筋 13畳〜
6・除湿機の比較 (6)
7-1・目的別のおすすめの提案【結論】

除湿方式としては、このタイプは、コンプレッサー式のみのラインナップとなります。
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なお、今回の記事でも、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2025年9月発売】
44・ダイキン MCZ706A-T
¥172,640 Amazon.co.jp (6/8執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 10/11畳 鉄筋 20/23畳(除湿)
消費電力:203W/218W
除湿量(1日): 8L/9L
静音性:38-44db
センサー:下で説明
タンク容量:約3L(除湿・加湿各)
サイズ:高さ690×幅415×奥行360mm
MCZ706Aは、ダイキン除湿機です。

除湿機能は、コンプレッサー式です。
それだけならば、他社の除湿機と同じです。
しかし、本機は、除湿機能に加えて、空気清浄と加湿機能まで備えます。
その意味では、1年を通して使うことを想定した、ハイブリッド型の空調家電と言えます。
運転は、空気清浄、除湿空清、加湿空清をボタンで選んで設定する形式です。
また、「おまかせ運転」を選ぶと、部屋の状態に応じて、空気清浄・除湿・加湿を自動で切り換えます。AIが学習して判断するような仕組みではありませんが、温度と湿度を見ながら調整します。

本体サイズは、高さ690×幅415×奥行360mmです。
大きなリビング用としてみても、かなり大きいです。
実際の寸法は、購入前にイメージしておいた方がよいでしょう。
適用畳数は、除湿空気清浄運転時で、東日本(50Hz)だと、木造10畳、プレハブ15畳、鉄筋20畳です。
西日本(60Hz)では、木造11畳、プレハブ17畳、鉄筋23畳です。
なお、空気清浄運転は32畳まで、加湿空気清浄運転は、木造11畳、プレハブ18畳です。
本機は大型で価格も高いため、除湿機能までしっかり使う前提で選ぶ製品です。そのため、設置する部屋の広さは、除湿時の適用畳数を基準に考えるのがよいでしょう。
除湿力は、東日本で1日8Lです。西日本では9Lです。
消費電力は、除湿空気清浄運転時で、東日本が198〜203W、西日本が213〜218Wです。
コンプレッサー式らしい水準で、電気代は1時間あたり約6〜7円です。

加湿空気清浄運転だと、強運転で34Wです。
ターボ時は88Wですが、常時使う「強」以下の消費電力を見るのが実用的でしょう。
気化式加湿なので、加湿時の電気代はかなり安めです。
加湿部分の詳しいスペックは、後ほど紹介します。

衣類乾燥機能は、「衣類乾燥コース」を備えます。
運転音を抑える「よる衣類乾燥」も選べます。
ただし、衣類の乾き具合を見て自動停止する機能はありません。1〜12時間の設定時間で除湿空気清浄運転を行う方式です。
本機は、ロック付きキャスターこそ備えますが、本体は大きく、基本的にはリビングなどに固定設置して常時運用する製品です。そのため、衣類乾燥後に本体ごと停止しないこと自体は自然です。
ただ、乾燥後に通常の空気清浄運転へ戻るような制御があれば、より使いやすかったように思います。
オートルーバーも備えます。
風向きは「まえ・広角・うしろ」で設定できます。
ダブルルーパーなど風質の工夫はないものの、衣類乾燥には使える機能です。
なお、除湿機や衣類乾燥除湿機では、日本電機工業会の測定基準で、洗濯物2kgあたりの乾燥時間を明記する大手メーカーが多いです。本機は、その数値を示していません。
もちろん、コンプレッサー式なので、10度を下回るような寒い時期の除湿は苦手です。

イオン発生機能は、ダイキンは2系統あります。
詳しくは【加湿空気清浄機の比較記事】の同社の製品の説明に書きました。
かいつまんで言えば、ダイキンは、風とともに放出するアクティブプラズマイオンと、本体に吸い込んだ空気に作用させるツインストリーマを組み合わせる方式です。

アクティブプラズマイオンは、空気中に放出して、浮遊するカビやアレル物質に作用するとされます。
仕組みとしては、シャープのプラズマクラスターや、パナソニックのナノイーXに近い方向の機能です。

ツインストリーマは、本体内部で吸い込んだ空気に作用する機能です。
脱臭や有害物質の分解をうたうほか、加湿に使う水や本体内部の清潔性にも関わります。
水まわりの対策としては、ストリーマのほか、抗菌加湿フィルターなども備えます。気化式加湿器で気になりやすいニオイ問題に対して、ダイキン機は対策が厚いと言えます。
水タンクの容量は、除湿タンクが約3Lです。
加湿タンクも別にあり、こちらも約3Lです。

静音性は、除湿空気清浄運転時に、最大44dB、最小38dBです。
加湿空気清浄運転時は、強で46dB、しずか運転で25dBです。空気清浄のみなら、しずか運転で18dBまで下がります。
ターボ運転時は54dBですが、常時使う風量ではないので、ここはあまり気にしなくてよいでしょう。
本体が大きいこともありますが、通常使う風量なら40dB前後に収まります。リビングに置いて使っても、音の問題は起こりにくいでしょう。
清潔性は、コンプレッサー式の場合、使用後に送風乾燥させないと、内部のニオイやカビが気になる場合があります。
ただ、本機は内部乾燥運転に対応しますので、この点は対策されています。

加湿面積:木造 11畳 洋室 18畳
加湿量:650mL/h
最大風量:7.2㎥/分
加湿時風量:7.2㎥/分
静音性:強:54dB しずか:25dB
除菌性能:アクティブプラズマ
センサー :ニオイ/ホコリ/温湿度
フィルタ寿命:10年間
サイズ:高さ690×幅415×奥行360mm
空気清浄・加湿機能は、本格的です。
上表は、このブログの【加湿空気清浄機の比較記事】で比較した際の仕様表と同じ書式で示したものです。
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結論的にいえば、本機、性能だけでいえば、同社の上位機(加湿70タイプ)に相当します。
加湿空気清浄機の場合、最上位機(加湿90タイプ)がありますが、除湿機としての能力を考えれば、この水準に止めているのは納得感があります。

空気清浄部分は、【加湿空気清浄機の比較記事】でも取りあげた上位機と同等水準です。
同社の「売り」であるTAFUフィルターを装備します。

高性能なHEPAフィルターに、撥水・撥油効果の高い素材を使い、集じん性能を長く保つ仕組みです。
しっかり、活性炭系の脱臭用フィルターも装備しており、この部分では、問題ありません。
風量も、花粉対策では重要です。
最大風量は7.2m3/分で、強運転でも4.8m3/分あります。
空気清浄機としての適用畳数は、約32畳です。
32畳で利用する方は多くないでしょうが、本機は8畳を約9分で清浄できます。帰宅直後の花粉対策としては、強力です。

センサーは、温湿度センサーのほか、ニオイセンサーと高感度の「ホコリ/PM2.5センサー」を備えます。
とくにほこりセンサーは、約1.0〜2.5μmの小さなホコリと、約2.5μm以上の大きなホコリを分けて検知します。小さな粒子はPM2.5ランプ、大きな粒子はホコリランプで知らせる仕様です。

加湿量は、1時間に680mLです。
ダイキンは単体の加湿器は出しませんが、【加湿器の比較記事】で紹介したような他社機と比べると、2万円台の加湿器に相当する水準です。
清潔性は、加湿器の場合、水経路のニオイ問題(カビ臭)が発生しがちです。

しかし、ダイキンは、ストリーマで加湿する水や本体内部を清潔にする仕組みを備えます。
その上で、加湿フィルターは抗菌仕様です。抗菌剤をコーティングしたフィルターで、フィルター上の菌を抑制するとされます。
さらに、水トレーには銀イオン剤を搭載します。気化式加湿器で気になりやすい水まわりのヌメリやニオイ対策は、かなり手厚いと言えます。

一方、加湿用の水タンクがある部分を活かして「水de脱臭コース」を備えます。
簡単に言えば、加湿運転で壁紙やカーテン、衣類などにしみ付いたニオイを浮き出させ、その後の除湿運転でニオイ成分を湿気と一緒に取り除くコースです。
このモード利用時は、加湿運転と除湿運転を自動で切り換えます。運転時間は3〜8時間で設定できます。

ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備し、自社アプリでのスマホでの操作や通知も対応します。
この場合、【エアコンの比較記事】で紹介した、同社の上位の最新エアコンとの協調運転も可能なので、多彩といえます。
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以上、ダイキンのMCZ706Aなどの紹介でした。
リビングに置いて、空気を総合的に調整できる点で「究極のハイブリッド空調家電」と言いたくなる製品です。
加湿と除湿の双方にタンクを備える必要があるので、本体はかなり大きいです。ただ、リビングに自然に置ける場所があるならば候補にできます。
年中利用するうえで重要な静音性も確保されており、パワーも12〜15畳前後までの空間なら、花粉の季節でもしっかり空気清浄してくれそうです。
一方、サイズ面以外に大きな問題は感じません。あえて言えば、衣類乾燥は、乾き具合を見て自動停止するタイプではないため、専用の衣類乾燥除湿機に比べると機能性はやや弱めです。
もっとも、本機は、リビングに固定設置して常時運用してこそ便利な製品です。緊急時を除けば、リビングで衣類乾燥を行う方は少ないでしょうから、この仕様でも大きな問題ではないでしょう。
一方、サイズ面で設置が難しい場合は、衣類乾燥が得意な除湿機と、加湿空気清浄機を2台に分けて考えるのもよいでしょう。
その場合、このブログの【加湿空気清浄機の比較記事】もご覧ください。

【2026年発売】
45・シャープ KI-UD50-W
¥64,251 楽天市場 (6/8執筆時)
【2025年発売】
45・シャープ KI-TD50-W
¥39,900 Amazon.co.jp (6/8執筆時)
【2024年発売】
45・シャープ KI-SD50-W
¥38,540 Amazon.co.jp (6/8執筆時)
【2023年発売】
45・シャープ KI-RD50-W
¥37,670 楽天市場 (6/8執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 6/7畳 鉄筋 13/14畳
消費電力:200W/210W
除湿量(1日): 5.0L/5.6L
静音性:38-51db
センサー:湿温度・ニオイ
タンク容量:約2L
サイズ:高さ656×幅350×奥行285mm
KI-TD50 は、シャープのコンプレッサー式の除湿機です。
ダイキン機と同じで、除湿・加湿・空気清浄に対応できるマルチ空調家電です。
過年度の旧機種が数年分残りますが、基本機能は同じです。

本体サイズは、高さ656×幅350×奥行285mmです。
ハイブリッド機だけに体積はやはり大きいです。
しかし、ダイキン機に比較すると背の高さは同じほどありますが、設置面積は控えめです。
適用畳数は、除湿運転時で、東日本(50Hz)だと木造6畳・鉄筋13畳です。
西日本(60Hz)だと、木造7畳・鉄筋14畳です。
広いリビングでの利用を前提とした機種ではない点に注意が必要です。
とくに、リビングキッチンなど間取りが複雑な場合や、ドアを開放しているような空間だと、適用畳数内でもやや厳しいでしょう。
除湿力は、東日本だと1日5.0Lです。西日本では5.6Lです。
消費電力は、除湿をフルパワーで使って200Wです(西日本210W)。
コンプレッサー式なので、除湿時の電気代は低めです。1時間あたり約6円台で済みます。
加湿は、気化方式です。
加湿空気清浄の強運転でも68Wなので、こちらも電気代は安めです。
本機もダイキン機と同じく、光熱費に注目する場合は見どころがあります。

静音性は、除湿空気清浄時で、最大51dB、最小38dBです。
加湿空気清浄時と空気清浄単独運転では、最大54dB、最小23dBです。
本体サイズがダイキン機より小さいこともあり、強運転時はやや音が出ます。
リビングで大きな問題になるほどではないでしょうが、寝室のベッド近くに置くような機種ではありません。

衣類乾燥機能は、対応します。
日本電機工業会の基準では、洗濯物2kgで約165分です。
コンプレッサー式で、しかも除加湿空気清浄機としての構造なので、速乾性は期待しにくいでしょう。
オートストップは、自動モード時に対応です。
室内湿度が約55%未満になるか、4時間経過すると、自動で内部乾燥の送風運転に移ってから停止する仕様です。
衣類の量や風の当たり方によっては、完全に乾く前に止まる場合がありますが、完全に乾かしたい場合は、「強」に設定した上で、切タイマーを使うとよいでしょう。
冬場の衣類乾燥をふくめてコンプレッサー式はこの部分は不得意なので、仕方ないでしょう。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスター25000です。
発生量は、同社の上位クラスです。
パナソニックのナノイーXと同じで、乾いた衣類については不着臭の除去、衣類乾燥時は生乾きのニオイの予防に有効です。
そのほか、静電気除去や、衣服の付着臭の除去にも効果が期待できます。
プラズマクラスターは適用畳数を別に示しますが、本機は約10畳とされます。ただ、上で書いた効果は、基本的には風が直接当たる場所で効果があると言えるものです。
水タンクのは、2Lです。
本体サイズからすれば仕方ないですが、1日の除湿量に対しては小さめです。
加湿トレーは別にあり、こちらも約2.0Lです。
加湿面積:木造 7畳 洋室 11畳
加湿量:400mL/h
最大風量:5.1㎥/分
加湿時風量:5.1㎥/分
静音性:強:54dB 静音:23dB
除菌性能:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ/温湿度
フィルタ寿命:2年間
サイズ:高さ656×幅350×奥行285mm
空気清浄・加湿器はしてのスペックは、注意が必要です。
最大風量は、5.1m3/分です。
このクラスとしては悪くない風量です。
気流も、シャープらしい工夫があります。
天井に風をぶつけ、コアンダ効果を利用して部屋の空気を循環させ、ホコリを取り込む仕組みです。
除去スピードは、8畳/13分です。
8畳程度の部屋ならば、花粉対策としても強力と言えます。

フィルターは、しかし、注意点です。
シャープの(除湿機能のない)加湿空気清浄機は、中位機以上だと、10年交換目安の静電HEPAフィルターを備える機種が多いです。
しかし、本機は、集じん・脱臭一体型フィルターで、交換目安は約2年です。
脱臭も一体型なので、VOCガスに非対応です。上位の加湿空気清浄機に比べると、フィルター構成は簡素です。

シャープ FZ-G40SF
¥2,717 Amazon.co.jp (6/8執筆時)
10年間使う前提なら、複数回の交換が必要です。
4回交換する前提で、消耗品費用も見込んでおくべきでしょう。
センサーも、注意点です。
温度・湿度・ニオイセンサーを備えますが、ホコリセンサーはありません。
そのため、花粉やホコリを検知して風量を上げるような自動運転には対応しません。
加湿量は、最大で1時間に400mLです。
この部分では、適用畳数どおりの平均的な能力があります。

シャープ FZ-H40MF
¥1,973 Amazon.co.jp (6/8執筆時)
清潔性は、課題です。
加湿フィルターは気化式で、加湿トレーの水を吸い上げて使う方式です。
交換目安は約5年です。
一方、ジャバラ状のフィルターなので、手入れは少し面倒です。メンテを怠ると加湿力が落ちるほか、ニオイが取れにくくなるため、使用状況によっては早めの交換も考えた方がよいでしょう。

Ag+イオンカートリッジ FZ-AG01K1
¥767 Amazon.co.jp (5/29執筆時)
なお、ダイキンのように、ストリーマを水まわりに作用させる仕組みはありません。プラズマクラスターを機内の水経路に照射する構造でもないため、水まわりの清潔性は、Ag+イオンカートリッジに頼る部分が大きいです。
ただし、この部分は1年交換の消耗品であり、別売です。
一方、本機もコンプレッサー式なので、除湿運転後の内部乾燥は、カビ対策として重要です。
本機も、内部乾燥モードを備えます。
衣類乾燥運転時は、除湿と送風を繰り返したあと、条件により2時間の送風運転で内部乾燥してから停止します。
ただ、通常の自動運転では自動ではなく、ボタンを2秒押した後動く仕様ですので、忘れず行うようにしてください。
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以上、シャープのKI-TD50-W の紹介でした。
ハイブリッド家電の「宿命」ですが、価格と本体サイズを抑えようとすると、それぞれの機能は中途半端になりがちです。
ダイキンより設置性はよいですが、空気清浄部分ではフィルター構成が簡素で、消耗品費用もかかります。
加湿部分でも、メンテ性に課題があるのでこの機種はあまりオススメできません。
家庭用として考えるなら、欲張らずに、まずは単機能の除湿機をしっかり選ぶ方がよいと思います。加湿や空気清浄については、必要な季節に【加湿空気清浄機の比較記事】で書いたような製品を別に考える方が合理的でしょう。
そちらには、シャープ製品にも良いものがたくさんあります。
5-2・除湿空気清浄対応の除湿機の比較
続いて、加湿機能はないものの、除湿と、フィルターによる空気清浄ができるタイプの紹介です。

【2025年発売】
46・ツインバード JS-E956W
¥19,800 Amazon.co.jp (6/8執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜7畳 鉄筋 〜14畳
消費電力:140W/170W
除湿量(1日): 5.6L / 6.3L
静音性:46-48db
センサー:湿度センサー
サイズ:高さ480×幅240×奥行240mm
JS-E956W は、新潟のツインバード工業が販売する、空気清浄機能付のの衣類乾燥除湿機です。
除湿方式は、コンプレッサー式です。
除湿機に空気清浄機能を加えたタイプで、加湿機能はありません。

本体サイズは、高さ480×幅290×奥行240mmです。
単機能のコンプレッサー式除湿機と比べても、極端に大きいわけではありません。
ただし上方50cm以上、前後左右30cm以上の開放空間は必要です。
適用畳数は、東日本(50Hz)で、木造7畳、鉄筋14畳です。
西日本だと、木造8畳、鉄筋16畳です。
比較的限られたスペースの除湿を目的としています。
除湿力は、東日本は1日5.6Lです。西日本では6.3Lです。
このクラスの適用畳数の製品としては十分でしょう。
消費電力は、除湿をフルパワーで使って、東日本で140W、西日本で170Wです。
コンプレッサー式なので、電気代はさほどかかりません。1時間あたり約5円ほどです。

静音性は、除湿・衣類乾燥時で46dB、空気清浄時で48dBです。
低騒音モードはないです。
そのため、リビングでは使える場合が多い一方、寝室向きとは言いにくい機種です。

衣類乾燥機能は、機能性が明示されます。
ただ、目安となる洗濯物の量や送風範囲などの情報は限られます。2kgの乾燥で「自然乾燥の約1/6」という目安は示されますが、衣類乾燥専用機ほど細かな条件は示されません。
先述のように、コンプレッサー式の場合、寒い時期は暖房を併用しないと能力が落ちます。
また、本機は、乾燥後に自動停止するような機能もありません。また、衣類乾燥/連続モードは、周囲の湿度に関係なく除湿を続ける仕様です。
ルーバーも手動で開く方式です。
センサーは、湿度センサーのみです。
40%と50%の湿度設定はできますが、温度も見ながら目標湿度を細かく変えるタイプではありません。
イオン発生機能は、ありません。

水タンクの容量は、2Lです。
単機能機ならば、小型機でも2.5L以上の機種は多いので、ここはやや難点です。
タンク自体は引き出し式で、水捨ては面倒ではなさそうです。なお、市販の内径12mmホースを使えば、連続排水にも対応します。
空気清浄は、対応です。
風量は、空気清浄運転単独だと1.92m3/分です。
空気清浄時間は8畳で35分です。
仕切れる小部屋でも花粉対策になるとは言えない水準です。
除湿時の風量は非公開ですが、除湿時は空気を冷却器と放熱器に通す構造です。空気清浄専用運転以上の風量や清浄スピードは期待しにくいでしょう。

ツインバード JS-FT01
¥3,300 楽天市場 (6/8執筆時)
フィルターも、注意点です。
交換目安は約1年です。フィルターは0.3μm粒子でのフィルター単体の捕集性能が95%とされます。HEPA相当の高性能フィルターではないため、空気清浄機能はあくまで補助的に見るべきです。
炭系の脱臭フィルターもないので、ニオイ対策も期待しにくいです。
センサーは、空気清浄用につかうものは未付属です。
ニオイセンサーやホコリセンサーはないので、空気の汚れを検知して自動で風量を変えるような運転はできません。
清潔性は、加湿機能がないため、水まわりの手入れは問題ないです。
ただし、コンプレッサー式としての内部乾燥モードは確認できません。長期間使わない場合は、水タンクやフィルターを含めて乾かしてから保管する必要があります。
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以上、ツインバードのJS-E956W の紹介でした。
小型の除湿機としては大きな問題を感じませんが、空気清浄機能は完全に「おまけ」です。
シンプルに除湿機を探していて、空気清浄もついでにできたらよい、という程度なら候補になります。ただし、空気清浄目的で選ぶ機種ではありません。
個人的には、除湿機に組み合わせるなら、空気清浄機能よりも、長寿命の脱臭フィルターを備えた方が実用的だったように思います。

【2026年発売】
47・ 三菱電機 MJ-PHDV24ZX-W
¥116,549 楽天市場 (6/8執筆時)
【2025年発売】
48・ 三菱電機 MJ-PHDV24YX-W
¥114,800 楽天市場 (6/8執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 30畳 鉄筋 61畳
消費電力:415W
除湿量(1日): 24L
静音性:26-46db
センサー:温湿度 ニオイ 高感度ほこり
タンク容量:約5.5L
サイズ:高さ650×幅410×奥行285mm
MJ-PHDV24ZXは、三菱電機のコンプレッサー式の除湿機です。
家庭用としては「パワフルタイプ」になります。 美空感という名前が付いています。
旧機種が残ります。
基本機能は同じですが、新型は、除湿時の湿度設定が40〜70%の5%刻みに拡張されています。旧型は50〜70%の5%刻みでした。そのほか、除湿・おまかせオート運転時に、最後の操作から12時間後に自動停止する「切り忘れ防止機能」が加わっています。

除湿機能は、本機も、節電性の良いコンプレッサー式です。
そのうえで、除湿のほか、空気清浄と脱臭にも対応します。
もっとも、一般的に空気清浄機は脱臭機能も備えるので、「1台3役」という表現は少し大げさには思います。

本体サイズは、高さ650×幅410×奥行285mmです。
大きいですが、ダイキン機に比べて多少「加減」はみられるサイズです。
もちろん、一般的なリビング用としてはかなり大きいです。ダイキン機と違って、加湿機能はありませんが、そのぶん本体の奥行は抑えられています。
適用畳数は、除湿機として木造30畳、鉄筋61畳です。
東日本(50Hz)でも西日本(60Hz)でも同じです。
空清・脱臭は、旧基準で21畳までです。
8畳だと13分の浄化速度ですし、空気清浄機能も十分に強力です。
なお、2026年に日本電機工業会規格の空気清浄機の適用床面積と清浄時間の基準が変わりました。
新基準に当てはめた場合の目安は、適用床面積が12畳、8畳の清浄時間が約15分です。こちらのほうが、より居住実態に近い数字に思います。
ただ、今回の記事では従来機や他社機との比較をしやすくするため、旧基準の数値で見ていきます。

除湿力は、1日24Lです。
かなり強力に湿気を取れる機種で、カテゴリーとしては「業務用クラス」と言って良いです。
湿度は、実数でも指定できます。
ただし、後述するように、本機はスマートフラップで除湿と空清・脱臭の風路を切り替える構造です。
除湿強運転時に、空清・脱臭専用運転と同じ条件で空気清浄するわけではない点は、分けて考える必要があります。
消費電力は、除湿をフルパワーで使って415Wです。
さすがにパワフルなので、コンプレッサー式でも電気代はかかります。
もっとも、1時間あたりの電気代は約12.9円ですので許容範囲でしょう。
中運転は245W、弱運転は135Wなので、設定湿度に到達した後は、より低コストで運転できます。
空気清浄だけ使うならば、1時間1.5円ですから、問題ないでしょう。

衣類乾燥機能は、対応です。
乾燥時間は、衣類2kgで約97分です。
この部分は風量による部分もあるため、除湿力の強さを考えると、乾燥時間は普通です。
オートルーバーは、シングルルーバーですが装備します。
稼働範囲が広く、広範囲の衣類に風を当てられるため、最大8kgまでの洗濯物に対応するとされます。
ただし、その場合の乾燥時間は示されません。本機はオートストップ機能があるので、外出中に使いやすい仕様ではありますが、量が多い場合は乾燥時間に余裕を見た方がよいでしょう。
なお、コンプレッサー式ですので、寒い季節の除湿量は落ちます。

一方、本機の場合、「1℃から利用できる」としています。
インバーター制御を備えるほか、室温が低いときは霜取り運転を行うためです。
ただし、低温時の除湿量は大きく落ちます。1℃・湿度70%の場合は最大でも2L/日以下、10℃・湿度70%でも7.0L/日前後です。
低温状況で高湿度という状況は、主には衣類乾燥時でしょうが、いずれにしても、夏のように、短時間でパワフルに除湿できるわけではありません。
イオン発生機能は、ありません。
水タンクの容量は、5.5Lです。
この部分は問題ありません。

静音性は、除湿運転時に、最大43dB、最小32dBです。
衣類乾燥時は、最大46dB、最小38dBです。
空気清浄・脱臭時は、最大49dB、最小26dBです。
ファンを回す音の関係で、除湿時の方が空清・脱臭時より静かです。
清潔性は、利用後、内部乾燥運転ができますので、ここは問題ありません。
また、後述するように、本機は空気清浄部分に本格的なフィルターを備えます。水タンクのふたも抗菌加工です。
なお、どちらかと言えば製品寿命に関わる部分ですが、熱交換器には防食コートが施されています。

空気清浄部分は、ホコリ用のフィルターと、脱臭用の活性炭フィルターを備えます。
【空気清浄機の比較記事】でも取りあげた単機能の空気清浄機と比べても、かなり本格的な構成です。

ホコリ用は、新型では高性能静電フィルターとの表記です。
旧型では、同じ交換フィルター型番でHEPAフィルターと表記されていました。ただ、新型でHEPA表記が外れた理由は分かりません。
PM2.5対応として、0.1〜2.5μmの粒子を99%除去する説明はありますが、これは一般的なHEPA基準の除去率に至りません。
もっとも、花粉やハウスダスト対策としては十分に強力な水準ですし、そこまでは気になりません。
ニオイ用も、活性炭フィルターです。
タバコやペット臭、料理臭などの脱臭をうたうほか、VODガスの脱臭も可能です。
三菱電機 交換フィルター MJPR-PHDVFT
¥13,200 楽天市場 (6/8執筆時)
フィルターは、消耗品です。
高性能静電フィルターと活性炭フィルターのセットで、交換目安は3年です。
寿命は3年です。
ププレフィルター付きの機種ですが、10年寿命には至りません。
やや短い上で、消耗品費も高めなので、ランニングコストはそれなりに見込む必要があります。

気流制御は、そこまで凝ったものではなく、背面給気の前面排気です。
空気の循環を考えると、最初に天井に向けて吹き出す空気清浄機の方が有利に思えますが、本機もルーバーは動くので、実用上は問題ないでしょう。

風量は、実数では示されません。
ただ、清浄時間が、8畳/13分との表記なので、6.0㎥/分あたりでしょう。
一方、本機は本体内部にもスマートフラップがあります。
これは、除湿と空清・脱臭で風路を切り替える仕組みです。24L/日のパワフルな除湿を優先する場合は、スマートフラップを開き、静電フィルターを通る風量を抑えて運転します。
そのため、除湿を強く効かせている間は、空清・脱臭専用運転と同じ清浄力は出ません。
つまり、除湿と空清・脱臭で風路を切り替える構造です。除湿を優先する場合、空清・脱臭専用運転と同じ条件で空気がフィルターを通るわけではありません。
ただし、センサーがホコリやニオイを検知した場合は、スマートフラップを閉じて除湿+空清・脱臭運転に切り替わります。この仕組みによって、強力な除湿と空気清浄を同じ筐体で両立させていると見てよいでしょう。
良くできた仕組みです。

センサーは、一方、温湿度センサーのほか、ニオイセンサーと高感度ダスト/ホコリセンサーを備えます。
PM2.5、PM1.0、花粉などの汚れもセンシングする仕様です。センサー構成に不満はありません。

【1m-10m】
タカギ 内径15mm ソフトホース
¥260〜 Amazon.co.jp (6/8執筆時)
なお、三菱電機の他機とおなじで、内径15mmのホースで連続排水もできます。
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以上、三菱電機のMJ-PHDV24ZXの紹介でした。
個人的に、空気清浄と除湿はそれぞれ単独で考えた方がよいと思うので、ハイブリッド型はあまりおすすめしてきませんでした。
しかし、本機ほどの能力ならば、リビングの省スペース化を考えるうえで「あり」だと思えます。
ネックは、本体価格と消耗品のランニングコストです。ただ、そこを受け入れられるなら、機能面で大きな不満はありません。
除湿力は超強力ですし、空気清浄も一般的な空気清浄機と比べて遜色ない水準です。そのうえ、コンプレッサーの制御や霜取り運転により、厳冬期とまでは言わないものの、春秋にも使いやすい仕様です。
水捨てや清潔性も問題ないので、予算に都合がつくならば、選んでも良いでしょう。「美空間」というシリーズ名も、製品の方向性に合っていると思います。
今回の結論
最新の除湿機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、除湿機の比較の5回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

6・除湿機の比較 (6)
7-1・目的別のおすすめの提案【結論】
夏の除湿力 ★★★★★
冬の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥機能 ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く、最終回記事(こちら)は、結論編です。
全体の結論として、ここまで紹介してきた機種全体から、価格別・目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
最終回記事は→こちら !
