2017年12月12日

比較2017' 上手に炊ける!全39機の5.5合炊飯器の性能とおすすめ(rice cooker-3)

今回レビューする製品:2017-2018年 最新5合炊き炊飯器の性能とおすすめ・選び方(5.5合炊き):新製品と型落ち激安品::IH炊飯器・圧力IH・スチーム式炊飯機:アイリスオーヤマ RC-MA50-B RC-PA50-B RC-IB50-B タイガー 炊きたて JPE-B100-W JKT-J100-XT JPE-A100-W JPC-B101-W JPB-G102-DA JPC-A101-WH Panasonic IHジャー炊飯器 SR-FD107-W SR-FC107-K SR-HB107-W SR-HX107-W SR-PB107-W 象印 極め炊き NP-VJ10-TA NP-HF10-XA NP-ZD10-TD NP-BG10-TD NW-JA10-TA 三菱電機 炭炊釜 NJ-VE108-W NJ-VV108-W 東芝 真空IH保温釜 RC-10VRL-W RC-10VSL-R RC-10VXL-R  機種の違いとランキング

今回のお題
美味しいご飯が炊ける5.5合炊き炊飯器のおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、家庭用炊飯器の比較をします。2017年現在最新モデルとなる世帯向けの炊飯器を、機種別に紹介していきます。

 なお、このブログ「モノマニア」には、炊飯器について次のような記事があります。

1・3.0合炊き小型炊飯器【1〜3万円】
2・5.5合炊きの高級炊飯器【4〜9万円】
3・5.5合炊きの格安炊飯器【1〜3万円】
4一升炊きの格安炊飯器【1〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器3万円〜】
6・家庭用精米器の比較

 今回は、3番の記事です。

 4万円以上の5.5炊飯器を扱った上記「2番の記事」に続き、今回は、1万円から3万円代の5.5合炊き炊飯器を比較します。

 少量炊き炊飯機を探している方は、1番のリンク記事を、3万円以上の高級炊飯機を探している方は、3番のリンク記事をご覧ください。

 以下では、いつものように各メーカーの製品を個別に比較していきます。そして、、目的別・予算別に「オススメ商品」を提案していきます。

炊飯機の比較基準について

 Atlasが思うに、美味いご飯を炊けるかの見極めポイントとなるのは、次の3つです。

1・持続的な沸騰温度

 炊飯器は、マイコン式炊飯器(底面に電熱線ヒータがあってそれが鍋を加熱する)、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)があります。

 このうち持続的な高温が維持可能なのは、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)と圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)です。

 現在的にこの両者には「美味いご飯」を炊くための明確な差はありません。圧力炊飯の方が「ふっくら甘い」軟らかめのご飯が得意、IH炊飯の方が「しゃっきり」したご飯が炊ける傾向があると言えます。

 しかし、最近のIH式の進化でだいぶ様相が変わっています。とりあえず、結論的に言えば、しゃっきりにせよ、ふっくらにせよ「持続的に沸騰温度を出せる」ことが美味しいお米を炊く上で重要です。今回はこの観点を重要視して比較します。

 なお、スチーム(水蒸気)を使ったIHスチーム炊飯機や、圧力IHスチーム炊飯機もあります。スチームは、気化した水ですから100度以上の温度を出せます。これを使って沸騰状態を維持したり、また、ご飯から水蒸気として放出されてしまう「うまみ成分」をご飯に還元したり、保温時のご飯の乾燥を防いでくれたりします。

 2・釜の厚さとコーティング

 特に釜の厚さです。基本的に釜が厚いほど沸騰高温状況のキープが可能で、美味しく仕上がります。

 高級機種になるとメーカーごとに土鍋、炭、プラチナと、色々なコーティング素材が登場しますが、スペック的にいえば、釜の厚さが性能の見極めの最も重要なポイントです。

 ただし、圧力炊飯機については、圧力で熱を出す構造のため、必ずしもこの原則は適応されません。この点は注意しながら比較します。

 3・ご飯の炊き分け

  一部の機種を除き、「かため」「ふつう」「やわらかめ」などにご飯を炊き分けられる機能がつきます。そのため、今回は、炊き分けられる場合、どの程度微調整が効くかを見ていきたいと思います。

 とくに、「しゃっきり」ご飯、「もちもち」ご飯が好きな人は、細かい微調整ができるモデルが良いでしょう。また、「おこげご飯」など一風変わったご飯が炊けるのかについても調べてみます。

 これ以外の比較条件は、基本的にメーカー横断的に比較できません。実際、全機種買って「自分で」較べてみるしかないです。「自分で」というのは、お米は毎日食べるもので、人によって好みの違いが大きいからです。

ーーー

 今回は、以上のポイントに注意しながら、お手入れの手軽さや、保温に関する性能や、米研ぎに関する性能蒸気セーブ機能などについても、補足的に説明をしていきます。

 そして、ブログの最後では、いつも通り、価格や性能から「おすすめの機種」をいくつかあげていきます。

アイリスオーヤマの炊飯機

 最初にアイリスオーヤマの炊飯機を紹介します。

 なお、以下では、オススメできるポイントを赤字で、イマイチな点を青字で記していきます。


  

 【2017】

 18・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-IB50-B
  ¥9,100 Amazon.co.jp
(12/12執筆時)

炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:銅コート釜  
内釜厚さ:3.1mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 RC-IB50-B は、アイリスオーヤマの炊飯機です。

 同社は、2016年からの炊飯機への参入ですが、「銘柄炊き分け」という独自色を打ち出しています。そして、合わせてお米も流通もはじめています。

 炊飯方式は、IH方式です。IHの段数は2段で、上面ヒータが補う形の構造です。圧力などは使わないものの、マイコン式に較べれば格段の火力が期待できます。

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 使われている釜は、銅コード釜です。内釜の層は総計で3層と物足りないですが、蓄熱性のある銅コートを施し、その部分をある程度補っています。また、厚みも3mmと十分であり、決して「安かろう悪かろう」とは言えません。


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 ご飯の堅さは、調整できません。ただ、「コシヒカリ・あきたこまち・つや姫・ゆめぴりか・ひとめぼれ・ヒノヒカリ」6種類のお米を炊き分けるボタンが付属します。なお、他の銘柄米については、説明書にどの米のモードが適しているかの記載があります。

 ご飯の保温は、低温保存などの特定の機能はありません。

  お手入れ は、単純な構造の炊飯器なので、とりたてて問題は感じません。

 以上、アイリスオーヤマのRC-IB50-Bの紹介でした。1万円以下の製品として、IH式を採用する点は魅力でしょう。他社よりも数千円安い水準でIH式が販売できるのは、同社ならではでしょう。

 ただ、内釜の層やコーティングの部分に多少値段が見えています。決して悪い機種ではないですが、炊飯器は長く使うものですし、できればもう少し上位の製品が良いでしょう。アイリスオーヤマからも上位機種が出ています。

ーーー

  

 【2016】

 18'・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-MA50-B
  ¥6,498 Amazon.co.jp
(12/12執筆時)

炊飯方法:マイコン炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:銅コート釜  
内釜厚さ:3.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 なお、似た形・型番の機種として、RC-MA50-Bが発売されてします。

 しかし、こちらについては、火力が期待できないマイコン式炊飯機ですので、選択肢に加える必要はないでしょう。



 【2017】

 19・アイリスオーヤマ 炊飯器 RC-PA50-B
  ¥18,658 Amazon.co.jp
(12/12執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:極厚銅釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:対応(6通り)

 RC-PA50-B は、アイリスオーヤマの炊飯機の最上位モデルです。

 炊飯方式は、この機種からは、最大1.25気圧圧力IH炊飯になります。

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 こちらは、マイコン式に較べて広範囲を加熱できるIH式を採用した上で、気圧を上げることで釜の中を105度まで高められる圧力式を搭載しました。火力は、お米の甘みを引き出すのに欠かせないと言えるので、この機種は、下位機種とは段違いの実力を持つ機種と言えそうです。

 使われている釜は、極厚胴釜です。圧力式を採用する機種は、総じて釜の厚みが薄くなります。しかし、アイリスオーヤマの場合は、多少薄くはなりますが、それでも3.0mmという厚さを維持しており、同価格帯の他社の炊飯器よりも、味は期待できそうです。

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 ご飯の堅さは、堅さの指標ではないですが、おむすび用の「粘り気の少なめのご飯」、カレー用の「しゃっきりご飯」、冷凍ご飯に向く「ふんわりご飯」など、6種の炊き分けに対応します。

 2万円以下の価格の製品で、これほど選択肢のある機種は珍しく、その点でもお買得です。また、食物繊維を多めに残す「食物繊維モード」を搭載するという発想はユニークですね。

 その上で、アイリスオーヤマの「売り」である、お米の品種による銘柄炊き分けに対応するわけであり、この価格帯では「楽しめる」炊飯器と言えます。

 ご飯の保温は、一方で、多少弱い部分で、こちらも低温保存などの特定の機能はありません。先ほど書いたような、「冷凍ご飯モードで冷凍保存させておいてほしい」というのが、メーカーの要望かもしれません。

  お手入れ は、圧力炊飯器の場合、それ以外の方式に比べて弁がある分、一手間かかります。ただ、最近の圧力炊飯器は構造が単純化してきており、この部分は大きな弱点にはならないでしょう。

 以上、アイリスオーヤマのRC-PA50-B の紹介でした。こちらは、2018年シーズンにおいて、他社より12月という遅めの発表の製品でしたが、この価格帯で、圧力IHを採用し、釜の厚みをキープし、複数の炊き分けにも対応させたのは、高く評価できます。

 味については、今年度新開発の製品なので、しっかり試食してから改めて追記します。ただ、スペック的に非常に優れており、Atlas的には、かなり期待している機種です。

タイガーの炊飯機の比較

 続いて、タイガーの機種から紹介していきましょう。


 

【2017】

 20・タイガー 炊きたて JPE-B100-W
  ¥17,541 Amazon.co.jp
(12/12執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

  最初に紹介するのは、タイガー社の炊飯器「炊きたてJPE-Bシリーズです。IH式の炊飯器で日本で購入できるモデルのうち、最も値段が安いモデルの1つになります。

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 炊飯方式は、IH炊飯です。圧力IH方式ではないですが、火力が強いのが自慢です。剛火IHと呼ばれる大火力が自慢で鍋族130度の高温で、しっかりご飯の甘みが引き出せます

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 使われている釜は、タイガーの「銅入り3重層釜」です。タイガーは、比較的安い価格帯のこの炊飯器でも、遠赤効果の高い「土鍋コーティング釜」が採用されます。ただし、釜の厚みは1.5mmで、IH炊飯機としてはかなり薄いといえます。あまり性能は高くありません。

 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。ただ、「おこげモード」が搭載され、芳ばしいおこげご飯を炊くことができます。この機能は、昔からタイガーの「売り」です。

 ご飯の保温は、つやつや保温という機能を持ちます。ただ、食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。見所とは言えないでしょう。

  お手入れ は、IH炊飯機のため、特段面倒な手入れは不要です。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。IH炊飯機は、圧力炊飯機に較べて手入れする部品の点数が少なく、内ぶたなどもフラットで掃除がしやすいです。 

 以上、タイガーのJPE-Bシリーズの紹介でした。火力は強いのですが、釜のグレードが低いのが難点です。予算が許すならば、もう少し上位の機種が良いでしょう。


  

  【2016】

 21・タイガー 炊きたて JKT-J100-XT  
  ¥14,254 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JKT-Jシリーズも、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズ炊飯機です。こちらは、2016年モデルが最新機種です。発売から時間が経っているため、価格はより安いです。

 炊飯方式は、下位機種と同じくIH炊飯です。そのため、130度の火力などは下位機種と同じです。

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 使われている釜は、下位機種と同じで土鍋コーティングがなされた銅入3層遠赤釜です。実際の土鍋ではありませんが、「遠赤効果」が期待でき、ご飯をより「ふっくら」させる効果があります。ただし、内釜の厚さは、下位機種同様の1.5mmで、IH炊飯機としてはかなり薄いと言えます。  

 その他、下位機種と比べると、フタが取り外して洗える点が相違点ですが、違いはこの部分に止まります。つまり、値段の差は、内釜のコーティングの価格差と言った機種です。

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 それ以外の基本性能は、下位機種と同等です。ただ、こちらは面白い付加機能が付属します。「タクック」という調理用のバスケットが付属し、ご飯を炊きながら余ったスペースで炊飯と同時にロールキャベツなどの調理も可能な機能です。

 以上、JKT-J100-XT の紹介でした。炊飯しながら料理ができる「調理かご」が付くのが魅力です。ただ、炊飯器としての実力はさほど高くないでしょう。


 

【2017】

 22・タイガー 炊きたて JPE-A100-W【白】
 22・タイガー 炊きたて JPE-A100-K 【黒】
  ¥26,800 Amazon.co.jp
(12/12執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

  JPE-Aシリーズも、タイガーの「炊きたて」シリーズの機種です。圧力式を除く同社のIH式の炊飯器では、最上位の機種です。

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 使われている釜は、こちらは、釜厚2.5mmとなり、「W銅入り5層遠赤特層釜」と内釜の名称が変わっています。5層コーティングで熱伝導率が高まっているほか、コーティングも、熱封中空ガラスビーズを加えた熱封土鍋コーティングに進化しています。

 その他の部分は、下位機種と基本性能は同じです。130度の剛火IHを採用し、強火力で炊飯する点も同様です。ただし、調理かごを使った「タクック」は未付属です。

 以上、タイガーのJPE-Aシリーズの紹介でした。釜厚2.5mmに進化した点は見所ですが、同価格帯の他社製品と比べると割高感はあります。


 

【2017】

 23・タイガー 炊きたて JPC-B101-W【白】
 23・タイガー 炊きたて JPC-B101-K【黒】
  ¥30,740 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

【2016】

 23・タイガー 炊きたて JPC-B100-K【黒】
   ¥21,575 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:土鍋コーティング釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPC-B1シリーズ は、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズの中位機です。

 こちらは新旧両機種あります。旧機種とは基本機能において差がないため、旧モデルは現在、お買得感が高いですね。

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 炊飯方式は、この機種からは、最大1.25気圧可変圧力IH炊飯になります。

 圧力炊飯は、鍋の中の高温状態を維持しやすく、コメのアルファ化を促す作用があります。そのため、通常のIH炊飯器よりも、コメの持つ本来の旨みを効率よく引き出すことができます。とくに、コメの甘みを引き出したい人については、圧力炊飯器がオススメです。

 より正確に言えば、この機種は、通常の圧力炊飯器ではなく、「可変圧力IH炊飯器」です。通常の圧力IHは、圧力を逃がす弁が1つです。しかし、こちらは2カ所あります。そのため、炊飯中にも圧力を可変的に切り替えられます。とくに炊きあがり終盤で一気に圧力を抜けるため、「中はふっくらのままで、外側にハリのあるご飯」が炊飯できます。そういった点で、可変圧力炊飯器は、圧力炊飯器の進化形と言えます。

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 使われている釜は、「5層の熱封土鍋コーティング釜」です。こちらは、厚みが3mmとかなり厚くなっています。圧力IH炊飯器は、厚みを持たせるのが難しいのですが、たいへん健闘しています。また、フッ素加工について、3年間の内釜保証も付与されます。こちらの機種は「タクック」シリーズのため、炊飯と同時にロールキャベツなどの同時調理はできません。

 いずれも熱をよりムラ無く伝えることができる構造になっています。先ほども書いたように、同じIH炊飯器ならば、釜の厚みが、最も味に直結する要素です。

 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。「極うまモード」という、時間をかけて甘さを引き出す「プレミア炊飯機能」は付属しますが、細かい調整はできません。しかし、おこげご飯がたけるモードはこちらも搭載されます。

 ご飯の保温 は、下位機種同様の、簡易的な保温機能で食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。

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 お手入れは、通常のIH炊飯器に較べると洗浄するパーツの点数は多いです。しかし最近の製品は非常にお手入れ性能が向上しています。

 この機種も内ぶたに蒸気孔が付属するタイプであり、柔らかいスポンジがあれば簡単にお手入れ可能です。通常のIH炊飯器と洗う点数はほぼ同じで済みます。

 以上、タイガーのJPC-B1シリーズ の紹介でした。3万円を切る価格の製品としては、かけられる圧力や、丸釜の厚みの点で価値が高い機種です。

 長時間保温の機能がやや弱いのが難点ですが、ご飯を炊いた後、冷凍するなど長時間保温をしない方ならば、この機種を選ぶと良いでしょう。美味しいおこげご飯が炊けるのも魅力です。


  

【2016】

 24・TIGER JPB-G102-DA 【オレンジ】
 24・TIGER JPB-G102-WA 【ホワイト】
   ¥25,800 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:11層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPB-G1シリーズ は、1つ上で紹介したJPC-B1シリーズ  の上位機です。こちらは、あまり見られないオレンジの炊飯機のほか、一般的なホワイトの炊飯機も見られます。

 なお、この機種は2016年モデルが最新機で、価格的には発売からの時間の経過で下落し、お買得です。

 炊飯方式は、こちらも、最大1.25気圧可変圧力IH炊飯になります。したがって、火力の点では、下位機種と全く同じです。

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 使われている釜は、しかしながら、「土鍋コーティング釜」がなされた11層遠赤特厚釜が採用されます。下位機種は5層コーティングでしたが、こちらは、表面のフッ素加工の下に複数の中空層があるため、蓄熱性が高く、湯の対流を促進します。3年間の内釜保証も付与されます。

 その他の点は、下位機種と同じです。ただ、ご飯の味に最も影響する部分の性能が高いため、少なからぬ魅力があります。予算があれば、タイガーから選ぶならこちらが良いでしょう。


  

【2017】

 25・TIGER ホワイト JPC-A101-WH
 25・TIGER レッド JPC-A101-RC

 25・TIGER ブルー JPC-A101-KA
   ¥36,380 Amazon.co.jp (12/12執筆時)
【2016】
 25・TIGER レッド JPC-A100-RB
 25・TIGER ブルー JPC-A100-KA
   ¥26,500 Amazon.co.jp (12/12執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:9層遠赤特厚釜 
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JPC-A1シリーズも、タイガーの炊飯機です。先ほどの機種の上位機にあたります。形状は、こちらのほうがややスリムです。

 新旧機種がありますが、「麦めしコース」の有無だけの相違ですので、安い方を選んでよいです。

 炊飯方式は、同じく最大1.25気圧可変圧力IH炊飯です。この点では先ほどの機種と同じです。ただし、釜包みIHという、新開発のヒータを使っているため、総合的な火力は10%向上しています。

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 使われている釜は、新しい「熱流・熱封土鍋コーティング釜」となります。土鍋に近い形状を採用することで、お米の対流をより促す新構造です。ただし、新形状のためコーティングは9層となりますが、厚さは3mmと下位機種と同じです。

 その他の点は、下位機種と同じです。火力のアップなど、ご飯の美味しさの部分で性能がアップしている点が見所です。やや価格が高いですが、釜の厚みのほか、形状に工夫を加えた機種は、味の上であきらかに「上位」のため、予算があれば選んでよいでしょう。

パナソニックの炊飯器

 さて、ここからは、パナソニック社の5.5合炊きの炊飯器を見ていきます。

  
【2017】
 26・Panasonic SR-FD107-W  
  ¥16,810 Amazon.co.jp
(12/12執筆時)
【2016】
 26・Panasonic SR-FD106-W
  ¥12,800 Amazon.co.jp
(12/12執筆時)
 
【2017】
 26・Panasonic SR-FC107-K
  ¥21,938 Amazon.co.jp (12/12執筆時)
【2016】
 26・Panasonic SR-FC106-K
  ¥18,690 Amazon.co.jp (12/12執筆時)
炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:

 PanasonicSR-FSシリーズは、パナソニックのIH式ではも安いモデルです。

 2種類ありますが、黒モデルは、色が異なるほか、内装にステンレスを使っており、通常フレームの白モデルよりも拭きやすい点が相違点です。

 また、2016年旧モデルが併売中です。新旧で基本性能の差は無く、電気代の目安表示が付いただけの機能差ですので、旧機種がお買得です。

 炊飯方式は、標準的なIH炊飯です。柔らかく、ふっくらとした炊飯は圧力IH炊飯器に負けますが、しっかりと、米の弾力を感じる炊飯は、割と得意です。

 また、パナソニックの場合、「酵素活性浸水技術」と「旨みキャッチャー」という2つの独自機能が注目に値します。

 第1に、「酵素活性浸水技術」とは、お米の浸水時(炊飯前半)の温度を高く設定することで、米の甘みを引き出す技術です。長時間お米を水に浸す時間がなくても、美味しいお米が炊けます。

 第2に、「旨みキャッチャー」とは、通常蒸気を通して逃げてしまう「おねば」成分を炊飯器の中に戻す仕組みです。それにより、IH数班でもお米の甘さを感じられる炊飯を実現します。

 3万円以上する新機種は、「新・酵素活性浸水」・「トルネード旨みキャッチャー」とワンランク上の機能を搭載するとはいえ、同種の技術を1万円代の炊飯器に使っている点は好感がもてます。

 火力は、タイガーのほうが上位ですが、別の方法で十分に渡り合えています。

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 使われている釜は、ダイヤモンド銅釜です。銅は熱伝導性が高いので、お米の対流がより促されるでしょう。

 また、表面にアーパナソニック独自のダイアモンド・コーティングがなされています。土鍋コーティングにせよ、ダイアモンドにせよ、炭素系のコーティングは熱伝導率を高めるので、ふっくらしたご飯を炊くのに有効です。釜の厚みは、1.7mmです。本体価格が安いことをふまえると、頑張っていますね。

 ご飯の堅さは、基本的に調整のできないタイプです。ただ、通常よりもご飯が早く炊ける「早炊きコース」を用いた場合、通常よりやや堅めにご飯を炊くことは可能です。

 ご飯の保温は、 いきいき保温という機能を持ちます。こちらも簡易的な保温機能であり、食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能です。また、ご飯の「再加熱」機能も付きます。いずれにしても、簡易的なレベルに止まります。

 お手入れは、簡単です。 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。ただし、「旨みキャッチャー」が付いている分、「蒸気ふた」も洗わないといけません。その点で、タイガーに較べれば洗うパーツが1つ多いといえます。

 以上、PanasonicSR-HC105 の紹介でした。IH炊飯器としてのかなり格安なモデルの1つです。

 しかし、酵素活性浸水技術や、旨みキャッチャーなどの独自技術が取り入れられているなど、性能面でも期待できる機種です。釜も1.7mmと厚みがあるので、炊飯性能も十分期待できます。こうした点で、この価格帯ではオススメ機種といえます


 

【2017】

 27・Panasonic SR-HB107-W 【白】
 27・Panasonic SR-HB107-K 【黒】
  ¥25,599 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

【2016】

 27・Panasonic SR-HB106-W 【白】
 27・Panasonic SR-HB106-K 【黒】
  ¥19,980 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2通り

 こちらは、PanasonicSR-HB107です。上で紹介した機種の上位機種にあたります。

 【在庫限り】で、2016年モデルが残っています。機能差は、釜のコーティングで、新機種は「中空セラミックス入りの蓄熱コート」を新しく採用し、蓄熱性のアップがみられます。ただ、釜自体は同じで、マイナーチェンジですので、価格重視で旧機種を選んで良いでしょう。

 炊飯方式は、先ほどの機種と同じで、標準的なIH炊飯です。もちろん、米の甘みを引き出す酵素活性浸水技術旨みキャッチャーという2つの技術は、下位機種と同じで搭載になります。

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 ただ、火力の点ではこちらは上位です。下位機種の2.5倍にあたる5段式のIHヒーターを搭載します。強火で一気においしいごはんを炊きあげることが可能でしょう。

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 使われている釜は、全面打ち出しのダイアモンド銅釜です。内釜も1.7mmと十分な厚さが取られています。

 銅は熱伝導率が高い素材のため、ご飯が甘く、ふっくらたけるでしょう。「全面発熱5段IHヒーター」と合わせて、基本性能は高いハイグレード機です。

 ご飯の堅さは、銀シャリコースというプレミア炊飯機能により、米の堅さを「ふつう」「やわらかめ」から設定可能です。「かため」は選べませんが、圧力をかけない炊飯方式なので、基本的にはハリのあるご飯ですし、問題ないでしょう。 

 ご飯の保温は、や食べごろ温度より少し低めに保温するだけの機能で、さほど高機能ではありません。

 お手入れ は、圧力炊飯器ではないのでお手入れは簡単です。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたと旨みキャッチャーです。蒸気口は必要に応じて、汚れたら手入れすることになります。

以上、PanasonicSR-HB106の紹介でした。下位機種に較べると全面発熱5段IHヒーター熱伝導率の良い銅銅が使われており、米の味に直結する部分でたいへん優秀な機種だと思います。炊飯器は、長く使うものなので、この程度のグレードの機種を選ぶのが正解だと思います。


  
【2017】
 28・パナソニック SR-HX107-W
  ¥30,387
Amazon.co.jp (12/12執筆時)
【2016】
 28・パナソニック SR-HX106-W
  ¥32,304
Amazon.co.jp (12/12執筆時)
炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:2.3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:2通り

 続いて、パナソニックのSR-HX106の紹介です。1つ上で紹介したSR-HB106の上位機種となります。

 こちらも2016年旧モデルが併売中です。機能差は、やはり釜のコーティングで、「中空セラミックス入りの蓄熱コート」を新しく採用した点のみです。釜自体は同じで、マイナーチェンジですので、価格重視で旧機種を選んで良いでしょう。

 炊飯方式は、この機種もIH炊飯で、米の甘みを引き出す酵素活性浸水技術旨みキャッチャーも採用されています。

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 下位機種と同じで、「全面発熱5段IHヒーター」も採用されています。さらに、こちらは、大火力おどり炊き(高速交互対流)機能が付属します。

 これは、鍋の中のコイルを高速で切り替えて、ご飯お対流を促進することで、ご飯の炊き加減を均質にする新技術です。過去には、最高級の炊飯器にだけ搭載されていた技術ですが、この価格帯にも搭載されました。

 使われている釜は、先ほどと同じダイアモンド銅釜です。ただし、内側の厚さは2.3mmとより厚くなっています。この点は、些末なようですが、味の上では結構重要ですね。

 ご飯の堅さは、 下位機種同様に2通りから選べます。炊きあげたご飯の保温も下位機種同様で、こ簡易的な保温機能のみ搭載です。

 お手入れは、下位機種同様に、ご飯のお釜内ぶた旨みキャッチャーを洗うだけですね。

 以上、PanasonicSR-HX106の紹介でした。下位機種に較べると、従来10万円オーバーの機種のみに搭載されている大火力おどり炊き(高速交互対流)機能の搭載は大きな魅力です。かためのご飯が好きで、お米の味にこだわりたい方なら、この機種は特にオススメです。


  

【2017】

 29・パナソニック おどり炊き SR-PB107-W
  ¥26,771 Amazon.co.jp  (12/12執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯  
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド銅釜 
内釜厚さ:1.8mm
内釜保証:3年保証
保温機能:エコナビ保温
堅さ調整:2通り

 パナソニックのSR-PBシリーズ です。

 3万円以内の予算で選ぶ場合、パナソニックでは最も高性能な機種です。

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 炊飯方式は、タイガーの上位機のように可変圧力IH炊飯を採用します。ただ、かけられる気圧は1.2気圧までと、タイガーに多少劣ります。

 201609021501.jpg

 一方で、下位機種搭載のうまみキャッチャーを進化させた旨み循環タンクで「おねば」を還元する独自の仕組みを搭載します。米の甘みのを効果的に引き出せます。

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 加えて、フタを含めた5段のIHヒーターで全面加熱する構造です。つまり、パナソニックの場合、圧力だけに頼らずに、総合力で勝負している、とも言えます。

 使われている釜は、下位機種と同じダイアモンド銅コート釜です。ただし、厚さは1.8mmです。圧力IH炊飯器の場合、薄くなるのは仕方のないことで、それにしては健闘しているサイズです。

 ご飯の堅さ は、「ふつう」と「もっちり」から選べます。「もっちり」という指標に変わったのは、圧力IH方式を採用するからですね。そういった特徴のご飯は得意です。

 ご飯の保温は、エコナビ保温が搭載されます。お米の重量により保温温度を適切に保つ仕組みですね。

 お手入れは、圧力炊飯器なので、通常の炊飯器に較べると少し手間がかかります。圧をかける関係で、ふたに調整弁があるからです。ただ、昔に較べると、取り外すパーツの点数は少なく、かなり手軽になりました。現在的に、この点で圧力IH炊飯器を敬遠する必要は感じません。

 以上、PanasonicのSR-PBシリーズの紹介でした。圧力炊飯器は、IH炊飯器に較べるとワンランク上の炊飯が可能です。ご飯の「旨み」を重視したいのならば、この機種はオススメです。

象印の炊飯器

 ここからは象印の炊飯器を紹介します。


 

 【2017】

 30・象印 極め炊き NP-VJ10-TA
  ¥16,015 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

 【2016】

 30・象印 極め炊き NP-VQ10-TA
  ¥13,800 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜  
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 NP-VJシリーズは、象印の炊飯器「極み炊き」シリーズの入門機です。2016年発売モデルが併売されています。機能面での差異はないので、安い方を選ぶと良いですね。

 炊飯方式は、IH炊飯です。象印というと圧力IH炊飯器のイメージがありますが、下位機種は普通のIH炊飯器です。

 201609021521.jpg

 火力は、豪熱沸騰IHという多段ヒーターを搭載します。ただ、フタヒータ付きでIH5段のパナソニックに較べると4段ヒータと数は少ないです

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 使われている釜は、「黒まる圧釜」です。特にブランド名のあるコーティングなどはなされませんが、丸底形状は米の対流を促しやすい構造です。ただ、釜の厚さは1.7mmです。IH炊飯機としては薄い部類といえます。このあたりは、割り引いて評価しないといけないでしょうね。

 ご飯の堅さは、基本的に調整のできないタイプです。IH炊飯なので、お米にハリのあるタイプの炊飯が得意でしょう。ただ、甘みを引き出す「熟成炊き」というプレミア炊飯モードは搭載されます。

 ご飯の保温は、「うるつや保温」を搭載します。パナソニックのエコナビ保温と同等で、温度センサーによりご飯の保温温度を調整する仕組みですね。

 お手入れは、圧力炊飯機に較べて手入れする部品の点数が少なく、内ぶたなどもフラットで掃除がしやすいです。洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶただけです。洗う必要のある点数の少なさで言えば、最も少なくて済む機種です。

 以上、象印のNP-VJシリーズの紹介でした。温度センサーを使った保温機能が付属している点が他機種に較べての大きな魅力でしょう。この機能は、他社のこの価格帯のモデルにはない機能なので、長時間保温をする人にはおすすめな機種です。


  

 【2016】

 31・象印 極め炊き NP-HF10-XA
  ¥16,200 Amazon.co.jp (12/12執筆時)

炊飯方法:IH炊飯  
圧力炊飯:
内釜素材:プラチナ厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 NP-HFシリーズは、NP-VJシリーズの上位機にあたる炊飯器です。

 炊飯方式は、こちらもIH炊飯であり、その他の機能もほぼ下位機種と同じです。

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 唯一の相違点は、内釜です。1.7mmと同様の厚みですが、同社の「プレミア釜」であるプラチナ厚釜が採用です。

 象印によれば、プラチナコーティングすることで、中の水を弱アルカリ性にすることで、炊きあげ時の米の甘み成分(還元糖量)を15%ほどアップさせることができます。

 ただ、4段IHの採用など、その他の点では同じです。また、この値段を出せば、象印の可変圧力IHも狙えるので、あまり購買意欲は湧きません。

後編の予告
美味しいご飯が炊ける炊飯器は結論的にこの機種!

 以上、前編では、タイガー・パナソニック・象印の炊飯器を見てきました。記事はまだ後編に続きます。

   

 続く後編では、象印の残り2機種を紹介した後で、日立三菱電機の炊飯器を紹介します。そして、1万円から3万円代で購入可能な炊飯器全機種から、目的別・予算別に最もオススメでできる機種を選定していきます!

 →後編の記事は【こちら】のリンクから!

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posted by Atlas at 20:46 | Comment(0) | 炊飯機
          

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