1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ハイパワー高圧洗浄機の比較
1・高圧洗浄機の比較記事 (1)
1-1:選び方の基本【導入】
1-2:高圧洗浄機(標準)
=水道と電源が必要
2・高圧洗浄機の比較記事 (2)
2-1:高圧洗浄機(強力)
=水道と電源が必要
3・高圧洗浄機の比較記事 (3)
3-1:高圧洗浄機(水タンク型)
=水道は不要、電源は必要
3-2:高圧洗浄機(バッテリー型)
=水道と電源も不要
4・高圧洗浄機の比較記事 (4)
4-1: おすすめ製品の提案【結論】
2回目記事のトップバッターは、ハイパワータイプの高圧洗浄機の紹介です。
吐水水量が10MPaを超える本格的な家庭用の高圧洗浄機になります。
なお、ここから紹介するモデルの多くは、50ヘルツ用と60ヘルツ用に分かれます。
中学校の社会科で習うように、また先の震災で注目されたように、日本の電気は東日本は50ヘルツ、西日本は60ヘルツです。
東日本居住者は50ヘルツ、西日本居住者は60ヘルツのモデルを選んでください。
・ケルヒャー〈ドイツ〉
・日高産業〈日本〉
・ボッシュ〈ドイツ〉
・アイリスオーヤマ〈日本〉
・京セラ〈日本〉
こちらも、展開数の多いケルヒャーを見てから、他社製品をメーカー順にみていきます。
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また、以下では、いつものように、高評価する部分は赤系の文字色で、イマイチな点は青字で表記していきます。
1・ケルヒャーのパワフル高圧洗浄機
【2022年発売】
【50Hz 型番:1.603-200.0】
17・ケルヒャー K3 サイレントプラス 50Hz
¥30,800 楽天市場 (7/15執筆時)
【60Hz 型番:1.603-201.0】
18・ケルヒャー K3 サイレントプラス 60Hz
¥30,800 楽天市場 (7/15執筆時)
吐出圧力:10MPa(常用 7.5Mpa)
吐出水量:360 L/h(常用 330L/h)
ホース長:高圧10M 自給3M
騒音 : 61dB/62dB(50Hz/60Hz)
K3サイレントプラスは、ケルヒャーの上位機です。
以前販売されていた、K3 サイレントプラスの後継機です。
その世代より本体の収納性が向上し、スッキリ収納できるようになりました。
多少質量は増えたのですが、押し歩くものですし問題ありません。ホース接続口の場所も変わりましたが、新機種のほうがとりまわしが良さそうです。
本体サイズは、長さ39.4×幅28.9×高さ54.2cmです。
重さは、12.7kgです。
サイズはともかく、さすがに重いです。
ただ、ハンドルとローラーがあるので、持ちはこびは、問題ないでしょう。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が10MPa、吐出水量が360 L/hです。
悪くないスペックです。
ただ、ヘルツフリーの下位機種と比べて「超強力」という水準でもないです。
付属ノズルは、水圧の調整が無段階でできるバリオスプレーランスと、バリオスプレーランスより5割増の強力噴射ができる、サイクロンジェットノズルが両方装備されます。
高圧ホースは、10メートルのロングホースが付属します。
水道ホースは、未付属です。
静音性は、この機種最大の「売り」です。
本機の場合、騒音値が61dB(50Hz)・62dB(60Hz)の水準です。
いずれも、値が公開される機種では、最大級に静かで、キャニスター式の掃除機並です。下位のK2サイレントより静かです。
こちらは、水冷式の静音インダクションモーターを採用しているためです。
その点で、高圧洗浄機は、マンション生活者も多い日本向けのモデルと言えます。実際の所、こちらのモデルは、日本で最も売れている家庭用の高圧洗浄機です。
洗浄剤(洗剤)は、本体にタンクがあるため、対応できます。
フォームノズル 2.643-150.0
¥2,091 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
ケルヒャー 3 in1 カーシャンプー
¥1,255 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
泡ノズルも、別売で利用できます。
先述のように、ノズルを利用した方が、しっかりした泡になります。
付属ボトルで市販の洗剤も利用できます(左図)。ただ、純正品だと、洗剤ボトル自体をつけて利用できるため簡単です(右図)。
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以上、ケルヒャーの3サイレントプラスの紹介でした。
パワーの面だけで言えば、同社のK2とさして差はないです。
ただ、本機は水冷式で静音性がワンランク高いです。
基本性能が高いため、パワーだけでなく、静音性も高レベルで実現したい方にはオススメします。
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【2022年発売】
【50Hz 型番:1.603-202.0】
19・ケルヒャー K3 サイレントプラスベランダ 50Hz
¥35,200 楽天市場 (7/15執筆時)
【60Hz 型番:1.603-203.0】
19・ケルヒャー K3 サイレントプラスベランダ 60Hz
¥35,200 楽天市場 (7/15執筆時)
吐出圧力:10MPa(常用 7.5Mpa)
吐出水量:360 L/h(常用 330L/h)
ホース長:高圧10M 自給3M
騒音 : 61dB/62dB(50Hz/60Hz)
なお、このシリーズは、オプションを追加したバリエーションがほかにもいくつかあります。
K3サイレントベランダプラスもその1つです。
【デッキ用:2.642.871.0】
デッキクリーナー PS20
¥7,036 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
ケルヒャー 3m 自吸用ホース
¥4,245 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
基本能力は、1つ上で紹介した製品と同じです。
しかし、これに加えて、ベランダ掃除に便利なデッキクリーナーと、バケツの水などから給水可能な自吸用ホース(3m)が付属します。
デッキクリーナーは、ベランダ掃除に活躍するブラシです。
ベランダで高圧洗浄機のノズルやテラスクリーナーを使うと、うまくやらないと、水が階下に飛び散ります。
分譲マンションではこれがかなり問題ですが、このブラシを使って、掃除すれば、水が飛び散らずにベランダ掃除ができます。
水缶 コック付 BUB 20L 水タンク
¥1,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
ケルヒャー 自吸用ホース 2643-101
¥4,245 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
自吸用ホース(3m)は、市販の水タンクに貯めた水を利用できる専用のホースです。
水源から遠いベランダ掃除には便利でしょう。
なお、この場合も、ペットボトルなどを利用した「呼び水」が必要です。
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結論的にいえば、K3サイレントベランダプラスは、日本の住宅事情に配慮した割と良い構成だと思います。
デッキクリーナーと自吸用ホース(3m)という「おまけ」が付いて、価格差がさほどないので、ベランダ用として選ぶならばこちらでしょう。
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【2022年発売】
【50Hz 型番: 1.603-205.0】
21・K3 サイレントプラスベランダ&カー 50Hz
¥37,400 楽天市場 (7/15執筆時)
【60Hz 型番: 1.603-206.0】
22・ K3 サイレントプラスベランダ&カー 60Hz
¥(37,400) 楽天市場 (7/15執筆時)
吐出圧力:10MPa(常用 7.5Mpa)
吐出水量:360 L/h(常用 330L/h)
ホース長:高圧12M 自給3M
騒音 : 61dB/62dB(50Hz/60Hz)
さらに、2022年モデルから、「ベランダ&カー 」というセット構成がでました。
上で書いたベランダ用の装備に加えて、はじめからフォームノズルが付属します。
その上で高圧ホースも少し長めの12Mになります。あとは、ベランダ用と同じです。
素直に「洗車」に使いたい場合はこちらでしょう。
【車用: 2.643-150.0】
ケルヒャー フォームノズル
¥2,091 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【車用(ワックス効果):6.295-750.0】
ケルヒャー 3 in1 カーシャンプー
¥1,255 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【車用:6.295-743.0】
ケルヒャー 3 in1 ウルトラフォームクリーナー
¥1,635 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
先述のように、フォームノズルは別売でもあります。これだけ欲しいならば、単品で買えます。専用洗剤はこれです。
専用洗剤は、下位機種は、セット品には1本ついていましたが、こちらは(ほしいならば)別売です。
一方、最後に改めてまた紹介しますが、専用洗剤は、石材用や、油汚れ用やカーシャンプーなど、ほかにもあります。
専用品の場合付属ボトルで他社の洗剤も利用できますが、純正品だと、ボトルをそのまま装着できて、また、希釈も不要です。
なお、洗剤は、本体のタンクに入れて利用することもできます。しかし、「3in1ウルトラフォームクリーナー」は泡立ちが良い関係だと思いますが、ランス(フォームノズル)専用扱いです。3 in1 カーシャンプーは、どちらでも対応します。
【2022年発売】
【50Hz 型番: 1.603-440.0】
23・ケルヒャー K4 プレミアムサイレント
¥69,080 楽天市場 (7/15執筆時)
【60Hz 型番: 1.603-441.0】
24・ケルヒャー K4 プレミアムサイレント
¥66,400 楽天市場 (7/15執筆時)
吐出圧力:11MPa(常用 8Mpa)
吐出水量:400 L/h(常用 360L/h)
ホース長:高圧10M
騒音 : 65dB/64dB(50Hz/60Hz)
K4 プレミアムサイレントは、ケルヒャーの上位機です。
本体サイズは、長さ41.7×幅30.6×高さ58,4cmです。
重さは、13.6kgです。
下位機種より重く、一回り大きなサイズです。
持ちはこびは問題ないですが、収納時には、大きいです。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が11MPa、吐出水量が400 L/hです。
K4は、吐水水量が目に見えて増えてきており、同社のK2 K3などとは、使用時に明確にパワー差を感じられます。
下位機種よりも効率の良い洗車やベランダ掃除ができるでしょう。
付属ノズルは、扇状の水流で無段階で圧と範の囲調整ができるバリオスプレーランスと、強力噴射ができるサイクロンジェットノズルが両方装備されます。
【デッキ用(下位機):2.642.871.0】
デッキクリーナー PS20
¥7,036 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【 デッキ用(上位機)】
デッキクリーナー PS 30 Plus
¥----- Amazon.co.jp (7/15執筆時)
一方、ベランダ用については、新開発のデッキクリーナーとなるPS 30 Plusが付属です。
下位機種のK3に付いているP20より高性能です。右側ノズルの水の方向を横向きに変えることで、側面噴射ができるほか、ヘッドも360度回転するので、隙間そうじがより高度になります。
高圧ホースは、10Mと長めのものが付属します。
K4については、柔軟性がより高い「プレミアムフレックス高圧ホース」です。
K3との差になります。
KARCHER 高圧洗浄機用 3m 水道ホース
¥3,280 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
水道ホースは別売です。
ケルヒャー純正の片側がワンタッチ栓になったタイプだと、この値段となります。
静音性は、騒音値が65dB(50Hz)・64dB(60Hz)の水準です。
K3 サイレントに及ばないものの、パワーを考えたら静かです。SONE値で言えば、空冷より音が耳に付かない感じがあるので、もうすこし静かになるかもしれません。
洗浄剤は、K4クラスは、同社の専用洗剤を本体に差し込む形式です。
タンクはないのですが、内蔵タイプは他社製の利用を前提としていないので、問題ないでしょう。あえて言えば、(自己責任において)中身の入替は可能です。
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以上、 K4 プレミアムサイレントの紹介でした。
大きさの部分では、間違いなく大きな一戸建て用です。このグレード以上は、「相当なDIY好き・お掃除好き」な人向けの製品といえます。
とくに、広いテラスなど、石材などの「面掃除」が必要なご家庭にはテラスクリーナーの付属は魅力でしょう。
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【2022年発売】
【50Hz 型番:1.603-442.0】
25・K4プレミアムサイレントホーム
¥(50,999) 楽天市場 (7/15執筆時)
【60Hz 型番:1.603-443.0】
26・ K4プレミアムサイレントホーム
¥71,280 楽天市場 (7/15執筆時)
吐出圧力:11MPa(常用 8Mpa)
吐出水量:400 L/h(常用 360L/h)
ホース長:高圧12M
騒音 : 65dB/64dB(50Hz/60Hz)
なお、K4の場合も、付属品構成の異なる「プレミアムサイレントホーム」があります。
フォームノズル 2643150
¥2,091 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
K3と同じで、洗車用のフォームノズルが付く点と、(プレミアムフレックス)高圧ホースが12Mとなる点が違いです。
「洗車」に使いたい場合はこちらということになります。ただ、フォームノズル自体はさほど高いパーツではないので、普通のK4 K3との値段差は見ても良いでしょう。
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【2015年発売】
【50Hz 型番:1.601-842.0】
27・ケルヒャー K4 サイレントホームキット
¥59,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【60Hz 型番:1.601-843.0】
28・ケルヒャー K4 サイレントホームキット
¥59,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:11MPa(常用 8Mpa)
吐出水量:400 L/h(常用 360L/h)
ホース長:高圧10M
騒音 : 65dB/64dB(50Hz/60Hz)
一方、2015年旧機については、「K4 サイレントホームキット」という展開のみありました。
K3の旧機の場合と同じで、基本スペックは同じですが、本体の収納性で新機種と差があります。
KARCHER テラスクリーナー T5
¥13,473 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
付属品は、一方、デッキクリーナーがない代わりに、玄関周りの掃除に便利なテラスクリーナー(T350)が付属していました。
形は旧式ですが、現行の上位版(T5)と機能は同じです。
水が飛び散っても構わない場所の掃除ならば、デッキクリーナーよりも効率的です。ホバー式なので、力も要りませんし、付属の延長ランスの利用で、壁面にも使えます。
もちろん、別売で買えば、デッキクリーナーも取り付け可能です。
あとは、高圧ホースが通常グレードの製品となるほかは、静音性をふくめて同じです。
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結論的にいえば、テラスクリーナーが便利に感じる場合、本機と言えそうです。
とくにテラスクリーナー付きは、新機種だとK5にもありますが、値段差もあるので、在庫のあるうちは、本機も良いでしょう。
【2022年発売】
【50Hz 型番:1.603-540.0】
29・ケルヒャー K5プレミアムサイレント
¥84,800 楽天市場 (7/15執筆時)
【60Hz 型番:1.603-541.0】
30・ケルヒャー K5プレミアムサイレント
¥84,000 楽天市場 (7/15執筆時)
吐出圧力:12MPa(常用 8MPa)
吐出水量:430 L/h(400L/h)
ホース長:高圧12M
騒音 : 65dB/64dB(50Hz/60Hz)
K5 サイレントカー&ホームキットは、ケルヒャーの家庭用の高圧洗浄機の最上位モデルです。
本体サイズは、長さ41.7×幅30.6×高さ58,3cmです。
重さは、13.7kgです。
サイズも重さも、K4と変わりません。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が12MPa、吐出水量が430 L/hです。
業界全体でも「最もハイパワー」と言える製品です。
【 4.764-373.3】4.764-080.0後継品
KARCHER 5 in 1 マルチジェットノズル
¥7,150 楽天市場 (7/15執筆時
付属ノズルは、新開発の「5 in 1 マルチジェットノズル」です。
1本でバリオ・直噴を含めて5段階の水流を出せるマルチ仕様です。多少大きく太いですが、この仕様のほうが便利なシーンは多いでしょう。
【 2.644-084.0】
KARCHER テラスクリーナー T5
¥13,474 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【 2.644-074.0】
KARCHER テラスクリーナー T7 Plus
¥21,780
その上で、通常別売のテラスクリーナーとそれ用の延長ランスが付属になります。
発売時販売されているテラスクリーナーの最上位はT5です。しかし、こちらは、より上位で新開発となるT 7 Plusが付属です。
水はねを押さえる機能性は同じで、パーツの組み合わせで底面洗浄、壁面洗浄が可能です。水圧はダイヤルで調整できます。
今回、T 7 Plusは、足の踏み込み(ボタン)で、洗浄範囲をかえられ(広範囲・直噴・エッジ)でかえられるようになったので、「プレ洗浄」や「最後の仕上げ」において特に便利になりました。
なお、テラスクリーナーの場合、先述のように、デッキブラシ型と違って、ホバーなので、床面掃除の際は、力を使わずに掃除ができます。
多かれ少なかれ水は飛び散るため狭いベランダ向きではないものの、水の飛び散りがさほど気にならない広い場所で有利です。
高圧ホースは、12メートルです。
こちらも、上位でしなやかな「プレミアムフレックス」です。
静音性は、K4 サイレントと同水準です。
やはり、パワーからすると静かです。
洗浄剤は、K4と同じで同社の専用洗剤を本体に差し込む形式です。
ただし、繰り返しますが、洗車の場合フォームノズルでないと、しっかりした泡は出せません。
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以上、ケルヒャーのK5 サイレントカー&ホームキットの紹介でした。
装備部分での利便性の向上が目立ちます。パワーが必要な外回りの汚れ落としほか、広範囲のテラス掃除には良いかと思います。
ケルヒャーはこれら以外に「プロ向け(業務用)」がありますが、本機は、パワーの上で、ほぼそれに近い仕様です。
2・他社のパワフル高圧洗浄機
続いて、ケルヒャー以外の製品です。
【2013年発売】
31・HIDAKA HK-1890 50Hz
31・HIDAKA HK-1890 60Hz
¥38,280 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:12MPa(常用 9MPa)
吐出水量:330 L/h(60Hzは350L/h)
ホース長:高圧12M/ 水道5M
騒音値:
HK-1890は、HIDAKAの発売するオリジナル製品の高圧洗浄機です。
同社は、高圧洗浄機の販売店で、ケルヒャーなども取り扱っていますが、こちらは同社のオリジナルモデルです。
本体サイズは、長さ305×幅340×高さ750cmです。
重さは、12kgです。
ハンドルとタイヤが付くので、重さのぶぶんはなんとかなるでしょう。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が最大12MPaです。
常用吐水圧力も9MPaですので、ケルヒャーのK5 サイレントより数字で言えば良いです。
一方、吐水水量は、330L/h(60Hzだと350L/h)です。こちらは常用吐水水量なのか、最大(許容)吐水水量なのかは不明です。ただ、ケルヒャーだと、K3 サイレント+クラスでしょう。
つまり、(高級品だけで言えば)圧自体は高いが、水量は絞られる感じで、頑固な汚れ落とし向きな感じのスペックとみれば良いかと思います。
付属ノズルは、広範囲に噴射できる標準ノズルと、強力なスパイラル水流を出せるターボノズルが装備されます。
標準ノズルは、一方、無段階ではなく、圧調整は2段階です。
高圧ホースは、12Mです。
水道ホースも、5メートルのものが付属します。
静音性は、インダクションモータを採用するモデルです。
騒音値は非公開です。同社によれば「安定した低音で静か」との表現です。例えば、バイクのエンジンのどっしりした重低音なら気になりにくい、というようなニュアンスでしょうか。
ただ、騒音値で言えば、水冷式ではないため、静音性ではケルヒャーのサイエント系に及びません。
洗浄剤は、内蔵タンクなどは未付属です。
ただ、こちらは、泡ノズル(フォームランス プラス)が最初から付属するので、そちらに市販の洗剤をいれて、洗車に利用することはできます。
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以上、HIDAKAのHK-1890 の紹介でした。
値段的には、K3 サイレント+と同価格帯なので、そちらがライバルです。
比較すれば、モーターの静音性の部分はケルヒャーが勝つでしょう。一方、ノズル部分の性能も含めた話にはなりますが、常用吐水圧力が強めなので、圧に任せて落とすタイプのよごれ(石畳のよごれなど)には、この値段では強いといえます。
外観デザインはイマイチですが、10Mの延長高圧ホースや、自吸セット(HKP-JSET)を含め、最低限の展開はあるため、値段重視の場合は、選択肢にできるでしょう。
同社は、この製品について相当長い期間の販売実績もあるため、信頼性も担保されます。
【2019年発売】
32・ボッシュ 高圧洗浄機 EA110
¥14,664 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:10.5MPa
吐出水量:330 L/h
ホース長:高圧6M/ 水道3M
騒音値:85dB
EA110 は、ドイツの電動工具メーカーBOSCHが販売する高圧洗浄機です。
本体の重さは、3.8kgです。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が最大10MPa、吐出水量が最大330 L/hです。
常用時の値は非公開です。
ケルヒャーと異なりヘルツフリーですが、吐水圧力は高いです。
ただ、吐出水量は絞っているため一概に「上位」とは言えないでしょう。
ただ、本体のサイズがかなりコンパクトなので、収納面では魅力があります。
静音性は、この機種の場合、特段の言及はないです。パワー重視でこの部分は期待できないでしょう。
付属ノズルは、通常の扇状の水流を出すジェットノズルと、スパイラル水流が出せるロータリージェットノズルが付属します。
なお、ジェットノズルは、2019年より、射出幅を調整できるバリオジェットノズルとなりました。
高圧ホースは、6Mと短めです。
静音性は、騒音値が85dBです。
相当高めなので、稼働音が問題ない場所(時間)に使うべきでしょう。
洗浄剤は、洗剤を入れられるフォームノズルは付属します。
本体にタンクはないですが、洗車には利用できるでしょう。
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以上、ボッシュの EA110の紹介でした。
ケルヒャーのK3サイレントのライバル機種と言えそうです。
比較すると、ヘルツフリーという利便性はありますが、静音性・パワー・付属品の点でやや後塵を拝すると言えるでしょう。一方、形状的に、収納しやすい点は、大きな魅力です。
【通常製品】
33・ボッシュ UA125 UA125
¥20,600 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【延長高圧ホース+ブラシ付きカバー】
34・ボッシュ UA125 UA125J3
¥32,354 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:12MPa
吐出水量:390 L/h
ホース長:高圧6M/ 水道3M
騒音:70dB
UA125は、ドイツの電動工具メーカーBOSCHが販売する高圧洗浄機の上位機です。
本体の重さは、6.8kgです。
軽くはないですが、ケルヒャーの上位機に比べれば「加減」はあります。
高圧洗浄機のパワーは、本機は、吐出圧力が12MPa、吐出水量が390 L/hとなります。
ヘルツフリーの製品だけで見ると、スペックでは最高クラスです。
ケルヒャーではK4サイレントあたりがライバルで、価格は少し安いです。
静音性は、ケルヒャーと異なり、本機はスペックを未開示です。
特段の工夫は見られません。
付属ノズルは、雨どいなどの掃除に便利な90°変換ノズルと、三段階で水流を絞れるトリオノズルが装備です。
その上で、おまけ付きモデルは、延長高圧ホースのほか、ブラシ付き水しぶきカバーが付きます。ようするに、ベランダ掃除などに便利なアクセサリーです。
高圧ホースは、6Mと短めです。
おまけ付きモデルを選んでも良いでしょう。
静音性は、騒音値が公開され70dBです。
静かではないものの、水冷式でない機種としては普通です。
洗浄剤は、本体に洗浄剤の吸引ホースなどはないです。
ただ、泡ノズル(フォームノズル)は付属なので、洗車などの場合は、ランスの先に取り付けて、利用することはできます。
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以上、ボッシュの UA125の紹介でした。
こちらについては、ケルヒャーのK4サイレントのライバル機種と言えそうです。
性能面ではかなり競っており、その上で価格が安いため、本機については選択肢にできるでしょう。
ただ、静音性の部分で日本の事情に合っているという意味では、やはり、ケルヒャーでしょう。
【2017年発売】
35・アイリスオーヤマ FBN-601HG-D
¥15,228 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:12MPa(常用 9.0Mpa)
吐出水量:---(常用 270 L/h)
ホース長:高圧8M・水道3M
騒音:
FBN-601HG-D は、アイリスオーヤマが発売するハイパワータイプの高圧洗浄機です。
本機も、パワフルですが、ヘルツフリーです。
本体サイズは、幅23-×奥行25-×高さ580mmです。
重さは、5.1kgです。
本機も、車輪が付属するほか、形状的にあまり握りやすいとも言えませんが、ハンドルが付属です。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が12MPaと最大です。常用でも9Mpaです。
一方、吐出水量は、常用吐水水量の表記ですが、270 L/hとなります。
高圧水流を出せる代わりに、水量を絞った機種といえます。
ただ、自動車や農機具、石材などのピンポイントの洗浄は「値段以上に強力に」できるでしょう。
ピンポイント洗浄に特化して考えるならばかなり魅力的な製品です。。
付属ノズルは、通常の広角変圧ランスと、スパイラル水流が出せるターボランスノズルが付属します。
「強圧」が売りな製品ですが、変圧ランスを使えば広範囲に水を出せるため、問題ありません。ただし、水流の切替は2段階のみです。
高圧ホースは、8Mと短めです。水道用のホースは3M付属します。
静音性は、配慮がありません。
基本的に屋外で使う機種であり、集合住宅には不向きでしょう。
洗浄剤は、フォームノズルが付属します。
洗剤タンクはないですが、それを利用しての洗車については対応できます。
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以上、アイリスオーヤマのFBN-601HG-Dの紹介でした。
ハイパワータイプでは非常に格安で圧力も強い製品です。静音性や吐水水量は期待できないですが、屋外仕様で、こびり付いた汚れに特化して考えれば、相当コスパのよい製品と言えます。
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【50Hz専用・60Hz専用各機】
【通常型番】
36・アイリスオーヤマ FIN-801EHG-D
36・アイリスオーヤマ FIN-801WHG-D
¥23,000 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【高圧10M】【フォームランス付】
37・アイリスオーヤマ FIN-801PE-D
37・アイリスオーヤマ FIN-801PW-D
¥22,799 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【高圧10M】【フォームランス・ブラシ付】
38・アイリスオーヤマ FIN-801PE
38・アイリスオーヤマ FIN-801PW
¥21,480 楽天市場 (7/15執筆時)
吐出圧力:12MPa(常用 9Mpa)
吐出水量:---(常用 300 L/h)
ホース長:高圧8M・水道3M
騒音:69dB
なお、同じ吐水圧力で、多少水量が多い上位機として、FIN-801EHG WHGも販売しています。
ほぼ同性能で価格が高いのは、取っ手が折りたためるなどの利便性が強化されているほか、利用時69dbと静音性がやや強化されているからです。
なお、Amazonでは、複数の限定モデルがあります。通常品に比較して、フォームランスほか、特典が付く仕様です。ホースも少し長めです。
一方で、全機ともに、ヘルツフリーではない点はネックです。
また、静音性も、静音モーターを採用するケルヒャーほど高くないため、若干「選びにくい」製品です。
【2022年発売】
39・京セラ 高圧洗浄機 AJP-1700V
¥35,090 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【+自吸キッド】
40・京セラ 高圧洗浄機 AJP-1700VGQ
¥35,343 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:11MPa(常用 7MPa)
吐出水量:402L/h(常用 360 L/h)
ホース長:高圧10M 水道3M
騒音:
AJP-1700Vは、京セラが発売するハイパワータイプの高圧洗浄機です。
同社の場合もパワフルですが、ヘルツフリーです。
2機種ありますが、上位版のみ自吸キッドが付きます。
ため水の利用が可能です。
本体サイズは、長さ304×幅318×高さ840mmです。
ハンドル部分を折りたたむと、高さは668mmです。
重さは、8.3kgです。
同じ圧力のケルヒャー機と比べてやや軽いといえる本体です。
車輪はもちろん必要な重さですが。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が最大11MPa、吐出水量は、最大402 L/hとなります。
ケルヒャーで言えば「K4」と同級です。
一方、本機の面白い部分は、ランスだけでなく、本体で吐出圧力を調整できる点です。
最大で、3MPa/210Lhほどまで絞れる仕様です。
散水に近い状況で利用する場合など良さそうです。
付属ノズルは、ダイヤルで水圧を調整できるバリアブルノズルランスと、回転しながら水を吹き付ける構造で、こびり付いた汚れ落としに向くターボノズルランスです。
ノズル交換ではなく、ランス自体が2本なので、前半でみた同社の下位機とは違います。
高圧ホースは、10Mです。
水道ホースも3Mが付属です。
静音性は、量販店ベースだと「静音」との記載があります。
ただ、空冷式で、インダクションモーターでもない(ユニバーサルモーター)です。
水圧を落とせば静かになるという意味、あるいは、構造的な部分を意味すると思います。ただ、このタイプは、限界があり、静かではないです。
京セラ バリアブル泡ノズル 6710257
¥4,902 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
洗浄剤は、こちらも、泡ノズルが付属です。
ランスに取り付けることで洗車に使えます。ただし、洗剤量や水圧の調整できる上位タイプではないです。欲しい場合、別売ですが、洗車ならば付属のもので良いように思います。
なほ、本機は、ケルヒャーと違って、洗浄剤の本体に内蔵タンクはないです。
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以上、京セラのAJP-1700VDの紹介でした。
旧リョービ時代を含め「老舗ブランド」の上位機として信頼性はあるでしょう。
同クラスの能力のケルヒャー(K4)より安めです。ただ、一般的な意味で「静音タイプではない」ので、その部分には期待できないでしょう。
ただ、パワーが必要でない場合、吐出を抑えることである程度稼働音は収まるでしょうし、使いようによっては、問題ないかと思います。
いずれにしても、自社系列工場で生産できる日本企業製でこの価格というのは価値があるでしょう。
【2022年発売】
【50Hz:667450A】
41・京セラ 高圧洗浄機 AJP-2100GQ
¥54,400 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【60Hz:699751A】
42・京セラ 高圧洗浄機 AJP-2100GQ
¥55,200 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:11MPa(常用 7.5MPa)
吐出水量:390L/h(常用 360 L/h)
ホース長:高圧15M 水道3M
騒音:
AJP-2100GQは、京セラが発売する高圧洗浄機のハイエンド機です。
本体サイズは、長さ367×幅368×高さ591mmです。
ハンドル部分を延ばすと高さは923mmです。
重さは、17.8kgです。
この部分は仕方ないでしょう。
高圧洗浄機のパワーは、吐出圧力が最大11MPa、吐出水量は、最大390 L/hとなります。
数字だけで言えば、下位機種より弱いです。
付属ノズルは、ダイヤルで水圧を調整できるバリアブルノズルランスと、回転しながら水を吹き付ける構造で、こびり付いた汚れ落としに向くターボノズルランスです。
下位機種と同じです。
ただし、洗車用の洗剤ノズルは別売になります。
高圧ホースは、10Mです。
水道ホースも3Mが付属です。
そのほか、ため水用の自吸キッドを備えます。エア抜きホースも付属です。
静音性は、一方、本機のポイントで、水冷式モーターです。
ケルヒャーの「サイレント」系と同じで、50%ほど静かです。
一方、本機は、ポンプのオイル交換(300時間ごと)が必要です。30時間利用後の初回分(100mL)は付属ですが、排出してからの給油なので面倒です。
ケルヒャーとの違いです。交換式でその分長く使える部分はあるとは言えます。
洗浄剤は、泡ノズルなどは未装備です。
別売で対応はできるでしょうが、用途としてそこをねらっていないとはいえるでしょう。
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以上、京セラのAJP-2100GQの紹介でした。
販売は家庭用ラインですが、オイル部分の仕様を含めて「業務用」な感じです。
毎日使うような場合は、オイル交換ができる部分に安心感はあるかと思います。
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【2023年発売】(加筆予定)
43・京セラ 高圧洗浄機 KMP-1200
¥19,476 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
吐出圧力:10.5MPa(常用:)
吐出水量:420L/h(常用:)
ホース長:高圧10M 集塵1M
騒音 :
このほか、吐水出力の数字が優秀なタイプとしてKMP-1200があります。
ただ、こちらは、高圧洗浄機としては少し特殊で、風量1.24㎥/分のブロワー(ゴミ飛ばし)と、真空度14kPaのバキューム(ゴミと水を吸う)とのハイブリッドです。
一台三役で便利な仕様です。
一方、集塵タンク(1.2L)はあまり大きくないので、専用のバキュームクリーナではない点が注意点です。
高圧洗浄機としては、ターボノズル・バリアブルノズルともにあるので、強力タイプの高圧洗浄機として、パワフルに使えそうです。
ただ、執筆時、(発売から1年経ちますが)理由不明ながら本機だけ説明書が公開されないので、本機については、詳細スペックが分かりません。
もう少し正確な情報がわかれば加筆予定です。
次回につづく!
高圧洗浄機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、家庭用の高圧洗浄機の比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
3・高圧洗浄機の比較記事 (3)
3-1:高圧洗浄機(水タンク型)
=水道は不要、電源は必要
3-2:高圧洗浄機(バッテリー型)
=水道と電源も不要
4・高圧洗浄機の比較記事 (4)
4-1: おすすめ製品の提案【結論】
次回の3回目記事【こちら】では、水タンク搭載式とバッテリー式の各機を見ていきます
自動車洗車 ★★★☆☆
ベランダ掃除 ★★★☆☆
網戸掃除 ★★★★☆
石畳の掃除 ★★★★☆
パワフルさ ★★★★☆
静音性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、4回目の「結論編」(こちら )では、上表ようなの指標から、目的別・価格別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら